たくさんの、それも広い年代を対象とした遊具に溢れ、アクティビティもさまざまなびわ湖こどもの国。滋賀県高島市で、琵琶湖湖畔の恵まれた環境をとても生かした園内を訪れれば、広い芝生を遊具が取り囲み、それ以外にも大きな建物が目に入ります。
その建物は虹の家と呼ばれるもの。何かといえば児童館、それも場合によっては近所で見かけられるようなものとは、桁違いに大型のもの。そこにどんな遊びやアクティビティがあるのかといえば、スケールの違うもの、とても充実したものになっています。
なぜ児童館というものが、よく見かけられるものかといえば、児童福祉法によって設置される遊び場だからで、本来必要なだけあるべきものだからです。この法律で児童とされる子どもは18歳未満すべて。
そのうち高校生は受験が絡み、通学事情がやや異なるため別として、基本的には地域の子どもが通う小、中学校の数だけあってもおかしくないといえます。実際には中学校2、3校にひとつ程度は、存在する勘定になります(全体数のみからの考察)。
子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。そうした児童厚生施設の中で、地域のセンター的な役割だったり、広い地域を対象としたりするケースもあります。その場合に、こどもの国を名乗ることも多いのです。
滋賀県立のびわ湖こどもの国は、当然滋賀県全体の子ども、そしてそれだけの魅力あるだけに、近畿圏や隣接する中京圏、ひいては全国から観光がてら訪れるのであっても、受け入れられるスケールのものになっています。
無料で充分遊べるびわ湖こどもの国の中にあっては、お金の掛かるアクティビティを含み、屋外でも有料になるものの受付をするのが、虹の家でもあります。いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。
子どもが大型遊具で遊べるびわ湖こどもの国虹の家をしっかり解説!
びわ湖こどもの国では、公式サイトで園そのものが児童館だと表明しています。解釈としては、びわ湖こどもの国は児童厚生施設で、屋外は児童遊園、虹の家が児童館と捉えるほうが妥当です。
そうはいっても虹の家は、びわ湖こどもの国を代表する施設だ! と考えているのでしょう。確かに児童遊園は公園の遊び場と何が違うの? という印象になるのも間違いなく、遊びを指導する職員がいるのだといっても、遊具で遊ぶうえでは、さほど違いを見つけられないものです。
管理が必要な乗り物などが有料で利用できる場合、児童遊園に該当することが多く、また道具などが貸し出される場合、無料であっても貸出や返却などのお世話が、必要になることも多いでしょう。
小さなものでなく、屋内に大型遊具があったならば、すなわち大型児童館であることも多く、こどもの国と名乗っている場合もままあるでしょう。逆にこどもの国の施設の室内に、必ず大型遊具があるのではなく、あるのはむしろ珍しいケースです。
滋賀県立になるびわ湖こどもの国にある虹の家は、大型遊具がある例であって、そんな意味からも大型児童館といった類になる代表例といえます。大型のものはふたつ、管理や指導が必須で、そのためか休祝日(春、夏、冬休みも)のみに使えるものになっています。
迫力満点!怖気づきそうなくらいの大クライミングウォール
高さが9 mにもなるというクライミングウォールが、虹の家の中央広場フォーラムに設置されています。見た目は圧巻で怖そうといえば、怯んでも仕方ない感じ。とはいえ安全は確保されています。ただ、それだけに指導は必須。体験教室という形で利用します。
利用料金:小・中学生400円、高校生620円、大人1,000円(幼児は利用不可)
(滋賀県立の施設のため、滋賀県在住の場合証明書提示で半額)
ふわふわランドはエアートランポリン
空気が充填されて軽快に遊べる、もはや遊園地的な遊びが、ふわふわランド。大型のエアートランポリンで、未就学の子どもだけが対象です。
利用料金:20分200円
屋内遊戯室が充実、全天候対応の遊び場に注目
遊具というかアトラクションというか、大型のふたつはちょっと特異なものとしても、それだけでなく、スペースともども、遊びが用意されるのも虹の家。部屋ごとにいろいろな遊びの用意があり、室内で雨でも、暑くても、寒くても快適です。
乳幼児対応のぴよぴよルーム、そしてボズーの木部屋
トレーニングルームとは簡易に仕切られているのは、ぴよぴよルーム。遊び道具やごく小さなすべり台などが用意された場所で、対象は乳幼児。近所の児童館にもこんなスペースがあるな! と思えるような部屋です。
大型児童館らしく、別にもっと特化した部屋もあります。0歳から2歳までが対象となるボズ―の木部屋は、室内での遊びが軒並み無料の中で、有料で利用になっていることには注意です。利用時間も開園時間より短いです。木の遊具で遊べる場になります。
利用料金:1時間1人(付添の大人も)100円
利用可能時間:10時~15時(時間内出入り自由)
館内の授乳室の他に、ボズーの木部屋でも授乳できます。お昼寝の利用にもピッタリです。また対象年齢で楽しめるイベントの会場にもなっています。
キッズルームにはトラバースボードあり
ぴよぴよルームと同様に遊び道具が置かれるキッズルームは、特に対象年齢を定めていない場所です。小学生未満は利用できない、大きなクライミングウォールをうらやましく思うなら、トラバースにトライするとよいです。低めとはいえ、挑戦し甲斐は充分!
遊戯室は卓球とトランポリンで遊ぶ場
トランポリンと卓球がある遊戯室は、無料で自由に使えます。卓球は1回30分、トランポリンは3分交代で! というのがルール。トランポリンを利用できるのは、小学生までとのこと。
トレーニングは中学生以上のための設備
ぴよぴよルームとは簡単に仕切られたもう片方はトレーニングルームです。中学生以上を対象にした、体を鍛えてみようという場所。利用は無料です。マシンがそれぞれ5種類だけ。フィットネスジムとまではいかず、体験版の趣になります。
室内だけでなく屋外も有料アクティビティ受付は虹の家
盛んなイベント含めて、中には有料のもの含めて、虹の家はさまざまな活動に使われています。有料のアクティビティは屋外にもあります。虹の家の前にある発見の池でボールに入り込んで遊ぶのは当然のことながら、離れた場所でのキャンプも受付は虹の家です。
ワークショップ、工作などアクティビティもあり
おもちゃ作りできる工作広場は、いろいろな工作をして、自家製のおもちゃを手に入れる場所です。
- 費用別工作物例
- うちわ、紙トンボ、ブーメラン(200円)
- ジグソーパズル、布巾着(250円)
- プラ板キーホルダー(200円、300円)
- 洋凧・和凧、万華鏡、各種コマ、ヨーヨー(300円)
- 羽子板、オカリナ(350円)
- パズル、風鈴(400円)
- スチロールグライダー(450円)
- けん玉(500円)
- リース(600円)
など、他にも土日祝日を中心にイベント的なワークショップが開催されます。ショップ協力のミニ四駆作成イベントなどは、注目となりそうです。
お泊りでの利用もできるびわ湖こどもの国
テントの森でのキャンプは、日帰りに限らず宿泊も可能なびわ湖こどもの国。さらに虹の家には宿泊施設もあります。7名から20名までの大宿泊室と2名から6名までの小宿泊室があります(他にバリアフリー対応室も!)。
キャンプ場使用料金:
テント持込1,900円(デイキャンプ900円)
貸出テント付は3,480円(デイキャンプ1,720円)
(10名まで、滋賀県民半額割引)
飲食は中央広場フォーラムの観覧席でとか、荷物は預かってもらえずコインロッカーで対応とか、コンセント使用は別料金とか、ホテルのような感覚で使うのは無理なところがあります。そもそも子どものための施設なので、大人だけでは利用できないのです。
宿泊料金:
小中学生1,140(1,020)円、未就学570(510)円
24歳まで1,960(1,340)円、25歳以上2,840(1,840)円
(カッコ内は大部屋の値段、滋賀県民、65歳、障害者手帳保有者、半額割引)
基本はランチタイムの利用になる食堂こどもの国
宿泊者がいるということで、大浴場や食堂があるものの基本はお泊りのためのもの。ただし食堂こどもの国については、ランチタイムと喫茶は来園者すべてが利用できます。定食とお子さまメニュー、麺類やカレーライス、牛丼、豚丼があります。
また、コロッケやフライドポテトなどのおやつ、飲み物にソフトクリームなどが揃います。
食堂こどもの国営業時間:10時~16時(平日は11時~14時)
(11~2月は14時30分まで、ただし11月の平日は14時まで、12~2月の平日は休業、冬休みは営業)
ランチタイムの営業時間が11時~14時になっています。
- 食堂こどもの国ランチ喫茶メニュー
- エビフライ定食 1000円
- ハンバーグ定食 900円
- お子さまランチ・カレー 600円
- 麺類 500円~700円
- カレーライス 700円(サラダ付)
- 豚生姜焼き丼、牛丼 700円
- コロッケ 200円
- フライドポテト 300円
- コーヒー 300円
- ソフトドリンク 300円(フロート系は350円)
- ソフトクリーム・カップソフト 300円
おやつのためのお菓子などは売店あり
食堂こどもの国とともに、びわ湖こどもの国でおやつなどを調達したいと思ったならば、駄菓子や飲み物などの売店があるのも虹の家です。キャンプ用品などと一緒に、事務所のところで販売しています。
虹の家で受付ける屋外での有料アクティビティ一覧
虹の家は屋外で行う有料アクティビティの受付の場でもあります。
- 屋外の有料アクティビティ一覧
- コロンコロンぼぉ~る
- 体験費5分300円、虹の家前発見の池でボールに入って水上を転がるもの
- 利用できる乗り物
- ファミリー自転車(園内1周1台300円、大人が運転、2名~6名)
- 変わり種自転車(園内1周1台200円、大人が運転、4名)
- 土日祝日のみ利用できる乗り物
- おもしろ自転車(指定コース10分100円、子ども用1名)
- こども自転車(指定コース一往復1台100円、大人同伴子ども用、2~3名)
- 園内シャトル(園内1周、1名100円、乗車するもの)
アンパンマン列車とソーラーカーは運行をご確認ください。
有料でなく無料のグラウンドゴルフ場、フライングディスク場の利用受付も虹の家です。用具類を借りられます。
滋賀県立びわ湖こどもの国を訪れるには(アクセスについて)
住所:滋賀県高島市安曇川町北船木2981
連絡先:0740-34-1392(18時まで)
開園時間:9時~18時(7、8月は19時まで、1、2、11、12月は17時まで)
休園日:年末年始(12月29日~1月3日)、12月~2月の平日の月、火曜
(冬休み期間は営業)
駐車場:普通車(軽自動車含む)1回500円
最寄インターチェンジ:名神高速道路京都東
最寄駅:JR湖西線安曇川駅よりバス便
最寄バス停留所:高島コミュニティバス安曇川町循環(船木)線こどもの国前停留所
びわ湖こどもの国へのアクセスの詳細は、関連記事をご参照ください。
まとめ:じっくり過ごせる施設は充実も、閑散日には注意
びわ湖こどもの国は、日本で並ぶもののない湖になる、琵琶湖の湖畔ということで、環境は他のどこにもないもの。その中で水質も定評の湖西に位置して、湖水浴場は夏の売り物でもあります。
ある意味天候に恵まれれば屋外は絶好の環境、そうでなくとも虹の家が活躍します。また屋内ならでは、児童館ならではのアクティビティも楽しめます。こうした大型児童館、こどもの国としては代表的なものといっていいでしょう。
まさに「ザ・こどもの国(大型児童館)」とでもいえる存在。そしてリゾートとしても優れた存在といえます。ただし大きな街の近くでない分、いろいろな営業を見合わせる閑散日もあります。充実の施設が、稼働していないこともあるのには注意です。
公式サイト:びわ湖こどもの国虹の家