子どもと無料で楽しむ芝浦中央公園【東京都港区、人気の遊び場】 

山手線にできた新駅、高輪ゲートウェイ駅にはいずれ直結する計画で、将来の駅前公園となる東京都港区の芝浦中央公園。見かけからして、その姿には圧倒的な特徴があります。それというのも、かつては公園(都市公園)は、こうした形では存在できなかったから。

芝浦中央公園は写真で道路右側の人工地盤の上

いまなら実現可能な制度が整って、東京ならば宮下公園目黒天空庭園が例になります。では、芝浦中央公園もそんな公園(立体公園制度による公園)なのかといえば、それも違います。なにしろ、そんな制度に関わりないくらいの歴史はあるのです。

深掘りしてみれば、違う事情で成り立っている公園。そして都市公園なのかといえば、これまた違います。そうであっても、「子どもと楽しむ公園」シリーズとしても、これは! と注目したくなる、遊び場としての特徴もあります。

立体公園制度でできた公園には、だからこそ得られる便宜もたっぷりあります。それでは都市公園とも、立体公園制度とも無関係だから何かが劣るのか? といえば、そんなことはない芝浦中央公園。遊具だってそこそこ揃っています。

公園のように楽しむことに何ら不足はないどころか、公園の新たな試みでしか得られないような、よいところを享受できる場所にもなっています。品川シーズンテラスは、前庭のようなところを含めて、ほぼ一体の使い勝手。

それもそのはず、地主が一緒という事情になっているのです。人工地盤、そして東京都下水道局の芝浦水再生センターの上ということで、なんとなく隠れた場所になっています。そんなこともあってか、ロケ現場になることも多かったとのこと。

特に平成になってから整備された品川シーズンテラスと隣合わせになる、D面と呼ばれる部分は、水遊びもできる噴水や、広々した芝生広場湿生花園などに、東京タワーやレインボーブリッジを見渡す眺望併せて、とても絵になる場所です。

子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しているシリーズとしては、まさに品川駅に出入りしようとしている新幹線を、じっくり眺めるポイントがあることも特記したい点。

開発が進んだ東京のビックターミナルのひとつ、品川駅の港南口の傍らで、さらにこれから高輪ゲートウェイの開発に伴い、付近を巡る回廊に組み込まれる場所です。訪れてみれば、テレビで見たことがある! と膝を打つことがあったり。

子どもを連れてきても、事後の時間を過ごすのにも事欠かない、大人にとっても魅力充分な公園です。いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。

子どもが大型遊具で遊べる芝浦中央公園をしっかり解説!

遊具という面では、A面のところの子ども広場も気になるものの、大型と呼べそうなものは、B面の遊具広場にある木製アスレチック遊具とコンビネーション遊具になります。

B面の遊具広場にターザンロープとコンビネーション遊具が!

園路で分かれた各エリアを、A~D面と呼んでいるのが芝浦中央公園。港区は四つに分かれているとするものの、実態的にはC面とその他3つとしたほうが正確といえそう。アルファベットは場所というより、できた順番を表しています。

D面以前からの案内図、C面に向かうにはかなり迂回が必要

1980(昭和55)年にできたのが、A面とB面。遊具があるのもこのふたつのエリア。アスレチックテイストの大きめのほうがあるのがB面の遊具広場になります。大型遊具といった場合に、どんなものを指すのかは簡単に決められません。

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そうであっても、「子どもと楽しむ公園」シリーズとして解釈するならば、飛び抜けた珍しいようなものではないにしろ、コンビネーション遊具はそれなりに大きなものであり、ターザンロープは大型遊具のひとつになると考えます。

もっとも、大きなものかどうか厳密に判断しなければならない訳でもなく、芝浦中央公園は、驚くような規模の遊具があるのでも、あきれるほどに遊具がふんだんに並んでいるのでもないけれども、そこそこ遊べる公園だ! ということをお伝えしたいだけのことです。

木製のアスレチックテイストの遊具が並ぶ遊具広場には、コンビネーション遊具もあります。それでも他と同じように木製であって、渡りと上り下りのネット遊具とすべり台の組み合わせ。だからいうなれば、アスレチックコンビネーション遊具。

階段の他に、少し斜めになったクライミングウォールに挑むのもよし。旋回スライダーで下りてみるのも楽しそうです。ネットの橋の両端の下部は、ログハウス風にごっこ遊びで使えそうです。

ターザンロープは完全に平面設置ながら、5段も上ってからスタート。蹴り出しもしっかり斜面に作られているものの、もう高さを生かせば助走の必要まではないかもしれません。

他に山形のネット渡りや、平均台は杭をステップに、四本の丸太がジグザグに続くものがあります。休憩に使えるテーブルの傍らには、平均台とは関係ないステップも置かれています。

芝浦中央公園については、そこそこある遊具に加えて、違う視点で興味を引く部分はあります。そのお話の前に他のA面、C面、D面についてもみておきます。他にB面にはみなとドッグパーク(ドッグラン)。

そして自由に使えるバスケットゴールが置かれた多目的広場があり、ふたつを囲むようにしてあるバラ園は、とても印象に残るものです。ドッグランと多目的広場を挟んで、遊具広場と反対(西)側に管理事務所があります。

A面のこども広場は典型例の遊び場

B面から管理事務所の脇を抜けて、短い連絡橋を渡ると子ども広場があります。この広場は、まさしく御三家遊具と標準セットを備えた典型的な遊び場になっています。この定義は「子どもと楽しむ公園」シリーズが、独自に公園遊具の種類を考える時に使うものです。

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多くの公園などの遊び場にたいていはあるものとして、すべり台、ブランコ、鉄棒を挙げて、それに遊び場にはやはりあって欲しい、砂場を加えて標準セットとみています。そしてこれらは、どなたでもどこかで見つけやすい種類だろうと考えています。

子ども広場の砂場は日差し避け、見守りともしっかり考慮

「子どもと楽しむ公園」シリーズが目指しているのは、これに収まらない発展的な遊具がある公園を見つけて、ご紹介したいということです。ちょっと日常を超えられる体験ができる遊び場はどこか? を考えているともいえます。

すべり台は2方向選択できることに加え、上りにも工夫あり

芝浦中央公園でいえば、ブランコの発展形と考えるターザンロープがあります。アスレチックコンビネーション遊具は、鉄棒がとてもシンプルなラダー遊具だと考える延長で、ラダーからの発展形の系譜と、すべり台が融合しているといえます。

目的がこうした発展形をご紹介することなために、いつもは御三家遊具と標準セットはこんなものもあるよと、軽くふれるに過ぎません。ただ芝浦中央公園子ども広場は、ささやかなスプリング遊具も加わるとはいえ、見事に典型例に嵌っています。

全般的に幼児向けながら、ブランコの座板は椅子ではなく標準的なもの

ブランコ、鉄棒、すべり台、砂場が、すがすがしいまでに整列して、コンパクトに並んでいます。ここは公園遊具の標準セットの遊び易さでいえば、トップクラスといっていいのではないかと思えて、とても印象的です。

子ども広場が属するA面は、いまでは園路を挟んでD面に対しています。A面は園路沿いの日本庭園を抜けて、四阿(あづまや)の先で品川駅方面に下りるところまで続いています。

最初の芝浦中央公園は、品川駅から訪れたとして、庭園を抜け子ども広場に至り、連絡橋を渡り、バラ園や遊具のある芝生の広場を過ぎて、人工地盤から下り芝浦橋から芝浦、もしくは、JRの線路の下をくぐって泉岳寺方面に続く場所だったことになります。

D面の憩いや景観はなかなかのもの

芝浦中央公園のD面は、2015(平成27)年に開業した品川シーズンテラスと一緒に開園した場所になります。芝生が広々として快適なD面には、風の森展望台噴水湿生花園があります。

関連リンク:品川シーズンテラス

こんもりとした盛り土のうえにウッドデッキがあったり、場所の成り立ちを忘れてしまいそうな自然な変化に富んだ、憩いの場になっています。

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芝浦中央公園は残念ながら下水処理場の上にあるために、例えば高原の公園のような清冽な空気で満たされるようなことは、望むべくもありません。時と場合により、それぞれの場所によって程度は違うとはいえ、臭気などは感じられるのが実情です。

そうはいってもこうした街のど真ん中に、これだけの空間があるのは価値あることに思えます。時間が来れば締め切られる門を隔てて、品川シーズンテラスの建物側にも空間があります。

そもそも品川シーズンテラスとはどこのことなのかといえば、基本的には商業施設も入るオフィスなどの高層賃貸ビルのことを指すことになるでしょう。ただし、開発計画としての品川シーズンテラスには、芝浦中央公園の部分も一緒に入っています。

品川シーズンテラスとしてみるか、芝浦中央公園としてみるか、いずれにせよ、ここは東京都下水道局の所有する土地で、家主はつまり東京都になります。建物のほうは、借地権を取得した事業者が持っています。

芝浦中央公園でない空地の部分含めて、東京都(の第3セクター)、開発会社、資産運用会社などが占有しています。港区立の芝浦中央公園のD面については、この都市開発事業に伴って整備されたことになります。

ビルのほうとD面の間には、いちおうやや武骨な境界の壁あり

立派な商業施設を含む再開発ビルと、一体で利用できる利便性があります。もっとも、ここは品川駅からすぐの場所。華やかな商業地域から孤立している場所ではないです。それでも、一体化しているのに越したことはありません。

旧海岸通りを隔ててC面の運動場

芝浦水再生センターの新幹線に面した西側でない、東側を通っているのが旧海岸通りという大通りです。通りを隔てたところも芝浦中央公園の一部で、1988(昭和63)年に開園となったC面になります。こちらも同様に下水道施設の上を利用しています。

フットサルコートやテニスコートなど申し込みの上、占有して利用するものです。登録は必要であっても、テニスコートの方なら、港区となんら関係のない方でも利用できます。在住、在勤の方なら利用料金は少し安くなります。

テニスコート利用者優先ながら、無料の壁打ちコートもあります。さほど大きくないため混雑している場合の利用は難しいかもしれません。芝浦水再生センターを挟んで向かい側とはいえ、C面は他の面からは移動しにくいです。ショートカットはできないのです。

芝浦中央公園の公園としての位置づけ

そもそも、都市公園を人工地盤の上に作ることはできなかった頃から開園していた芝浦中央公園は、D面含めて都市公園ではありません。簡単なヒアリングの結果、すでに現在の担当部署でも、開園に当たってどのような経緯があったのかは把握していないようです。

事実として港区が公園として管理する場所の内、下水道施設を利用する芝浦中央公園と、東京タワーの近くにあるサッカーコートの芝給水所公園だけは、都市公園になっていません。どちらも公共性の高い運営がされているオープンスペースです。

また都市公園法の改正によって、現在の状況で都市公園とすることにも問題はないでしょう。都市公園であるが故の、法律に定められた補助を受けらない以外に、なにも問題はないように思えます。

ただし、本来はあくまで下水道施設である芝浦中央公園を、都市公園としてしまうと確かに問題は生じ得ます。都市公園は安易に廃止などができないことになっているからです。

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もしも、下水道施設としての使命から、公園として維持できなくなった場合に、問題が生じ得ます。それは上水道施設である芝給水所公園も同じなのです。こうした事情をもっとご理解になりたい場合は、公園総まとめの記事を読めばよく分かるはずです。

もっとも、現実問題として、そのような懸念を抱かねばならない事態はあまり想定できないでしょう。ただ都市公園でないということが意味するのは、いつまでもここにあるという保障はないということになりそうです。

逆に言えば、公園施設や運営のいろいろに法的な定めがあり、事細かく都市公園法施行令という政令で決め事がある都市公園でないことで、自由に色々なことができる面はあります。もちろん下水道が公共のものである限り、公共的な利用方法に限られるのでしょう。

芝浦中央公園を訪れるには(アクセスについて)

住所:東京都港区港南1丁目2番28号
連絡先:03‐6433-2562(A・B・D面)、03-3450-6343(C面、芝浦中央公園運動場)
開園時間:7~17時(5~9月は6~19時)
休業日:年末年始(12月31日~1月3日)

高輪ゲートウェイ駅との連絡橋ができあがれば、渡った先になります。現在は品川駅、もしくは泉岳寺駅から向かうことになります。

【公共交通機関を利用する場合】

最寄駅:JR、京浜急行線品川、京浜急行線、都営地下鉄泉岳寺

最寄バス停留所:芝浦中央公園入口

リニア工事などの影響で、品川駅から最短距離を通れない状況です。目安は品川シーズンテラスまで10分程と考えてよいでしょう。芝浦中央公園入口バス停留所は品川シーズンテラスの前にあります。ただし沿道の方以外利用する意味はない路線に思います。

泉岳寺駅からは、知る人ぞ知る港南口に向かう鉄道下の一方通行路が、自動車の通行を止めた歩行者専用道(自転車は手押しで可能)になっています。以前と同じように歩行者は双方向通行可能です。

鉄道下のトンネルまでも工事中の暫定路です。整備が終わるまでには変更もありえます。いずれにせよ、高輪ゲートウェイ駅から200 mほどのペデストリアンデッキが連絡する予定です。

【自動車を利用する場合】

駐車場:ありません

最寄インターチェンジ:首都高速道路芝浦

品川シーズンテラスにも、品川駅周辺の他のビルにも駐車場はあります。ただしすぐ周囲は企業のビルがほとんどで、商業施設を含むのは品川駅の近く。場所柄手軽に利用できるものとはいえません。自動車では利用難い公園といえます。

まとめ:再開発に力が入る品川駅北側で役割は変化

山手線の経路をずらしてまで設置した新駅、品川ゲートウェイ駅の周辺まで品川駅の北側は、これからまだまだ開発が進む予定です。山手線が走っていた地下からは、かつての日本最初の鉄道の遺構となる品川築堤がでてきたように、かつては海だった場所。

だからこその下水道施設などがあったり、港南口は開発が進んだり、その余地を生かして大きな変化を迎えるはずのエリアです。こうした状況を予測した訳ではなさそうだった芝浦中央公園も、すでに拡張を果たしています。

高輪ゲートウェイ駅との連絡がなされれば、もっと役割や存在感も増していきそうです。どこか隠れた存在だったものが、品川シーズンテラスからは見渡せるようになり、すっかり表舞台に立つ時が近づいています。

そうなった時に、遊び場としてどれだけの発展があるのかは未知数。ただし、都市公園ではないことが、むしろ自由な展開に結びつく可能性だって、無きにしもあらずです。

公式サイト:芝浦中央公園

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