子どもと無料で楽しむ三ツ池公園【神奈川県横浜市鶴見区、人気の遊び場】

三ツ池公園ロングスライダー


江戸時代にはすでに使われていたという、灌漑用のため池が残っています。ベイエリアのイメージとは違うものの、それでも実際に横浜で多くみられるほうの景色となる丘陵地。

中の池中の池

緑地として保全することは、ずっと前から意識されてきた場所で、占領前の戦争の頃には防災緑地でもありました。神奈川県立三ツ池公園は、歴史ある土地柄が成り立ちになっています。

上の池上の池

上の池中の池下の池の三つが並び、起伏に富んだ園地では水辺、森を巡る散策が楽しめ、それぞれ特色のある広場が配置されています。その中には充実した遊具がみつかる場所もあります。

子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。園内の傾斜地を生かしたロングスライダーの丘の上と、滑った先の下のほう。いろいろな遊びが用意されています。

他にもいまや少数派で、これからもどんどんレアなものになっていくだろう、コンクリート製の大きなすべり台があったりします。まさしく京浜と呼ぶにふさわしい場所の真っ只中になる鶴見区。

テレビ神奈川(TVK)の放送開始時には、公園の一部の指定を解除して送信塔が設けられました。いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。

子どもが大型遊具で遊べる三ツ池公園をしっかり解説!

主要な遊具がある遊びの森は、ロングスライダーの辺りの池畔と、坂の上になる住宅街からの入口のところからなる遊び場。少し離れてジャンボすべり台のある広場があります。

遊びの森はロングスライダーを境に丘の上と下あり

遊びの森の遊具

中の池に面して、花の広場里の広場に挟まれたところが、遊びの森になっています。特に池側が大型のものを含めて、いろいろな遊具がある遊び場です。

斜面に設置されたロングスライダーを境に、滑り降りた先の池側になる丘の下だけでなく、上のほうにも展開しているのが遊びの森

公式サイトでは遊びの森との表記ながらひらがなの石碑もあり

住宅街に面する一般道から入ってこれる辺りは広場になっていて、ちょっとだけ遊具もあります。

三ツ池公園では南門のところから西門の先にかけて、森を抜ける山道のような園路があります。この園路の外側は学校になっていて、一般路では迂回することになります。

西門から遊びの森の丘の上には一般道で連絡

西門のところで一般道は、公園の外側に沿うようになります。西門からは右にカーブして遊びの森の丘の上の出入口に抜けています。

山道のような園路は西門の先で、花の広場に向かって下りて行きます。途中でまた上ると遊びの森の丘の上。

途中からはロングスライダーの、スタート地点に向かう道があります。下りきって池のほうから進めば、池のほとりの園路に合流して、遊びの森の池側からアプローチになります。

池側にはまずはすべり台を滑るためのコンビネーション遊具が鎮座。すべり台はシングルレーンのものと、ダブルレーンのものが背中合わせに組み込まれています。

二連のストレートタイプのすべり台は樹脂製

四面のうちすべり台がない側には、それぞれ違う趣向の遊びが連結されています。ひとつは雲梯が、一段上がったところに繋がっています。

雲梯の形は至ってよくある横倒しになったラダーのもの。握りやすいように工夫はしてある様子。まずまずの距離はあります。渡り切れればお見事!

もう片方は平均台を渡るアプローチ。そうするとラダーパネルをよじ登るか、ネットスロープを使ってすべり台に向かっていきます。

短くさらに上ればシングルレーンのほうのすべり台。そのものはよくあるステンレス製の滑走面のものです。

ダブルレーンのほうには、そこからだとちょっとだけ下りたところからです。搭のようになっている下は通り抜け可能。雲梯側に抜けたほうが、ほんの少しだけ簡単なルートです。

コンビネーション遊具の池側手前にはお手洗いがあり、建物の前には自動販売機も置かれています。

池側の遊びの森は、一段ちょっとだけ上がるところに続きます。ただしコンビネーション遊具の奥のほうにも注目です。階段があるのはロングスライダーへ向かう簡単な方の通路です。

というのもロングスライダーを使うための上りルートには、ネットの道を使うほうがあり、階段と橋で進むこちらが遥かに難易度は低いです。

ちょっと上の段になっているところからは、ネットのスロープ橋を使わないと行けません。

使わずに階段で行くルートも、用意されていた様子ながら通行止めです。木製の階段状の構造物なので、傷んでしまっているのか?

通行止めの手前はなぜか飛び石が三つ。ネットのスロープ橋はなかなかの急傾斜。まずはひとつクリアしなければなりません。

上る方向を少し変えてもうひとつ長い傾斜に挑みます。上り切れば楽なほうのルートと合流することになります。最後のところでなぜか傾斜がゆるくなったところが付け足されています。

そうすると、斜面の途中で横渡り遊具が出現。緑の雲梯は単純なラダーでなく変形版。あみだのように組まれたラダーと吊り下げ足場、パネルの渡りが続きます。

階段が通行止めのためここだけはクリアが必要

あと一歩といった感じで、もう一度ネットのスロープ橋。これはとても短いものです。上で通行止め中の階段が繋がっています。

そこから階段で山道のように続いてきた園路に合流して、いよいよロングスライダーのスタート台へ到着です。

階段もネットの道もない、シンプルな坂道を歩きたい場合は、斜面を上っていく道が奥のほうにあります。滑る前の余興はいらないという、ショートカットでもあります。

もっとも、おかわりを急ぐというならば、スライダー直下の急斜面を直接上ってもいいです。

ただし、スタート台はしっかり囲われています。この柵でなく園路のほうの仕切りを乗り越えることになるでしょう。

三ツ池公園で最も刺激的な遊具ということになりそうなこのロングスライダー。すごいすべり台を分類するならば、グリッサンドすべり台ということになります。グリッサンドというのは、摩擦を少なくする加工のされた滑走面のことで勢いよく一気に滑り下りるのが作法です。

滑走面がU字になっていて、体を包み込むような形状です。またクロソイド曲線になっていてバンク角もしっかり計算済み。安全性は考え抜かれています。

何も心配なく身を任せて、思い切り挑戦して大丈夫。もちろん想定外の事態を招くような悪ふざけだけは厳禁です。

滑り降りたところには鉄パイプとザイルネットで出来た遊具があります。あるところは雲梯のような立体ラダー。形は恐竜かなにかを表しているのでしょうか?

角度によってはそんな考えを熱く支持したくなる形状になっています。この開口部は出入りのためではないはずです。

恐竜らしきラダーから倒木のベンチを挟んだ隣には、古めかしいスプリング遊具があります。これも怪獣がモチーフのように思えます。

さて、ロングスライダーのスタート台を見下ろす丘の上は、住宅街に隣接する広場になっています。

二連一基のよくある形のブランコが一番端のほうにあります。座板を吊り下げているのは鎖ではなくロープです。さりげなくリニューアルされているのでしょう。

隣には下にある黄色のラダーのような遊具があります。下のものより小さめで立体ラダーなだけ。草食恐竜のようにみえなくもないです。

それからスプリング遊具が二基。そして小さな砂場があります。囲いやカバーのないおざなりな砂場というのも、珍しいといえば珍しいかもしれないです。

丘の上は遊具は少なく、自由に遊べる広場というのが実態を反映している状況です。三ツ池公園でもっと遊具を求めるならば、遊びの森とは別の場所にいくことになります。

豪快に遊べるジャンボすべり台

ジャンボすべり台

大きなコンクリートのすべり台となるジャンボすべり台。機能を鑑みて分類してみると、とても大きなワイドスライダーだといえるでしょう。

南門から上の池の左手側を進み、中の池との境目までの真ん中付近まで行くと、池畔からその大きな姿が目に入ります。滑り下りた先になる、池から手前になる広場は砂地。

自由に駆け回れそうな広場で、池側に腰かけて使うものなのか、スツールのようなオブジェが、やはりコンクリート製でいくつか置かれています。全般的に古典的な遊び場です。

滑走面の両端は足場があって鎖が吊り下げられて補助に使えそう。上の方と下の方で横にずれています。横渡りをいれるのも、そのままの難易度を受け入れるのも思いのまま。

簡単にいくのなら、両方の一番端になる階段を使えるジャンボすべり台。ジャンボといっても高さはさほどではなく、一度に相当数で並んで滑れるタイプ。

上ったところにはベンチが並び、ガゼボ風に設えられています。こうしたちょっと古めかしい雰囲気はもう、どんどん無くなっていくばかりでしょう。

この場所は比較的メンテナンスに手がかからなそう。なのでまだまだこのまま維持されると期待が持てます。三ツ池公園の持つ古い歴史を感じ続けられることでしょう。

三ツ池公園の主な施設

三ツ池公園はかつての公園区分でいえば総合公園。これはそもそも、横浜市全域からの利用を想定して整備されたことを意味します。

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そして県立公園でもあり、青葉区や金沢区からの利用を想定しているのであれば、川崎市にはよっぽど近い場所があり、相模原市、大和市、綾瀬市、藤沢市といった周辺もアクセスできそうと思えます。

下の池と売店下の池とほとりの売店

東京の大田区などからでも、身近に思えるようなロケーションだ! ということにもなるでしょう。面積約29.7 haの中にはいろいろな施設があって、三ツ池公園がみせる景色は実にいろいろ。

軟式野球場

運動施設はサッカーなどでも使える多目的広場軟式野球場テニスコートがあり、夏にはプールも利用できます。

三ツ池公園プールの概要
施設:25 mプール、幼児用のスワンプールとカエルプール
期間:7月の第2土曜日から8月31日まで
時間:9時から17時まで(最終入場は16時30分)
料金:子ども110円(一歳から小学生以下)、大人:310円(中学生以上)
※障害者手帳で介助者一名を含む利用料金が免除
連絡先:045-570-0086(三ツ池公園プール事務所、プール期間中のみ)

水の広場と呼ばれる水遊び場

また、無料で使える水遊び場が、南門から入ってすぐのところ、上の池の手前の水の広場にあります。水が流れるのは季節のみのようです。

三ツ池公園パークセンター

正門から入ったパークセンターは休憩スペースがあり、500円払い戻し式のコインロッカー、車椅子の貸出しなどのサービスが受けられます。案内パンフなども入手可能。

パークセンター裏手には、コリア庭園があり県と京畿道との友好提携を記念した、本格的な韓国庭園を9時~17時に無料で参観できます。

花の広場、評判の日本のさくら名所100選の中心地

池畔の丘にある丘の上の広場、上の池に流れ込む瀑布のある滝の広場、公園の南側の丘陵を散策する周遊路にある展望広場遊びの森に隣接して視界が開けた花の広場

里の広場

花の広場とは反対側で遊びの森に繋がっている里の広場は里山風。いこいの広場は売店があり、池を眺めながら休憩もできます。こんな風に園内の楽しみは多彩です。

三ツ池公園を訪れるには(アクセスについて)

住所:神奈川県横浜市鶴見区三ツ池公園1-1
連絡先:045-581-0287(公園管理事務所)

公式サイトからの引用
公共交通機関
「新横浜駅」から
市営バス6系統、104系統の「鶴見駅西口」行きで、「三ツ池公園北門」下車、徒歩約3分
「鶴見駅」から市営バスで
JR「鶴見駅」西口、西友前の広場の向かい側「鶴見駅入口」バス停から6系統、67系統、104系統の「梶山」行きまたは「新横浜」行きで、「三ツ池公園北門」下車、徒歩約3分
横浜市営バスの運行情報(横浜市交通局ホームページ)
「鶴見駅」から臨港バスで
JR「鶴見駅」西口バスターミナル、「07系統三ツ池公園経由駒岡車庫行き 又は 同系統三ツ池公園行き」で、「公園正門」下車すぐ
臨港バスの運行情報(臨港バスホームページ)
自動車
首都高速神奈川7号横浜北線 岸谷生麦インターチェンジから約8分(3.8キロメートル)です。
駐車場は正門と北門の2カ所にあります。北門の駐車場には、大型バスの駐車スペースも用意しています。

【自動車を利用する場合】

駐車場:冬期無料期間あり(156台)
駐車場有料期間:
3月16日~11月15日、1月5日~3月15日、11月16日~12月27日の土日祝日
利用料金: 大型830円、普通510円
繁忙期として3/16~4/15、4/29~5/5は、大型1,250円、普通830円となります。
二輪車は無料です。
利用時間: 5時30分~19時30分
(11月1日~3月15日は、17時30分まで)

北門駐車場(大型車6台、普通車91台、身障者用2台)は、運動施設のあるところの隣になります。

正門駐車場(普通車55台、身障者用2台)は三ツ池公園パークセンターのあるところ。どちらの駐車場にせよ、遊びの森とは反対側といってよい場所です。

最寄インターチェンジ:首都高速神奈川7号横浜北線 岸谷生麦

岸谷生麦ICは国道一号線と直結しています。国道一号線から向かうのが分かり易いです。そのため馬場ICをつかうよりもお薦めになります。

【公共交通機関を利用する場合】

最寄駅:JR東海道本線鶴見駅約2.2 km

JR東海道本線と東急東横線から、ほぼ等しい辺りにある敷地がかなり広い公園です。距離だけを考えた場合の最寄り駅は鶴見駅です。三ツ池公園南門まで約2.2 kmほどで到着します。

東急線からは大倉山駅まで3 kmほど。さほど変わらない距離で綱島駅があります。ただし、東急線利用の場合は新横浜駅へ直通電車が走っています。バス便は新横浜~鶴見間を走っています。

広い公園のため遊びの森の丘の上、西門のところはどのバス停にからも距離があります。そのため鶴見駅、新横浜駅のうち利用しやすいほうを使うことになりそうです。

最寄バス停留所:三ツ池公園、三ツ池公園正門

鉄道駅からはバス便を利用するのが便利な公園で、複数路線にそれぞれ便利な本数があります。路線によっては三ツ池公園北門、陸橋下、三ツ池公園入口などを利用してもいいでしょう。

まとめ:大型すべり台が魅力の歴史ある公園

歴史ある公園で、園内のみどころはいろいろ。その中で大型のすべり台が遊具としては目玉になりそう。いまのところトップクラスの技術を投入したものと、古典的な魅力を残すもの。どちらも特徴ありです。

公式サイト:神奈川県立三ツ池公園

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