子どもと楽しむぎふ清流里山公園【岐阜県美濃加茂市、お店と体験プログラム】



テーマパークのようにも思える園内にはお店がたくさんあり、食事や喫茶はもちろん、いろいろな体験プログラムが用意されていたり、お土産が選べたりします。岐阜県美濃加茂市の岐阜県営ぎふ清流里山公園は、美濃加茂ハイウェイオアシスでもあります。

だから、高速道路から下りることなく訪れられる場所という一面もあって、遠くからの車でのお出かけであっても便利です。さらに道の駅みのかもでもありますから、岐阜県の特産品を揃えるおんさい館や、産直野菜の青空市場も営業しています。

里山の湯は日帰り温浴施設。無料の足湯も揃えた里山の湯には、入浴料が必要ない里山食堂もあります。入場門のある建物には里山カフェおんさい館の中にもカフェはあります。こうした地域の連携機能に位置づけられる、入場門の外の施設にあるのは観光色。

ひとたび入場門を抜ければ、入園無料となったとはいえ残る、レジャー色が強い店舗がいくつもあって、多くは物販をする場なだけでなく、思い出を持ち帰れるように、自分で作ってみる過程が組み込まれたプログラムを提供します。

子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。かつて入場料が必要だった岐阜県営平成記念公園日本昭和村。それから名前も変わり、ぎふ清流里山公園となると大型遊具で無料で遊べるようになった! など変化もありました。

かねてからの有料レジャーも残る反面、冒険心に満ちたあらたな大型施設もできて、めったにない高所体験も得られます。大掛かりで目玉になりそうなものはさておき、地道かもしれない園内巡りの際には、立ち寄ってみるのもよさそうな店舗が、これも要チェック。

そこでは買い物や飲食に加えて、他にもいろいろな体験が用意されています。いつものように独自に撮影した写真を満載して、子どもと立ち寄れるのはどんなお店なのか、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。

ぎふ清流里山公園でのお買い物、食事、体験プログラムをしっかり解説!

ぎふ清流里山公園の園内は、ハイウェイオアシスゾーン村里・里山と野辺のゾーンに分かれています。ハイウェイオアシスゾーンについては、入場門の外と中を分けられるくらいにはコンセプトの違いがあります。

ふたつのゾーンの境界付近にある冒険と遊びについては関連記事をご参照下さい。

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ハイウェイオアシスゾーン入場門の内外の違いは?

ぎふ清流里山公園入場門のある辺りと、入って東寄りになる部分が、ハイウェイオアシスゾーン。公園の奥側になる村里・里山と野辺のゾーンとの違いは、古民家など昭和の雰囲気の残る建物群で、埋め尽くされた風情なのかどうか。

すでに入園料のためのゲートはなくなっています。入場門を潜れば古民家の並ぶ様子がテーマパーク風でもある、いかにもなレジャー施設の雰囲気です。入場料を徴収するためではなくなったものの、営業時間は定められています。

逆にゲートの外側は、道の駅みのかもでもあります。そのため24時間使える施設も用意されています。国土交通省から道の駅として認められるためには、それが満たされなければならない条件だからです。

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道の駅みぶの関連記事で、道の駅が満たすべき条件について解説があります。

常に使える駐車場やトイレなどに加えて、これも道の駅である条件の地域の連携機能としては、公園そのものに加えて地元物産店があるのが、入場門の外の特徴。そのお店の中には道の駅の情報発信機能として、観光情報を提供する場所もあります。

ハイウェイオアシスゾーン、入場門の中はレジャーな雰囲気

ハイウェイオアシスゾーンにあって、レジャーな雰囲気を醸し出しているのはどんなお店になるのでしょうか? 一覧に抜き出してみます。

ハイウェイオアシスゾーン店舗・体験施設一覧
入場門内
いろどり工房(販売、創作体験あり)
鶴次郎商店(飲食、製造体験あり)
なつかし工房(飲食、製造体験あり)
あじさい工房(飲食、製造体験あり)
創作工房わらべ(おもちゃ組立体験)
美野屋(駄菓子店)
ぎふ物産館(酒屋)
だんご茶や(茶店)
飛水庵(茶室)
饅華堂(キャラクターグッズ・ロバのパン)
やまびこ(農家レストラン)
お茶工房(茶畑、4月末頃茶摘み体験あり)
入場門外
里山の湯・里山食堂
おんさい館(岐阜県特産売店・道の駅みのかも施設)
青空市場(地元野菜)
里山カフェ

おはらい町を蘇らせた伊勢神宮内宮鳥居前のおかげ横丁は、もっと昔の街がテーマながら、こうした「和風」の街並みの商店街の最たるもの。後に通じるものがある名古屋城の金シャチ横丁と、ほぼ同時期にできたのが旧日本昭和村です。

ぎふ清流里山公園ハイウェイオアシスゾーンは、こうした商店街ではなく、テーマパーク風であってもあくまで公園で、お店はレジャーの便宜のため。物販や飲食店と同程度に体験プログラムも用意されているところが、明確な違いです。

いろどり工房での体験メニュー

和雑貨の店になるいろどり工房では、買い物だけでなく染色・織機・和紙クラフト体験ができます。自分で作ってみてもよいですし、取り揃えてある和雑貨を選んでもよし。和のテイストを持ち帰りたければ、いろどり工房へ! です。

いろどり工房の体験プログラム
染色 墨流し染めなど:800円~(所要時間20分~)
万華鏡作り:600円(所要時間30分)
機織:800円~(所要時間30分~)
キャンドル作り:900円(所要時間30分~)

鶴次郎商店のせんべいも食べるのみならず!

鶴次郎商店はお煎餅のお店で、いろいろと買うことができるだけでなく、手焼き体験ができるお店になっています。

せんべいの手焼き体験:2枚150円(所要時間2~3分)

なつかし工房のなつかしテイストは建物だけ!

なつかし工房は、食べ物を作ってみる場所で、何を? といったら特になつかしいものではないです。なつかしいのは建物だけに該当する話で、作ってみて実際に食べられるものは、いたって今の生活で普段触れるものばかりです。

なつかし工房体験メニュー
とうふ作り:900円(所要時間30分)
こんにゃく作り:900円(所要時間50分)
パン作り:800円(所要時間80分)
アイスクリーム作り:2人1組1,200円(所要時間30分)
ピザ作り:2人1組2,000円(所要時間90分)

また本来はあじさい工房でのプログラム、そばうち体験なつかし工房で暫定的に行われています。通常は土日祝日にあじさい工芸館で、平日になつかし工房での体験になります。

そばうち体験:2人1組2,200円、3人1組3,300円(所要時間約90分)

メインダイニングはセルフサービスのやまびこ

軽食店やおやつ処がいろいろの園内で、メインダイニングとでもいうべきは、農家レストランやまびこでしょう。メニューいろいろの選択肢で、本格的な食事を提供しています。

とはいえ、食事の提供はセルフサービス。券売機で買い求めたチケットを使って受取る形になっています。

おやつならば立ち寄りたいのはだんご茶や

茶店のだんご茶やは団子、冷やしぜんざいなどかねてからのおやつだけでなく、ソフトクリームや、それを使ったクリームあんみつ、ラムネから、パンケーキまで提供するお店。

五平餅など県産米の特産品的なものを含め、腰掛けて簡単に、またはテーブルでしっかり賞味できます。

饅華堂のところにはロバのパンも

園内でなつかし色に囚われずに充実したショップなら饅華堂になるでしょう。キャラクターグッズも揃うお店です。手づくりパン工房、ロバのパンもここに入っています。ロバのパンとはそもそも、移動販売されていたパンのことで、岐阜発祥と言われるもの。

昭和の頃まではよく見られたといいます。馬車や自転車で引かれた屋台の展示は、昭和街銀座通りに、引き継がれたパンの販売は饅華堂で! ということになっています。

なつかしのお店なら駄菓子の美濃屋

逆になつかし色が強いラインナップで販売するのは美濃屋、駄菓子店の品揃いながら、街角の小さなお店のレベルでなく、とても充実しています。

飛騨路の中にあるのはわらべ

今では広い屋内の無料休憩所として、覚えておくとよい飛騨路の建物は、ちょうどハイウェイオアシスゾーン村里・里山と野辺のゾーンとの境目の辺り。有料のちょっとした遊びが揃う、遊びの広場との間がゾーンの境目になっています。

もともとは飛騨牛を焼肉などで提供する店舗だった飛騨路は、無料休憩所の他に創作工房わらべとしても使用されています。素朴な感じで工作をした、おもちゃが手に入る場所です。

わらべで工作できるおもちゃ(ボランティアの指導付き)
竹とんぼ、風ぐるま:200円
ゴム鉄砲(単)、木の実人形:300円(1匹)
竹ポックリ、木の実人形:400円(2匹)
ゴム鉄砲(連):600円

道の駅みのかもは観光施設な雰囲気

ぎふ清流里山公園入場門の外は、ハイウェイオアシスゾーンの中でも具体的に道の駅の部分。ほとんどいわゆるイメージ通りの道の駅ながら、大きな無料遊具のネットタワー、大樹の遊具と日帰り温浴施設、里山の湯は、よそとはちょっと違う特徴になります。

里山の湯では無料で足湯体験

いわゆる、日帰り銭湯になっている里山の湯です。ただし入浴の有無(入浴料の支払い)に関わらず利用できる里山食堂があることで、ぎふ清流里山公園での食事には選択肢が増えています。

また、建物の外には自由に無料で利用できる足湯が置かれています。これもまた観光地気分を盛り上げる施設のひとつになっています。

里山の湯利用詳細(タオル、バスタオル貸出なし、販売はあり)
営業時間:10時~22時(最終受付は21時30分、里山食堂のオーダーは21時まで)
入浴料:中学生以上平日620円、土日祝:720円、4歳~小学生310円
回数券、シニア(65歳以上)、福祉割引などあり

地元物産店はふたつ、中にカフェも

まさしく道の駅といった地元物産店は、地元野菜が揃う青空市場と、名産品のおんさい館があります。おんさい館には観光情報を提供する場所と、tunagu Cafeがあります。カフェでは新鮮ジュースも。カフェといえば、里山カフェ入場門の建物で営業です。

村里・里山と野辺のゾーンでの体験とは!

村里・里山と野辺のゾーンにも、大きな古い建築が移築されています。ふたつの学校と旧旭村の庁舎で、どれも大きな建物で点在しているため、なつかしさはあるものの、ハイウェイオアシスゾーンとは少し違う雰囲気。

展示館になっている大きな建物食加えて、立ち並ぶ雰囲気ではなくとも、雰囲気に溶け込むようにやはり営業している店があります。ただし、このゾーンの店舗については、ほとんど土日祝日限定になっています。

(注:このゾーンは時節柄休業店が多くなっています。状況は公式サイトでご確認を)

村里・里山と野辺のゾーン店舗・体験一覧
山之上商店(うどんと日本酒)土日祝日営業
とうげ(そば屋)
けやき(軽食)土日祝日
デイキャンプ場・どんぐり(軽食)土日祝日
陶芸教室、登り窯、炭焼き小屋
ドッグラン(無料)

囲炉裏もある古民家風の山之上商店

どぶろくが飲める日本酒とうどんのお店が山之上商店。シンプルに楽しむうどんの他、飛騨牛やとろろなどご当地メニューもあります。

デイキャンプ場で飯盒体験、軽食どんぐりも!

双六学校(移築展示の学校のひとつ)の校庭という設定で、飯盒体験できるデイキャンプ場があります。ご飯をカレーで食べて、後片付けまでが含まれる体験プログラム的なものです。

飯盒体験料金:(1人)1,100円(所要時間120分)
予約人数(10か前まで可)最小15名~最大80名
冬期休業期間:12月~2月

ここにあるどんぐりでは、軽食を販売しています。もちろんソフトクリームや飲料などなども含めてのお店です。

けやきは里山ふれあい牧場にある軽食店

公園の奥には、スワンボートに乗れる池で隔てられた里山ふれあい牧場があります。ここにも軽食店けやきがあります。

陶芸教室、登り窯、炭焼き小屋では陶芸体験

豪快なジップラインや空中体験が興味深いアトラクション、アドベンチャーパークの隣に陶芸体験のできる陶芸教室があります。登り窯、炭焼き小屋含めて、園内北側におけるふたつのゾーンの境目になっています。

陶芸体験概要
手びねり:1,500円(所要時間60分)
電動ろくろ(要予約)2,800円(所要時間60分)
絵付け:600円~1,000円(所要時間40分~)
光る泥だんご作り:600円~1,200円(所要時間40分)
(焼き上がりは約1カ月後、光る泥だんごのみ当日お持ち帰り。)

ぎふ清流里山公園を訪れるには(アクセスについて)

住所:岐阜県美濃加茂市山之上町2292‐1
連絡先:0574‐23-0066
営業時間:9時~18時(12月2月は10時~17時、ともに入場門内の場合)
定休日:12月~2月の水曜日(里山の湯は無休)
最寄インターチェンジ:東海環状自動車道路美濃加茂IC
駐車場:無料(乗用車3000台、大型バス50台)
最寄駅:JR美濃太田駅バス便
最寄バス停留所:ぎふ清流里山公園

ぎふ清流里山公園への詳しいアクセスの解説は、関連記事をご参照ください。

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まとめ:いろいろ揃ったお店もテーマパーク風

見かけはテーマパーク風ながら、がっつり物販が目的の和風の商店街も目にすることがある昨今、ぎふ清流里山公園の店舗は、やはりレジャーや観光色が強いものです。その点では、どこか楽しめる風情のお店が揃う場所になっています。

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もしこれだけの気になるお店や、体験プログラムが揃うぎふ清流里山公園で、あえて一切のお金を使わずに過ごそうとするならば、確かに完全無料の公園でもある詳細を関連記事で確かめることもできます。

公式サイト:ぎふ清流里山公園