ラガーステーションという名の遊具広場は、とにかく強烈な印象の遊び場です。何が強く心に残るのかといえば、遊具の規模、遊びのスケールなどなどです。子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。
遊び場の名前がラガーとなっているのは、遊具のキャラクターとはそれほど関係ありません。ここにある超絶規模の楽しい遊具には、ラグビーの面影はごくわずか。ラグビーボールのイメージのある塔から、ローラー滑り台が発進しているのが目立つ程度です。
要するに遊具広場があるのが、花園ラグビー場のある花園中央公園だという関係が、命名の理由です。そんなことよりも、とにかく目を見張るような大型遊具が揃った公園。いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。
子どもが大型遊具で遊べるラガーステーション(遊具広場)をしっかり解説!
コスモハイウェイというのは、遊具が散りばめられた回廊。これにいろいろな大型遊具も、接続しています。さらに周囲に、いくつか別の大型遊具が加わっているのが、大阪府東大阪市の花園中央公園における、メインの遊具エリアです。そんなラガーステーション花園の詳細をみてみます。
花園中央公園の公式案内順にすべての詳細をご紹介
公園の公式サイトでは番号を振って、各遊具を紹介しています。さらに場内の看板では、それぞれについて、各パートの詳細な説明もあります。ところがなぜか、この番号から漏れてしまっている遊具もあります。
ラガーステーション(遊具広場)は、何しろ超絶のスケールで、複雑なコンビネーション遊具と、遊びのエリアになっています。
そもそもこのエリア、ただラガーステーションと呼ぶべきなのか(狭義でラガーステーションと呼んでいる遊具は、展望台的なクライミングウォール)、ラガーステーション広場なのかラガーステーション花園なのか、いまだ意思統一が図られていない風でもあります。
ただ、呼称などは大した問題ではないです。とりあえずより分かり易いように、公式サイトの番号を基本としたうえで、独自に分類してコスモハイウェイ周辺(一連の遊具シリーズ)と、その他単独で存在するものに大別して整理してみます。
- 花園中央公園ラガーステーションの大まかなセクション
- コスモハイウェイと一連の遊具(ナンバリングは公式サイトより)
- ボールタワー(遊具その1)
- ロケットタワーとステーション×2(遊具その2、3、4)
- コスモウィング(遊具その5、6、12)
- コスモオアシス(遊具その8)
- ミルキーウェイ(遊具その11)
- その他単独で存在する遊具など
- スペースドーム(遊具その9)
- コスモシャトル(ナンバリングなし)
- いこいコンビ(ナンバリングなし)
- スプリング遊具(遊具その7)
- ステップ遊具(遊具その10)
単独のもの以外がコスモハイウェイで連絡されています。
遊具その1 ボールタワーはコスモハイウェイの一端
緩やかにS字を描く、ローラー滑り台が発進しているのがボールタワー。
傍らにあるのは、コスモハイウェイの一端となっている場所です。また、明確にラグビーをイメージしている唯一の遊具。確かに形はラグビーボールです。
その意味では、公式に1番目にナンバリングされるだけはあります。コスモハイウェイは途中でボールタワーに上る階段を経て、ぐるりと取り囲むように先へ向かいます。
遊具その2 ロケットタワー+ラガーステーションがやはり中心
このコスモハイウェイで連結される、一連の大型遊具の中心となるのが、狭義でラガーステーションと呼ばれるクライミングウォール+展望台のような部分と、ボールタワーよりも高さがあり、ぐるりと旋回するローラー滑り台が発進するほうの塔、ロケットタワーになります。
高さに目が行きがちながら、グランドレベルではいろいろな遊びが仕掛けられています。
またここ、ラガーステーションの真下は、砂場でもあります。砂遊び用の道具も、さりげなく置かれていたりするのです。
ラッパのような出入り口の先にも、ちょっとした仕掛けありです。
くり抜かれた丸いウォールを抜ける度に、階下の様子が明らかになります。
コスモハイウェイからのアクセスの他にも、ラガーステーションを上っていく手段はあります。
グランドレベルの上の階の高さからは、いよいよウォールを上ることになります。
このウォールが一様でなくさまざまなところが面白いところ。
園内を見渡すスペースとしては、ウォールの上部だけでなく展望スペースが突き出ています。
上ったあと下りるためには、またどれかのウォールを選択しなければなりません。どの斜面にも掴るロープがあるとはいえ、とてもハードな部分です。
このクライミングウォールのある階には、主に上り用に利用されることになりそうな、ネットリングも長めに一直線に架けられています。
螺旋の長いローラー滑り台を滑るために、ロケットタワーに上るための選択肢は、ラガーステーションから階段でも、塔の内部からでも、どちらでも構いません。
内部からなら、リングのラダーをよじ登ります。当然こちらのほうが難易度は上です。
ユニークな遊具、スケールの大きな遊具が揃うラガーステーションでも、メインディッシュは、大きなほうの旋回するこのロケットタワーのローラー滑り台でしょう。動画で様子をご覧ください。
東大阪市花園中央公園ロケットタワーのローラー滑り台
ボールタワーほうも比較で載せておきます。
東大阪市花園中央公園ボールタワーのローラー滑り台
ロケットタワー部分には下の段から、チューブスライダーも組み込まれています。
遊具その3 ダブルターザンロープの命名は2つ並ぶため
ボールタワーの隣にラガーステーションがあり、寄り添うように階段で連絡されて、一体となってロケットタワーが設置されています。コスモハイウェイの回廊は、両方の遊具の間を迂回するように進んでいます。
途中にあるのがこの順番でいえば、まずダブルターザンロープ。回廊の同じ場所からやや方向を変えて、2連になっているものです。ふたつは長さがやや違います。
遊具その4 ベビーステーションはコスモハイウェイが迂回する先
このコスモハイウェイが迂回した場所の内側にあるのが、ベビーステーション。
ベビーステーションそのものは、これもラグビーボールのようだといえば、そのようなものにも思えます。
下半分がクライミングウォールとネットになっています。この部分、下からは進入できないので、かならず一旦下りてみることが前提のクライミング遊具です。そう考えると面白いものです。
ラガーステーションに向かう楽な道のひとつは、実はここを経由しています。
遊具その5 ビッグフットスライダーはネット遊具エリアを繋ぐ場所
コスモウィングとウェーブネット渡りという、ネット遊具エリア的な場所でふたつを繋ぐ途中にある、3連の樹脂製滑り台がビッグフットスライダーです。空中回廊から途中で下りるルートになっています。
遊具その6 ウェーブネット渡りはコスモハイウェイのもう一端
コスモハイウェイの片側の一端の、別ルートになるネットの坂道がウェーブネット渡り。これはビッグフットスライダーを経てコスモウィングに至る道の一番端になります。
遊具その7 スプリング遊具は単独で存在
ロケットのようなスプリング遊具は、遊具広場の宇宙的なコンセプトに合っているからなのか、ナンバリングされています。
その8 コスモオアシスはむしろ休憩所
コスモオアシスは遊具というよりも休憩所! このスペースには日陰もちゃんとできます。
遊具その9 スペースドームは単独のコンビネーション遊具
コスモハイウェイとは接続されず、単独である大型遊具のひとつがスペースドーム。2層になっていて、上層からは滑り台を使えます。
ラガーステーションでは小さめなほうながら、面白い遊びがギュっと詰め込まれたものです。これだけがどこかの公園にあったとして、これで主役足りえるクラス。
ドーム外の滑り台は、階段もあり、内外は連絡されています。ただドーム内の上下の連絡はネットのみ。
ネット、ローラー、迷路、のぞき窓と仕掛けが満載です。
遊具その10 ステップ遊具もまた単独
12個のタイヤでできた足場を飛び移るステップ遊具もナンバリング対象になっています。
遊具その11 ミルキーウェイはファンタジーな遊具回廊と塔のコンビ
コスモハイウェイと、ステップ遊具の辺りを結んでいるのがミルキーウェイ。途中にはトンネル状のところや、変わった外観のところが続きます。塔や、うねる長いネットリングもあります。
中に入っていくと不思議感いっぱい。
ファンタジーな雰囲気のトンネル。
ラビリンスな回廊では、次々にいろいろな演出が迷路感を創りだします。
塔の部分もあり、ここはかなり狭めです。
塔からのネットの道は傾斜も長さもハードめです。
遊具その12 コスモウィングは大きなV字ネット
ふたつのリングラダーの塔を上った台場から、V字にネットの道が渡されているコスモウィング。
コスモハイウェイからは、丸太橋で繋がっています。
コスモハイウェイはコスモウィングをスルーした先と、コスモウィングからウェーブ渡りに向かう迂回ルートが、並んでもう一端になっています。
遊具その13、遊具その14 ジグザグ平均台1とジグザグ平均台2
ここまでいくつかあったのが、ナンバリングしているのがどうしてなのか、やや意味不明な遊具。またそんなもののひとつになるジグザグ平均台。形を変えたものがふたつあります。ただし、目もくらむような迫力と種類の遊具が揃う中、正直地味な存在ながら、長い距離を渡るのはなかなか遊び甲斐がある! とはいえます。
コスモシャトルも単独のコンビネーション遊具
ナンバリングして公式サイトでも強調して紹介されていながら、極めて地味なものもあれば、コスモシャトルのようにとてもユニークながら、存在に触れられていないものもあります。
内部は必ずまず一旦下りるクライミング遊具という点で、ベビーステーションに類似ながら、周囲の仕掛けが多彩なのが注目です。ぐるりと周囲には階段、滑り台…
クライミング系の坂やはんとう棒、ラダーなどがいろいろ。
極め付きは2本並んだ鉄棒。これは滑り台の代わりに使えるものです。
いこいコンビもナンバリングなしの単独遊具エリア
大きめのもので3つ、正確に数えるならば13のものが掲示される、幼児向けの遊具群がいこいコンビになります(掲示の中には実際は見当たらないものがあります)。
鉄道と動物がモチーフの遊具が並びます。動物の形のものは、シーソーや滑り台になっていたりします。
パネルが組みこまれた機関車には、ミニローラー滑り台も!
星の道の今後はいかに?
看板だけが残る星の道は、隣接するわんぱく広場への連絡道だったものです。ここにあった構造物は撤去されています。わんぱく広場がこのまま原っぱのままなのか、新しい展開があるのか、これも今後注目したいところです。
ラガーステーション(遊具広場)を訪れるには(アクセスについて)
住所:大阪府東大阪市松原南2-7-21(ドリーム21)
連絡先:072-960-3426(公園管理事務所野球場内)
ラガーステーション花園エリアには、利用時間があります。
利用時間:9時~18時が基本(季節による変動あり)
最寄り駅:近鉄奈良線東花園駅徒歩約1 km
駐車場(第1~第5):有料
(30分無料、その後7時~22時毎時200円、最大1,000円)
最寄インターチェンジ:阪神高速道路13号線東大阪線水走
公共交通機関を使っても、自動車で訪れる場合でも、とりあえず目指すとよいのは園内のドリーム21(東大阪市立児童文化スポーツセンター)です。園内を抜けるのでなければ、ドリーム21脇の公園入口がラガーステーションの最寄になります。
また関連するタイムズの有料駐車場のうち、最寄の第1駐車場がドリーム21の建物裏にあります。東大阪市花園ラグビー場だけを目指すと、一番狭く遊び場にも遠い第5駐車場に辿り着く公算が大きいです。
自動車で花園中央公園を訪れようとして、花園ラグビー場や花園セントラルスタジアムを確認するだけなら、どの方向からでも外環状線の新町交差点を目指すことになります。そこから野球場の裏の第3駐車場を利用するのも、ラガーステーションに向かうのに悪い手ではないです。
ドリーム21を目指すならば、外環状線鷹殿町交差点を西です。もっとも関連する駐車場どこでも、遊び場との距離について、利用に差し障りがでるほどの違いはありません。アクセスや公園全体の詳細は関連記事をご参照頂けます。
関連記事:子どもと無料で楽しむ花園中央公園
まとめ:遊具の種類も、規模も、仕掛けの楽しさもとても多彩な遊び場
一言でいって滅多にない特徴がある遊び場が、花園中央公園のラガーステーション。多くを語る必要がないダイレクトに伝わる迫力、規模がとても秀逸です。
公式サイト:東大阪市花園中央公園