よく分かる養老公園【発展を続けた始まりの公園の現在形】

岐阜県養老郡養老町にある養老の滝を含む一体は、養老公園になっています。日本の公園の始まりのひとつで、今では数々のレジャー施設が集まる場所。女帝だった元正天皇による「養老」への改元の由来がある地でもあり、親孝行伝説で有名な観光地でもあります。

1873(明治6)年の公園設置の布達により定まり、1880(明治13)年に開園を迎えてから、暫時整備が続き、いろいろな施設が集まっているのが、岐阜県営養老公園の現在形になります。いま世の中にあるほとんどの公園のようなものは、都市公園法による都市公園です。

大正天皇の御手植えの松がある滝下の千歳楼は宝暦の創業、駅も風格あり

米国による占領統治ののち、自治権を回復して日本国ができてからの仕組みとなる都市公園法は、1956(昭和31)年の公布、養老公園も都市公園ではあるものの、岐阜県営の公園としての歴史は、1923(大正12)年に遡ります。

何しろ酒が自然に湧き出て、親に好きなだけ飲ませてあげた! という伝説までも含む歴史があります。そうした観光資源や、都市公園以前からの成り立ちなど、養老公園を取り巻く環境には、どこか特別なものがあります。

さらには、テーマパークを志向して整備された養老天命反転地楽市楽座・養老や隣接する遊園地など含め、レジャースポットとしての色も濃くしています。グラウンド、パーク、パターといった、簡単に取り組めるゴルフ系やテニスなどの有料スポーツもあります。

バンガローやロッジに泊まる養老キャンプセンターなど、一連のレジャーだけでなく、子どもと無料で遊べる施設として、岐阜県こどもの国があることも、忘れられない点。遊具でたっぷり遊べる場所としても、相当な充実ぶりです。

公園全体が濃尾平野を見渡す山裾に展開

いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。さらに岐阜県こどもの国での遊びについては、別途詳細を特集します。



子どもが大型遊具で遊べる養老公園を解説!


養老公園こどもの国エリアとされるのが岐阜県こどもの国となる場所。案内看板でも記される4つのエリアのうち、無料で子どもが大型遊具で遊べるのはここ。そんな遊び場としての充実ぶりもかなりなもの。

ここだけでも、たっぶり楽しめる規模。それなのに養老公園の中で面積はほんの一部なのが、全体の大きさを物語っています。代表的なのが、遊具の大周回路に囲まれたぼうけんひろば。18の遊具ポイントは、それぞれ趣を違えて、遊びの種類もいろいろです。

こどもの国らしく、屋内を利用できるこどもの家という建物もあり、乳幼児でも安心して遊べる場所は、さらに加えて屋外にもすくすくひろばがあります。膜屋根がかかったスペースは、ソフトな床加工がされて、周わりを柵で囲った乳幼児専用スペース。

他にもどこか奇妙な遊具もあるわんぱくひろば、ボール遊びのためのボールひろばもあって、実に盛り沢山になっています。夏休みにに利用できるこどもプールは、あくまでこども規模ながら無料で利用できます。こうしたいろいろな遊びの詳細は、関連記事をご参照ください。

子どもと無料で楽しむ岐阜県こどもの国【岐阜県養老町、人気の遊び場】いろいろな遊びのできる遊具を取り揃えた斜面と、その周囲にこれまた遊具を巡る周回路があります。ぼうけんひろばが、岐阜県養老町にある岐阜県こ...

楽市楽座・養老は観光地らしさを色濃く感じる場所

公園の案内する4つのうち、配置としてはスポーツエリアに属してる楽市楽座・養老については、費用の掛かる場所といった意味では、他のスポーツ施設と確かに共通しています。

ただしかかる費用は買い物のため。場所は岐阜県こどもの国と隣接しています。大きく架けられた白い膜屋根は、小さな建屋に分かれた店舗側と、ここなら無料で自由に使える飲食スペース、それぞれに架けられています。

飲食スペースのシェードの下には、板張りのフロアにテーブルとベンチが並び、つまりいうなれば、フードコートのようなもの。それがアウトドアな感じになったものといえば、まさにそのままな感じ。

募集は限定されていないものの訪問時には飲食店のみ

ただし、全国チェーン店が集まるのでなく、地元産品も意識されたお店があるのが特徴です。

楽市楽座・養老で営業する店舗
郷土料理(養老産しいたけや鹿肉のウィンナー、どて丼など)
めん工房(うどん、そばに養老山麓サイダー、柿ドリンク、五平餅も)
地ビール工房(養老名水滝ビールなど、一般ブランドも)
カフェテリア(養老山ゆずこしょうやきそばほか軽食と喫茶)
スナックショップ(飛騨牛コロッケや団子など、焼きそば、お好み焼きも)

レジャースポットとしての養老公園とその周辺

楽市楽座・養老の他に、スポーツエリアにはテニスコートと、パーク、パター、グラウンドそれぞれのゴルフ場、養老キャンプセンターがあります。そして養老天命反転地は、他ではなかなか見られないようなスポットになっています。

養老天命反転地は、大掛かりな有料スポット

楽市楽座・養老と共に、岐阜県こどもの国に隣接した斜面の上のほうにあるのが養老天命反転地になります。スポーツエリア同様に有料スポットながら、独立した養老天命反転地エリアと案内されるだけあって、かなり大掛かりな施設になっています。

スケールだけでなく、どこか特異な空間を感じさせる養老天命反転地は、「体で体験できるアート」というのがコンセプト。「見る」だけでなく、思い切り体を動かしての探索が、ヘルメットや運動靴の無料貸出でも分かるように、目的になっている場所です。

アスレチックな既存概念には捕らわれずとも、機能はそんな風な冒険の場ともいえます。主要ステージは、大きく窪ぬ楕円形のフィールドと、岐阜県が屋根になった極限で似るものの家日本列島の形が大小いろいろ落とし込まれ、9つのパビリオンを巡ります。

さらに入口付近には、カラフルな外観の建物になる養老天命反転地記念館があります。荒川修作氏とマドリン・ギンズ女史が共同制作する世界になっています。

入場料:大人770円
(大人同伴のうえ高校生510円、小中学生310円、小学生未満無料)

養老公園でのスポーツや宿泊の料金は?

スポーツエリアで有料体験できるのは、各種のゴルフのようなスポーツと、テニス。そして養老キャンプセンターは、ロッジやバンガローを備えた宿泊施設になっています。ゴルフ関連はいずれも、天候によってはクローズになる場合があります。

養老パークゴルフは、通常より軽量のケイマンボールで飛距離を抑えた全長810m、6ホール、パー24のコース。パターのみの18ホール、パー72での養老パターゴルフ、専用クラブとホールポスト(スタンド)にゴールする8ホールの養老グランドゴルフがあります。

養老パークゴルフ場料金:(中学生以上利用可能)
平日1,100円(550円)、土日祝日1,540円(770円)、
レンタル料金:クラブ330円、シューズ、220円、カート110円、傘110円、
スタート時間:9時~16時(17時閉場)
65才以上割引あり、( )内は2ラウンド目以降の料金、コインロッカー100円

養老パターゴルフ、グラウンドゴルフ場料金:440円(中学生以下220円)
スタート時間:9時~15時(16時閉場)
クラブとボールを無料レンタル、中学生以下は保護者の同伴要

養老キャンプセンター利用料金
バンガロー(小)3,220円
バンガロー(大)4,300円
家族ハウス 7,540円
ロッジ(1室2段ベッド4個)1,600円(1人1泊)

受付窓口:
養⽼キャンプセンター(0584-32-0523)
ゴルフ関連(0584-34-3445、パークゴルフは予約も受付)

有料施設には休業日があることに注意

スポーツエリアと養老天命反転地の有料施設は休業日があります。

休業日:毎週月曜日(祝日の場合はその翌日、12月29日~1月3日も休業)

養老キャンプセンターには、利用期間(4⽉1⽇〜11⽉30⽇)の制限もあります。この場合9月1日~11月30日は毎週月曜に加えて、火曜日も休業日になります。予約受付は3⽉29⽇から、10〜16時(3日前には予約が必要)、冬季休業期間の受付は養⽼町役場企業誘致・商⼯観光課(0584-32-1108、⼟⽇祝日を除く9時〜17時)が担当します。

養老の伝説と観光資源

公園が自称する4つのうち、最も奥深い場所といえる養老の滝エリア。麓の養老駅の辺りから、坂を上っていく一帯といえる養老公園でも、山に入って行った場所で、養老の滝を代表とする景勝地になります。

由緒として都市公園として整備されたのではない養老公園は、むしろこのエリアが本来の場所といってもいいでしょう。目的地となる養老の滝までは、園路とは別に車で向かえる道もあります。また滝の手前には、民営の駐車場もあります。

養老公園としては、養老の滝までの散策路の位置づけ。経路には伝説に由来する見どころがいろいろとある場所です。養老神社境内にあり、養老の滝伝説のもとはむしろここ! といえそうな、名水百選の菊水泉。元正天皇の改元もこの霊泉の効能によるという話。

地域独特の魚で、絶滅も危惧されるハリヨの生息する不老ヶ池養老寺養老説教場という道場など、7つの名橋(みゆき橋、万代橋、紅葉橋、妙見橋、渡月橋、不動橋、松風橋)を渡りながら、巡る観光地になっています。

また、この地で1764(宝暦14)年から遊興の客をもてなしてきたという千歳楼は、明治の開園ののち、現在の場所と残る建物に改築されたとのことです。皇太子当時の大正天皇も訪れ植樹されたり、皇室とのゆかりもあります。

明治の開園にあたっては、地元大野村の庄屋に生まれた渋谷代衛さんの尽力が多大だったようで、功績は養老町教育委員会によって、書籍としてまとめられています。また園内の紀功碑としても残されています。

渋谷代衛翁紀功碑に記された功績
学校制度創設の折に、自宅を校舎にして先生を雇って学校を作った
地域の水防に貢献した
養老公園の開発・管理のための偕楽社を作った

のちに地域に移管され、大正の頃には岐阜県の公園になるものの、名勝地が公園として発展する礎は、国定公園や都市公園となる以前、私財を含む個人の尽力によって築かれたものだったのです。

隣接している遊園地が養老ランド

養老公園とはまったく関係のない施設ながら、すぐ隣にあるのが養老ランド。入園料(600円、小学生以下400円)のほか、数百円程度で利用できる屋内・屋外のアトラクション(乗り物18、施設5ほかゲーム機)、動物ふれあい広場があります。

関連リンク:ちびっ子遊園地養老ランド

養老公園を訪れるには(アクセスについて)

住所:岐阜県養老郡養老町高林1298-2

連絡先:0584-32-0501

公式サイトからの引用
公共交通機関をご利用の場合
養老鉄道【養老駅】下車徒歩約10分
お車でお越しの場合
養老I.C.から約10分、大垣I.C.から約20分、関ヶ原I.C.から約25分です。

【自動車を利用する場合】

駐車場:無料

公園管理になるこどもの国駐車場(138台)、第1(181台)、第2(133台)、第3(69台)駐車場が無料で利用できます。養老の滝に向かう場合は、民間の有料駐車場を利用すると、より近くまで行けます。

楽市楽座・養老の隣は第2駐車場

最寄インターチェンジ:東海環状自動車道養老約3 km

名神高速から来た場合でも、養老ICを利用した方が便利です。

【公共交通機関を利用する場合】

最寄駅:養老鉄道養老駅約450 m(こどもの国駐車場前ゲートまで)

養老公園の玄関口になっているのが、三重県の桑名駅と岐阜県の揖斐駅を結ぶ養老鉄道の養老駅。風格と歴史を感じさせる駅舎です。そこから坂を上って向かうことになります。

まとめ:古からの養老の滝観光、遊興の歴史にも新たなページが!

時の帝も感ずるところあって、改元にまで繋がったという名勝の地は、文明の夜明けと共にどんどん整備されて、いまや養老天命反転地もあれば、岐阜県こどもの国もあります。ただの公園というよりも、レジャースポット。その楽しみは多彩です。

公式サイト:養老公園