あんなに上の子が大好きだったのに・・・。
上の子に対して感じるイライラ。
冷たい対応をしてしまう時が増えた。
上の子可愛くない症候群になってしまった・・・。
最近ではよく知られるようになった上の子可愛くない症候群ですが、息子大好き!息子LOVE!だった私もやっぱり上の子可愛くない症候群になりました。
私のリアルな体験談を紹介します。
私が上の子可愛くない症候群になるまで
私が上の子可愛くない症候群になったのは第二子の娘が生まれてだいぶ経ってからでした。
息子に手がかかる2歳~2歳半の頃は息子が可愛くて仕方がなくて、まさか自分がなるとは思ってもいませんでした。
そして、息子が成長するにつれて徐々に上の子可愛くない症候群の兆候が出始めます。
当時2歳だった息子に対して変化していく気持ちと0歳だった娘の成長も合わせてまとめました。
娘0か月~2か月 息子の赤ちゃん返りの対応に必死だった頃
私が下の娘を産んだのは上の息子がちょうど2歳の時です。
事前に調べて頭の中でシミュレーションしていたのは主に赤ちゃん返りの対処法でした。
※この時は上の子可愛くない症候群という名前は知りませんでした。
『上の子を優先する』
とにかくこれを頑張っていました。
上の子を優先しないと下の子を叩いたり押したりするという事前情報を知っていたからです。
何もかもまだ手がかかる月齢なので仕方がない・・・。
- ご飯を最後まで食べる
- オムツ替え
- 着替え
- お風呂
- 歯磨き
- 寝かしつけ
- 遊びの相手
ママなしでは自分ですべてのことが出来ず、娘は授乳とオムツ交換以外は泣いていても待たせておいて息子の世話をとにかく優先していました。
でも、当時はあまりにも娘を構ってあげられなくて、心の中では娘に対して申し訳ないなとも思っていたので、市の健診時に保健師さんに相談しました。
「それでいいですよ、上の子優先で。下の子はオッパイ飲んでオムツ替えてあげてれば大丈夫!」
と保健師さんに言ってもらって安心したのを覚えています。
それからも自分なりに精いっぱい兄ファーストを心掛けいたのですが、もちろん全てのことにおいて優先できるはずもなく・・・。
娘の授乳・オムツ交換・いつもと違う泣き方の時など、どうしても娘の世話をしなければならない場面はあるので息子もストレスが溜まっていきます。
嫌な予感しかしない(笑)。
そして、ママっ子だった息子の赤ちゃん返りは予想していた通りすぐに始まりました。
やっぱり始まった赤ちゃん返り
事前に聞いていたことは一通り体験したという感じです。
- 授乳の邪魔をしてくる。
- 娘を抱っこしている時にだけ「抱っこ抱っこ」と言ってくる。
- 娘が泣き始めると私が娘のところに行くのが分かっているので阻止しようと「抱っこ抱っこ」と言ってくる。
- 娘を抱っこしていると「○○(娘の名前)はココ座る!」とハイローチェアに降ろせと言ってくる。
- 娘の哺乳瓶を持って飲む。
- 今まで1人で出来ていたこともママやってとやらなくなる。
- ハイローチェアに自分がゴロンと寝転んで赤ちゃんの泣きまねをする(今思うとちょっと面白い)。
- 夜泣きをするようになる(一時期パパと別室で寝ていたのですが夜中に「ママ~ママ~」と泣き叫ぶ)。
- 娘を押す・叩こうとする。
今考えると典型的な赤ちゃん返りで可愛いなと思えるんですが、当時は『どうしよう・・・』と、必死です(笑)。
赤ちゃん返りが本格的に始まってからも、とにかく兄ファーストを自分なりに頑張っていました。
「おむつ替えてきていいかな?」「おっぱいあげていいかな?」「ミルクあげていいかな?」などお伺いを立ててみたり。
娘のお手伝いをお願いしてみたり。
この頃はとにかく赤ちゃん返り対策に必死になっていたので上の子かわいくない症候群になるヒマはなかったです。
娘3か月~5か月 上の子やっぱり可愛い症候群だった頃
ねんねと授乳の繰り返しだった娘も動きを見せ始めます。
- 完璧な首すわり。
- 寝返り。
- 左右の移動や後退。
- ちょっとずつズリバイ。
この頃には息子の激しい赤ちゃん返りは少し落ち着いてきていました。
前と同じように私と一緒に寝ることで夜泣きもなくなり、授乳を邪魔する回数も減っていて息子自身も娘のいる状況に慣れてきていました。
逆に授乳をしている時やオムツ交換、大泣きの時は妹とママの時間なんだと認識していて受け入れているようでした。
- いつも眠たくなると私にすり寄ってきて必ず近くで寝ていたのに来るのを我慢して1人で頑張って寝ようとしたり。
- 泣いている娘を抱っこしてあやしている姿を遠巻きに見ていたり(呼んでも来ない)。
- 娘が泣き始めると「○○(娘の名前)ミルク(飲む時間)?」と聞いてきたり。
- 授乳やオムツ替え、娘を寝かしつけた後に、自分の番がきた!とばかりにダッシュして「抱っこ~!」と飛び込んできたり。
今ママに抱っこしてほしいのに、今ママに甘えたいのに、甘えたいタイミングで甘えられないのを我慢している姿が愛おしくて愛おしくて仕方がなかったです。
この頃は、ただテレビを見ているだけの後ろ姿さえも可愛く思えました(笑)。
『はっ!そういえば2歳って一番可愛い頃なんじゃ・・・』
『この一番可愛い時期にいっぱい抱っこしたり甘えさせたりできないのは辛いな・・・』
なんてしょっちゅう思っていました。
今思うと0歳の頃も1歳の頃も今が一番可愛いと思っていたのに(笑)。
とにかく『我慢させてごめんね』という気持ちしかなくて、この頃も上の子可愛くない症候群なんてなる由もなかったです。
むしろ、上の子やっぱり可愛い症候群でした。
娘6か月~9か月 イヤイヤ期のピークと登園拒否の頃
娘は離乳食も順調ですくすく成長していました。
自分の行きたいところに行ける喜びを味わってしまい(笑)、家の中を探索しはじめました。
- 支えなしでお座り。
- 高速ズリバイ。
- なんか片足をやや上げたようなハイハイ(笑)。
- つかまり立ち。
- 少しの一人遊び。
この頃から息子は娘をやっと1人の人間として認め始めたようでした。
赤ちゃん返りは更に落ち着きを見せていて(ヤキモチは顕在でしたが)、反対にイヤイヤ期がピークを迎えていました。
以前から少しづつ出始めていた保育園の登園拒否が一番激しくなってきた頃でした。
当時の私は登園時間が近づくと憂鬱になっていました。
毎朝が戦争でした。
息子は子供だましというか、誤魔化しが効かないタイプで・・・。
「今日のオヤツなんだろう!?」
「お友達と先生が待ってるよ!」
「今日は公園にお散歩だって!」
「今日は園庭で遊ぶんじゃない?」
毎日、手を替え品を替え声掛けしても全く効果がなく、大暴れして泣き叫んで登園拒否。
娘を抱っこ紐に入れて送り迎えしていたので暴れられると無理やり連れて行くこともできずお手上げでした。
※息子は15㎏越えで力もあり、娘を抱っこ紐に入れていてもまだ首が座っていないし、落っこちるんじゃないかと思うと怖くて諦めました。
私が育休中の間は保育園を何回か休む日がありました。
でも、休むのがクセになりたくなかったので休んだ次の日はまた戦争が始まります(笑)。
たまに今日はすんなり玄関から出られた!と思っても保育園に行くまでの道のりでダメになってしまうパターンも多かったです。
息子は、なんとかして保育園に行かないように彼なりの方法で登園を渋ります。
「今日は公園に行くー!」と言って公園に向かって走って行ったり。
横断歩道を渡っている時や自転車の交通量が多い朝の歩道を歩いている時に急に「やっぱりイヤ」と言って真ん中で座り込んでしまったり。
横断歩道を渡り切ったと思ったら、「イオン行く~」「お買い物行く~」「遊びに行く~」「病院行く~」と言って反対方向に行ったり家の方向に戻ってしまったり。
やっと保育園の敷地内に入った!と思っても玄関や教室から脱走してしまったり(絶望・・・笑)。
教室についてからも先生が引き離してくれないとどうにもならない時も多かったです。
この頃は息子のイヤイヤに対応するために、だいぶ早く自宅を出発していたのですが、それでも登園時間を過ぎていたり、なんとかギリギリに到着するという日々でした。
一番効いたのは誤魔化さずに話すということでした。
息子には誤魔化しが効かない・・・うーん、どうするか・・・。
悩んだ私は正直に話してみることにしました。
「保育園イヤだね、でもねママは忙しいんだよ。○○(息子の名前)とずっと一緒には遊べないし構ってあげられない。」
という話を時には怒りながら、時には諭すように言ってみたり。
まあ実際のところ本当にそうなので(笑)。
娘の離乳食が始まってから通常の家事や娘のお世話以外にもやることが増えたのでずっと遊びの相手はできないわけです。
我が家は土日も仕事でパパがいないことも多く、普段は保育園に行っている分、お休みの日やお迎え後の時間は息子のために時間を割いてあげたくて、なるべく家のことは平日のお迎えまでの時間に片付けたい、という私の考えもあり・・・。
その“ママは忙しいよ作戦”の翌日から数日はスンナリ保育園に行ってくれるようになりました。
でも“ママは忙しいよ作戦”も使い過ぎると効かなくなってくるのでまた作戦の練り直しです(笑)。
怒鳴ったり、少し突き放すしぐさをしてみたり、テンションをあげて保育園が楽しそうという雰囲気を作ってみたり毎日悪戦苦闘していました。
1週間のうちで、すんなり行く日は1日あれば良い方だったかな・・・。
登園拒否に寄り添えた理由
それでも、保育園イヤイヤの原因がなんとなく分かっていたので息子の登園拒否にも寄り添うことができました。
- 私が娘と家にいるのを知っているから。
- 1人だけ違うところに連れていかれるのが嫌だから。
- 家の方がワガママも言えるし居心地がいいから。
保育園にお休みの電話をする時に担任の先生に言われて気付かされたこともあります。
保育園の先生にしてみると、結構あるある話みたいですね。
登園拒否していることを先生たちは分かってくれていたので、「今日はダメだったか~」とか、「今日はいけたね」など声掛けしてくれたおかげで、私の気持ちも少し楽になり助けられました。
(ありがたや~ありがたや~)
復職してからも続いた登園拒否
当時は、この激しい登園拒否も私が復職して娘が保育園に行き始めたら、すんなり行くようになるだろうと思っていました。
朝、どんなに嫌がって大泣きしていても迎えに行くとケロッとしていて「今日は○○したよ~」と報告してくれたりしていましたし。
自分だけが保育園に行くわけではないんだ、と理解してくれたら状況も変わるだろうと安易に考えていたからです。
が!!!
そう簡単なことではありませんでした(笑)。
私が復職してからも登園拒否はしばらく続きました。
自宅から近い娘の保育園から先に行くと、その保育園に留まり続けて「○○、行かない」となってしまって、娘の保育園の先生に毎日なだめてもらっていました。
それでも、登園途中で同じクラスのお友達や知っている先生に出会うと、イヤイヤしていた息子も機嫌が直ってスッと行くこともあったので、私は毎日『クラスのお友達か先生が通らないかな~』と思っていました(笑)。
トータルでいうと6か月くらいでしょうか・・・私の中では長い闘いでした。
息子の場合、単なる赤ちゃん返りだけではなく、やっぱり家の居心地がよくてママと離れたくなかったんですね。
娘10ヶ月 息子に対して無になる
娘は寝ているだけだった頃と違い出来ることも増え行動範囲が格段に広がりました。
- 移動は高速ハイハイ。
- 伝い歩きをし始める。
- 好奇心旺盛で家の中の色々な物を使って遊びにする。
- 笑って泣いて怒って、ビックリしたり恥ずかしがったり不思議そうな顔をしたり、表情も豊かになる。
- いないいないばあ、バイバイなどの真似っこができるようになる。
- 自我が出てきて、手を使って指示するようになる。
息子の時と比べると成長スピードの速さにビックリしながらも嬉しくて微笑ましく娘を見ることが増えました。
そして家の中でも危ないことをする機会も増えて目が離せなくなり、後追いも激しくなっていました。
一方、息子はというと、あんなに手を焼いていた激しい登園拒否も落ち着きを見せていました。
イヤイヤは顕在でしたが、一時期の激しいイヤイヤではなくなっていました。
お風呂もテレビ消すのも「イヤ~」と言うんですが、イヤイヤ期のそれとは違い可愛げがないというか・・・(笑)。
ちょっと生意気になったというか・・・(笑)。
ちょっと前のイヤイヤとは違って、知恵を使って言い訳したりして、やりたくないことから回避するようになっていました。
手が掛からなくなったけど、ちょっと成長した息子がなんだか可愛く思えなくなっていて何気なく冷たい対応をしてしまう時が増えました。
前よりもイヤイヤしなくなって少し扱いやすくなったはずなのに。
なぜか・・・前より可愛く思えない。
息子が「ママ抱っこ~」と言ってきてもなんか嫌悪感が湧き出てくる・・・。
「ママやって~」という甘えも少し前なら『しょうがないな~まだ赤ちゃんみたいなもんだからね』なんて微笑ましく思っていたのに。
この頃は「それくらいもう自分で出来るよね」と口にも出していましたし、自分でもビックリするくらい息子に対して【無】になっていました。
あれだけ息子が愛おしくて仕方がなかったのに・・・。
本当に感情が何も湧かず【無】でした。
反対に、後追いが激しくなり、はかどらない家事にイラっとすることもありましたが色々なことが出来るようになった娘は可愛いと思えました。
娘10か月半~11か月半 遂にきた・・・上の子可愛くない症候群
娘はちょこちょこ歩き始めていて、3歳目前の息子とオモチャ・本・食べ物の取り合いをすることも増えていました。
なぜ、自分のオモチャがあるのに他の人が持っているものが良いと思ってしまうのか・・・(笑)。
ある日あまり機嫌のよくなかった息子がオモチャの取り合いで娘を強く押してしまって、押された娘がひっくり返って床に頭を強くぶつけてしまう出来事がありました。
それまでは息子に対して無の状態で黙々と身の回りの世話をする日々でしたが、イライラすることも多くなっていた私はカッとなって、今までにないくらい感情的に怒鳴ってしまいました。
「強く押したらダメって言ってるよね!!」
「○○(娘の名前)は痛いよ!!」
「同じことされたら嫌だよね!!」
といって息子を強く押してしまいました。
これまでもオモチャの取り合いはよくあったのですが、この時は娘がだいぶ激しく頭をぶつけていたので、私もかなり焦ってしまい大・大・大激怒です。
その時の息子の悲しそうな、なんとも言えない表情を見た時にハッとしました。
そこで私は少し冷静になり、「大事なオモチャを取られて嫌だったんだよね?」と気持ちに寄り添った上で改めて強く押すのはダメだよ説明しました。
その話をした後、息子が「はい、これ貸してあげる!」といって娘の手に無理やりトミカを持たせて渡していました。
娘はキョトンとしていましたが(笑)。
これまで、息子の理不尽なイヤイヤに対して怒鳴ることはあっても、『ダメだダメだ・・・抑えて抑えて・・・』と、どんなにイラっとしても手が出ることはありませんでした。
ですので、この時はもちろん自己嫌悪です。
『あんなに怒らなくてもキチンと目を見て話せば息子は分かってくれたよね・・・。』と。
※むしろ声が大きすぎ&勢いありすぎて伝わるものも伝わらない状態だったと思います(悲)。
ケンカなんか今ではもっと激しくて、いちいち仲裁に入っていたらキリがないですし、力加減は何回も根気よく言っていくしかない、と頭では分かっていても、当時は息子に対してイライラすることが多くなっていたので爆発してしまった感じでした。
今ではよく知られるようになった上の子可愛くない症候群
その出来事があったその日のうちに『あ、私って上の子可愛くない症候群になってるんだな』とすぐにピンときました。
この頃には上の子可愛くない症候群という言葉はなんとなく知っていたので、検索魔だった私はすぐに調べて出てきた対処法を自分なりの方法で全部やってみました。
結果、上の子可愛くない症候群はひどくならずに早めに抜け出せることができました。
が!!
やってみて分かったことは、ちょっと頑張ってみたけど自分でコレは無理だった・・・という対処法もあるということです。
逆にコレはやりやすくて簡単だな、と思うこともありました。
私が実践してみた上の子可愛くない症候群の対処法で、できなかったこと、やってみて効果があったことを次の記事で紹介してみようと思います。
上の子が可愛くない。つらくあたってしまう。rikacoさんの記事のまんま。その通りです。
下の子が生まれてから、ずっと悩んでいました。自己嫌悪の日々でした。この記事にたどりつき、読んで涙が出てきました。
上の子は、とても大事で宝物。それなのに、つい言ってしまう。言ってから後悔して自己嫌悪。
私の育て方が悪かったのか、私がまだ子供なのか、大人になりきれていないのか。ダメな母親だなと悩んでいました。
rikacoさんみたいに、上の子を抱っこしたり褒めたり、まだまだできそうにないけど、そうなんだって思う今、ちょっとホッとしています。
その言葉を伝えたくて、コメントしました。
コメントありがとうございます。私も毎日、自己嫌悪の日々でした。周りのお母さんたちはあんなに穏やかそうに子どもと接しているのに自分はダメだなと思っていました。でも、ママも一人の人間ですし綺麗ごとだけじゃ育児はできないです。抱っこできない、は当たり前なのでそこで無理しないでくださいね。今、私は抱っこできる気持ちじゃないんだ、と気づきがあるだけでも違うと思うんです。ゆきのこさんが少しづつ前進できることを願っています(^-^)