2歳差育児は『辛い・しんどい・大変』といったネガティブなワードが注目されがちです。
実際に4歳の息子と2歳の娘のワンオペ育児をしている私も大変さや辛さを経験してきました。
しかし、子どもたちが成長してきた現在ではメリットや良かったところも多く感じています。
そこで、私が思う2歳差育児のメリットや良かった点を8つを紹介します。
- 2歳差育児って大変なことだけなの?
- 2歳差で産みたいけど大変そうだから迷っている。
- 2歳差育児の良いところも知りたい。
という方の参考になれば幸いです。
メリット1: 上の子の成長を感じられる。
一人っ子だった息子が下の子の登場によってお兄ちゃんになっていく様を見られるのが楽しく、とても愛おしく感じます。
最初は自分が一番じゃないとダメだった息子もだんだんと娘に譲ってあげることが増えました。
独り占めせず仲良くテレビを見たり、靴下を履かせようしてくれたり、靴を選んでくれたり、オヤツを分けてあげる姿を見せてくれるので成長を間近で感じることが出来ます。
オモチャの取り合いをしていて娘が本気で噛んだり叩いたりするのですが、息子は本気で叩き返しません。
よっぽどのことがない限り本気で叩き返したりせず、口で「やめて!」とちゃんと言うようになりました。
叩いたとしても手加減してくれます。
これには本当に成長を感じました!
力加減が分からなくて娘を押し倒したり、強く叩くことが何回もあった2年前では考えられなかったことです。
年齢が離れていると、もう既に力に差があるから叩くこともないかもしれませんし、最初からお世話してくれるかもしれません。
しかし2歳差くらいですと、下の子が生まれてもまだ自分も赤ちゃんだったりするので、情緒面での差がそんなに無いです(笑)。
少なくとも我が家の息子は、下の子を優先しようなんて考えは2年前には微塵もありませんでした(笑)。
徐々にお兄ちゃんやお姉ちゃんになっていく様子が見られるのが、2歳差育児の醍醐味かなと思っています。
これからも息子の成長が見られると思うと楽しみで仕方がないです。
メリット2: 育児グッズの使い回しがしやすく保管期間が短く済む。
2歳差の良いところは育児グッズが無駄なく使えることだと思います。
特に大型のものは次の子が生まれてくるまで保管するのに場所を取るのがネックですよね。
その保管期間が短くて済むのが年齢差が近い兄弟姉妹のメリットだと私は思います。
- ベビーベッド
- ベビーカー
- ハイローチェア
- バスチェア
- プレイジム
- ベッドメリー
- 抱っこ紐×2
- ベビーベッド用のベビーマットや布団一式
- 歩行器
- 授乳クッション×2個
- 哺乳瓶
- レンジで消毒する用の哺乳瓶ケース
- ストローマグ
- 離乳食のフリージング用セット
- 粉ミルクの大型缶
- お出かけ用の液体ミルクの箱買い
- ベビーの肌着や洋服一式(これも地味に場所を取る)
上記であげたグッズたちは下の子が生まれてからも使うだろうと思って保管しておいたものです。
押し入れの中も圧迫されるし、狭いキッチンで場所を取るものも多いし、大型のものなんかは家の一部屋が倉庫と化してしまう。
娘が成長するにつれ、月齢に合わなくなったものはドンドン断捨離していきました。
元々、物が多いのが好きではない性格なので使わないものを保管しておく事にストレスを感じていて、断捨離した後は本当にスッキリしました!
育児グッズたちを長期間保管しなくて良いのは2歳差育児で良かったと思う点でもありました。
メリット3: 育児のブランクが短いので一からスタートしても順応できる。
この3つ目のメリットも私はかなり大きいポイントだと思っています。
私が結婚する前の話なのですが、5歳差で産んでいる私の姉は妊娠中から「やっと手が離れてきたと思ったのにまた1から始めるのか・・・」と口にしていました。
「当時はそんなものなのかな~」程度にしか思っていませんでしたが、今になると姉の言っていた意味がよく分かります。
確かに2歳差で産んでいる私は、新生児期の頻回授乳も夜泣きの対応も離乳食づくりも、つい最近までしていたことなので感覚を覚えていてすぐに順応できました。
もちろん体力的にはキツイんですが、ブランクが空いてから一から赤ちゃんのお世話をするよりも身軽に動けた思います。
抱っこ紐もつい最近までしていましたし、離乳食のフリージングストックなんかは今でも子ども用にたまにやってるのでそこまで苦にはなりませんでした。
子どもを育てる中でも赤ちゃんの時期って割合にしたら短くて幼児期以降の方が長いわけです。
ブランクが空いていると「これってどうやってやるんだっけ?」とまた一から調べなおしたり、勘を取り戻すまでに時間が掛かるんですよね。
2歳差ぐらいですとまだ感覚として覚えていることが多いのですぐに対応できるのがメリットだと思います。
メリット4: 上の子の真似をして下の子が勝手に成長してくれるので楽。
下の子はとにかく上の子をよく観察していてお手本にしています。
逐一教えなくても息子の真似っこをして何でも自分でやってくれるので私は助かっています。
娘は掴み食べからスプーンやフォークに移行するのが割と早かったです。
上の子がスプーンやフォークで食べている時期なので、すぐ横で見ていると『自分も使ってみたい』と思うのでしょう(笑)。
さらに、スプーンやフォークだけでなく上の子がお箸を使っているのを見てお箸も使いたがります。
1歳10か月くらいになると『お箸が持ちたい!』と食事時にだいぶ強く訴えてきたのでトレーニング箸を買い与えました。
もちろん上手に使えるわけではないですが、ちゃんと指を入れてトレーニング箸を使おうとします(すごい!)。
娘は現在、保育園でお着替えや靴の着脱の練習中なのですが、やはり息子が着替えているのを見ているからか習得が明らかに早いです。
2歳差くらいだと、身近に参考になる人がいるから真似しやすいんですね。
鉄棒も教えていないのに1歳8か月くらいの時には足をあげて手の力だけでブラブラさせていたり(これには保育園の先生もビックリしていました)。
公園でも息子と一緒にガンガン高い所に上る遊具にチャレンジするので見ているこっちはハラハラドキドキです(笑)。
それぞれの個性もあるとは思いますが、親があれこれ世話を焼かなくても下の子は何でも自分からやってくれるのでママは楽チンです。
食事用エプロンも早い段階で使わずに食べたがっていたので、洋服の着替えが増えた点だけはデメリットと言えるかもしれません(汗)。
メリット5: 下の子の成長スピードの速さは上の子にも刺激を与える。
上記で書いたように下の子の成長スピードは速く、あっという間にできることが増えます。
我が家で言うと、息子のトイトレ完了は娘のトイトレスタートがおそらく関係していると思っています。
下の子の保育園でのトイレトレーニングが始まったのが1歳10か月の時。
保育園の先生に言われて慌ててトレーニングパンツを買いに行きました。
どうやら、娘のクラスの中で一番早くトイトレがスタートしたようでした。
『もう始まるの!?』と私もビックリした事を覚えています。
※ちなみに息子のトイトレが保育園でスタートしたのは2歳5か月くらいだったと思います。
その時、息子は3歳10か月でトイトレは完了しておらず。
トイレでおしっこは出来ていましたが、ウンチの方はトイレで成功したことは数回だけで、ほとんどオムツでしていました。
もちろん、寝る時は夜用オムツをしていてお兄さんパンツは履いていませんでした。
夜はオムツじゃないと恐くて私も勘弁してほしいと思っていましたし(笑)。
このまま、のんびりと進んでいくんだろうなぁと大して焦ってもいませんでした。
ところがです!
娘のトイトレが始まるにあたり、普段の何気ない会話の中でちょっとだけ息子に娘のトイトレのことを話したのです。
「娘ちゃんね、来週から保育園でオムツじゃなくてお姉さんパンツなんだって、スゴイよね~」と。
その時の息子の反応は「ふ~ん」という感じでした。
しかし、翌日から息子は自分から「夜寝るときにお兄さんパンツ履く!」と言い出しました。
「え??ええええ?」「夜オムツ履かないの?」「おしっこ大丈夫??」と何回も焦って聞きました(笑)。
突然の出来事に唖然としながらも息子のヤル気を削いではいけないと思い、その日からお兄さんパンツで寝ることにしました。
始めて2週間くらいは2日に1回のペースでオネショをしていましたが、3週間目に突入した辺りから失敗なし。
ウンチも同時にトイレで出来るようになり、後半はトントン拍子でトイトレが完了しました。
それ以降もほとんどオネショすることなく先日1~2回失敗したくらいでオムツは完全に卒業!
少し余ったマミーポコの夜用オムツは娘が履くまで出番待ちになりました。
娘の成長が早いおかげで息子にも刺激を与えて、トイトレ完了まで導いてくれたと私は確信しています。
『兄として妹には負けられない』と息子の心に火をつけてくれたんですね、きっと。
年齢差がそこまでないからこそ、お互いに刺激し合えるのも2歳差育児の良い点だと思います。
メリット6: どちらかの子の対応で疲れた時はもう一人の子が癒してくれる。
娘の夜泣きや夜間の頻回授乳で疲れていても息子の寝顔を見るだけで癒されました。
眠たくてグズグズになっている娘の対応に辟易している時も息子が「眠たいんちゃう?」とフォローしてくれます。
息子を叱っている時はニコニコした娘が「ママー、こっこ(抱っこ)して!」とくっついてきてホッと一息つけます。
「ママ、ヨシヨシ」と私の頭をなでなでして怒りを鎮めてくれることもあります(尊い)。
息子が思うようにいかなくて泣いている時は、娘が息子の頭をヨシヨシしてくれて息子も私も癒してくれます。
一人が叱られていると、もう一人は空気を読んでいるのか(笑)、その瞬間はワガママを言わず大人しくしてくれます。
そして叱られた方をフォローしてくれます。
叱られた後に急に仲良くなる兄妹(笑)。
自分と子ども一人だけだと険悪なムードになった際にお互い逃げ場がない時があったのですが、もう一人子どもがいることで意識が一人に集中することなく自然と二人に分散されるのだと思います。
以前より私自身の気持ちの切り替えも早くなったように思いますし、叱った後の殺伐とした空気感も早めに終了することが多くなりました。
たまに2人ともメチャクチャな時があって地獄絵図の時もありますが(笑)。
メリット7: 二人で遊ぶようになるのでママ一人の時間が少し増える。
ある程度の月齢になると二人で遊んでくれることが増えるのでグッと楽になります。
我が家の場合、娘が1歳になった時に第一段階としてフッと楽になりました。
息子が娘を一人の人間として認め始めて、この家には自分とママとパパだけじゃなくて妹もいるんだと認識してくれたタイミングでした。
また、息子が少しだけ待てるようになったのも大きいです。
その頃から娘に少し話しかけたり、「はい」とオモチャを渡したり、何気なく絡むことが増えました。
そして、娘が2歳になる前後はもうほぼ同等のようにオモチャを引っ張り出してきて遊ぶようになりました。
同じテレビを見て、同じオモチャでも何となく遊べるし、同じような距離を歩くし。
疲れてきたら、娘もやはり抱っこ抱っこになりますが、外で夢中になって遊んでいる時なんかはずーっと同じように走り回っています。
(※たまに娘の体力にビックリさせられます。)
子どもたちを遊ばせつつ、私一人の時間が少しだけ持てるようになり、またもう一段階、楽になったように思います。
これって私の中ではすごく大きい!
疲れている時は「ちょっとママ寝るね」と言って数分だけですが寝られるようにもなりました(笑)。
朝の自分の身支度も子どもたちに邪魔されることが少なくなりスムーズにできるようになりました。
ちょっと前までは考えられなかった一人時間が確保できている(ほんの僅かな時間だけど)!
小さいことですが、本当に嬉しすぎます。
メリット8: とにかく二人を見て癒されることが圧倒的に増えた!
息子と娘が仲良くキャッキャッと戯れている姿を見るのがとにかく癒し効果抜群です!
仕事と家事で疲れてイライラすることもありますが、二人が仲良く遊んでいる姿を見ると疲れが吹っ飛びます。
(※これは2歳差に限らず、どんな年齢差であっても感じることだとは思いますが。)
鬼のような形相をしてるであろう私の顔をニコニコに戻してくれる瞬間が多々あります。
とはいうものの、争いごとも絶えません(笑)。
- 息子が真剣に作っているレゴやマグフォーマーを娘が崩してケンカに発展したり。
- 娘もわざと息子にDVDを貸さないように逃げたり。
- お互いの遊びの邪魔をしたり。
- 食べ物の奪い合いをしたり。
- 定番のテレビのチャンネル争いをしたり。
挙げだしたらキリがないのですが、毎日何かしらでケンカしています(笑)。
それでも、2人で追いかけっこしたり、ジャレて遊んだり、二人並んでお利口さんでテレビを見たり、兄妹の独特の世界観がとっても癒されます。
仲が悪い時もあれば、仲が良い時もあってコロコロ状況が変わっていくのが兄弟・姉妹らしい光景なんだと思います。
※実際、私も姉と一歳半違いの2学年差の姉妹だったのですが、そんな感じでした。
最近は、息子が「ママも妹ちゃんもパパも大好き!」と口に出してくれることが多くなり、2歳差育児をしていて良かったなと本当に感じています。
まとめ
今回の記事では良かった点についてまとめましたが、もちろん2歳差だからこそ大変なこともたくさんあります。
2歳0歳の時なんて地獄のような日々もしっかり体験してきましたし、もう少し年齢差があればしんどさがマシだったのだろうか、と考えたことも何回もあります(笑)。
ですが、年齢差がそこまであいてないからこその微笑ましいやり取りをみるのはやはり楽しい!
『大変・辛い・しんどい』といった3重苦のように語られがちな2歳差育児ですが、良いこともいっぱいありました。
ひとつの経験談として、2人目を考えていらっしゃる方に読んでもらえたら嬉しいです!