子どもと無料で楽しむあいかわ公園【神奈川県愛川町、人気の遊び場】



神奈川県最大にして、関東でみても最大級。その圧倒的な存在感は観光にも存分に生かされています。そんな宮ヶ瀬ダムによる宮ヶ瀬湖周囲を訪れる時には、格好の拠点となるのが神奈川県立あいかわ公園です。

子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。丹沢に向けて奥深く山に入って行くロケーションからしても、神奈川県でももっとも非日常な魅力に満ちたリゾートといえそうな場所。

宮ヶ瀬ダムを筆頭に、あくまで人が造りだしたものとはいえ、宮ヶ瀬湖観光から得られる感動は大人にとっても充分満足のいくもの。周辺の観光資源も多彩で地域ごと家族総出でお出かけしてみて、大満足できそうないろいろが揃っています。

構想中の関連記事:よく分かる宮ヶ瀬湖観光【神奈川県、人気のお出かけ】
(あいかわ公園を含む宮ケ瀬湖のいくつかの公園を中心に特集を構想)

そもそもが宮ヶ瀬ダム関連施設(ダムサイト)をレクリエーションや観光に活用することも、あいかわ公園ができた目的のひとつ。園内の風の丘から眺める宮ケ瀬ダムや、ロードトレインの愛ちゃん号で訪れるダムサイトが魅力的。

宮ヶ瀬湖観光いろいろある中で、ダムサイトでインクラインを利用したり、水とエネルギー館を見学したり、観光放流を眺めたり、遊覧船へと乗り継いで行ったり、あいかわ公園はその拠点としても、もっとも利用しやすい場所です。

また、ダムによって様変わりした地域の伝統工芸を活かした活動の場として、郷土資料館工芸工房村での体験、創作活動も重点とされている試みです。小さな子どもの利用にも配慮の行き届いたパークセンターの様子をみても、とにかく施設は充実しています。

子どもと楽しむ公園としては、パークセンター前でまず出迎えてくれる、中央広場噴水からして、夏には期待度が盛り上がる水遊び場。噴水を挟んだパークセンターのもう一方側のじゃぶじゃぶ池、続く子供広場を代表してふわふわドームなどがあります。

水遊びひとつとっても、噴水から追い打ちをかけるようにじゃぶじゃぶ池が畳みかける状況は思いのほかといえるほど。ふわふわドームだってひょうたん型と円形のふたつが並ぶのは、そうそうあるものではありません。

そしてそれには留まらない、遊び場としてまとまっているのが冒険の森になります。2020(令和2)年、東京オリンピックも断念に追い込まれた新型コロナウイルス感染症の流行により、じゃぶじゃぶ池ふわふわドームなどは利用できない状況。

それでも冒険の森なら遊べます。全体がアスレチックな道程で冒険を繰り広げられる一連の複合(アスレチック)遊具といえる冒険の森は別途特集記事で詳細をガイドします。

コビット-19の騒動の中、限定的なリリースながら、いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようまずは冒険の森を、ガイドするにあたりあいかわ公園の概略をみてみます。

来たるべき時期には、この概略にコロナ騒動で利用できなくなっている、パークセンター周囲の遊びも加筆することにします。

子どもが大型遊具で遊べるあいかわ公園をしっかり解説!

治水、水源、電力確保と多目的な構想で作られた宮ケ瀬ダムの完成は、2000(平成12)年のこと。関東屈指のダムと関係の深いあいかわ公園は、神奈川県立として2002(平成14)年に開園しています。

あいかわ公園4つのゾーニング
花と緑のピクニックゾーン
創造と交流のゾーン
緑の遊び場ゾーン
自然とのふれあいゾーン

花と緑のピクニックゾーンはパークセンターの周囲に

やはりパークセンターが公園の中心といえます。入口広場から中央広場 または南駐車場から風の子橋を渡ってふれあい広場に抜けてから見える建物になります。

公園の成り立ちを物語るように、地域情報センターとしての展示や、観光情報のパンフレットの配布なども行うパークセンター

噴水じゃぶじゃぶ池に挟まれていて、水景観を中心に花と緑にあふれたエリア(花と緑のピクニックゾーン)を象徴する場所でもあります。園内で最初に整備された施設で、公園管理事務所もここ。

宮ケ瀬湖の水は宮ケ瀬ダムから、パークセンターの先にある宮ヶ瀬ダムの機能を補う副ダムの石小屋ダムを経て、パークセンターの裏手を中津川として流れていきます。

あいかわ公園は川辺で過ごす場所ではないものの、パークセンター付近が最も水辺でもあります。ただし具体的に水と楽しむのはふたつの水遊び場。やはりそれが活用できる季節が、最も旬といえる公園になりそうです。

中津川の流れはふれあい広場の先、下の方

中津川とパークセンターの間にある芝生のふれあい広場は、ピクニックに最適な場所のひとつ。

さらにふわふわドームも幼児用、児童用にしっかり分かれています。

屋外の幼児用スペースには動物モチーフのものが並びます。

屋内のキッズスペース、自由に利用できるあいかわ文庫など、パークセンターの屋内とともに、この周囲だけでも、かなりな充実ぶりです。

パークセンター開館時間:8時30分~17時

創造と交流のゾーンには工芸工房村

子供広場からはふれあい橋でも連絡できる工芸工房村に向かえます。石小屋ダムを眺めるのにももってこいな連絡橋は、エレベーター付きで工芸工房村へ楽に向かえるルートです。2009(平成21)年に整備された創造と交流のゾーンになります。


パークセンターから見上げる斜面は花の斜面。4月29日にツツジまつりが開催されるメインステージでもあり、園内44,000本程にも及ぶツツジの最大のみどころにもなっています。工芸工房村ができたのは、この斜面の下を先に進んだところでもあります。

花の斜面を上ったところが、風の丘という芝生の展望スポット。宮ケ瀬ダムを見渡すほか、横浜ランドマークタワーも天候によって視野に入る場合があります。ダムサイトとの接点、交流の場といわれれば、そのとおりの場所です。

風の丘は、もうひとつのピクニックの目的地になります。花の斜面はゾーニングとしては、花とピクニックのほうが、テーマとしてはあっているような場所に思えます。それでもいまの位置づけは、工芸工房村の存在によって、創造と交流ゾーンです。

軽飲食コーナーもある工芸工房村は、愛川町の伝統工芸を体験する場所です。藍染め、機織り、紙漉き、陶芸、木竹工といったプログラムが用意されています。作るものによって費用が設定されて、出来上がったものはもちろん手に入る仕組みです。

隣接する郷土資料館にはレプリカながら、この地にいたという古代象の化石標本も展示されています。他にも愛川にちなむ展示物や映像を利用したものなどが鑑賞できる、無料の施設になっています。

工芸工房村、郷土資料館開館時間:9時~17時(月曜休館、祝日の場合翌日)

参考リンク:愛川町郷土資料館

工芸工房村から花の斜面の方に向かう手前には、展望台を兼ねたような遊具も設置されています。

階段のほか、手掛かり付きのスロープで上っていけ、すべり台がついています。

花の斜面風の丘冒険の森方面を結ぶ花の森には、森のわたり橋が架けられています。実質的にはあいかわ公園は、4つのゾーンがあるというよりも、森のわたり橋がふたつのワールドの架け橋になっているような感じがします。

緑の遊び場ゾーンには冒険の森が!

2007(平成19)年4月から利用できるようになった、冒険の森があるのが緑の遊び場ゾーンになります。森のわたり橋で連絡されてはいるものの、公園の入口といえる南駐車場から、別途直接向かえる場所です。ダイナミックな遊び場は特集してガイドします。

子どもと楽しむあいかわ公園冒険の森【神奈川県愛川町、人気の遊び場】神奈川県を代表する、観光スポットのひとつになる宮ケ瀬湖。その周囲に、大きな斜面全体を利用した、魅力たっぷりの遊具があります。相当な魅力を...

自然とのふれあいゾーンには自由に遊べる冒険広場も

冒険の森からトンネルをくぐり抜けると冒険広場があり、宮ケ瀬ダムへの道や、北駐車場へ向かう遊歩道がある、自然観察林が背景に広がっています。ダム施設だけでなく南山には宮ケ瀬湖を見渡す展望台への道もあります。

冒険の森と時を同じくして整備された冒険広場へのトンネルの出口は、すり鉢状の斜面の底になっています。大きく北側の背景に広がる、自然とのふれあいゾーンへの連絡口ということになり、芝生の斜面は森のほうまで続いています。

何がある訳でもない場所とはいえ、段ボールの持込が、公園からも提案されています。芝ソリなど持参までするのは、冒険の森での遊びには邪魔になりそう。いずれにせよ、斜面を滑ってみたり、そうした遊びもOKな自由に遊べる場所です。

神奈川県の最深部とでも表現できそうな、この辺りまで来たかいを実感したいならば、ダムに向かうだけでなく、さらに自然観察林をじっくり探検してみるのもよさそうです。宮ケ瀬湖の畔にも、鳥居原園地などの公園があります。

あいかわ公園を訪れるには(アクセスについて)

住所:神奈川県愛甲郡愛川町半原5423
連絡先:046-281-3646
園内施設休業日:年末年始(12月29日~1月3日)
開門時間:8時30分~18時(10~3月は17時まで)

公式サイトからの引用
電車+バス
小田急本厚木駅
神奈川中央交通バス「センター経由半原」行き「愛川大橋」下車(約60分)→バス停から徒歩約15分
JR・京王橋本駅
神奈川中央交通バス「三ヶ木」終点下車(約35分)→関経由半原行き「石小屋入口」下車(約15分)→バス停から徒歩15分

東名高速厚木I.C
国道129号(国道246号)「市立病院前」交差点左折→国道412号「清正光入口バス停」交差点左折→あいかわ公園(約40分)
東名高速~圏央道
東名高速海老名JCTから圏央道八王子方向へ~「相模原愛川I.C」で一般道へ出ると約30分、または「相模原I.C」で一般道へ出ると約15分であいかわ公園へ
圏央道相模原I.C
県道510号左折→国道412号「清正光入口バス停」交差点右折→あいかわ公園(約15分)
中央道相模湖I.C
国道16号→橋本五差路→国道413号→国道412号「三ヶ木」交差点を厚木方面へ、「清正光入口バス停」交差点右折→あいかわ公園(約45分)
横浜横須賀道路新保土ヶ谷I.C
国道16号→橋本五差路→国道413号→国道412号「三ヶ木」交差点を厚木方面へ、「清正光入口バス停」交差点右折→あいかわ公園(約45分)

【自動車を利用する場合】

駐車場:平日無料459台(土日祝日、夏休み期間は有料)
有料日の駐車料金:500円(ツツジまつり開催日、年末年始は無料)
(大型・中型1,500円、2輪100円)
駐車場利用時間:開門時間内

あいかわ公園は無料の駐車場を用意すべき場所に思えるものの、繁忙期には有料となります。ある意味神奈川県らしい状況といえ、そうはいっても、無料で使えることもある面もある貴重な公園。

裏ワザも!無料で使える駐車場ガイド【神奈川県の公園】小さな子どもと遊ぶ時には特に、自動車で出かけられれば便利です。世の中には大型公園であっても駅前公園という例もあり、都市の地下鉄駅などはす...

いずれにせよ完全無料でないのがちょっと残念。基本的にあいかわ公園は、自動車での利用を見込む立地の公園です。

南駐車場(459台+大型・中型予約スペース9台)

通常は南駐車場の利用が便利で、パークセンター冒険の森に隣接しています。北駐車場冒険広場の先、自然観察林の中にあります。

北駐車場は冒険広場からデッキの道を進んだ先

すり鉢状の芝生の広場になっている冒険広場から進むと北駐車場に向かいます。繁忙期以外は、団体で利用する場合が対象です。

北駐車場(283台、平日は予約の大型・中型専用30台)はちょっと離れた場所

最寄インターチェンジ:首都圏中央連絡自動車道(圏央道)相模原約7 km

圏央道の利用が最適な選択肢です。山梨方面から向かう場合のみ、中央道相模湖で下りてしまうのもひとつの選択です。

【公共交通機関を利用する場合】

最寄駅:正確にはないといったほうがよさそうです

最寄バス停留所:すぐ近くにはありません

厳密に最寄の距離に存在する駅は、JR相模線の番田、上溝、南橋本駅などになります。13 km前後離れた場所です。バス便を考えた場合に利用できるのは本厚木駅か橋本駅となるでしょう。ただしどれも、おすすめできる選択肢ではないです。

まとめ:神奈川県最大規模の宮ケ瀬ダムに伴って存在

一緒に存在しているのが神奈川県最大、関東でも指折りの規模で作られたものになります。丹沢の手前であっても、その一般的な玄関口とは違うところ。本来ならば神奈川県の秘境とでもいうべき場所は、訪れる魅力たっぷりに整備されています。

公式サイト:神奈川県立あいかわ公園



COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です