ワイルドテイストが際立つ屋外遊具に加えて、まゆドームでは屋内でいろいろな体験ができます。子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。
テーマパークにあるようなぼうけん山は滑り台であり、展望台であり、いずれにせよ上っていくのが先ずは課される使命! 冒険気分を盛り上げながら仕掛けを抜けるのも、ショートカットでスリリングな方法に挑むのも、それぞれが選択できます。
芝山の遊び場のほうも、幅広い大型滑り台を目指すのは同様のこと。ただしこちらは岩山ではなく、低く築山された芝山での遊びになります。ファンタジー溢れる大型遊具と特に低年齢の子どもが屋内で遊べるまゆドームが揃い、芝生広場を中心とする自由な遊びの中には、水遊びや昆虫採取など夏に盛り上がるものが含まれます。
通年で行われている、豊富な遊具の貸し出しにも注目すべき公園です。まゆドームがあることでいいことは、いろいろな体験ができたり、雨の日に便利なだけでありません。日々の遊びの中でも、細かい遊び道具の利用を管理する役目を果たすことで、公園の広場を存分に活かすことに繋がっています。
あきれるほどに大型遊具が揃っているような公園ではないです。しかしながら子供のもり公園伊勢崎には独自の魅力があります。どんな風に楽しめるのか詳しく見てみましょう。
逆にあきれるほどに遊具のある公園とはどんなところなのか、特集した記事があります。
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子どもが大型遊具で遊べる子供のもり公園伊勢崎をしっかり解説!
大型遊具はふたつ。大型児童館といえるまゆドームと並んで、子供のもり公園伊勢崎の主役はぼうけん山と芝山の遊び場です。
大迫力の岩山を巡るぼうけん山
大きな幅広の滑り台の出発点となる階と、頂上の展望台になる階が仕組まれているぼうけん山です。
公園入口から見た目は、いかにも厳しいチャレンジになりそうなぼうけん山。実際のアプローチは、広々とした通路から始まります。ぼうけん山を登るのは、難しくありません。相当小さな子どもでも大丈夫!
ただし、この見かけに相応しい挑戦を求めるならば、かなりきびしいクライミングも用意されています。
頼りになるのはロープのみ。まさに斜面ではなく壁です。足場はありますから、しっかりつかまれるならば歯ごたえ充分のトライができます。
とはいえ、もう少しだけやさしくという気持ちもよく分る難易度。そんな時は、こちらのネットを上るのがよいでしょう! 最難関を用意する設定は、珍しいと思います。岩山のせっかくの迫力、無駄になっていません。
うねうねした滑り台。まっすぐ滑るだけではないのが面白いところ。広さがあるので、小さな子どもがひとりでも、余裕でうねうねを楽しめます。さらに並んで滑るだけの幅があります。幅広い年齢層に対応できる、さりげない工夫が意欲的です。
ゆったりした登り坂から滑り台に行く前には、橋が渡してあります。
よくありがちな吊り橋ではなく、堅牢なものです。狭いところが小さな子どもには、少しだけスリリング?
滑り台の下はトンネルです。
展望台となる頂上に向かうのは螺旋階段。見晴らしを得るために難しいルートはありません。
ぐるりと360度の展望が得られる頂上からは岩山のすべてを眺めることも、
まゆドームを始め、公園の全貌を眺めることもできます。
芝生の築山にはやさしい楽しみが配置!芝山の遊び場
ぼうけん山の眼下に見える低い築山が芝山の遊び場。木製のアスレチック風味のルートが複数設置されています。
こちらも幅広ながらストレートに下りるもの。
逆サイドにはグリッサンドの短い滑り台です。高分子ボリマーでできた静電気も帯びにくい、快適で滑りも爽快な素材です。子供のもり公園伊勢崎の3つの滑り台は、皆この素材のように思います。短いながら高機能な素材を採用しているのですね。
上層部は木製のデッキが渡してあります。
最上部からは両サイドに木製のアスレチック風のルート設定。この芝山はゆるやかで高さもないので、実際にはどこからでも上れ、どこからでも下りられるはずです。
中央部には階段があります。小さな子どもにとっては、両サイドが上りのチャレンジ、真ん中は、滑り台に向かって戻るルートによい感じでしょうか。やはり芝山の遊び場のほうは、小さな子どもを主な対象にしているようです。
単独で難易度はやさしい木製遊具やぞうさんのブランコも
芝山の遊び場の前には、いくつかの単独の遊具が並んでいます。ここも対象は幼児向けといった趣。
木製遊具は列車を模ったもののようです。遊び方もトンネルを抜ける素朴なもの。
ブランコは象さんがテーマ。
すっぽりはまる着座式のものがもう一基あります。やはり幼児を強く意識しています。
みんなで跨るキャラクター遊具も、対象は完全に幼児です。
正面入口横には、ピンク色のトイレ棟があります。身障者用のブースもありますが、こちらは広いスぺ―スをとってあるだけです。授乳室などもあるまゆドームが、設備面では使い易そうです。
大型児童館のまゆドームは遊具レンタルや体験学習も!
外観に、わざわざまゆを表す装飾がされている建物は、児童館といっていいでしょう。
雨でも心配なしのプレイルームとなる、幼児向けのなかよし室から、工作体験のできる手づくり室、図書やパソコンで学習できるものしり室、自然環境を学ぶ教室が開かれるまなび室など幅広い年齢が対象です。
公園は無休ですがまゆドームには休館日があります。
休館日:火曜日、祝日の翌日、年末年始(12月29日~1月4日)
開館時間:9時30分~17時(11月~2月は16時まで)
光と水の広場、風の広場、カビタリの森、トンボ池、まゆの池の遊び方
芝生広場になっていて、風車のある風の広場では自由に遊べます。そして遊び道具も貸してくれます。カタビラの森の近くのほうには、グランドゴルフができる場所もあります。ドッジビーやボールなどを借りるとよさそうです。
自由な遊び場といえば風の広場だけでなく、まゆドームの前の回廊も同じ。こちらは屋根付きの場所になっています。まゆドームの体験室とも同じように、年齢の高い子どもについては、出来る限り自らの発想で遊ばせる環境があります。子供のもり公園伊勢崎はそんなコンセプトの公園なのでしょう。
回廊には、輪投げやこま回しのためのスペースが用意されています。ぼうけん山はともかく、一見、親と遊ぶ幼児から低学年向けの遊具が中心の公園。けれどもよく見れば、学び発見、工夫、コミュニケーションが求められる遊びを仕掛けるなど、意欲が高い公園です。そう思えばぼうけん山の岩壁に仕掛けられた、大きなチャレンジも納得になります。
- 風の広場や回廊など外で使う屋外用貸出遊具
- こま
- たけとんぼ
- ボール
- なわとび
- ながなわとび
- わなげ
- フラフープ
- けんだま
- ドッジビー
- たけうま
- ケンパ
- はごいたとはね
ドッヂビーは、フライングディスクです。その中で特に、ウレタンとナイロンでできた当たっても痛くないものを指す名前です。柔軟性に富んでいて、折ったり踏んだりしても大丈夫なところも売り物です。
ケンパはケン(片足)、パ(両足)の枠を作って、石を使ってルートを制限しながら遊ぶもの。枠を作るものを貸してもらえるようです。
他にも古典的な遊具が、勢ぞろいしています。ビデオゲームが全盛の今、まるで文化保存のような意義しかなさそうな遊びながら、やってみる子どもがたくさんいます。さすがは長く受け継がれてきたものです。
園内をぐるりと流れる川の流れは地下水使用、光と水の広場、まゆの池は夏はじゃぶじゃぶ池として利用します。
まゆドームの3階にあるなかよし室で遊ぶものも用意されています。
- 屋内用貸出遊具
- パズル
- かみしばい
- おてだま
- すごろく
- ロディ(キャラクター型の乗って遊ぶもの)
水場ではザリガニ釣り、カビタリの森では昆虫採取も! ただし昆虫に関しては、持ち帰りが禁止されています。ザリガニはしっかり飼えるなら、持って帰ってもよいとのことです。
伝承広場はバーベキューできる場所
3月から11月の間、無料で利用できる伝承広場は、バーべーキュー用のかまどのある広場。10時~16時の昼間(11月は15時30分まで)利用できます。3日前までに申し込みをして、許可書を発行してもらいます。時間までに後片付けも終わらせて欲しいとのことです。昼食をバーベキューで、という趣旨になるようです。
子供のもり公園伊勢崎を訪れるには(アクセスについて)
住所:群馬県伊勢崎市馬見塚町1808番地1
連絡先:0270-31-1811
公園正面を日光例幣使街道の一部となる、県道142号線が抜けています。その通り沿いにある公園入口のところに、駐車場もバス停留所もあります。自動車での利用が便利ながら、バス便での利用も可能です。その場合は、時間をしっかり把握したほうがよいでしょう。
日光例幣使街道は、江戸時代に勅使(ここでは天皇の使者)が通った道。行き先は日光東照宮。つまり朝廷から徳川家(正確には徳川家康を祭神とする東照宮)への幣帛を捧げるための街道です。1646(正保3)年より1867(慶応3)年まで、毎年4月15日に日光山へ到着した例幣使が、翌16日に奉幣したと言います。大政奉還は最後の年の10月です。これにより、翌年4月にはこの行事は行われなくなったといえます。
正面入り口の反対側、公園北側の広瀬川はサイクリングロードが設けられています。ならばレンタルサイクルがあればよいところなのです。しかしながら、伊勢崎市や、公園までサイクリングできそうな周辺で、サービスを行う業者は見つかりません。
【自動車を利用する場合】
駐車場:無料(100台)
第一駐車場(60台 まゆドーム休館日は閉鎖、公園の利用は可能)
第二駐車場(40台 まゆドーム休館日はこちらを利用)
第一駐車場は正面入り口を少し入ったところ、第二駐車場は公園正面入口から畑越しに見えるところです。
最寄インターチェンジ:関越自動車道路本庄児玉9 kmほど
(北関東自動車道路を利用する場合、伊勢崎I.Cから 10 kmほど)
【公共交通機関を利用する場合】
最寄り駅:東武伊勢崎線剛志駅徒歩35分(2.8 kmほど)
最寄バス停留所:子供のもり公園(下車したところ、JR、東武伊勢崎駅南口を利用)
バス料金:1日券200円(高校生以下無料)
いせさきしコミュニティバスあおぞら南部シャトルバスを利用します。このバスの子供のもり公園付近は右回りの巡回区間になっています。高校生、中学生は学生証を提示します。実際に公園を利用する場合の便はほぼ決まっています。
- 伊勢崎駅南口発公園着
- 8:40分発9:19分着
- 11時発11:39分着
- 13:40分発14:19分着
- 公園発伊勢崎駅南口着
- 11:39分発12:27分着
- 14:19分発15:7分着
- 16:39分発17:27分着
公園の前にはコンビニエンスストア、群馬名物で有名な忠治茶屋本舗も目印
公園正面入り口の横、第一駐車場入口前には、広い駐車場を備えたコンビニエンスストアがあります。このためちょっとしたものは、現地で調達が可能です。
群馬名物で、皮の独特の食感が特徴の焼きまんじゅうを代表するお店のひとつ、忠治茶屋本舗も公園のすぐ近く(正面入口から500 m)です。立派な古民家風の店舗で銘菓とくると、お値段が気になるところです。
- 忠治茶屋本舗お品書き
- 焼きまんじゅう 1串135円
- あん入り焼まん 1串230円
- 炭酸まんじゅう 各種1個125円
- 酒まんじゅう 1個85円
ところが、値段もとてもリーズナブル。人によっては1串でも充分なボリュームがあります。しょうゆだれがたっぷりの焼きまんじゅう、さらにアンコが入った焼まん、どちらも食べたいところです。子どもと一緒なら特に、シェアしたほうがよさそうな量です。4つの具を選べる炭酸まんじゅうや、酒まんじゅうは、お土産にもピッタリ。もちろん焼きまんじゅうも持って帰れます。
まとめ:ワイルドなほうけん山ながら幼児でも大丈夫!!屋内もうれしい公園
立ち並ぶ遊具に圧倒されるような公園ではないのに、密度の濃さを感じられるのは、同じ遊具や設備に遊びが詰め込まれているからでしょう。とはいえ、ぼうけん山はかなりな迫力。その場合でも迫力を生かすルートもあれば、ごく簡単なルートもあって、頂上までは小さな子どもでも容易く辿り着けます。
まゆドームも乳幼児からの屋内遊びに加えて、ものしり室やまなび室、手づくり室のプログラムがあります。いろいろな遊具を貸し出していることも含めて、周到な仕掛けのある公園だからこその充実感があります。