子どもと無料で楽しむ恩賜林庭園遊具広場【山梨県富士吉田市、人気の遊び場】



目にも鮮やかな、赤い大きなコンビネーション遊具がいかにも楽しげ。高原の森林の緑に、キレイに映えています。遊具広場が気持ちのいい林間なのは、古くから森林の恵みを活かしてきた、入会地のノウハウあってこそでしょう。

ここまで環境の良さを感じられるならば、実に得難い場所といえます。子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思えた場所をご紹介しています。気持ちよく散策できるカラマツの森や、花咲き乱れる立派な西欧式庭園が公開されているのが恩賜林庭園

山梨県富士吉田市で、市街から山中湖に向かう途中にあります。忍野八海もすぐ近くのリゾート真っ只中で、気持ちがいいのも当たり前! と言われてしまえばそれまで。確かに当たり前の環境ながら、子どもが遊ぶのに格好の場所なのは、それだけではありません。

園内には散策にもピッタリな、芝生や庭園があります。それはここだからこそ、思い切り活用できる要素。それに加わる遊具広場があることで、恩賜林庭園は子どもにとって他に代えがたい魅力たっぷりな場所になります。

その恩賜林庭園遊具広場に大きなニュースが飛び込んできました。長らく利用できなかった遊具広場がついに、2020年4月1日に再開となったのです。昨今の社会情勢により限定的な再開になったものの、この遊び場がまた利用できます!

待ち望まれていた遊具はそのまま、利用休止の原因だった憩いの家も新築され完成しています。けれども、疫病との戦いの影響で、パワーアップを控えた憩いの家は再開できません。親しまれてきたバーベキュー広場も休止したまま。

やがて来るはずの全面再開まで、これからも類まれなる環境を誇る遊び場の行方は注視していきます。とりあえず遊具広場を中心に、いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。

かねて親しまれた憩いの家はすでに改築済、写真は以前の記録

「子どもと楽しむ公園」シリーズとしても、どのように生まれ変わるのかはとても楽しみ。かねて撮影した姿を記録に残すとともに、再開時には再取材を目論んでいます。憩いの家は木を生かした屋内遊具の遊び場を予定しているとのことです。

子どもが大型遊具で遊べる恩賜林庭園遊具広場をしっかり解説!

木々が緑に茂るなかカラフルな遊具と、木の質感を生かしたアスレチック遊具。大きなふたつの周りに、小さな遊具が点在するのが恩賜林庭園遊具広場です。

真紅の複合遊具、そのスケールに隠された意図とは!

2つ並んだ滑り台を下れば広大な芝生広場。この先で自由に遊ぶのも楽しい恩賜林庭園遊具広場は林間、芝生広場は空も開けます。まさしく、異次元からの脱出のようでもあります。チャレンジ精神を掻き立てるような、真っ赤な遊具の世界から帰ってくるこの出口。

実は実際に遊んだ後ならば、はっきりイメージできるものがあります。とりあえず駐車場の方からたどり着くあたり。遊具利用上の注意書きもあります。いちおう、スタート地点とみなす場所です。

始まりは軽くタイヤ渡り。手すりに摑まれればクリアできそう。タイヤ渡りのあとの選択肢は、そのままロープの助けを借りて、湾曲した木のスロープを上るのがひとつ。

幅広のとても緩やかなローラー滑り台を下りて振り出しに戻るのがまたひとつ。さらに別ルートになる違うスロープも、近くにあります。

赤い大きな複合遊具、この序盤のふたつのスロープを進むルートは、結局繋がっています。まっすぐ行ったスロープを渡ったならば、幅の広い吊り橋。

その先では、クライミングウォールをよじ登って合流もできます。

さらには、吊られたリングに渡されたネットトンネル。

徐々に上って高い位置になったネットトンネル。下の空間は、タイヤのブランコで活用しています。

ネットトンネルが渡った先の台場、ショートカットになる梯子は長いもの。ここからセンター部分ともいえる、象徴的なオブジェのほうに向かっていきます。オブジェの手前は、結局合流するとご説明した、もうひとつのルートとの連絡路。

ロープでよじ登るもうひとつの始まりは、大きな太鼓スロープです。そしてよく見れば簡単な階段もあるのが分かります。どうも青緑色をしたものは難易度が低い印の様子、これは遊具広場の特徴になります。

上ったところが、芝生広場方面への斜面を利用した2連の滑り台。遊具の世界からの脱出口のよう! と描写したものの、相応しい規模ながらここで冒険を終わりにするのはもったいない。もとに戻る長い階段も脇に備わっています。

合流先に進むならば、段差を越えて木の一本橋を渡り、センターたるオブジェのところへ向かいます。オブジェと言っているのはロケット。赤の巨大遊具は宇宙ステーションをイメージしているという訳です。

ならばパラボナアンテナも納得、唐突な音遊びでなく必然のもの! もちろん両サイドで音が増幅されるのを試す、本来の機能も果たします。

ロケットも、ただの陳列スペースでなく冒険の場。しかもネットを使うここからの出入りは、難易度高い設定です! 宇宙ステーションがテーマの遊具で、クライマックスはまだこれから。

短いものの、ネットだけでできた橋を渡り、森の木々に負けずにそびえ立つ塔に上っていきます。

螺旋階段を使って上に向かえます。

途中まではネットの斜面につかまっていく道も!

たどり着けばやはり乗り物イメージのスタート地点から、ローラーすべり台が発進します。

滑走は一直線ではなく先でカーブしています。高さ、長さともに迫力十分。

傾斜を変えてスピード調整しながら続いています。さらに半分以上のところまでガードつきです。

塔の上から下を見ると、着地点のようなものが見えます。もちろん、飛び降りるためのものではないです。これはトランポリン風に遊ぶ遊具。これまた楽しいものです。ここで使われる黄色も、遊び場全体でみると、少しだけ注意して遊びたいという印に思えます。

ちょっとした空中遊泳気分? ふわふわドームほどは、そんな気分にはならないでしょうけれど、真紅の複合雄遊具にピッタリくる、宇宙探検ムードの演出です。こうみてくると、芝生広場への出口にあたる2連のすべり台は、やはり脱出シューターのようです。

もうひとつの大型遊具はアスレチックのコンビネーション!

もうひとつの大型遊具になるのは、アスレチックテイスト溢れるもの。フィールドに散らばるのではなく、ほぼ四角形を描いて連続しています。

四角形から少しだけ出っ張っているところには、すべり台もあります。滑るためにちょっとだけ高さありです。ロープを使って上る、急なスロープも組み合されています。

ザクっとした網目のネット渡りなどもあるものの、これも落ちるような心配はないです。あとは黄色の雲梯が渡り切るのが厳しそうなくらい? もっとも高さがあるため、掴れなければそもそもパスするものです。

いずれにせよ、できるところだけ挑戦すればいいだけ。適度な刺激で、選択肢もあり、いい感じです。

隣にある木組みのものは、連結されてはいません。これもどのように遊ぶかは、子ども次第です。

その他の遊具もいろいろ揃う恩賜林庭園遊具広場

遊具広場での、難易度がやさしい遊具のトレードマークは青緑色。バーベキュー場の辺りに点在している遊具は、ひとつを除いてこの色です。

半円のドーム型のものは、いわゆるジャングルジムのような遊び方。丸く繋がっているので渡るだけでもよし、上ってもよし。外殻だけなので、中に入ってもよしで、遊びの発想は却って豊かなのかも。

すべり台は小さくとも、ぐるりと回転する螺旋形です。これも面白い!

しかもローラーすべり台です。

赤いコンビネーション遊具のロングとワイドなものがある中、さらに単独のストレートタイプのローラーすべり台もあります。あちらこちらに、実にいろいろな滑りが散りばめられた遊具広場です。

遊具の充実度でいえば、定番のブランコもしっかり。色は青緑に赤い輪、周りの柵が黄色。遊具広場のしきたりを継承しているようです。

タイヤはさすがに黒いまま。アスレチックなものと考えれば、やはりしきたり通りです。

ならば、この界隈で唯一黄色い回転する遊具は、少し使い方に注意して下さいという意味? 確かにそれも言えています。

人気の屋根付きバーベキュー場は再開を待つ状態

駐車場と遊具広場の間にあるバーベキュー場。林間の雰囲気が満点のうえ、屋根もついていて便利。とても人気の施設でした。隣にこれだけの遊具施設があるのです。バーベキューを、子どもと遊ぶスパイスにするのはもってこい。

施設そのものには、問題ありません。完全再開できる社会情勢になれば、また楽しめる予定です。

バーベキュー場かつての利用形態
休業日:火曜日、祝日の翌日、年末年始(12/28~1/3)
利用時間:9時~16時30分
お問合せ:0555-22-3219(恩賜林庭園憩いの家)
利用料金(バーベキュー台):1台2,300円
(富士吉田市・山中湖村・忍野村の入会住民の方は1台1,500円)

花咲き乱れる西欧式庭園も!恩賜林庭園のあらまし

しばらく遊具広場が使えなかったのは、かつての憩いの家を解体して新築するため。すでに完成しており、どれだけ充実したのか期待は大きなものです。トイレなどを備えていたほか、軽食販売もあり、テラスや建物で食べられました。

体験コーナーもあって、有料のパズル作り体験を基本は木材利用で、恩賜林庭園のテーマに合った形で活動していました。また訪れれば恩賜林組合ってなんだろう? という疑問にも答える展示もあったのです。

明治以前、近代的な法律が整備されて所有権の概念がはっきりする前、山林の恵みを享受するのはそこで生きる人の権利でした。そんな「入会」行為が行われる入会地、所有者が決まったり、国有地になったり県有地になったりしても入会地の権利は残りました。

山梨県が所有者の恩賜林という入会地も、恩賜林組合が利用して、いろいろな活動をしています。組合には議会もあって林業センターに設置されています。かつて憩いの家には、天候関係なく遊べる、屋内の遊戯場もありました。

木育広場として、木でできた遊具がいろいろ揃っていたのです。未就学児が保護者の監督の元で自由に遊べ、無料だったもの。この活動は新たな憩いの家でも、継続される予定です。

ともあれ遊具広場憩いの家屋外バーベキュー場などは、総面積約5ヘクタールの恩賜林庭園の一角に過ぎません。標高は934.8 mという富士山の裾野の高原、また一味違う遊び場なのです。

恩賜林庭園施設一覧
名称 解説
遊具広場 赤い複合遊具、複合アスレチック遊具というふたつの大規模遊具の他いろいろ遊べる
恩賜林憩いの家 新たな施設がどのようになるかとても楽しみです。
屋外バーベキュー場 屋根付きのバーベキュー場
芝生広場 広くて自由に使える芝生の広場
薬草園 富士北嶺に自生する185種ほどの薬草を保護展示
カラマツ散策路 散策路は富士山に多いカラマツの林、ウッドチップがひかれ、明るいよく手入れされた路
西欧式庭園 咲き乱れる花がテーマの庭園
林業センター 富士吉田市外二ヶ村恩賜県有財産保護組合の本拠
資料展示ホール 当地の入会の歴史や森林を活用してきた知恵の展示
基本無料施設、バーベキュー場、林業センターの研修室、会議室などは有料

恩賜林庭園を訪れるには(アクセスについて)

住所:山梨県富士吉田市上吉田5605番地
利用時間:9時~17時

【自動車を利用する場合】

駐車場:無料(特に区画なし、林業センター前にも舗装された駐車場があり)

恩賜林庭園の敷地は、東富士五湖道路に面しています。特に遊具広場は、まさしく隣に位置します。国道138号線からは少し入った場所、目印は周囲に富士山ミュージアム富士山レーダードーム館などが集まる、道の駅富士吉田になります。

園内の森のすぐ向こうは東富士五湖道路

最寄インターチェンジ:東富士五湖道路河口湖、山中湖

河口湖I.Cからは国道139号、国道138号(連続する直線道路)を山中湖方面に向かうのが分かり易いです。道が分かるならば、富士吉田I.C出入り口付近から東富士五湖道路の側道で向かうのもよい手です。たいていは市街地を抜けるよりもスムースでしょう

河口湖I.C(中央自動車道)と富士吉田I.C(中央自動車道富士吉田線終点、東富士五湖道路起点)は隣接していて、中央自動車道から富士吉田I.Cへ向かう場合、富士吉田I.Cでは一般道に下りられません。そのため河口湖I.Cで下りることになります。

国道138号線には山中湖I.Cもあります。河口湖I.C、山中湖I.Cどちらも、道の駅富士吉田などがある交差点を西に曲がります。その先一連の施設を抜けて突き当たったところをまた左折すると入口手前の交差点に辿り着きます。

【公共交通機関を利用する場合】

街からは外れた森の中にあります。最寄バス停も近くはなく自動車の利用がおススメです。

最寄駅:富士急大月線富士山駅(タクシー利用13分)

最寄バス停留所:サンパークふじ前徒歩17分(富士急行バス)
(富士山駅より花の都公園、道志小学校前、御殿場プレミアムアウトレット行を利用。乗車時間約10分、料金260円、小学生130円、未就学児大人ひとりにつき二人まで無料)

まとめ:特徴は人の手の入った森の気持ちよさ、遊具の楽しさも倍増!

森の中の気持ちよさは、高原らしくダイレクトに伝わってきます。森の利用に関して伝統を引き継ぐ、手練れのノウハウがある場所。それは遊具の遊び甲斐に、気持ちよさまでついてくることを意味しています。

森林浴や西洋式庭園でも草花の観賞にももってこい。さらには薬草栽培も行われる恩賜林庭園、子どもを連れて行く大人もまた、身も心も洗われるようなさわやかさがいい感じです。

公式サイト:恩賜林組合(富士吉田市外二ヶ村恩賜県有財産保護組合)



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