いろいろな種類のすべり台にトライできるコンビネーション遊具で、とても大きなものがあります。また幼児用の小さなほうにも違うすべり台、併せてあれもこれも選べる特徴ありです。子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。
天竜区以外の6つの区は市の南側にある静岡県浜松市でも、一番海寄りに位置する南区にある石人の星公園。この名称は、遠州灘海浜公園の中田島北地区の愛称でもあります。浜松のもうひとつの最南部、西区は浜名湖に面しており、南区は中田島砂丘を抱えています。
石人の星公園は、簡単にいうと中田島砂丘のところにある公園。壮大な自然景観があっても、南区は浜松の中心市街地の近く。隣接する中区が、浜松駅のあるところです。国道1号線浜名バイパスで、すぐにアクセスできる便利な場所でもあります。
中田島砂丘への訪問でも使えて、浜松まつりとの関わりもある、浜松市の施設になるのが風車公園(中田島中地区)や凧場公園(白羽地区)。対して、静岡県営になる石人の星公園は、広い範囲の市町村の利用を想定する公園。
いずれにせよ、子どもと大型遊具で遊べる公園というならば、遠州灘海浜公園の中では石人の星公園を利用することになります。どんな遊びがあるのか、いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。
子どもが大型遊具で遊べる石人の星公園遊具広場をしっかり解説!
石人(せきじん)の星公園で、大型遊具が置かれるのが遊具広場。メインゲートにある駐車場には隣接しているため、遊具広場にすぐに向かえば、石人の星公園の他のエリアとは無縁な状態。公園管理事務所もある売店のある建物が隣接、その隣はサイクル広場です。
主要なスライダーは3つ、どれもが違う滑りを堪能できる大型遊具
遊具広場にあるのは、とんがり屋根が3つある大型遊具。高く聳えている部分は、本当に屋根なだけで、そこに上っていったりするものではないです。
そうはいっても、ふたつの高いほうのとんがり屋根の下まで行って眺めてみれば、丘の上に立っていることもあって、なかなかの迫力です。真ん中の屋根下、最頂上部にあるフロアからは、少しだけ段差を下りて、すべり台が発進します。
ちょっと幅広で、うねりながらもフラットな滑走面の、ジャンボスライダーになっています。3つあるロングスライダーのうちひとつがこれです。
長さもある青い側面のジャンボな奴には、SKY SLIDER(スカイスライダー)との表記が! 遊具全体のことなのか、雲らしきものも描かれてイメージはそのものなスライダーを指すのか? 他には掲示されるものがないため、恐らく全体がスカイスライダー。
滑り始めのカバー部を過ぎればオープンエアーで、スカイスライダーで高いところから滑る3つでも、この特徴はこれだけ。例え名称は全体を指すのであっても、わざわざここに表記するのも分かるイメージ通り、豪快な滑り味でメインを張っているといえそう。
少しだけ下りたところから滑るジャンボスライダーに対面して、チューブスライダーも発進します。こちらは一番上のフロアそのものからなので、若干とはいえ最も高いところから滑ることになります。
3つのうち残るもうひとつの大きなスライダーは、隣のもうひとつの高いとんがり屋根の搭のところからで、やはりちょっとだけ下りてから。
もっとも高いところに位置するフロアからのものは、高さもさることながら、滑るのもほぼ直線的に一気に丘の下まで向かう、豪快さが売り物です。
最初にちょっとだけS字に近く曲がっているものの、あとはひたすらまっすぐ! です。もちろん着地前には、傾斜が緩くはなっています。
石人の星公園遊具広場の大型遊具スカイスライダーは、高いほうのふたつのとんがり屋根のところから、ロングスライダー3つを滑ることが、目指す目的といえる遊具になるでしょう。
真ん中の高い塔の下のフロアへは、とんがり屋根は同じでも、ちょっと小さなほうを抜けて向かいます。
高いほうのふたつの搭の行き来には、少し真ん中が盛り上がった連絡橋を経由するか、鉄の一本橋で結ばれる空中の台場を経由するかどちらかです。
鉄の一本橋は、最頂部のフロアから一段下りたところを連絡しています。一番高い辺りは、グルグル巡回できるようになっているということです。
高いところから滑る3つのうちの最後のロングスライダーは、1回と少し旋回しています。
ただよく見ると、着地地点は丘の上。だから滑る距離は、やや短めになっています。
天空の回遊路の部分、眺めがよいだけでなく、一本橋のV字の手すりはむしろ覗き窓仕様なのがオリジナル。
高いほうの搭で、端にあるほうの側に直接向かうルートは、急な階段を一気に上ります。
こちら側には、もうひとつ階段があります。途中で一息つけるものの、急であることにあまり変わりはないです。
スカイスライダーの大型遊具は、丘の上に立っていることで、一層変化に富んだ構造になっているといえます。さらに丘の高さが方向により、少しづつ違うのです。いずれにせよ踊り場のあるほうの階段は丘の上まで。
一気にいく黄色い階段のほうは、さらに丘の斜面に仕掛けがあります。どこが表であるとか、公式なアナウンスはないものの、青いスカイスライダーの表記のあるジャンボスライダーの側がいうなれば表側で、丘の高低差もある側。
高低差を使ったシンプルなシングルレーンのうねる樹脂スライダーに続いています。このいうなれば表側には、他の小さなすべり台もまだあります。
ジャンボスライダーを挟んで、やはり丘の高低差を使った、小さなすべり台に向かうルートになっています。そしてこちら側のほうが、いくつもの遊びが連なっています。
小さなほうのとんがり屋根の塔を経由するルートの下には、進入ゲートがあり、ここもまだ丘の上。
丘の上のゲートのところで、ルートは繋がっています。天空回廊部だけでなく、もうひとつ丘の上の高さレベルも、回遊路になっているということです。まずは、ネットの橋を渡って周遊開始になります。
間隔を広くとられて、意外に難易度あるリングトンネルが、しかも斜めになって高低差を結びます。樹脂製のトンネルを進むルートの前には、やはり丘の高低差を生かしたすべり台です。
3連になって、それぞれ高さの違うすべり台。コンビネーション遊具で、しばしみるこのパーツ。この組み込み方はなかなかいい感じ。上手に嵌っています。
ジャンボスライダーを挟むシングルスライダー付近へは、地面と垂直なリングトンネルで結ばれています。さほど高さはないものの、これもリングの間隔が広く、落ちようと思えば抜けられるくらいかな? と思います。
抜け落ちることはできても、しっかり踏ん張れれば間違って落ちることはないです。ある程度の成長段階までくれば、心配するよりもしっかり声をかけて、励まして渡り切るほうが大切。難しいと思うならば、パネル遊具からすべり台に向かうルートだけでもいいです。
やや下って、丘の上にはターザンロープも続きます。程よい挑戦があって、眺めもよい、スカイスライダー。もちろん、どのパートまでこなすかは、子ども次第になります。
幼児用のコンビネーションも2種類の滑りあり
もうひとつある幼児用のコンビネーション遊具も、滑りに選択肢があります。大きさからすれば、ただのツインスライダーで終わってもおかしくない規模。けれども機能はまだまだ組み込まれています。
階段そのものが樹脂製で、単純な階段の形はしておらず、岩場登り的な面白さがあるタイプ。ふたつのスライダーの中間には、幼児のためにはお約束的なパネル遊具が挟まれて います。
どうやらハチのつもりで、つまみを運ぶのが遊び方のようです。これはハチミツがどのようなハチの恵みなのか、説明したいならば、確かに絶好の機会です。
小さいといっても、パネル遊具を動かすのがせいぜいな段階が対象には留まっていません。やや難易度のある上りルートが、岩場風のルートの反対側にふたつ。除き窓の対面にある馬? のような動物は立て看板のような感じで仕切り板として機能しています。
ツインスライダーも同じものがではなく、片側はワイドでうねりが全体に繰り返されるもの。
もうひとつは、ストンと滑って、緩やかに滑り終えるもので、それぞれ趣が違います。ふたつのコンビネーション遊具の間には、屋根付きの休憩スペース。ただし、しっかり休憩やランチにするならば、もっといいところがあります。
遊具広場は、売店やサイクル広場も隣接した場所
遊具広場に隣接してログハウスが建っていて、休憩所や売店が入っています。自動販売機も設置されています。公園管理事務所があるのもここです。建物を挟んで遊具広場と反対側にあるのはサイクル広場になっています。
公園管理事務所のある建物では休憩も自由
遊具広場とサイクル広場は、遊びの種類で装いが違っているものの、実質的には公園管理事務所などの入る建物を中心とした、一帯のエリアの様相です。ふたつの広場に挟まれて、ログハウスが建てられています。
広場の連絡路のような、タイル張りの通路で繋がってはいても、実際には2棟あります。公園管理事務所の入るほうに売店も入っています。売店の入口が通路側で、公園管理事務所の入口はサイクル広場側です。売店前のデッキはオープンテラス風です。
入口広場や駐車場から手前側が休憩所になっていて、建物はこちらのほうがやや大きなものになっています。中には椅子とテーブルが並べられて、自由に使えます。
売店とは独立したスペースのため、土日祝日のお弁当含めて飲食物は売店で調達しても、持ち込むにせよ、いずれにしても気兼ねすることなく使えます。また売店では、遊び道具も販売しています。
売店営業時間:10時~15時30分
休憩所ではコインロッカーも利用でき、AEDの備えもここです。もちろんトイレなども完備しています。多目的トイレ、オムツ替えシート、授乳室があります。
休憩所利用時間:9時~16時
サイクル広場は持込が原則も、用意されているのは?
サイクル広場は、基本的には自転車の練習場を意図して作られたものです。持込を原則とするものの、3輪車や変わり種自転車も用意されて、時計の針とは逆に左回りのオーバルコースを、もし並んで待つ人がいたならば2周まで使用できます。
周回コースの内側は、一輪車専用の練習場になっています。どちらにせよ、車両を持込めば好きなだけ、公園にあるものを使うならば、待つ人がいた場合は、譲り合って利用することになります。
いわゆる交通公園でみられるほどの本格派ではなく、数も豊富に準備されてはいません。そうはいっても、いろいろ変わったものも使えるようになっています。
管理事務所側からみて、オーバルコースの奥のほうにある丸いスペースには、また別に幼児用の乗り物遊具が数台、自由に使えるようになっています。
こちらは特に注意書きもなく皆で仲良く! といった感じでの利用になりそうです。
幼児用乗り物のところには、日よけのある屋外休憩スペースも設けられています。
石人の里公園を訪れるには(アクセスについて)
住所:静岡県浜松市南区江之島町1706
連絡先:053-442-6775(静岡県営都市公園遠州灘海浜公園事務所)
駐車場:無料(普通車352台、大型車9台、8時30分~20時開場)
最寄インターチェンジ:東名高速道路浜松
最寄駅:JR東海道本線、新幹線浜松駅バス便(遠鉄バスターミナル6番乗り場)
最寄バス停留所:路線5の三島江之島線県立海浜公園停留所(約17分、340円)
浜名バイパスの、中田島東交差点からすぐのところに、ゲートがあります。案内看板もあり自動車で来るのに明快な目印があります。浜松駅からのバス便も毎時2本確保されており、公共交通機関でもさほど不自由はない、アクセスは便利な公園といえます。
一帯は遠州灘海浜公園になっています。周囲の他の地区のこと、その場合のアクセスなどは、関連記事をご参照頂けます。
まとめ:大抵は喜んでもらえそうな大型遊具、砂丘の魅力は?
やや、離れてはいるものの、同じ遠州灘海浜公園になる風車公園まで移動すれば、便利に中田島砂丘も訪問できます。大型遊具とは違い、どのような反応になるのか定かではないものの、中田島砂丘が超弩級のあり得ないレベルの砂場なことは疑う余地もありません。
いつもの砂場のようには遊べなくとも、体験してみる価値は充分なハズ。石人の里公園の特別な魅力は、大型遊具で遊べることに加えて、すぐそこに中田島砂丘があることでもありそうです。
公式サイト:石人の里公園