公園入口となる駐車場のところに、ユニークな形状となるターザンロープがあります。珍しいものなので一見の価値アリ! 地味なポイントとはいえ、こんな形なら遊びの楽しさは、どこでもよく見るものとはまるで違ってきます。
子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。真っ先にそんな遊具で迎えて貰える公園。ただし、本当の持ち味を知るためには、森の中に入っていかなければなりません。
龍ケ崎市森林公園という名前らしく、森を巡りながらクリアしていくフィールドアスレチックコースがメインになります。平坦な地形ながら本格的な冒険気分を味わえるコースです。そして、この森の中には本格的なキャンプフィールドもあります。
2種類のログハウスとたくさんのキャビンハウスが、テントサイトに加えてあります。このため宿泊可能な公園で、ゆったり過ごせるということ。大型コンビネーション遊具が楽しく、商業施設と隣合わせている、たつのこランド(龍ヶ岡公園)もすぐの立地です。
ならば、どちらも合わせてじっくり遊べる公園です。東京や近隣からお出かけ気分を盛り上げるのに、ほどよい距離感の街にあります。いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。
子どもが大型遊具で遊べる龍ケ崎森林公園をしっかり解説!
千葉県から利根川を渡る国道6号線を北に進むと、うなぎ屋の店舗が並ぶ界隈に、牛久沼が見えてきます。そこから少し進んだ先が牛久市。ただし牛久沼があるのは龍ケ崎市。国道6号線は、牛久沼の東側の畔を抜けるときだけ、龍ケ崎市を通ります。
龍ケ崎の街があるのは、もっと東側になっています。そのため、敢えて市街地に向かう人以外には、街の様子はあまり知られていない面があります。
竜ヶ崎駅周辺の市街地の北側の丘陵地に、竜ヶ崎ニュータウンが大規模に造成されており、たつのこランドはニュータウンの龍ヶ岡地区に、龍ケ崎市森林公園はさらに少し北に進んだ先、ゴルフ場に囲まれて残っている森林にある公園です。
バス通りからの公園入口、駐車場の隣にはであいの広場
バス通り沿いの公園入口、第1駐車場の隣に車を停めると、さっそく遊具が見えてきます。そこで目立つのは、やはりターザンロープ。ほか、簡単な遊具が並ぶのがであいの広場です。
であいの広場には、ターザンロープの他には小さな滑り台とブランコ。公園管理事務所や売店、トイレなどがあります。遊び場はこじんまりとしたスペースながら、ターザンロープは、ユニークな種類のものです。
掴るロープには、大きなボールがぶら下がっています。腰かけて滑走できるのは楽です。逆に球を足場に、立って滑るならば刺激的です。
関連記事:公園選びの参考書!公園遊具の種類を徹底考察【ターザンロープ】
滑り台とブランコを見れば地味なであいの広場、実は自由でなおかつ挑戦もできるスペース。それもそのはずというのが、龍ケ崎市森林公園の特徴です。というのは、何なのか? この先続く森の中を見てみなければ分らないことです。
また、であいの広場からは、斜面に設置された大きめの滑り台も発進しています。親水施設へ向かうもので、少しだけ本格的な滑り台は、龍のせせらぎのある方へ下りていくことになります。
であいの広場には売店ひまわりも
売店:福祉の店ひまわり
営業時間:10時~15時(いわゆる夏休み期間頃は16時まで)
営業期間:3月下旬~11月下旬
(3月~7月は月曜定休、9月~11月は土日祝日のみ、夏休み期間頃は無休)
障がいのある人を雇用して、社会参加してもらうことを目的のお店がひまわりで、であいの広場で営業しています。バーベキュー用品を調達できるほか、おやつや軽食、玩具などを販売しています。
アスレチックコースとふれあいの広場
やはり、龍ケ崎市森林公園の本筋は、アスレチックコース。
公園管理事務所の横から、11あるアスレチックにトライするため、森の中に入って行きます。コースは、公園をぐるりと1周するように巡ります。
アスレチックコース1 ぐらぐらトンネル
リングで吊るされたネットと、樹脂製のチューブを渡っていくのがぐらぐらトンネル。ネット、チューブ、ネット、チューブ、ネットと続く、決して短くはないルートを、揺られながら抜けて行きます。
アスレチックコース2 ビームラン
ビームランは、3本の平均棒がジグザグに組み合わされています。狙うのはもちろん端から端までの走破です。
アスレチックコース3 ウォールクライマー
ボルダリングで使う、クライミンググリップが仕込まれたウォールが、3枚並ぶウォールクライマー。注目点は真ん中の壁の穴。
上に行ってみるだけでなく、明確に乗り越えてみるところまでが、目標になりそうです。
アスレチックコース4 スカイラダー
スカイラダーはいわゆる雲梯。その以外の何ものでもありません。足許のかなり低い位置に横棒が渡してあります。ただし、足場というより構造上のものな気配。届かないなら利用できない、潔い設計です。
この先はふれあいの広場。桜の木が植えられて花見の人気スポットでもあります。キャンプファイアの指定場所もここです。
アスレチックコース5 ターザンロープ
ふれあいの広場には、であいの広場のものとは違う、ごくごく一般的な形のターザンロープが設置されています。
であいの広場の球がぶら下がっているものと、どちらのタイプも一度に使えて、比較してみるのも面白そうです。こちらのほうが出発台が低いのは、意外な点です。
アスレチックコース6 ジグザグタワー
ふれあいの広場内というか、ほんのちょっとだけ森に踏み込んだ辺りというか、微妙なところに設置されるジグザグタワー。見た目はいかにもな小さなコンビネーション遊具。
長いシングルのものだけでなく、反対サイドには、短い2連の滑り台が組み込まれています。
さらに幼児向けパネル遊具も仕込まれ、ますますコンビネーション遊具風かと思いきや、しっかりアスレチック風味も仕掛けられています。
穴を抜けて、折り返して、しっかりクライミングしなければ、上まで辿り着けない仕組になっています。
アスレチックコース7 インフィニティトリプル
トリッキーな形のクライミングウォール。コンビネーション遊具の上り下りに設置される例は、割とみる難易度を高くするための遊具の部材です。ただし、ここでは3つを組み合わせて、ひとつの遊具にしています。名づけてインフィニティトリプルとそのままです。
アスレチックコース8 小枝トンネル
何が小枝なのかは、ちょっと判然としない小枝トンネル。短いということを象徴しているのか? 簡単な横行トンネルと、やや難易度が上る斜めのトンネルが交差しています。
横になっているほうも、斜めになっている方も内部にはグリップが配置されています。
アスレチックコース9 ジャングルマット
なかなか複雑な段差を形成するゴムマットが吊るされています。ロープに掴りながらその上を渡っていくことになるジャングルマット。
一瞬、難しそうでひるむかもしれません。実際には年齢指定も3歳からでそれほどの難易度ではない遊具です。この辺はそろそろ終盤。こんなふうに最後に盛り上げてくれるものが待っています。
アスレチックコース10 あやとりネット
森の中のアスレチックもいよいよこれで最後。あやとりネットは締めにふさわしく、なおさらに難しげ!
それでもこちらも3歳から。つまりどこまで遊ぶのか、どこまで上るのか、どんな風に遊ぶかで難易度は変るということ。自由な発想で遊べそうなのは好感度高いラストステージです。
アスレチックコース11 ターザンロープ
こうして森を抜けると、公園をぐるりとほぼ1周したことになります。戻ってきたのは、であいの広場の黄色いボールが吊り下がった、ユニークなターザンロープのところ。アスレチックコースのゴールでもあったという訳です。
親水施設、龍のせせらぎの池は立ち入り禁止
さて、第1駐車場の隣にあるであいの広場から滑り台で下りた先には、親水施設があります。
水路と池の周りを散策できる場所です。
池については入らないで欲しいと、市からのお願いが書かれています。
龍ケ崎あたりの言い伝えとしてあるのが、日照りを解決するため祈ると、生贄を要求する大竜神が現れた話。困った村人の前に、ひとりのきれいな娘が現れて、大竜神の元に赴いたこと。
そうして雨が降った後に、小竜が体が割けて降ってきたこと。それが娘が変化した竜だったことが書かれた看板と、竜のオブジェが置かれた場所になっています。
こんな龍のせせらぎからは、アスレチックコースで迂回せずに最短距離で、ふれあいのみちを通ってふれあいの広場まで行けます。
有料宿泊施設(宿泊施設とバーベキュー施設)の詳細
龍ケ崎市森林公園には、キャンプ場とバーベキューのできるかまどがあって、有料で利用できます。市民や近隣の方が先に優先的に申し込めますが、空きがあれば誰でも利用は可能。
宿泊施設は暖かい時期のみで、利用できるのは1年でも短い期間。かまどの方は年末年始(12月28日~1月3日)以外は、使えるようになっています。
宿泊施設利用期間:6月15日~9月14日
- 有料施設の種類
- キャビン20棟(定員80人)
- ログハウス7棟(A2棟、B5棟、定員32人)
- テントサイト5張分
- バーベキュー用かまど32ヶ所(内テーブル付き27ヶ所、屋根付きかまど12ヶ所)
- 有料施設利用料金
- ログハウスA4730円
- ログハウスB3900円
- キャビンハウス3700円
- テントサイト1540円
- バーベキュー用かまど720円
龍ケ崎森林公園を訪れるには(アクセスについて)
住所:茨城県龍ケ崎市泉町1966番地
連絡先:0297-64-1111(龍ケ崎市役所都市整備部都市施設課)
利用するのに便利な高速道路のI.Cは、東京方面から向かう時でも圏央道の東阿見。龍ケ崎市森林公園には北から南に向かいます。対して電車を使ったならば、南にある竜ヶ崎駅からバスで北に向かいます。
【自動車を利用する場合】
駐車場:無料(180台)
バス通り沿いの公園入口の辺りに、しっかり整備された第1駐車場があります。アスレチックコースの公式な順番を考えても、こちらを利用するのが通常のパターン。
公園内で森の中に分け入った先の、ふれあいの広場に隣接するように第2駐車場もあります。ただし、こちらも森の中の細い道を進んだ先。あくまで予備的なものです。
最寄インターチェンジ:首都圏中央連絡自動車道路阿見東約4.7 km
東京方面からは、相当遠回りになっても便利で分かり易いのが、圏央道の阿見東からのアプローチ。インターチェンジからは、一本道で辿り着けます。東京方面の場合で、常磐道から向かっているならば、谷和原I.Cも検討に値します。ただし、道を知らないならば、ナビは必須です。
【公共交通機関を利用する場合】
最寄り駅:関東鉄道竜ヶ崎線竜ヶ崎駅バス19分で運行予定
最寄バス停留所:森林公園(龍ケ崎市コミュニティバスDルート泉線)
バス料金:100円(未就学児無料)
龍ケ崎市コミュニティバスDルートは、竜ヶ崎駅を含む市内循環ルートのバスです。ちょうど公園入口に、バス停留所があります。バス料金には大人、小人などの区別はなく、未就学児は無料です。ランドセルチケットという回数券では、小学生が一回あたりは半額相当になります。ランドセルチケットの利用は、路線で通学する小学生のみで、事前申請が必要です。
まとめ:アスレチックフィールドとしての特徴あり、近隣と活用したい公園
森の中を駆け巡ることになる点で、本格的なフィールドアスレチックの気分が味わえます。龍ケ崎の市街地は、新旧ともに商業施設は充実しています。近くのたつのこランドも、阿見東I.Cに近い牛久大仏も魅力的。
こうした近隣施設と一緒に楽しむと、遊びはより充実しそうです。その時の選択肢としてキャンプ場を検討するならば、龍ケ崎市森林公園を存分に活用できます。
公式サイト:龍ケ崎市龍ケ崎市森林公園
(公式サイトは有料宿泊施設の利用詳細が中心になっています。)