都会にある公園の何がよいかといえば、公共交通の便がよいこと。ついでに遊べる場所、立ち寄って楽しい場所がいろいろ選べることなどです。子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。
もっとも、やはり肝心の公園そのものに興味が持てないならば、どうにもなりません。その点、東京を代表するひとつの場所、新宿副都心の都庁の隣にある、区立の新宿中央公園なら注目すべき遊具もある点で、遊び甲斐も都会の公園のメリットも兼ね備えている! といえるでしょう。
大型コンビネーション遊具は、背景に都庁を従える絶好の撮影スポットにもなっています。だから、写真投稿が得意のお父さん、お母さんにもおすすめしたい公園。
2018(平成30)年の3月の大型複合遊具に続いて暫時遊具の更新も進んできました。インクルーシブ対応の遊具も導入されています。
さらに刺激的な滑り台は、コンクリート製のなつかしげなスタイルのまま、おしゃれに変身しています。
夏場にはジャブジャブ池として利用される水遊び場も定評のスポット。なので季節には水着や水遊びパンツも必携の趣。
そして都会らしい、ついでのスポットは数ある場所柄ながら、すぐ隣には都庁の無料展望台もあるのが、素晴らしい使い勝手です。
そんな都会の真っ只中の公園を、いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。
子どもが大型遊具で遊べる新宿中央公園をしっかり解説!
新宿中央公園で遊具で遊べる場所は、公園を南北に隔てる大通りを跨ぐ公園大橋の南側のちびっこ広場です。大型コンビネーション遊具と、刺激的なワイドで急傾斜の滑り台。その他にもちょっとしたものが、いろいろ揃っています。
ちびっこ広場エリア規制時間:9時30分~16時
(小学校低学年の子どもと保護者のみの時間)
高さのある塔とアスレチックな横展開のある大型複合遊具
ちびっこ広場の主役はなんといっても、高い塔のある大型複合遊具でしょう。
塔の一番上からはチューブスライダー。
低い部分からはごく一般的な形の短い滑り台と、ふたつのものが揃う遊具です。
地上からこの塔へのアプローチは、鉄製の階段の他に、ネット、木の階段と多彩。
それから簡単なクライミングウォールも! 簡単というのは容易いという意味でなく、簡素で、シンプルな機能の、小さなものというニュアンスのほうです。
全体的にカラフルで、当たりの柔らかい素材を多く用いて、変化に富んだデザインで組まれた塔です。
最上部から下るチューブは天窓が特徴。滑り始めは自然と天を見上げることになります。
そして豪快な開口部を持つ最後の部分が、カーブの先には待ち受けています。こんなふうに、チューブスライダーなのに、開放感が仕組まれているのが面白いです。
塔の周辺には、アスレチック要素の強い遊具が繋がっています。もちろん塔にも連結されています。
繋がっているといっても、連結度は低く途中から入っても、ある部分だけトライして、すぐ止めてしまっても、まったく問題ない造り。
なので意外に難易度は高めなのです。好きなパートを選んで、自由に遊べるように、徹底されている感じ。
順路とかいった決まりきった何かは存在しません。
難易度高めの部分もあるために、刺激度も充分。
割とのんびりムードのパートもあれば、簡単さはやり方次第といった部分まで、自由さや選択肢が多いことが、かなり意識された遊具になっています。
豪快な滑り台にも注目!
複合遊具にはいろいろな遊びが組みこまれているということで、その点、滑るだけになる単独の大型滑り台が主役を争うにはちょっと不利? かと思えます。
大きなすべり台を作るならば、ユニットを組み立てられる複合遊具の一部として、しかもローラーすべり台やグリッサンドの滑走面になっている、いまどきのすごいものが主流。
それでもコンクリート製の幅広い滑降面を持ってる滑り台は、とても刺激的。幅があれば注意して使えば誰かと平行にすべることも可能です。こうしたワイドスライダーは確かにコンクリートで作るのがひとつの手。
新宿中央公園にはかつても、コンクリートのすべり台がありました。それが滑走面がふたつ、前後両方向に長さを違えて用意されるものに更新されています。
すべり台をコンクリートで作るのはもはや流行らないのでは? と思いきや、おしゃれな姿になってしかも高さが2段構え。
登坂の手段にクライミングウォールのような斜面も加わっています。短いほうもあることで、難易度が変わりより幅の広い年齢層が親しめます。まさにコンクリート製すべり台の正当進化形です。
インクルーシブ対応遊具と、乳幼児専用スペースも
こうした遊具のあるちびっこ広場。他にもさりげなく揃う遊具にはインクルーシブ対応のものも加わっています。例え障害があったとしても、みんなで一緒に遊べるように! というのがインクルーシブ遊具の考え方。
幼児向けの対応もしっかりした、すっぽりはまれるものと、一般的なものふたつづつのブランコに加えて、ハーネス付きとカゴタイプが並んでいます。
ブランコの前にはスプリング遊具がズラリと揃います。定番的に動物、乗り物と一基は多人数で乗れるものです。
さらに隣接してしっかりと囲われているのは、0歳から三歳以上までの乳幼児専用遊び場です。0歳からというからには、ハイハイでも大丈夫なことを想定しています。
床面がゴム舗装されて、エリアを囲っているのは、活発過ぎる遊びを自ずと制限することと、できるだけ汚れないようにする配慮になるでしょう。
フニャフニャドームも這い回る遊びに使えそう。他に花の形のテーブルと椅子が対角にふたつ配置。それからキノコの形のオブジェと、低い飛び石風の柱。
立体的な造形が珍しいパネルエリアなどが用意されています。0歳から三歳は成長も著しい時期。こういったスペースは年の近い兄弟姉妹が一緒に遊べることも期待されます。
砂場は大きめのものがひとつ。そこにはクジラとカバのオブジェも置かれています。水辺をイメージした演出です。
高さを抑えたパネル遊具、みんなで一緒に乗れそうななんといっていいのか分からない形の、樹脂製の船のようなものも、明らかにインクルーシブテイストな遊具です。
水遊び場は評判のスポット、さらに季節外れでも楽しみが!
毎年7月中旬から9月上旬まで、楽しみにされているジャブジャブ池は、なかなかの規模。期間中は11時~16時まで(土日祝日は10時30分から)水遊びできます。
水遊びの季節以外には、三輪車を走らせる子どもを見かけます。ジャブジャブ池の外周路では、雨天、水遊び期間を除いて貸出も行っています。
新宿中央公園の主な施設は?
都会の中で、遊具がなかなかの充実ぶりな新宿中央公園は、他にはどんなものがあり、どんなことができる公園なのでしょうか?
魅せる芝生に進化した芝生広場
芝生広場は、状態保護を第一に考えて魅せる芝生という管理体制。芝生を傷める利用方法を制限しながら、決められた期間には立ち入りができるように開放しています。
そうして1年中、青々とした様子を保とうという芝生広場の周囲には、健康器具が7台設置されています。
持参した食事やおやつもおしゃれなカフェ風の場所を利用
北側エリアに行く、公園大橋の近くにはオープンテラスのカフェ風の場所も!
ただしここはカフェではなく、時間内は自由に使えるランチコーナー。お店はありません。持込専用の場所です。
ランチコーナー利用時間:11時~15時
眺望のもりにもデッキスペースが
新宿駅西口ターミナルのほうを見渡す大通りの正面、都営大江戸線の都庁前駅からの連絡口の出入口付近が眺望のもり。西口の高層ビル街でひらけた眺めが得られるところ。
デッキスペースのテラスとウッドチップを敷いた林間広場になっています。ここも開放時間が定められていて6時~22時の利用。ほぼ真夜中以外は利用できるということ。
新宿中央公園の北側のエリアは、こうした緑と憩いの場が中心です。エリア的には、南側のちびっこ広場よりも広いです。2倍よりちょっと大きいくらいはあります。
水景施設も豪快な撮影スポット
撮影にはもってこいな水景施設として、眺望のもりから下りた辺りの水の広場に注ぐ、新宿ナイアガラの滝や、ほかに新宿白糸の滝もあります。
スポーツコーナーは壁打ちほか、ボール使用のスポーツがOKになっている場所。エコギャラリー新宿の裏手、十二社熊野神社の隣です。
区民ギャラリーと環境学習情報センターとなっているのは、エコギャラリー新宿。建物になっています。ただしここは、民間利用のための展示室で、アートならば園内のそこかしこに。
話題を呼んでいるP-PFIによるシュクノバのカフェ、レストラン、フィットネスといった料金が必要なスペースのところにも自由に利用できるテラス席もあります。
フットサルコートは本格派で施設も充実
ちびっこ広場のある南側の西側でない東エリア(都庁寄り)は、フットサルコートを中心に多目的運動広場になっています。ここは公園小橋でちびっこ広場と結ばれています。バスケットボールのゴールは自由に使えます。
フットサル施設概要
人工芝ロングパイル1面(30m×16m)、ナイター設備、得点盤あり
フットサル施設管理棟はちびっこ広場内にあります。利用受付、ラウンジ、更衣室、シャワー室、ロッカーはこちらです。レンタル品はビブス5枚、ボール2個(忘れた方のみ)、空気入れ、ホイッスルなどです。
フットサル施設時間:9時~22時(12月29日~1月3日は休み)
フットサル利用料金:(時間帯により1時間あたり以下の通り)
9時~12時3,000円、12時~17時4,000円17時~22時5,000円
利用料金には、管理棟で受付をしたのち利用を始めてから、退去までのすべての時間を含みます。利用には事前の団体登録が必要。新宿区と関係のない人でも利用はできます。代表者として20歳以上の人が登録できることが条件です。
子どもと無料で使える東京都庁(展望室・職員食堂)もしっかり解説!
公園の隣にそびえ立つ都庁の庁舎。特に手続きなどの用件がなくとも、ついでに寄る価値がある場所ありです。注目は無料で使える北展望室と南展望室、職員食堂です。
無料でなおかつ東京でも指折りの展望
都庁の第1本庁舎というのは、上部はツインタワーになっています。展望室はおのおのにあります。それぞれ北展望室、南展望室になっています。
上からは、ちびっこ広場も見下ろせます。こんな眺めが公共施設らしく無料です。
地上202 mの展望室へは、専用エレベーターを使います。出発は1階からです。
展望室開室時間:9時30分~21時30分
休室日:、第1、3火曜日(南展望室)、(北展望室は休室中)
(祝日の場合翌日、1月1日を除く12月29日~1月3日までは休室、他都庁舎点検日の休みあり)
第2本庁舎には職員食堂、一般の利用もお得
飲食に関しては、覚えておくと便利なスペースもあります。ツインタワーになっている第1本庁舎の隣の第2本庁舎の中。
喫茶店なども便利ながら、リーズナブルなのは職員食堂。セルフサービスで時間帯に注意が必要ながらお手軽です。
昼食の時間帯は11時30分~14時です。カフェはその前後も営業します。
昼食時間帯(12時~13時)以外は、席のみ利用してもいいのです。これはちょっとした豆知識。
カフェメニュー、食事メニューともに曜日別サービスが充実です。
朝食(8時~9時)、夕食(17時~19時)時間帯もあります。新宿中央公園と一緒に子どもと利用というならば、昼食時間とその前後でしょうか。
市販品のおやつや飲み物も購入できます。
1階もしくは2階で来庁手続きをして、入館証を発行してもらいます。
ごく簡単な手続きで名前と連絡先を書くだけです。手続きにあたって身分証などは、一切求められないです。
新宿中央公園を訪れるには(アクセスについて)
住所:東京都新宿区西新宿2-11
連絡先:03-3342-4509
公式サイトからの引用
電車でお越しの場合
JR・小田急線・京王線 新宿駅から徒歩約10分
東京メトロ丸の内線 西新宿駅から徒歩約5分
都営大江戸線 都庁前駅から徒歩1分バスでお越しの場合
コミュニティバス「WEバス」8番 パークハイアット東京前から徒歩3分
公共交通機関を利用するのが便利です。自動車の場合にはやはり、駐車場の利用上不便な点があります。ただしお金に糸目をつけなれば、周囲のホテルやビルには充分な駐車場があります。
【自動車を利用する場合】
駐車場:ありません
周辺で駐車場を見つけることは難しくないです。便利なのは、隣接する都庁の駐車場でしょう。ただし、料金は(一般的な公園利用の感覚では)高め、休日は休みです。休日は公園周囲のパーキングメーターをチェックしてみるのもいいでしょう。空いていたらラッキーです。
都庁第2本庁舎駐車場料金:最初の1時間30分毎150円、30分毎以降250円
(当日最大料金2,000円)
利用時間:公園通り入口8時~21時30分、出口22時まで
休業日:土・日・祝日、12月29日~1月3日
最寄インターチェンジ:首都高速4号新宿線新宿
公園のすぐ前が首都高速道路の新宿出入り口になっています。出入り口を下りると、都庁第2庁舎の駐車場は反対車線になります。
【公共交通機関を利用する場合】
最寄り駅:都営地下鉄大江戸線都庁前駅が公園内にも出入り口あり
ちびっこ広場のところでなく、北側の水の広場のところに地下鉄の出入り口があります。他にもここに歩いてこれる駅はたくさんあります。
場合によっては高速バスでバスタ新宿に来ても、徒歩圏内です。
路線バスも利用可能。ただし、路線沿線の方、熟知している方以外、選択する意味はありません。よく分らないなら、大江戸線を利用した方がいいです。
新宿中央公園とJR新宿駅は810 mほど。そして子どもと一緒なら特に助かる施設があります。
都庁手前と新宿駅地下は、エスカレーターが平らになったような、いわゆる動く歩道で結ばれています。
新宿駅地下のターミナルのところから、京王プラザホテル前でトンネルから抜ける道の両サイドに動く歩道はあります。
この道は新宿中央公園水の広場のところの新宿中央公園前T字路信号に向かう道です。
動く歩道は、駅に向かって左側が公園に向かい、右側が駅に向かうという一方通行なのでお気をつけください。
まとめ:利便性は最高クラス、大型遊具に加えて周囲も楽しい都会の中
さすがに超高層ビルは、かつてほど珍しいものではなくなりました。とはいえいまや都庁のあるのはここ、新宿副都心。新宿中央公園はその隣にあります。便利なことはこのうえなしです。
周囲の街の中に限らず、ちびっこ広場など園内の随所で、お花見の季節、お盆の季節には定例のイベントも行われます。出店やふれあい動物園などが行われてきており、地域としても大切な公園になっています。
そんな魅力は別として、とりあえず遊具の充実で注目の遊び場となったのが新宿中央公園です。
公式サイト:新宿中央公園