4連で下りてくるローラー滑り台は、まったくもって圧巻としか言いようがありません。それでも、あいな里山公園のほう! で遊ぶ時にはここが主役ではないのです。子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。
国営公園らしく大型遊具が揃い、リゾート感もたっぷりな淡路島明石海峡公園(淡路地区)。その神戸地区にあたるのが、同じ日なら共通で入場券が使えるあいな里山公園(国営明石海峡公園神戸地区)。
どちらの地区も、さすがの規模の公園として機能する場所ながら、子どもの遊びという視点から見逃したくないのは、神戸市の運営となるしあわせの村。そこにはトリム園地と呼ぶ、極めて充実した遊び場があるからです。運営母体は別とはいえ、隣接するふたつのエリアは、実質一体のものです。
入場料とは別に有料となる駐車料金が、どちらも共通で利用できたり、子どもと一緒なら無料になる仕組もあります。やはりこのエリアの事情は、事前に把握しておいたほうがよさそうです。あいな里山公園には、しあわせの村方面とは別の入口もオープンしました。
またしあわせの村は、立ち入りは自由(入場無料、駐車場も子どもと一緒なら無料)になっています。さらにこのエリアにはキーナの森という場所もあります。一体となるそれぞれのエリアの特徴を、いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけの役にたつようガイドします。
淡路地区、神戸地区という離れた場所の総称となる国営明石海峡公園の概略についての関連記事と共にご参照ください。国営公園とは? についてもちょっと分かる記事になっています。
関連記事:子どもと格安で楽しむ国営明石海峡公園
子どもが大型遊具で遊べるあいな里山公園・しあわせの村をしっかり解説!
大型遊具での遊びに限って言えば、あいな里山公園の遊びの森としあわせの村のトリム園地がチェックポイントです。
あいな里山公園遊びの森には大きなものが4つと実は…
国営明石海峡公園神戸地区あいな里山公園の、大型遊具での遊びといったら、遊びの森にある4つ連なる大型ローラー滑り台になります。
豪快な滑り台を代表する最長のものについては、2018(平成30)年の豪雨災害で最上部の法面が不安定となっているため、使用中止になっています。残念ながら復旧の具体的な見込みは決まっていません。
ただし、修復はする予定とのこと。こればかりは楽しみに待つとして、のこりの3基を利用するしかないです。
また遊びの森では、大型のものの足元の斜面を利用して、ミニチュア版のものや、ネット遊具などを設置したスペースもあります。
これを含めれば実は、ローラー滑り台は全部で5基なのです。大きなほうも特にしっかり見守りをしたうえならば、幼児の利用をためらうようなものではないです。ただもっと自由に、そうとう小さな子どもでも遊べそうなコーナーもあるということです。
あいな里山公園の主要施設
まだまだ将来に拡張の余地を残すあいな里山公園。大型遊具の遊びは遊びの森に限定とはいえ、公園自体はすでにかなりの規模です。公園センター的な長屋門の周囲に、里山情報館など里山と農村の暮らしを展示する施設や、田畑がある農村広場地区などが拡がっています。
- あいな里山公園のエリア
- 農村広場地区
- 藍那口地区
- 渓流広場地区
- 耕作楽園地区
- 棚田景観地区
- 里山美林地区
- 森のゾーン(遊びの森あり)
園内を車で移動することはできません。車での入場は農村広場地区および臨時駐車場が藍那口から、森のゾーンがしあわせの村からになります。園内は無料バス、無料トラム、徒歩で移動します。徒歩での公園入口がふたつ(藍那歩行者口、相談ヶ辻歩行者口)あります。
しあわせの村トリム園地
「冒険の旅(小学生以上対象)」と「おとぎのたび(幼児対象)」が、用意されているというトリム園地。
冒険の旅については、小学校低学年には少しハードかも! という注意書きがあります。大型コンビネーション遊具や、山の斜面に展開された冒険の迷宮、池のいかだ、ターザンロープでさえ、確かにちょっと挑戦的です。
ただしそれだけでなく、ほのぼのムードの遊びもたくさんあります。幅広い年齢層の子どもに満足してもらえそうな、充実度と刺激があります。遊びの種類も盛り沢山。まさしく本命はこちらです。詳細は関連記事でご参照ください。
しあわせの村の主要施設
南ヨーロッパをイメージした赤い屋根と、白い壁の街になっているしあわせの村。敷地は205 haに及びます。福祉全般が大きなテーマとなっており、神戸リハビリテーション病院も開院。ここでは高齢者向け、ハンディキャップのある人向けの施設も、多くを占めています。
しあわせの村はもっと大きな構想で発展しており、ジャングル温泉しあわせの湯やプールを始め、テニスやゴルフ施設や乗馬施設、体育館にトレーニングジム、キャンプ場や大きな芝生の球技場グランドと広場もあります。
しあわせの村温泉利用料:大人800円(高齢者400円)、中学生以下400円
(小学生未満大人1名につき1名無料、他障がい者料金あり)
本館・宿泊館にはホテル的な機能があり、そこから連なる建物になる温泉健康センターにかけて、物産販売店、コンビニエンスストア、レストランなどが揃います。飲食店はここに限らず、しあわせの村の随所に数多いのも特徴です。
こうした幅広い層の健康維持や、レクリエーション拠点として機能するために、トリム園地のような子どもの遊び場も用意されています。
本館・宿泊館手前には、授乳室のあるわいわいハウスというプレイルームもあります。あらゆる層に配慮の行き届いた、総合的な施設になっているしあわせの村です。
しあわせの村、無料の村内バスのルートにはあいな里山公園も!
広いしあわせの村の中については、無料で利用できる村内バスが運行しています。このルートにはあいな里山公園も含まれています。こうした点でもふたつのエリアは、繋がりが深いのです。
関連リンク:あいな里山公園無料送迎バス時刻表
(あいな里山公園長屋門前~しあわせの村本館・宿泊館前、運行時間約15分)
キーナの森もエリアの一部
神戸西I.Cから、あいな里山公園藍那口に向かう途中には、キーナの森の入口があります。神戸市のサイトでも「生物多様性保全のシンボルとして」あいな里山公園とともに、里山を整備していると書かれています。
園路については散策できるようになっています。あいな里山公園の現在の開園地区と、キーナ森の間に残る自然の丘陵地もまた、あいな里山公園の未開園地です。現在は事前申し込みをした団体のみ通り抜けられるルートがあります。
関連リンク:神戸市くらしの情報キーナの森について
あいな里山公園・しあわせの村を訪れるには(アクセスについて)
あいな里山公園、しあわせの村、それぞれへのアクセスの詳細を記します。ただしふたつのエリアが、どのように連携しているのかを知らなければ、実際の利用のイメージが掴みづらい面があります。
明石海峡公園を俯瞰した関連記事の中には、この点を解説したものがあります。すでにご紹介した記事中ながら、今度は該当箇所へのリンクを示しておきます。
関連記事:国営明石海峡公園神戸地区と周辺エリア
あいな里山公園(国営明石海峡公園神戸地区)
住所:兵庫県神戸市北区山田町藍那字田代
連絡先:078-591-8000
休園日:12月31日、1月1日、他2月中の平日に2日間の休園日あり
開園時間:9時30分~18時(9月、10月、3月は17時まで、11月~2月は16時まで)
入園料:大人(15歳以上450円)、65歳以上は210円、他は無料
公式サイトからの引用
電車・徒歩でお越しの場合
[電車ご利用の場合]
神戸電鉄粟生線「藍那駅」下車、徒歩20分「藍那歩行者口」より入園
[星和台方面から徒歩の場合]
星和台5丁目北端の公園案内サインより鵯越道を徒歩15分「相談ヶ辻歩行者口」より入園
[しあわせの村からの場合]
しあわせの村本館・宿泊館前から、あいな里山公園長屋門前までの里山公園送迎バス(無料)有り車でお越しの場合
藍那口からの入園
阪神高速北神戸線「藍那IC」下車右折、小部明石線(県道52号)を西へ約5分(藍那トンネル通過後すぐ)
山陽自動車道「神戸西IC」下車左折、「神戸西インター南」交差点左折後、小部明石線を東へ約4分(キーナの森通過後すぐ)。
しあわせの村連絡口からの入園
阪神高速7号北神戸線「しあわせの村出入口」から入村しすぐ右折し、オートキャンプ場北を左折
しあわせの村
住所:兵庫県神戸市北区しあわせの村1番1号
連絡先:078-743-8000
(施設により定休日があったり、利用日が限定される場合があります。)
公式サイトからの引用
無料シャトルバス(定員28名)を利用する場合
【神戸鈴蘭台郵便局正面 三鈴薬局前】から約15分
(火曜日以外毎日運行)
【北須磨団地I棟前ロータリー もしくは コープ名谷東側歩道(高架下)】から約20分
(月・木・土運行)
【地下鉄妙法寺駅前タクシーロータリー】から約15分
(月・水・金・日運行)電車・バスを利用する場合
【JR 三宮駅】から市バス66系統で約30分 乗車料金480円
【JR 神戸駅】から阪急バス150系統で約35分 乗車料金260円
【JR 新長田駅】から(地下鉄 長田駅経由)市バス17系統で約45分 乗車料金260円
【地下鉄名谷駅】から市バス120系統で約30分 乗車料金260円
【神戸電鉄西鈴蘭台駅】から阪急バス150系統で約10分 乗車料金230円
【神戸電鉄 谷上駅】から阪急バス158系統で約30分 乗車料金460円
【地下鉄妙法寺】から市バス87系統で約30分 乗車料金260円
しあわせの村へは、神戸市の中心市街地からのバス便があります。自動車の場合も、しあわせの村に阪神高速道路のI.Cがあります。
【自動車を利用する場合】
駐車場:無料(しあわせの村で子どもと一緒に押印の場合)、その他有料(あいな里山公園は1日出入可能で500円、しあわせの村は1回1日500円)
あいな里山公園駐車場(常時300台、繁忙期500台)
藍那口
農村広場地区駐車場
(ほか臨時駐車場あり)
この間連絡なし
しあわせの村側
森のゾーン駐車場A・B(遊びの森最寄)
しあわせの村駐車場(約1600台)
P1駐車場:スポーツ施設付近104台
P2駐車場:中央施設付近226台
P3駐車場:病院前165台(大型車用 5台込)
P4駐車場:球技場横347台(混雑時は球技場も駐車場として使用)
P5駐車場:野外活動センターあおぞら前71台(大型車用 7台込)
トリム園地大型ローラー滑り台上横
P6駐車場:212台(大型車用 7台込)
トリム園地展望台への連絡道あり
体育館東駐車と場研修館東駐車場は障がい者用駐車場です。
ほか、トリム園地周辺にナンバリングはない駐車場があります。
ナンバリングのある駐車場は、しあわせの村の主要施設を取り囲む内周路沿いにあり、トリム園地、オート・デイキャンプ場の駐車場は、阪神高速のゲートやすずらんゴルフ場に向かう外側の周回路の途中にあります。
あいな里山公園藍那口から入場した場合の駐車場からは、無料のしあわせの村村内バスや園内トリムカーを利用して、遊びの森へ向かいます。
最寄インターチェンジ:阪神高速道路7号北神戸線しあわせの村
阪神高速道路白川P.Aのところにある、しあわせの村内のI.Cを利用できます。自動車での利用はとても便利です。
【公共交通機関を利用する場合】
最寄り駅:神戸電鉄栗生線藍那駅、西鈴蘭台駅、地下鉄西神・山手線妙法寺駅
距離的にみるとしても、あいな里山公園、しあわせの村のどこを目指すのかにより、最寄り駅は変ります。バスを利用するならば、しあわせの村を目指すことになります。その場合は、神戸市の中心市街地(三宮、神戸駅)からもアクセスできます。他の場合の選択肢も多く、曜日によっては無料シャトルバスもあります。
自然豊かな丘陵の中とはいえ、住宅街は近くにあります。そのため例え徒歩でもアクセス可能(徒歩ルートについては、神戸電鉄栗生線の駅が最寄)ながら、園内移動も考えると子どもと一緒の場合は特に、自動車で訪れるのがおすすめではあります。
関連リンク:神戸市交通局
まとめ:子どもの遊びの面では注目なのはトリム園地
あいな里山公園の4連の大型ローラー滑り台も魅力はたっぷり。ただし、遊具での遊びはこの遊びの森だけです。また、付添の大人は入園料も必要。実質一体の場所となるしあわせの村には完全無料の遊び場、トリム園地があります。
公式サイト:国営明石海峡公園神戸地区あいな里山公園
公式サイト:しあわせの村