子どもと無料で楽しむ落合公園【東京都新宿区、人気の遊び場】

新宿区立落合公園


ローラーすべり台が発進する遊具の小山は、いろいろな楽しみが満載されたもの。大きく弧を描いて、ほぼ45度ほど方向を違えて砂場に向かう、ローラーすべり台もほどよい規模です。

ほどよいというのは、ちょうどこれくらいがミニサイズといえそうな程度ながら、ローラーすべり台が単独であるのではなく、かなりな遊びが組み込まれた小山の一部になっているからです。

なんどでも滑るにはほどよいという意味でもどんぴしゃり。ローラーすべり台はコンビネーション遊具の一部でもあります。でもある! というのもそういうだけでは状況を説明し切れていないため。

むしろこの小山が全部で、複合遊具といった趣だからです。子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。中野区との境目の辺りに新宿区立落合公園があります。

築山にはワイドスライダーやターザンロープ、クライミングなども備わります。いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。

子どもが大型遊具で遊べる落合公園をしっかり解説!

西武新宿線が園地の横を通っていて、電車を眺めるのにもよい感じの築山にダイナミックな遊具が集中しています。あれもこれも詰め込まれた遊具の小山は、まさに楽しさ満載といった様子。

遊具が集まった築山が遊びのメインステージ

遊びが詰まった低い築山の様子を把握するには、それぞれのサイドをみてみるとよさそうです。おおまかに遊びの種類でセクションが分かれているからです。

公式にそういわれている訳でも、誰かがそういっている訳でもないことながら、「子どもと楽しむ公園」シリーズとしては、あえて東西南北の各方面に呼び名をつけてご説明してみます。

落合公園に入って行くには中野区となる向こう岸から、妙法寺川を水車上橋を渡っていくルートと、東側の密集住宅街のほうから向かうルートのふたつがある状況です。

園地を切り取るように、弧を描く特徴的なマンションが、密集住宅街側に隣接しています。そのちょうど隣り合う辺り、園地の中央付近に遊具の小山があります。

中野区側となる南側から橋を渡って園地を進むと、盛り上がったところをスタート台に使ったターザンロープが目に入ります。これはダブルレーンで、着地点に向かってハの字に開いています。

ただ平行に設置してあるものと違い、おのおののレーンの干渉を心配しなくていいため、ごく低い築山とはいえスタート台がそれなりの高さになっている、豪快タイプの落合公園のものにはふさわしい形です。

南から入ってきてターザンロープがみつかり、スタート台に目をやるとそれは遊具の小山の西側、マンションが園地を切り取っているためそうなるのです。こちら側の斜面はまさにターザンロープセクション。

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傾斜もゆるやかで、そのため助走路としても使えます。ターザンロープは助走で勢いをコントロールできると、思いが滑空に反映できてよいのです。滑空する時間も長めの距離があるタイプ。

築山から発進して占める敷地も広く、ハの字の内側には休憩スペースも設けられています。こんな大きめのターザンロープでも、ことさらには存在感を持たないほど遊具の小山にはまだまだみどころがあります。

ターザンロープはコンビネーション遊具と、吊りボールを連結した遊具に挟まれています。オレンジの球体が傾斜に連なるアスレチック的な遊具は、下りていくものなのか、上るものなのか?

隣にあるクライミングウォール同様に、どちらかでなくてはいけないものではないはず。それでも北側になる遊具の小山のこちらは、クライミングセクションと呼んでもよさそう。

吊りボールと垂直なクライミングウォールの間は、ステップ付きのスロープにもなっています。垂直なクライミングウォールのほうは、やや抽象的ながら山? と思われる図案です。

壁面の上は段々のベンチになっていて展望台風。公園の北側は西武新宿線の線路で、電車が走るのを眺めるのにピッタリなスペース。落合公園は線路側からのアクセスは一切できません。

クライミングスロープ、垂直のクライミングウォールときて時計回りに西側をみると、すべり台セクションの様相を呈します。角の部分には少し傾斜を増したクライミングスロープ。

さらに階段を挟んで、コンクリートのワイドスライダーとローラーすべり台が、砂場に着地します。どちらもスゴイ! と感嘆するほどの規模ではない代わりに、遊具の小山すべて合わせるなら実に多彩。

ローラーすべり台は、コンビネーション遊具の一部でもあります。築山の中央にある塔から、北側に展開するコンビネーション遊具の面白さもまたいろいろ。搭から進む先はふたつの選択肢と考えていいでしょう。

ネットスロープかロープの補助付きのステップ付き木製スロープ、もしくは階段状の段差を使って中央の搭に上れば、空中のリングトンネルに向かうか、ジャングルジムに挑むか選択になります。

リングトンネルに向かう回廊の脇には、擬人化された花が描かれたウォールがあります。ステップがあることから、ここも上ってみてもよさそうです。ただしウォールはジャングルジムの先です。

中央の搭からジャングルジムへ地面に下りずに行くには、高い位置の雲梯を経由するしかないです。ジャングルジムからウォールへ回れば、リングトンネルの出入り口の台場のほう。

台場の下にはネットが吊るされるも、ネットから直接出入口には上れません。ネットは回廊に戻る足掛かりにはなりそう。台場には回廊から湾曲ラダーを使うことになります。

こうしてお花のウォールは、巡回路になっているともいえます。リングトンネルは曲がりと長い垂直部分を持っています。入口、出口はどちらとも決まってはいません。

もう片側は人工芝を貼った斜面の途中に開口しています。北側の西の端には小さなすべり台があって、そこにあるほんの数段のラダーも、この大型コンビネーション遊具のひとつの入口になるでしょう。

せっかくなので、出口はすべり台ということにしておきましょう。ある意味ここだけで小さなすべり台が完結します。

ラダーのまっすぐ先は、リングトンネルの台場の下のネットに向かっています。短いラダーから右に向かうルートもあって、スロープを上っていきます。

遊具の小山の北側、複合遊具セクションはお花のウォールの裏側になる、この足場付きスロープの空中回廊です。ジャングルジムの先と合流して、ローラーすべり台に向かう道筋になっています。

ジャングルジムは中央の搭からの回廊と、雲梯で連結はしていません。渡り移れる程度の幅ではありますが、ここから始めるのにもいい感じ。

丘の中央から北側を占める大型コンビネーション遊具は、全体でひとつで間違いないものの、決まりきったルートはないです。ジャングルジムの合流点からさらに、足場付きのスロープ。

ローラーすべり台に向かうだけのショートカット路と合流すると、滑走開始の地点になります。この地点には北側から直接階段を使って向かってもいいです。

滑走した先は砂場で、砂遊びの場というより緩衝地帯。コンクリートのワイドスライダーも同じく、この砂場に下りるものです。

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コンビネーション遊具といえば、さまざまな遊びを組み込んだとてつもない巨大なものもある、遊具の王様で究極の進化形と化しているのが今日この頃。

それとはちょっと趣は違えど、遊具の進化の過程で確かな足跡を残したかのような、古典形とも目される落合公園の大型遊具もなかなかのもの。築山を遊びで占有する遊びの密度は、また違った体験ができそうです。

他にある遊具はどんなもの?

公園の真ん中辺りの小山に遊具が集まる落合公園には、まだ他にも遊具があります。開園は1960(昭和35)年、都市公園法の施行を考えても、落合公園の遊び場はやはり古典的存在。

典型的な遊具も残っています。自分で回せるコーヒーカップタイプでもなく、回してもらってめまいを感じて面白い! という発想はなおさら、今後はもうありえないといっていいでしょう。

砂場はあっても、緩衝地帯である落合公園。「子どもと楽しむ公園」シリーズが御三家遊具と標準セットと呼ぶうち、ひとつの御三家、ブランコは2連一基。いたって普通の座板のタイプです。

どういう意図か、頭上に網がかかった休憩スペースの周りにまだいろいろ集まっています。

御三家遊具のその2、すべり台もいたってよくあるタイプ。すべり台はすごい規模かどうかは別として、発展形のローラーすべり台、ジャンボすべり台もある落合公園です。

平均台はちょっと変わった形といえそう。板状でなく棒になっています。途中から乗り移るところまで頑張れる2連での設置。

スプリング遊具はふたつ。ささやかな基本形の一人乗りと、たいがいは宝くじが支援する3人乗りの豪華版があります。どちらもモチーフは動物です。

そして御三家遊具の最後になる鉄棒も2段階の高さ。砂場のありかたに目をつぶれば、標準セットもコンプリートです。どれもカラフルで楽しげ、むしろ新しいのは御三家遊具。

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落合公園には御三家遊具の発展形が揃っている訳ですから、特に注目する理由もありません。ただただ遊具が充実しているかどうか、チェックシートには満点がつきます。砂場の発展形ふわふわドーム? それはめったにあるものではないです。

バスケットゴール付きのスペースは囲いつき

子どもの遊び場としては充実している! といってよさそうな落合公園。北側を走り抜ける電車も含めて見逃せないものがあります。ならば大人にとってはどんな楽しみがあるのでしょうか。

そもそもが野球場やテニスコートを作れるような大きさはないです。ただ、大人というか、小中学生が親子で含めて自由に使えるスポーツコーナーは、しっかり囲い付きです。

バスケットゴールが設置されているほか、この囲いのお陰でボールを使うようなスポーツの練習には使えそうです。注意書きに目的は小中学生の利用のためと書いてあります。

察するところ本格的な球技などができるほどのスペースはなく、近隣の子どものスポーツが優先ということでしょう。待っている人がいる場合は、譲り合ってということは書いてあります。

大人はダメとまではいわないまでも、趣旨は子ども向けのよう。また周囲は密集住宅街だけに配慮があって利用時間が決められています。年中無休で時間内なら自由に利用できます。

利用時間: 8時~19時 、(10月~3月は17時まで)

傍らにある健康遊具は、いうまでもなく大人も大丈夫。というよりも、子どもが目的外で戯れる以外にはどこでも、大人向けのものです。

池とドッグランは静と動の装いを加えるもの

むしろ池の部分が、ちょっとしたよい景観になっています。付随する流れ含めて憩いの場といえそう。意図としてはビオトープのようで、生き物のすみかを守っているという表示も。

流れには瀬の部分もあります。いずれにせよ水は殺菌していないとも書かれています。水遊び場としての意図はない様子。

ただ、池はまだしも瀬の部分にサンダルで立ち入るのを禁止するのも難しそう。逆に池のところは、いちおう鎖で閉鎖してあります。

池の隣、水車上橋から入ってすぐのところから、広いドッグランが設置されています。ここは誰でもアクティブに犬を遊ばせられるスペースです。

対岸からみるとドッグランの下のあたりに、地下災害対策の貯水槽がある様子をみることができます。遊水池として、地域に欠くべかざる役割があることは間違いないです。

落合公園を訪れるには(アクセスについて)

住所:東京都新宿区中井1-14
連絡先:03-5273-3914(新宿みどり土木部みどり公園課)

近隣の方については、むしろ中野区の方のほうが、訪れやすい人が多そうな立地。北側は線路です。新宿区の南西の端になっています。副都心や四ツ谷といったところとはまるで雰囲気が違います。

【公共交通機関を利用する場合】

最寄駅:西武新宿線、都営地下鉄大江戸線中井約700 m

最寄バス停留所:鉄道より便利なバス停はありません

妙正寺川を跨ぐ、山の手通りの高架下にある中井駅が最寄です。最寄のバス停留所も中井駅のところなため、この路線の沿線の方以外は鉄道利用がよさそうです。

駅からは川沿いに西に向かえばたどり着きます。北に大きくカーブするところの弧の内側に公園が見えます。駅からはそのほんの少し手前で北に向かうのが少しだけ近道です。

【自動車を利用する場合】

駐車場:ありません

周囲には中学校、野球場のある公園、大学などもあるものの、どちらかといえば戸建住宅の多い住宅街の中にあります。とりあえず東側の入口に隣接して、民間駐車場があります。大きなものではないため、確保できるかは微妙です。

まとめ:垣間見える古典テイスト!一目を置く充実ぶり

そのものな小さな遊具のテイストに引きずられるのではなくとも、どこか古典的な雰囲気がある公園。そうはいっても、ここなりの充実ぶりは無視できない存在感があります。遊具密度が鮮明な印象を残す、かなり都心寄りな立地の公園になります。

公式サイト:特にありません
新宿区のウェブサイト内:落合公園

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