小学生の息子と娘を連れて、フィリピンのセブ島に2週間、語学留学に行ってきました。
フィリピンの英語教育の特徴
語学留学といえば、アメリカ・カナダなどの北米や、オーストラリア・イギリスが有名ですが、今、特に若い人を中心にフィリピン留学が流行っているんです。
その理由をいくつかお話します。
費用が安い
フィリピン人の平均月給は2万円くらいで、日本の約10分の1。当然、生活にかかるコストがとても安いのです。
そのため、欧米に語学留学するのと比較して、費用を半分くらいに抑えることができます。
ホスピタリティのある国民性
フィリピン人は大家族で育つことが多く、きょうだいが8人いるなんて人がたくさんいます。また、家族の絆がとても強いため、誰かを思いやったり、お世話をすることが大好きな国民性なので、人に勉強を教える忍耐力や、ホスピタリティに長けています。
英語力が高い
フィリピン人は、英語教育にもっとも成功した国民と言われています。多くの人の母国語はタガログ語ですが、小さな頃から英語をしっかり勉強し、ビジネスで英語を不自由なく使って働いています。
欧米のネイティブの先生とは異なり、英語を自ら学習して身につけているので、私たちと同じ、英語が母国語でない人が英語の勉強をする大変さを知っているというのも心強いですね。
初心者に優しい
フィリピン留学は、基本的に先生と生徒が一対一のマンツーマンレッスンになります。英語が苦手でも、つまづいたところを丁寧にサポートしてもらえるので、初心者でもくじけず英語の勉強を続けることができます。
欧米の学校では10人以上の生徒でグループレッスンを行うことが多いですが、そういった場では気後れしてしまう人でも、フィリピン留学ならたくさん英語を話す機会を作ることができます。
毎日の過ごし方
私と子どもたちが行ったのは「QQ English シーフロント校」。もともとはリゾートホテルだった場所を学校が買い取り、宿泊施設付きの学校にしたのだそうです。
ここに2週間、子どもたちと暮らしながら、毎日英語のレッスンを受けて来ました。
レッスン
親と子どもは別々にレッスンを受けます。
9時から昼の2時まで、毎日4コマ・それぞれ50分間、フィリピン人の先生とワンツーマンで授業です。
子どもたちは英語がわからないので、最初はかなり不安がっていましたが・・・ディズニーの映画を見たり、インターネット翻訳を使いながら会話したり、先生たちも、子どもがなんとか飽きないで過ごせるような工夫をしてくれていたようです。
最初の一週間は、レッスンに行くのが嫌だったようで、慣れない環境にぐったり疲れていたようですが、2週間目からはかなり元気になり、自分から「授業行ってくるね!」と出かけるようになりました。
私も、久しぶりにがっつり英語に取り組むことができたので、かなり満足度が高かったです。
日本にいても、英会話のオンラインレッスンを格安で受けることができますが、やはり対面のワンツーマンレッスンの情報量とわかりやすさはすごかったです。
発音を何回も直してもらったり、英語をしゃべりまくる時間があったので、たった2週間ではあったものの、英語を使うのがとても楽しくなりました。
宿泊先
私たちが申し込んだ親子プランでは、親子が同じ部屋で泊まることができました。目の前に海が見える素晴らしい部屋で、きれいな海に何回も癒されました。
部屋には大きなベッドが1つと補助ベッドが1つ、冷蔵庫や机、ロッカーや金庫など、設備は非常に整っていました。
バスルームも広くてきれい。
毎日1回、ハウスキーパーさんがお掃除に来てくれるので、気持ちよく過ごせました。
食事
毎日3食、学校でビュッフェ形式の食事が提供されます。メニューは、ちょっと不思議な和食が中心、たまにタイ料理や韓国料理っぽいものがありました。
フィリピンでは野菜を食べないと聞いていたんですが、学校の食事は野菜たっぷりで、味もけっこう美味しかったです。
しかし、子どもたちは、日本の食事とかなり違うので苦労していました。
食べたいものがないと言っては、日本から持って来たカップラーメンや、海苔ばかり食べていました。
部屋にキッチンがあったら、何か自炊もできたのかもしれませんが、仕方ないですね。
料金
親子プランで2週間滞在した場合、料金は1人あたり131,400円。3人だと394,200円。料金に含まれるのは、宿泊施設の滞在費と食事、レッスン料になります。
この他にも、下記のような費用が必要になります。
※それぞれ1人分の料金です。
※電気代のみ、一部屋あたりの料金です。
日本で払うお金
- 航空券 50,000円くらい
- 入学金 15,000円
- 海外送金手数料 3,000円
- 空港へのピックアップ 3,000円
現地で払うお金
- SSP(特別就学許可証)15,000円くらい
- 学生証発行手数料 5,000円くらい
- 電気代 10,000円くらい(2週間)
その他お小遣い
- 外食や観光に使うお金 2週間で10万円くらいあれば十分
滞在中のアクティビティ
週末は授業がないので、朝から遠出しました。
タクシーに乗って、遠くのショッピングセンターにお土産を買いに行ったり、ボートに乗って離島のビーチへ遊びに行きました。
なれない生活と勉強で疲れている、子どもたちのリフレッシュになったようです。
感想
ママひとりで、子どもを2人連れてフィリピンに行くというのは初めてだったので、どうなることかと心配していましたが、無事に過ごすことができて良かったです。
子どもたちを励まして授業を受けさせつつ、自分もレッスンを受けたり仕事をしながらの2週間は、想像していたよりもずっとハードでしたが、セブ島のきれいな海、あたたかい気候、優しくて明るい人たちが大好きになり、日本に帰る日は寂しくて泣きそうになってしまいました。
子どもたちが大きくなった時、この経験がどんな思い出になっているのか、今からとても楽しみです。