全国一の栽培面積と生産高を誇る「もも」、「ぶどう」(さらに「すもも」でも日本一)が、「さくらんぼ」に続いて旬の季節を迎えます。山梨の夏はまさにおいしい季節、特にくだものならば多くの子どもも大好き!
山梨県、それも甲府盆地といえばフルーツが著名。フルーツ王国はやはり収穫を迎える初夏からが本番を迎えます。おいしい思いもいっぱいできる夏の山梨、盆地らしく果物の旬の季節の暑さでも有名です。
だからこそ果物とともに子どもを魅了する公園があり、夏だからこそ思いっきり水遊びできる場所があったとしたら、まさしく一石二鳥のお出かけ。
公園内までも果樹が立ち並ぶ笛吹川フルーツ公園のアクアアスレチックはたまらない夏の思い出になり得る水遊び場です。
子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思えた場所をご紹介しています。夏ならではの時間を過ごせる水遊び場のある笛吹川フルーツ公園。訪れるならば豊かな実りをお得に味わえる直売所が魅力です。
そんなくだものをお土産にもできる山梨の甲府盆地周辺。その水遊び場をいくつか、いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。
山梨の夏なら体験したい、暑い夏の一服が楽しい水遊び場
これがおススメ! 山梨県甲府盆地周辺にある完全無料の水遊び場 | ||
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場所 | 概要 | 料金 |
笛吹川フルーツ公園 「アクアアスレチック」 | じゃぶじゃぶ池なだけでなくアスレチック感覚の遊具が揃う。 | 無料 |
御勅使南公園 「徒渉池」 | じゃぶじゃぶ池の真ん中にてっぺんから水が湧き出るふたつの山が! | 無料 |
富士川クラフトパーク 「大噴水」 | 真ん中の滝を挟んで水路になった流れあり。 流れの先には大きな噴水があり水浴び。 | 無料 |
愛宕山こどもの国 「ライオンの池」 | 自由広場の頂上にあるじゃぶじゃぶ池では さまざまなイベントが! | 無料 |
ご紹介するのは完全無料(その気になればまったくお金を使わずに遊べる)の水遊び場だけです。
笛吹川フルーツ公園アクアアスレチックの水遊びは豪快!
丘の上の滝のじゃぶじゃぶ池から渓流をへて、アクアアスレチックとなる遊具が集中する、水遊び場に至ります。豪快に遊べる遊具のラインナップが出色! 山梨市にある笛吹川フルーツ公園のアクアアスレチックではどんなふうに遊べるのか、詳細をみてみます。
グラグラを乗り越えて進め! イカダ橋
白いフロートになっている板が連結されています。イカダになっている橋はとてもグラグラします。ここを渡ってみるのがイカダ橋。落ちずに進めるか! いや落ちてみるのも面白いのかもしれません。
3歳からという対象年齢は意外に低いです。渡る速さを競ってみたりではなく、グラグラを楽しんでということ。立って歩くのが自信なければ、手をついて渡ってみてはということです。
自力も他力もOK! イカダ渡り
イカダ渡りのほうは白いフロート板は吊り篭のようになっています。ロープを手繰って進むのもよし。誰かに引っ張ってもらうのもよし。
水上を滑走するのは気持ちよさそうです。小さな子どもはしっかりつかまって他力本願で!
オーバルとボールの複合コースが楽しい 浮き玉渡り
オレンジ色の長円の浮き球が連結されて、その上を渡ります。最初と最後に浮き球があり挟まれて吊り下げボールのある橋の部分があります。
浮き球渡りも立って歩けなければ、両手をついて書いてあります。けれども手すりがあって高い位置、低い位置にそれぞれ配備されています。頑張って手すりで渡ってみたほうが楽しそうです。
水には落ちません、小さな子どももバランスにチャレンジ 丸太橋
いわゆる吊り丸太渡りそのもの。まさしく橋となる板が渡してあり、丸太から落ちたとしても、水に落ちることはありません。
足も手も、足場になる丸太も濡れていれば、滑りやすいところは、ただの丸太の橋とは違います。新たな体験となるのか、アクアアスレチックの丸太橋で試してみれます。
水場を渡って眺めてみる 親水橋
以前は長い丸太棒を使った渡りだったのが、リニューアルしています。今の形は渡り自体は何も難しくありません。
看板をみて少し ? な気持ちになるかもしれません。実際にあまりアスレチックな感じではありません。橋は濡れていますので、そうはいっても気をつけて!
遊具の集まる下流の池に水を供給する 渓流
山の渓流の雰囲気を演出しています。上流の滝のある池から遊具のあるところに、この渓流を経て水がドンドン供給されています。
最後の階段になる水路では、水の勢いがよく分かります。渓流には変化があって、ここも楽しむポイント。違いを感じてみるといいです!
アクアアスレチックの始まりの場所は 滝
アクアアスレチックを流れる、水の大元となっているのは、この岩場を模した場所。上部から水を供給していて滝になっています。
滝の様相は一様でなく、強烈に水に打たれる流れもあります。
この岩場ではそれらしく、探検が意識されていて、滝の裏側に回る通路があります。洞窟を探索してみるのも、アクアアスレチックの冒険のひとつ。
挑んでみれば裏側からの違った景色を楽しめます。そして滝の裏側からアプローチしてもいいです。修行のように激流を浴びてみることになります。
滝の前の池にはアクアアスレチックの種目になる遊具はないです。広々としてやや水深もあり、ちょっとしたプールのよう。
本格的に水泳するまではいきません。ここはあくまで徒渉池、いわゆるじゃぶじゃぶ池です。とはいえ、ぷっかり浮いてみるくらいの水は湛えられているのが特徴的です。
水辺にはモグラトンネルなどの遊具も
ネットトンネルを渡るのがモグラトンネル。金属の輪を吊るして網を掛けたものです。鉄で枠組みができたトンネルに、保護用のネットが掛かるのとは訳が違い、グラグラで足元も不安定。
アスレチックなテイストはあふれ出るモグラトンネル。アクアアスレチックのところには、こういう水とは関係のない遊具もあります。
展望台にもなる? なんのために登るのか!アルプス越え
ロープを使った斜面登りがアルプス越え。少し曲面になった板張りのスロープを、ロープやステップで登るのか、そうすればより展望は得られそう。山を登るのはそこに山があるからという、有名な哲学があります。
アルプス越えに登るのは展望を楽しむため? やはり登ることが目的? 実は後ろ側は階段です。斜面登りをしなくても上れる配慮があるということならば、少なくとも展望台でもあるのか。
ロープを使って下りてみてもいいよということなのか。いずれにせよ笛吹川フルーツ公園の眺望は、苦労した分いっそう価値があると感じられるくらいに、登り甲斐はあるものです。
一本橋は揺れを克服してクリア ロープ吊り橋
吊り縄に捕まってロープを渡ります。この遊び一本橋渡りと言い換えてもいいでしょう。一本橋のところが太い縄で作られていることはよくあることです。
縄だからこそロープ吊り橋と呼ぶにふさわしく、一層不安定でスリルはあるかも。コンビネーション遊具によく組み込まれているのをみます。単独であるのはひとつの種目としてなのだから、アクアアスレチックならではです。
とても充実した水遊び場、遊びの環境は?
笛吹川フルーツ公園のアクアアスレチック、体を一杯に使って思いっきり遊べます。水場ならではの緊張感も味わえます。そうして迫力を感じる遊びが楽しいです。
山梨県笛吹川フルーツ公園は、P-PFIといった法律の整備がまだない頃、さらに第3セクターという考え方さえ生まれる以前、民活の考え方にそって条例により、周辺施設と一体で作られた公園です。
フルーツパーク富士屋ホテルより上のほうに展開している民間施設と公園は、条例によってともに観光振興を目指すことになっています。
そういう意味では肝いりの公園で、だからこその施設が充実しています。アクアアスレチックは稼働している季節、時間ならば、まさしく目玉になる遊び場。
じゃぶじゃぶ池や、アスレチックテイストの遊具が規模が大きく、充実していることだけでなく、なにより眺望、周辺施設含めた環境がいいです。
笛吹川フルーツ公園には芝生のエリアも随所にあります。それがどこもキレイに整備されています。遊具のある下流の池のそばの芝生は、休憩にピッタリ。簡易型のテントを持ち込む方もいらっしゃいました。
遊具のある池の横の芝生の斜面の向うはウォーターガーデン、この一帯が水辺になっています。ただ、こちらは中に入らないでと注意書きがあります。自動販売機があるのはウォーターガーデンの横。
自動販売機の隣の辺りにあるのがアクアアスレチックに一番近いトイレ。いうまでもなく多目的対応。オムツ替えなどにも使えます。
目の前は滝の上部です。渓流のところにも屋根付きの休憩スペースがあります。そして山梨県笛吹川フルーツ公園は、すべてをみればこんなものではすみません。詳細は関連記事もご参照ください。
御勅使南公園、湧水池からの流れと徒渉池は遊具ともに
さて山梨県は甲府盆地、笛吹川フルーツ公園のアクアアスレチックはかなり魅力です。とはいえこのエリアまだまだ水遊び場があります。ちょっと見てみましょう。
甲府盆地の西側、南アルプス市にあるのが御勅使(みだい)南公園。遊具の見本市かと思うほどたくさんの遊びが揃っている公園です。
ふたつの山から水が噴き出しているのが徒渉池。おのおのの山、外側の斜面はウォータースライダーになっています。
徒渉池が稼働している期間の土・日・祝日だけ上流になる湧水池から水をだして流れができます。
流れは徒渉池に流れ込んでいきます。
流れの元になるのはこの湧水。
遊具の揃い方が尋常ではない御勅使南公園、幼児向けの複合遊具は水路の脇にも配置されていました。
大きくて広い池、山の頂点の噴水はけっこうな勢いがあります。水辺の楽しみものびのび、ゆったりできるのは御勅使南公園全体共通の特徴でしょうか。詳細は関連記事をご参照ください。
富士川クラフトパークの大噴水は水浴びして楽しむ
甲府盆地から流れていく大きな水の流れが富士川、盆地を流れる笛吹川と釜無川が合流した先は富士川と名前を変えて太平洋に向かいます。信玄の隠し湯で知られる下部温泉の近く身延町にあるのが富士川クラフトパーク。その中の大噴水は気持ちのいい水遊び場です。
途中に滝を挟んだ流れがあります。流れの先には125個の穴から水が噴き出る大噴水があって水を浴びながら楽しめます。水はランダムに噴き出すのが面白いところです。
流れの途中は木陰になっていて水浴びをする季節にはもってこいの場所。持込の簡易テントなどが活躍していました。富士川クラフトパークもスケールの大きな公園です。全体像は関連記事をご参照ください。
愛宕山こどもの国
甲府駅の北、市街地にせり出すように迫る愛宕山にあるのが愛宕山こどもの国です。大型遊具が魅力の遊び場やキャンプ場、合宿施設、科学館などが集まる子どものためのスポット。
遊具のある自由広場の頂上のあたりからの水を使うライオンの池。子どものための水遊び場が7月、8月にオープンします。
訪れた時にはちょうど真夏の愛宕山に雪が降るというイベントが行われていました。
夏休み以外の暖かい時期にはパワーパドラーという小学2年生までの小さな子ども限定の手漕ぎボート体験を行っている場所です。愛宕山こどもの国は、公園の中に児童厚生施設があるという成り立ち。詳細は関連記事をご参照ください。
山梨県のご紹介した水遊び場の利用可能な期間
夏の甲府盆地周辺、この季節ならではの楽しみを加えてくれる水遊び場。使える期間がいつなのかまとめておきます。
笛吹川フルーツ公園 アクアアスレチック
入園料:無料
利用時間:9時30分~16時(水が流れる時間、入場に時間制限はありません)
利用期間:4月~10月(水が流れる期間、入場に期間制限はありません)
定休日:無休
公式サイト:山梨県笛吹川フルーツ公園
御勅使南公園 徒渉池
入園料:無料
利用時間:駐車場は7時~19時(6月~8月は20時)
利用期間:4月29日~9月30日(湧水池からの流れは土・日・祝日)
定休日:無休
公式サイト:御勅使南公園
富士川クラフトパーク 大噴水
入園料:無料
利用時間:9時30分~16時(大噴水の稼働時間、入場に制限はありません)
利用期間:4月下旬~10月中旬(大噴水の稼働期間、入場に制限はありません)
定休日:無休
公式サイト:富士川クラフトパーク
愛宕山こどもの国 ライオンの池
7月、8月はパワーパドラー(手漕ぎボート)体験はお休みにして子どもの水遊び場となります。
入園料:無料
利用時間:9時~18時(7、8月のみ、他の時期は17時まで)
定休日:無休
公式サイト:愛宕山こどもの国
水遊び場を訪れるには(アクセスについて)
笛吹川フルーツ公園
住所:山梨県山梨市江曽原1488(公園管理事務所所在地)
最寄駅:JR中央本線山梨市駅
バス便:山梨市駅バス乗り場フルーツ公園行(所要時間7分ほど)
最寄インターチェンジ:中央高速道路一宮御坂、勝沼より30分ほど
駐車場:無料(190台、24時間、混雑時には臨時駐車場もオープン)
御勅使南公園
住所:山梨県南アルプス市六科1588-2
最寄駅:JR中央線韮崎駅
バス便:韮崎駅山梨交通バス35系統「大草経由甲府駅行」
御勅使南公園入口徒歩5分(所要時間20分ほど)
最寄インターチェンジ:
中央自動車道甲府昭和(東京方面)20分ほど
中央自動車韮崎(名古屋方面)15分ほど
駐車場:無料(300台、24時間)
富士川クラフトパーク
住所:山梨県南巨摩郡身延町下山1597
最寄駅:JR身延線下部温泉駅
バス便:ありません(駅よりタクシー推奨5分ほど)
最寄インターチェンジ:中部横断自動車道六郷15分ほど
駐車場:無料(556台+大型車11台、24時間)
愛宕山こどもの国
住所:山梨県甲府市愛宕町358-1
最寄駅:JR中央本線甲府駅徒歩25分
バス便:JR甲府駅北口2番線乗り場
県立科学館行(土、日、祝日、夏休み運行、所要時間20分ほど)
最寄インターチェンジ:中央高速道一宮御坂、甲府昭和より30分ほど
駐車場:無料(200台、8時30分~17時15分、7、8月は18時15分)
まとめ:夏だからこそ山梨の公園、旬のフルーツと水遊び場
果樹の恵みが結実したフルーツ、暑い季節に頬張る喜びはたまりません。旬の恵みを授かるためにフルーツの本場、山梨に足を延ばしたならば、水遊びでも気持ちよく遊ぶ選択肢があります。
甲府盆地の地形からくる、抜群の眺望までついてくるスポットもあります。ご紹介した水遊び場のある公園には、もれなく子どもが目を見張る大型遊具も設置されています。
こうなるとどれだけの遊びが凝縮された時を過ごすことになるのか。心から子どもと楽しむ夏の公園を満喫して頂けたらと思います。