豪快な遊具もここまでのものは稀でしょう。公園全体としては1歳から12歳くらいまで段階的にゾーニングもされています。生まれた子供が遊べるようになる頃から、子ども対象の「遊べる公園」の最終ターゲットとなる年頃まで種類も揃っています。
小さな子どもが安心して遊べるものから成長した子どもが思いっきり遊べるものまで用意されてそれぞれがとても充実しているのです。
子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。栃木県の真岡市総合運動公園は市の運動施設が集まった公園、そこに子どもの遊び場として子ども広場ができました。ここが超絶スケールなのです。
もともと運動施設として整備されて、あらゆる設備が整っていたところに「子どもの遊び」という点からも相当なレベルの魅力が加わることになりました。きれいで遊び甲斐があふれる公園をいつものように独自に撮影した写真を満載してご案内します。
子どもが大型遊具で遊べる子ども広場をしっかり解説!
子ども広場は各年代の子どもが安心して遊べるエリア分けがされています。
児童エリアにあるのは指折り級の大型遊具
複数の滑り台が連なるコンビネーション遊具
歩けるようになった頃から大丈夫な乳児のエリアは特にしっかりとゾーニングされて、とにかく安心です。
真岡市総合運動公園子ども広場エリアスペック表 | |||
---|---|---|---|
対象年齢 | 遊具の種類 | シンボル | 解説 |
6歳から12歳 | 41種類 | コットベリーちゃん | 真岡市のキャラクターの風車と塔の周辺に遊具を配置、高さ14.2 m |
3歳から6歳 | 24種類 | 真岡鉄道のSL | SLの外観をした複合遊具、高さ4.75 m |
1歳から3歳 | 15種類 | 森の駅舎 | 周囲から独立したスペースに駅をイメージした複合遊具 |
2つの塔がシンボル、大きな滑り台も2種類、さらにそれだけでなく…
対象は6歳から12歳の41種類のコンビネーション遊具で目立つのはふたつの塔。けれども実際には塔はみっつ。風車の形(羽は回りません)になっているふたつの他にもうひとつあってチューブ型の滑り台のスタート台になっています。
ローラー滑り台が一番高い層から、次に高いところからスタートするのが360度2回転して地上に戻るチューブの滑り台。
この3つの塔の連絡からしてなかなか複雑で趣向に富んでいます。
迷路のように楽しめるのは児童エリアの複合遊具全体で言えることで、さすがは41種類もの組み合わせです。中には空中廊下ともいえる連絡路も!
滑り台だけでも大きな2つだけではありません。幅広く並んでも滑れそうなこちら。ぐわんぐわんと波打つ滑りがダイナミック!
この小さなほうのチューブ滑り台も普通の公園では主役級!
3連滑り台も一見ごく普通に感じるかもしれません。けれども…
上から見てみるとおのおの高さには意外に違いがあります。これは3つを滑り比べたくなります。子ども目線からなら結構な違いです!
長い吊り橋ロープが渡されています。わくわくドキドキがこれでもかと仕掛けられています。
コース取りがいっぱいあり過ぎて冒険の選択には相当迷いそう! なんて思うのは大人の感覚、これはもう手当たり次第にガンガン遊ぶのみでしょう。
緑の網目から日が差す明るいトンネル、この渡りはと言えば…
キュービックな積み立て迷路と遊具を連絡しています。
キューブの中を一段ずつ上って空中のトンネルを目指します。
遊具に取り囲まれながら開けたこの空間は一見ただのスペースのようですが…
実はジャンプして遊ぶスペースです。ロープに飛んで掴んでぶら下がってみたり、ぶら下がっている玉にタッチを試みたり、そんな遊びをする証拠に下の白いところはふわふわです。4色の丸い突起はジャンプするための足場なのですね。
そしてこの空間の周りは回廊のようになっています。外壁にはギャラリーとの表記も。回廊の中では、さりげなく真岡の紹介がしてあります。真岡の歴史を綴る木綿産業についてや…
今や日本一を誇るといういちごについて
塔の上に乗っかっているキャラクターは市のものでコットベリーちゃん。イチゴのキャラクターなことはすぐ分かりましたが、白いのは木綿を表しているのですね!
木綿とストロベリーの合体したキャラがシンボル。大きな塔が被っているのもイチゴに見えますがただの赤い屋根なのかな? いやイチゴですよね。
真岡鉄道のSLについても書かれています。となるとチューブ滑り台のスタート台となっている塔の上にあるのはもしかしてSLが煙を吐き出す煙突がモチーフ? 形は似ていますがカラフルなので定かではありません。
さて、こうしてギャラリースペースを作って真岡の街の説明をしてあるのは遠くから訪れた人のため? いやいや子育ての街を標榜する真岡なのです。理由は違うことのようです。
狙いはこれ! 真岡大好きキッズを育てたいということです。ものごころがついたら真岡の街のことを知って欲しいという願いですね。子どもの頃からいつでもこんな公園で遊んだならば真岡のことはきっと忘れられなくなりそうです。
こんな風に意外なほどに明確なメッセージが秘められた真岡総合運動公園子ども広場です。ひたすら楽しそうな色使いでポップなのにも願いが込められているのでしょう。
さらに横のほうには飛び石に梯子渡り、クライミングウォールにロープ渡りとひととおりのアスレチックコースもありました。それにしても、なんと盛り沢山な公園なんでしょう。いやはや、ひたすら楽しい思い出となるスケールには脱帽です。
SLをイメージした遊具が連なり楽しさ分かり易く
さて児童エリアの41種類ほどの規模はありません。けれども幼児エリアも24種類の複合遊具があって迫力も遊び甲斐も充分。メインとなっているのは真岡をいまだに走るSLの形のものです。真岡鉄道のSLは街の自慢のひとつなのですね。
よく見てみると煙を吐いている列車を挟んで3種類の滑り台が設置されています。赤い2連のストレートタイプのもの。
黄色いぐるっと一回転するものもあります。
さらに茶色いカーブしたもの。長さは短いもののどれも違った滑りを楽しめます。上るのは階段かロープでクライミング。周りには上り棒やハチの巣型の小さなジャングルジムも設置されています。写真の手前には飛び石遊びもあります。
ここだけを意識したゾーニングが安心、歩き始めたらもう遊べるスペース
歩けるようになったら遊べるようにということでしょう。1歳から遊べるコーナーも15種類の複合遊具。もっとも、この看板を読めるのは3歳児でもいないとは思います。もちろん読んで欲しいのは児童。お兄ちゃんの心遣いに期待する看板です。
しっかりと柵で囲われて柔らか加工のされた床のエリアになっています。これがごく小さな子どもだけのものなのを強調しています。
駅をイメージしたエリアは真岡の特徴のひとつ、鉄道を意識すると同時にごっこ遊びに最適という訳でしょうか。
乗り物に乗って楽しいお出かけのイメージ。充分に楽しんで貰えたらいいですね。
複合遊具で終わりじゃあない!さらにまだまだ遊具はあります
さて子どもの年代別3つのゾーンの複合遊具の充実ぶりには目を見張りました。けれども真岡総合運動公園子ども広場はそれで終わりではありません。まだ遊具は設置されています。このところ公園の定番となりつつあるザイルクライミングもあります。
ザイルを使った遊具については関連記事をご参照ください。
関連記事:【おすすめ遊具】公園選び写真満載の参考書、どこにある?が一目瞭然
いわゆるターザンロープもお約束どおり用意! 思い切り滑るのもまたお約束!
ブランコは丸い形の支柱のものがふたつ。ローラー滑り台の横と…
幼児コーナーのスプリング遊具のとなりにもうひとつ設置されています。
真岡市総合運動公園の施設、設備が丸わかり!徹底チェック
子ども広場に天幕張りで床を柔らかく作ったスペースが用意されています。それに限らずきれいに芝生で整備された遊具の周辺を思い思いに使って楽しめる余裕がうれしいです。さらには更衣室まであるのが運動公園ならでは。
それだけで気持ちいい!天幕で覆われたスペースは手ぶらでも
広い天幕のスペースが遊具のすぐそばに設けられています。日差しや小雨をしのげるだけでなく柔らかく加工された床は敷物がなくても、いや芝生に敷物をするよりも快適です。これなら準備を忘れてしまっても問題ありません。
腰かけて過ごしたいならば屋根付きのベンチもありますから大丈夫。
持込テントでしっかり居場所を確保したら一日中居たくなる!
もっともすでに用意周到に公園を楽しみ抜く人がいます。持込テントを張るスペースも存分にあります。芝生がきれいでとても快適そう。大きなバックに食べもの、飲みもの、遊び道具やらなにやらを詰めて一日中過ごしたくなります。
ただし、この公園にはレストランや売店などはありません。周辺も市街地ではないです。買い物は済ませてから来たほうがよいです。飲料の自動販売機なら子ども広場にもあります。
クラブハウスを利用すれば着替えだって安心
クラブハウスは月曜日は休館です。時間も制限ありますが、子どもが遊ぶような時間帯は利用できると思っていいでしょう。
月曜日にクラブハウスなど施設が閉まっても駐車場は開いています。遊具の使用も問題ありません。
男女ともに更衣室があるのは運動公園ならでは。女子のほうには授乳室もあります。
クラブハウスでも飲料品は買えるようになっています。
多目的トイレもしっかり、不自由はありません
幼児と一緒の利用にも問題なしです。広くてきれいなトイレには幼児シートも。大人も用は足さなければなりません。付添が一人の場合はやはり便利な設備です。
オムツ交換だって大丈夫。
クラブハウスに行かなくても子ども広場にある多目的トイレも同じきれいな設備が備わっています。
健康広場は付添の大人にうれしいスペース?
遊具の隣には健康広場が設けてあります。ぐるりと痛気持ちよく周回するコースなど
健康器具がなんと17種類。ほんとうは付添の時たまにというだけでなく、まめに通って常に利用してこそ効果が期待できそうです。
真岡市総合運動公園を訪れるには(アクセスについて)
住所:栃木県真岡市小林1900
北関東自動車道路の開通で真岡を訪れるのもとても便利になりました。ローカル路線ですが、真岡は鉄道で訪れることもできます。その目玉はSLとはいえSLに乗るならば、真岡市総合運動公園子ども広場で遊ぶ時には泊りがけがよさそう。
SLの時間に合わせると遊ぶ時間の確保が大変だからです。さらに鉄道利用の場合は真岡市総合運動公園子ども広場までのバス便がありません。徒歩という距離ではないです。頼りになるのはタクシーのみ。やはり車での利用がお勧めになります。
真岡駅のSL停車時刻:くだり茂木方面11時13分、のぼり下館方面15時28分
【自動車を利用する場合】
最寄インターチェンジ:北関東自動車道路真岡インターチェンジから20分ほど
駐車場:無料(250台ほど)、3か所に分かれています(東側の駐車場が便利)
競技場横駐車場からの通路、こちらからでもそれほど違いはありません
どちらでも大きな違いはありませんが、市街地から向かった場合に先に見えるサッカー場兼陸上競技場の横の駐車場よりも東側の駐車場が便利です。混雑した場合の予備的な駐車スペースが東側の駐車場の道を隔てた向かい側にもあります。駐車台数は充分確保されています。
【公共交通機関を利用する場合】
最寄駅:真岡鉄道真岡駅から約2 km
最寄駅からバス便はありません。タクシーを利用して10分ほどになります。
まとめ:驚くべきスケールに目を見張れる公園
その気になれば一銭も使わずに遊べる完全無料の公園。地方都市ならば駐車場が無料というのは半ば当たり前ではあります。けれども遊具の規模のほうはここまでのスケールを実現するのは並大抵ではありません。
地域のシンボルとなるばかりか遠くのエリア、真岡市総合運動公園子ども広場ならば例えば東京からわざわざ出かけても価値があると思わせるものがあります。
公園ではさりげなく真岡の魅力もアピールされています。充実のお出かけにさらに満足感を与えてくれる、子どもと一緒なら特にチェックを忘れられない場所です。これが無料で利用できるとはまさに感謝! の一言です。
公式サイト:真岡市総合公園