庭園であることも確かにテーマの鈴鹿フラワーパークは、日本を代表するサーキットがあり、レーシングとは無縁の一般客だとしても、乗り物系の遊びが充実して支持されている遊園地、鈴鹿サーキットモートピアでも楽しめる三重県鈴鹿市にあります。
子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。世界的な名声を博す鈴鹿サーキットや、遊園地に比べると著名でもなければ、注目されることも少なそうであっても、無料で遊べる遊具が充実する点では、もっと知られてもいいハズ!
小高いちょっとした丘をうまく利用した大型遊具は、連続する楽しみが多彩に展開する、遊び甲斐に満ちたもの。大きなローラーすべり台を含む大型コンビネーション遊具が展開する丘の周りには、さらに抜け目なく加わる遊具が揃って並んでいます。
それは大き目のターザンロープ、少し小さめの複合遊具から、こまごまとしたものまで、いろいろあって、その上でひとところに遊びが固まって遊び易さが際立つ、いわゆる良品公園と呼ぶだけの資格を満たしています。
著名スポットのすぐそばにあって、だからこそ隠れてしまいがちながら、そのついでというよりも、ここだけのために出かける価値も充分な公園を、いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。
子どもが大型遊具で遊べる鈴鹿フラワーパークをしっかり解説!
組み合わされた遊具は24種類という、大型コンビネーション遊具が置かれる丘の周囲が遊具で遊べる場所。噴水を中心に整備された広場も立派な庭園風で、花や木々に囲まれた公園の中、ここが遊びの中心地ということは、単純明快に分かります。
遊びの中心は大型コンビネーション遊具、ローラーすべり台も豪快に!
なだらかにカーブしながら、遊具に組み込まれた塔から滑走しています。鈴鹿フラワーパークで遊びの中心といえる、大型遊具から発進しているローラーすべり台。遊具そのものの設置場所が丘のうえのため、その分滑り降りる距離を稼いでいます。
小さな丘に沿うようにカーブして、この辺りで完結しているため、巨大とまではいきません。それでも発進するスタート台はざっと見積もって、一般的なすべり台の階段ふたつ分はあります。ちょっとだけ盛り上がった程度の丘とはいえ、その上からでもあります。
ある程度の滑り甲斐は、感じられる程度のスケールはあります。もっとも何度でも滑ることが前提ならば、まさにちょうどよい頃合い。階段で上るだけでなく、足元の塔はクライミングウォールで始まる別ルートもあります。
さらに上へは、ラダーを使って4段ほどあります。こうして少しづつ進めるため、アスレチックな刺激は満点ながら、挑戦はしやすい形といってよいでしょう。
このローラーすべり台を一端として、もうひとつの丘を使った遊びを結んでいるのが、鈴鹿フラワーパークを代表する大型コンビネーション遊具の姿だ! と説明すれば間違いではないです。
両端は長めの縄の一本橋で連絡されています。それで間違いではなくとも、それで分かったことにはとてもなりません。もう片方はもっと複合遊具らしく複雑で、面白みも独自性もあります。
この一本橋は、保護するネットなど掛けていない、リングトンネルラダーを跨いでいます。半円形に組まれたラダーを中心として、丘の上と、丘の下まで続くふたつのおおまかなパートに分かれるもう一端があるため、こんな形になっているのです。
すり抜けようと思えば、抜けて落下してしまえる、リングラダートンネルの上部のカバーは、上には上らせないためのもの。意欲的な冒険を仕組んでいるのも確かながら、決して野放図にということではないです。
三角に空中回廊を成すルートで結ばれるほうが、丘の上のほうのパート。網目と丸太吊りと足場付きスロープと、どのルートも違った趣向が仕組まれています。
意欲的なリングトンネルラダーで上った先は、短いものながら、とりあえず3連スライダーで一旦、丘の上の地上に戻ってみれます。
半円形とリングトンネルのラダーに加わる、丘の上の三角ルートのもうひとつは、なだらかに湾曲するスロープ。
足場もしっかりついているため、手すりにつかまって、丸太吊り橋がクリアできるならば、ひとつは進んでいけるルートです。
その場合は湾曲スロープを上って、吊り橋経由で緑の樹脂製の3連すべり台を使います。さもなくば縄の一本橋に向い、ローラーすべり台を利用するルートになります。
小さなポイントのステップもある板のスロープは、さほど長さもなく、クリアするのに問題はないでしょう。
ただその先の、一本橋への連結具合は、この大型コンビネーション遊具が持っている哲学を、如実に表す部分です。
半円形の大きなラダーの内部は、ネットが張られているネット遊具でもあります。するりと落下することはない隙間ながら、くぐるように一度ネットに下りなければ、一本橋のルートへは移れません。
ローラーすべり台を目指すのには、こんな困難がさりげなく仕組まれています。間隔が広く取られているにも関わらず、保護ネットもないラダールートもある遊具。くまなく走破するためには、少し難易度が設けられた遊具ということです。
ローラーすべり台を下りたら、そのままの方向に丘の縁を回った先、もう一度挑める位置から、丘の上を上る仕掛けは、もっと歯ごたえがあります。
序盤はミニミニすべり台とパネル遊具で、辛うじて完結しています。もう少し階段を上って、丘の高さと同じ程度から、覗き窓を使ってみるのもいいでしょう。
途中にもパネル遊具が、誘導するように置かれています。
台場の下に、申し訳程度のハンモックもあります。とはいえ、これは捨てたものではないのかも。自らアクションするというよりも、乗せて揺らしてあげると楽しそう。
このパートを過ぎて上っていく先は、丘の上ではなく、半円形のラダーの最上部になります。連絡ルートはネットトンネルで、鉄のリングが支えるものの、長さもあって不安定なところをクリアしなければなりません。
半円形のラダーの構造物は、すでにみたように内部はネットが張られたもの。ネットトンネルをクリアして上までたどり着いた後は、ちょっと頼りなさげなラダーを使ってネットの上に下りる仕組みになっています。
この半円ラダーは、中央に大きな穴の開いたネットを挟んで、3層のネットが張られたものです。
一番下と一番上の中心の穴は、抜けられるような大きさではないため、真ん中の層に上るための足場になりますし、真ん中の層から三角を成す丘の上の部分や、縄の一本橋からローラーすべり台を目指す時の手掛かりに使えます
半円形のラダーの内部は、大型コンビネーション遊具を走破する時には、必ず通らなければならない結節点です。なかなか刺激的な遊具、ただ面白く思えるならば、どんどんチャレンジ。どうかな? と思うならば、ここをチェックしてみてください。
園内でほぼひとかたまりになる丘の周囲の遊びも多彩!
丘の上に置かれた大型コンビネーション遊具の他にも、いろいろな遊具で遊べるのが鈴鹿フラワーパークの特徴です。
丘の下からネットトンネルを経て、半円形のラダーに向かう地点の近くには、もう少し小さなコンビネーション遊具も置かれています。
大きなほうが難易度高く仕掛けられているならば、お約束のようにもっと簡単なものも用意するのが通例のこと。確かに小さなほうは、組み込まれたすべり台などみても、規模でいえばそんな感じです。
それでもよくみれば、それだけとも言い切れないところもあります。滑空するスライダーがついていたりもします。
雲梯で繋がっていたりもして、連結部分は少しだけ刺激度も高いです。そうはいっても基本は高さがない、幼児向けではあります。
やや小型のコンビネーション遊具に限らず、大型コンビネーション遊具のある丘の周囲には、まだまだ遊具があるのです。特に動物のオブジェも並ぶ、砂場の周りは間違いなく幼児が対象です。
コンビネーション遊具とまでいえるのか、ちょっと変形のすべり台に過ぎないようなものは、ブロックのステップか階段か選択できるものです。
あまり設置例は多くない、サイクル式のメリーゴーランドのような遊具もあります。ひとりよりも、皆で使うと楽しい遊具です。
回転するものでいえば、カラフルなコーヒーカップもあります。フラワーパークには相応しい花のイメージになるのでしょう。
シングルレーンのターザンロープは、大きなけり出し板のあるもの。スタート台は低く作ってあります。
ブランコはよくある座面のものが、4連で置かれています。
音がテーマのパネル遊具や、昆虫遊具もあります。昆虫遊具は三重の木を使った、クワガタとカブトムシをかたどったものです。戯れて木のぬくもりと、しっかり支えてくれる力強さを感じて欲しいとのことです。
鈴鹿フラワーパークの概要は
大型遊具のある丘の周囲は、子供の遊び場と名付けれた場所です。公園は白鳥湖(加佐登調整池)の湖畔のような位置にあり、東と西のエントランスが設けられています。遊具で遊ぶときに目指すとよいのは東エントランスです。
溜池が多くみられる地域でも、もっとも大きなものになる白鳥湖ながら主要道路に面している訳ではなく、隠れがちな存在のため、一般的にどちらのエントランスにたどり着くのかは微妙です。ただどちらに着いても、湖畔を移動すれば大丈夫。
東エントランスに第1駐車場があり、そこから東エントランス広場やルマン広場といった庭園越しに遊具が見えています。西エントランスのところに第3駐車場があり、遊具には一番遠い場所です。こちらからならば目の前に、噴水を中心に整備された庭園があります。
そこを見下ろす花の丘の背後に第2駐車場があります。この西エントランス側から野点広場、桜の広場、多目的広場といった園内を散策するのも、さほど苦にならなそうな程度の規模ではあります。
子供の遊び場の周囲には多目的広場の他、東エントランス側にイベント広場という芝生の広がるエリアがあります。このように遊び場的な場所はどちらかというと、東側に固まっています。
鈴鹿フラワーパークを訪れるには(アクセスについて)
住所:三重県鈴鹿市加佐登町1690-1
連絡先:059-367-3455、携帯090-5604-9317(公園管理事務所)
【自動車を利用する場合】
駐車場:無料(3ヶ所245区画、臨時13区画を含む)
遊具で遊ぶ場合には第1駐車場が便利です。停められる台数は3ヶ所ほぼ同じくらいです。
最寄インターチェンジ:東名阪自動車道鈴鹿約6.3 km(東エントランスまで)
鈴鹿ICから自動車で向かってきた場合には、三重県道27号神戸長沢線から白鳥湖沿いに入ります。そもそも、鈴鹿ICを下りたところは、サーキットに向かう4車線の道路。ずっと道なりではなく、県道27号線は三畑町中交差点で分岐している、2車線の道のほう。
まず分岐を見逃さないようにします。そして加佐登西交差点にT字に突き当たり左折すると、すぐに花植木センター入口を折り返すように曲がることになります。そこはもう白鳥湖のすぐそばで、その後白鳥湖畔を東に進めば東エントランスです。
白鳥湖を意識すれば、景観的に見逃すことはなさそうです。ただし、そのまま進んでしまったならば、西エントランスの裏側を抜けてしまいます。ナビなどで県道から早めに逸れてこの道を、逆側から案内されるのが若干距離が短いようです。
【公共交通機関を利用する場合】
最寄駅:JR関西本線加佐登駅約 1.8 km(東エントランスまで)
最寄バス停留所:加佐登神社(鈴鹿市コミュニティバス椿・平田線)
加佐登駅との間を毎時1本ほど運行する、椿・平田線を利用できます。注意すべきなのは隔時で、加佐登4丁目と高塚停留所間のルートが変わることです。公園に最も近いという意味では荒神山・フラワーパーク停留所が最寄で、分かりやすい道があります。
しかしながら、荒神山口停留所で停車する便は、そちらに向かいません。そして荒神山・フラワーパークに向かう便は、荒神山口には止まりません。駅から加佐登4丁目の手前、加佐登神社停留所で下りたほうが、東エントランスには近いのです。
ただし目指す道が分かりにくかもしれません。いずれにせよ、どの停留所も割合公園に近いというだけです。自動車を利用するほうが便利な公園です。けれども、電車とバスで利用することもできる公園ではあります。
まとめ:遊び場がまとまって遊び易さがある公園、遊具の種類もいろいろ
遊具がいろいろあるのも、ひとところにまとまっていて遊びやすいのも、好感度高い良品公園と呼ぶにふさわしい、子供の遊び場になっています。その中で丘の上の遊具は、意外な難易度も秘めています。ほのぼのムードだけでなく、挑戦する部分もありなのです。
公式サイト:とくにありません