こどもの遊び場となる場所でも、こどもの国はいわゆる公園とは違い、もっぱら子どものためにある場所。各地にいろいろなこどもの国がある中で、高島市にある滋賀県立びわ湖こどもの国は、たくさんの遊具があるという点で、際立った特徴を持っています。
子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。琵琶湖北湖でも、水がきれいなことで定評のある湖西に位置して、湖畔に広がる園地では日帰り、宿泊問わずにキャンプで過ごせ、湖水浴のできる浜辺も広がっています。
こどもの国ということは、ここもやはり児童厚生施設。その内、屋内施設を児童館と呼びます。いたるところにある児童館ながら、これほどのものはさすがに稀という規模の虹の家は、まさに大型児童館。びわ湖こどもの国を訪れると、まず目につく大きな建物になります。
ところがそんな取り分け大型のものになる児童館でさえ、それだけが際立っている訳ではありません。園内に足を踏み入れれば、虹の家のほかにも、大型の遊具があちらにも、こちらにも目に入ることになります。
どうやら中央に広がる芝生広場と大きな建物、その周囲にある、愛らしい目が付いているように見えるものを取り囲む遊具群、丘になっているように見えるキラキラ光るすべり台らしきものなど、とてつもない遊び甲斐のある場所なのだと直感できるはず。
その直感に間違いはないものの、それでもびわ湖こどもの国の魅力のすべてを、概観できたことにはなりません。遊具もたくさん、アクティビティもいろいろ、施設も充実しています。それだけに、事前に知っておくといいことも、たくさんあります。
たまらなく楽しさが詰まった遊び場が、どんなところなのか。いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。概略やアクセスが把握できる本編に加えて、いくつかのパートに分けて特別編も用意することにします。
子どもが大型遊具で遊べるびわ湖こどもの国をしっかり解説!
類まれなる環境となる、琵琶湖の自然がとても生かされているのが、びわ湖こどもの国です。それを活かしたアクティビティも魅力ながら、遊具だけとっても、これほどのものか! と驚きを禁じ得ないものです。
ビワコオオナマズと周囲の遊具群だけでも圧巻のもの
びわ湖こどもの国のゲートをくぐれば、すぐに見えてくる数々の遊具。とりあえず印象的なオオナマズの口の中に潜入してゆけます。そこは遊具の冒険の道で本筋ではあるものの、このゲート付近の遊びの中でさえ、ひとつの選択でしかありません。
オオナマズのすぐ後ろには、高さのある塔も控えています。この辺り夏には湖水浴で使う浜辺や、キャンプで使う林間地から、まだ少し離れています。地図でみたって、ほんの片隅に過ぎません。
周囲にさまざまな遊びが並べられた本筋のルートは、ならばただの通路かといえば、それにしてはあまりに複雑な構造です。中にはかなり挑戦的な部分も含まれます。
旋回するチューブとローラーすべり台、ふたつのロングスライダーのためにある塔は正確には接続されていないものながら、一連の道筋にあるといえます。ここが最後部? と思える場所もかなりの見どころ。
よくある形のターザンロープと、レールウェイ式のものが並んでいます。滑空の仕組みが違うふたつの共通点は、吊り下がっているのがボールで、ぶら下がるだけではない遊び方を試せます。さらに点々とながら、小さな車の形の遊具も続いています。
オオナマズの隣のスペースは、虹の家まで続く芝生広場。さらにどこまでがどうという分類が難しい程度には離れて、芝生広場でも琵琶湖寄りのところには、大型遊具がまだ3つ置かれているのです。
森をイメージしているに違いない、緑の大型コンビネーション遊具までたどり着くと、虹の家はもう目の前。ここまで何ら漏らさずすべてを遊ぶとすれば、かなりのボリュームがあります。ビワコオオナマズの周囲の遊具群も、それだけで特集編があります。
とりあえずだとしても、この遊具群を巡り終えれば、びわ湖こどもの国の一角を遊び尽くしたことになります。まだまだ盛り沢山とはいえ、最大の遊具エリアはコンプリートになります。
そもそもさらに、オオナマズのゲート側手前には、ネットハンモックが中心になるコンビネーション遊具、びわっこランドがあります。コンプリートへの道筋の始まりはここ。訪れるとすぐに出迎えてくれる遊具で、やはりなまずらしきものが乗っかっています。
創造の丘には極めて刺激的な遊具が勢ぞろい
創造の丘はその名の通り、丘に遊具が並ぶ遊び場です。丘になっていて、創造という言葉にも違いのない、ユニークな個性あふれる遊具が並ぶ、ある意味独立した場所という意味にもなっています。
それもあるとしても、直接丘であることを活かす遊具と遊びもあって、キラキラ銀色に光っている、金属製のチューブスライダーと、斜面をソリ(有料貸出)で滑る芝すべり、そしてフリーフォールがあります。
フリーフォールが何を創造するのかは、いろいろな感想がありそうながら「こわいと思ったらすべらない」「ケガは自分の責任です」などとことさらな警告があります。確かにそれが、決して大袈裟ではない遊具。
注意すべき点は、しっかり心得るべきものなことは確かな遊具。それでも桁違いの体験になることも間違いないです。同じ名前で遊園地に、有料アトラクションもあるフリーフォール。機械仕掛けではない公園のものは、それでも圧倒的な刺激度があっても無料。
全国的にみてもとても珍しいもので、規模の違うものがふたつ並ぶ大阪の彩都なないろ公園のように、小さなほうは選べません。びわ湖こどもの国では、5.5 mのもの(彩都なないろ公園の大きなほうと同じ、小さなほうは3.5 m)にチャレンジするのみ。
丘の上でさらに迷宮のような、背面の搭を上って利用します。びわ湖こどもの国では、怯んでしまった場合の退避路が、金属製のチューブすべり台ということになります。だから、迷ったならば、ひとまずスタート地点にいってみるのも手!
冒険ゾーンには、アスレチックテイストの遊具
創造の丘の小さなものと同様に、アスレチックテイスト溢れる遊具がいろいろあるのが、冒険ゾーン。ゲートから見ると湖畔近くから、虹の家の裏側の一帯に、いくつもの冒険が並んでいます。
創造の丘に負けないユニークさがあり、ならば違う点はといえば、遊具のある場所というより、次々とこなしていくコース感があり、遊具は点在してゾーンになっていることでしょう。同じ虹の家の裏手で、冒険ゾーンの隣は、グラウンドゴルフ場です。
さらに、小型のコンビネーション遊具などが並ぶ場所もあります。冒険ゾーンはいちおう、対象が小学生以上ということになっています。幼児はコンビネーション遊具のほうで、遊んで欲しいということでしょう(創造の丘も幼児は対象外)。
冒険ゾーンの特集編は、ゾーンの隣にある年齢制限のないいくつかの遊具や、難破船アスレチックなど、主要3エリアから漏れる遊具や、アウトドアフィールドでのアクティビティを含んでいます。
比べてみれば、難破船アスレチックはとてもシンプル
ビワコオオナマズの周囲の遊具群、創造の丘、冒険ゾーンと周囲といった屋外遊具のエリアとは離れた、キャンプファイアー場付近にあるのが難破船アスレチック。
アスレチックな部分はあるものの、どちらかといえば秘密基地のような感じ。外観は難破船で、実際にはシンプルに、砦遊具のように機能しています。
こどもの国らしい屋外有料遊具
児童厚生施設には、遊びを指導する者を置かなければならないという、基準が示されています。それもあってこどもの国では、貸出や整備など管理が必要な遊具が、格安な料金で用意されることがあります。びわ湖こどもの国では、いずれも虹の家で受付になります。
園内を巡る乗り物が種類もいろいろ
びわ湖こどもの国にある有料の乗り物としては、いろいろな種類の園内遊覧用の自転車(100円~300円)が挙げられます。大人含めて多人数で園内を巡るものと、指定コースを走らせる子ども用のものがあります。
(その他アンパンマン列車とソーラーカーは、利用できるか確認が必要です。)
コロンコロンぼぉ~るは季節限定
コロンコロンぼぉ~るは、乗り物というか虹の家の前に水が張られた発見の池で、大型のボールの内部に入って、転がしながら移動して遊ぶものです。こちらも5分300円と格安ながら有料です。
アクティビティは琵琶湖の自然を生かしたもののみならず!
琵琶湖の湖畔に位置して、その環境を思う存分堪能できるスペースなのが、びわ湖こどもの国になります。そんな環境を生かした、代表的なアクティビティは湖水浴。湖畔に水泳場と設備があります。キャンプ場も琵琶湖を眺めて過ごせる場所です。
虹の家は超大型児童館で活動さまざま
湖水浴、キャンプなど、季節・天候に影響されるものは、当地の環境だからこそのアクティビティといえます。びわ湖こどもの国が、児童厚生施設だからこその特徴として、屋外だけでなく、屋内のアクティビティとして大型児童館になる虹の家があります。
屋内だから、暑くても寒くても、雨でも快適に過ごせる場所。だからこそ、より小さめの子どものためにも覚えておきたいところなども、基本的に要するに児童館として機能しています。
とはいえ、この規模となる施設のため、用意されるアクティビティの種類もめったにないものです。それはちょっと充実した児童館で見られるような企画に加えて、規格外といっても差し支えないほどです。
泊まれる施設である点ですでに、大きな違いがある虹の家。建物の中には中央広場という大きなホールもあり、そこで目につくクライミングウォールは巨大なものです。さらにふわふわランドというエアー遊具も登場します(大型のものは有料)。
こうした大規模なものは、基本的に土日祝日と学校休業日の利用になるものの、日常的に無料で利用できるものも、まだまだあります。キッズルームにはトラバースと名乗る小さなクライミングウォールがあります。
遊戯室ではトランポリンや卓球ができ、乳幼児のためなら、ぴよぴよルームやボズーの木部屋があります。逆に中学生以上のためには、トレーニングルームもあるのです。虹の家での他のアクティビティとしては、ワークショップなどが開催されています。
食堂こどもの国や駄菓子の販売コーナーなど、飲食にも対応するスペースでもあります。食堂こどもの国は、宿泊者以外では昼食のみの対応になります。
食堂こどもの国営業時間:10時~16時(平日は11時より)
(11~2月は14時30分まで、さらにこの期間は平日は11月は14時まで、12~2月は冬休み期間除き休業です。)
絶好の環境になるキャンプ活動や湖水浴、心配ならば水遊び場も!
虹の家での宿泊の他、キャンプはデイキャンプのみならず、翌朝までの利用もできます。バーベキュー施設はフリーサイト、マキ用のかまど利用に、レンタル品や用品販売もあります。ピザ窯があることで、一風変わった楽しみが加わります。
湖水浴の際には更衣室が利用でき、無料の水シャワー、温水の有料シャワー(3分100円)があります。100円のコインロッカーも利用できます。夏休み期間となる利用シーズンには、噴水広場は水深30 cmの水遊び場になります。琵琶湖では心配な子どもの安心です。
虹の家については、有料のもの含むアクティビティなど含めて、詳細を記した特集編も用意しています。
滋賀県立びわ湖こどもの国を訪れるには(アクセスについて)
住所:滋賀県高島市安曇川町北船木2981
連絡先:0740-34-1392(18時まで)
開園時間:9時~18時(7、8月は19時まで、1、2、11、12月は17時まで)
休園日:
年末年始(12月29日~1月3日)
12月~2月の平日の月、火曜(冬休み期間は営業)
公式サイトからの引用
自動車の場合(京都・大津方面から)
名神高速京都東インターを出て、湖西道路・161号線を北上
①高島市勝野方面萩の浜口入口を右折直進。船木大橋を渡り右折。
②大型車は、文化芸術会館前交差点を右折。つきあたり湖周道路を左折直進3㎞、船木大橋を渡り右折。
自動車の場合(木之本・敦賀方面から)
国道161号線、または湖周道路を南下
①今津町から湖周道路を南下(約10㎞)、船木大橋手前信号を左折。
②安曇川町・青柳北交差点を左折直進4㎞、南船木T字路左折、本庄橋を渡り、右折。※大型車は、本庄橋は渡れません。
JR湖西線の場合
JR湖西線安曇川駅下車
タクシーで約10分
江若交通バスで約20分
バス停「こどもの国前」下車徒歩3分 ※バスの運行時間は、こちら
【自動車を利用する場合】
駐車場:普通車(軽自動車含む)1回500円
最寄インターチェンジ:名神高速道路京都東
高速道路からは、湖西の道路を北上することになります。すぐ近くには高速道路はありません。距離を考えれば、北陸自動車道木之本ICや敦賀ICの利用も考えられます。つまりびわ湖こどもの国は関西からのものだけでなく、東海、北陸からの利用も射程ど真ん中です。
【公共交通機関を利用する場合】
最寄駅:JR湖西線安曇川駅よりバス便
最寄バス停留所:高島コミュニティバス安曇川町循環(船木)線こどもの国前停留所
安曇川駅は、湖西線でも湖畔近くを通っていない部分にある駅です。湖畔のびわ湖こどもの国とは、少し距離があります。周辺ではこの駅前がスーパーマーケットなどがある場所で、いろいろな調達のためにも覚えておきたい駅になります。
まとめ:遊具揃いでは王様級の遊び場はとにかく充実
ことさらな巨大なものが目立つといったものではなく、とにかく遊具の種類や数が充実しているという意味では、御勅使南公園(山梨県南アルプス市)と並び立つ特徴があるといえます。あきれるほどに遊具が揃う公園。
琵琶湖の湖畔という意味では、矢橋帰帆島公園も遊具では注目ながら、こどもの国らしいアクティビティも加わり、密集市街地からはやや距離のあるびわ湖こどもの国に、敢えてお出かけする意味も見いだせる部分といえます。満足度、充実度はかなり高いです。
公式サイト:滋賀県立びわ湖こどもの国