恐竜が展示されている公園、そんな説明が分かり易いです。巨大ないくつかを含めた14体の恐竜像が圧巻! 確かに水戸市森林公園の特徴になります。
もっとも、とても広い公園です。子どもの遊びに絞ってみても、恐竜に限ったことではありません。遊具広場の数も多く、さらにヤギなどの飼育とふれあいの場所もあります。
子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思えた場所をご紹介しています。どのくらいの時間があれば歩き尽せるのだろうか? と驚く規模です。ハイキングを楽しむならば本格派になります。
けれども、子どもと遊ぶポイントを効率よく回る方法もあります。尾根筋を進んでまた戻るなら、特に起伏なくほぼ全容を確かめられます。深く探索するならばキリがない水戸市森林公園、まずは子どもと遊ぶ場合に限ってポイントを押さえてみたいと思います。
恐竜広場と子どもの谷広場、水戸市森林公園にある別の顔
子どもと遊ぶとき押さえたいポイントは、大きく分けて恐竜広場側とこどもの谷広場側に分かれます。
水戸市森林公園遊びのポイント一覧表 | |
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名称 | 遊びの解説 |
恐竜広場側 | |
恐竜広場 | 丘陵の尾根沿いに恐竜像が並んでいます。一部の恐竜像は遊具を兼ねています。 |
遊具広場 | 尾根筋の結節点に遊具の並ぶ広場があります。谷間を下るローラー滑り台も設置されています。 |
アドベンチャー広場 | 尾根筋の終端部と途中にある複合遊具の広場です。 |
森のシェーブル館 (カフェや販売物は有料です) | 牛乳だけでなくヤギ乳のチーズも揃える専門店。販売だけでなくカフェも併設。お店の隣りには遊具も置いてあります。 |
こどもの谷広場側 | |
こどもの谷広場 | 森の交流センター前の谷間に、ローラー滑り台と遊具が設置されています。加えて周囲にアスレチック遊具も! |
ふれあい牧場 | ヤギと触れ合える牧場になります。 |
森の交流センター (有料施設があります) | 工作や農産物加工体験、ホール、貸し部屋などの有料施設、手打ちそばのお店「やまね」などがあります。管理事務所もここです。 |
子どもが大型遊具で遊べる水戸市森林公園をしっかり解説!
水戸市と言えば元祖公園ともいえる偕楽園。市街地の大型都市公園として屈指の偕楽園公園は、その中の千波公園を中心にご紹介しました。
関連記事:子どもと無料で楽しむ千波公園
同じ水戸市のこれまた大型公園ながら、周囲の環境も遊び方も随分違います。水戸市森林公園は歴史も1968(昭和43)年から、明治100年の記念事業でもあります。
最も特徴となる恐竜広場の完成は1982(昭和57)年、森の交流センターが完成したのは1997(平成9)年。これらはすべて前沢・金山地区の話で、水戸市森林公園は水戸市への合併前は違う自治体に属していた成沢地区にまで広がっています。現状は自然の里山そのままの成沢地区は、いまのところ訪れる人も少ないようです。
そもそもが丘陵地、くまなく散策するのは大変。子どもの遊びに限っても、上手に効率よく回りたいならば、コツが必要だと思います。このコツをできる限りご案内してみます。
迫力満点!恐竜広場はこれですべて、14体の恐竜を全部ガイド
まずは恐竜広場を詳しく見てみます。恐竜広場の入口は、森のシェーブル館の付近。そこから三つの尾根筋に展開しています。谷間を渡っていくのもいいです。けれども楽に回るならば、尾根を行って戻ってくる方法になります。
古生代ペルム紀(二畳紀)
森のシェーブル館テラス先の遊具のあるあたり、古生代の恐竜広場への入口があります。
いわゆる恐竜たちの時代となる中生代の前の時代、地球上の生命の大絶滅があったとされる古生代の終わりのペルム紀。
入口から森に入った一画はそんな時代の展示になります。
恐竜広場展示番号1 ディメトロドン
ところで恐竜という生き物はどんなものとされているのでしょうか。実はこの古生代のコーナーに並んでいるのは、恐竜の定義には当てはまらないものなのです。
恐竜広場展示番号2 セイムリア
一画に並んでいるディメトロドン、セイムリア、エタホサウルスの3つは看板にも爬虫類だと書いてあります。
恐竜広場展示番号3 エタホサウルス
今のワニやトカゲの仲間と同じく、脚がまず横に伸びています。恐竜と呼ばれるのは別の特徴を持った生物を分類したものなのです。
恐竜広場の像は、実際の大きさがこうだっただろう! と予想されているくらいになっています。遊具としてもディメトロドンのお腹に穴があいているだけです。
この絶滅期を乗り越えた後、地球には恐竜と呼ばれる生き物が登場することになります。三畳紀、ジュラ紀、白亜紀に分かれる中生代の世界は別の尾根に展開されています。
中生代(三畳紀、ジュラ紀、白亜紀)
古生代のところから谷間を下ると、たどり着くのはローラー滑り台の終着点。滑るためには上らなければなりません。
恐竜広場展示番号4 プラテオサウルス
谷間にはいよいよ恐竜が展示されています。スケールアップに伴い遊具としても滑り台になっています。
プラテオサウルスのところに行くにしても、古生代の展示のところでなく、ローラー滑り台のスタート台に直接、尾根沿いに平坦にいったほうが楽です。森のシェーブル館のところに一旦戻って行く別のルートです。
森のシェーブル館は、チーズだけでなくソフトクリームやジェラートも味わえるお店。
一階にはチーズの工場もあります。
お店の前の駐車場のあたりから森に入ると中生代のコーナー。
しばらく森を進むと…
ローラー滑り台のある広場に着きます。ローラー滑り台は実は2段階に別のものになっています。
ここには幼児用の簡単な遊具もあります。
休憩スペースも林間の広場もあります。
恐竜広場内のトイレもここです。
オムツ替えシートなどはそなえた多目的トイレとなっています。
恐竜の展示はここで分岐するふたつの尾根にあります。それぞれ行って戻ることも、谷間を渡って連絡することも選択可能。アドベンチャー広場ルートにはコンビネーション遊具も設置されています。
まっすぐな二本のローラー滑り台を下りると谷間のプラテオサウルスのところです。
なぜこのプラテオサウルスからが恐竜と呼ばれるのでしょうか? どうもプラテオサウルスの首が長いのはキリンと同じ理由ばかりではないようなのです。
恐竜広場展示番号5 アンキロサウルス
プラテオサウルスもアンキロサウルスも恐竜の特徴をみるにはちょっと分かりずらい種類になります。実は下半身のたくましさとかをもっと見たいところなのですが…
恐竜広場展示番号6 トリケラトプス
有名なトリケラトプスです。展示では分かりずらいものの、恐竜の特徴とされるのは実は2足歩行が可能な骨格構造なのです。爬虫類のように体の横に足がついてるのではなく、真下についているのが特徴です。
恐竜広場展示番号7 ステゴサウルス
2足歩行と言えば人間だけ! というのは早計です。現代でも鳥類は2足歩行。4足歩行する鳥はいません。第一前足がないですから!
恐竜広場展示番号8 アロサウルス
分かり易い恐竜が出てきました。脚が体の下についていることで直立と2足歩行ができたと想像されているようです。
恐竜広場展示番号9 ブロントサウルス
こういった前足を地面についている恐竜も大型化に従ってこういうふうになったと考えられているようです。
恐竜広場展示番号10 ディプロドクス
最大級といわれるディプロドクス。水戸市森林公園でも一番の迫力です。長い首と長い尻尾は後ろ脚で立った時にバランスを取るため。最新の図鑑などではより下肢周辺がたくましく描かれていることが多いです。
草を食むのにも便利ではあったのでしょう。それから、ここまで大型化してまで2足で立てたかはよく分からないのかな? 骨格の構造上は不可能ではないというのですが。
大きなだけにディプロドクスも滑り台になっています。
前のお腹から入って体内は複雑な構造を乗り越えるようにして進みます。
さて、ディプロドクスから先の番号の恐竜に進むにはやはりローラー滑り台のところまで戻った方が楽です。
11番以降の恐竜を見に行くにはアドベンチャー広場の方に向かいます。
恐竜広場展示番号11 ティラノサウルス
草食竜は大型化して前足をつくようになった反面、肉食竜のほとんどは2足歩行だったという研究結果があります。
新生代
恐竜広場展示番号12 マンモス
マンモスはまた生物の絶滅期が訪れ、恐竜が姿を消したあとの生物です。時代も新生代と呼ばれる現代に通じる地質時代です。
恐竜広場展示番号13 トラコドン
やはり白亜紀にいたといわれる恐竜でなぜかマンモスと展示順が入れ替わっています。
これもはっきり2足歩行の恐竜。どうやら鳥類は恐竜からの進化の流れを継いでいる、とも言われるようになってきました。この恐竜他のものと同一ではないかといわれ、名前が消えてしまった悲しい恐竜でもあります。
恐竜展示のラスト14番の近くには恐竜がモチーフの小さな複合遊具。
恐竜広場展示番号14 イボゴン
14体の最後となっているのはイボゴン。これはまさしく怪獣。水戸市の小学生(当時2年生)が創りだしたものです。恐竜広場が完成して間もない1983(昭和58)年、夏休み創作怪獣募集の優秀作受賞作品を大きくしたということです。
遊び応えあり!のアドベンチャー広場の遊具
恐竜広場は終わりとなり、さらに奥に進めば遊具があります。
最深部のアドベンチャー広場の遊具は難易度高め。ここまで来たことは無駄になりません。
幅広の滑り台がゴール!
ロープ登りは傾斜もきつく、足場も心許ないものです。
アスレチック系の遊びがいろいろ詰め込まれた遊具です。
ザイルネットと普通の網状のものが組み合わされてうねっています。
最深部はアドベンチャー広場の遊具とは別の方向に向かう道もあります。こちらは現代の動物たちのあとをついていくように進みます。
ちょっとデフォルメされてカワイイ感じのデザインです。
休憩スペースとなっています。一休みするもよし、ここを目的地にしてランチタイムを計画してもいいでしょう。
こどもの谷側も忘れずに!点在する遊具の種類は豊富
さて、今度は森の交流センター付近のこどもの谷側を見てみます。恐竜広場を訪れていたら森のシェーブル館のところに一旦戻ることになります。
とはいっても地図を見ても分かる通りそれが分かり易く、楽な道だというだけで森を散策するルートは沢山あります。
こどもの谷ゲートをくぐった先には3つの遊具が設置されています。
谷間の傾斜を生かしたローラー滑り台。
大きくカーブしているのが特徴になります。そのせいか、紙や段ボールを敷いて滑らないで欲しいと書いてあります。
どうやらスピード差で接触事故があったらしいです。その趣旨からすると、プラスチックの敷物も同じです。確かに敷物のあるなしで速度差は出てしまいます。
下には木でできた素朴なブランコ。
それから切頂八面体を組み合わせた遊具があります。一種類だけの正多面体で立体を隙間なく組み立てるならば正六面体(立方体=正方形で構成)しかないのです。
切頂八面体は正六角形と正方形でできています。二種類だけ正多面体を使ったこのユニットで構造体を組み立てるならば自在な形を隙間なく作れます。
こうすると立方体でつくるよりも俄然変化がでます。中に入ると迷路感が沸き上がります。これも設計者の方の狙い通り。人間は知らず知らずのうちに直行する座標で空間を捉えているので錯誤を感じやすいと思ったそうです。
単純に上からながめる景色も達成感があります!
繰り返しになりますが、写真のような道を進んで行くのも水戸市森林公園の別の楽しみ方です。
ヤギがくつろぐふれあい牧場で生態を観察!
ふれあい牧場はヤギとふれあう場。
ヤギはタフで有用な動物。食害が問題になることはあるにせよ興味深いところがあります。
胃の中微生物の働きによってセルロースを分解でき、なおかつ紙を食べ物としてみなすヤギ。植物の繊維質が必ずしも原料でない今の紙は、ヤギに害を与える可能性があるのです。食べ物を与えないことや注意点が掲示されています。
けれども基本は自由に触れ合えます。ふれあい牧場にはヤギの生態に配慮した斜面があります。斜面というよりも崖を上っているヤギまでいるのが自然での様子。
ふれあい牧場ではすっかり飼い慣らされたのか、日なたの平らなところでまどろんでいるヤギが多いです。
こどもの谷では遊具広場は他にも!
こどもの谷周辺では、看板ゲート下の谷間の他にふたつ遊具広場があります。森のシェーブル館から森の交流センターまでの間の小さな駐車場。
まずはその傍らに、ザイルクライミングと木製のアスレチック遊具、ブランコのある広場。
森の交流センターから、テレビの送信塔へ向かう途中にもうひとつ。アスレチック遊具と土管の広場です。
森の交流センターには無料の休憩スペースも
森の交流センターは貸ホールや貸部屋、工作や食品加工体験、蕎麦屋など有料の施設が入っています。
ただし、入館料などが必要な訳でなく有料の物を利用しなければ利用は無料です。
自動販売機やトイレを使いたいならば寄ってみるといいでしょう。
テラスと屋内にちょっとした休憩スペースもありますから覚えておいて下さい。
水戸市森林公園を訪れるには(アクセスについて)
水戸市森林公園のあるのは水戸市の市街地から離れた丘陵地帯になります。車で利用することが一般的な場所です。
住所:茨城県水戸市木葉下(あぼっけ)町588-1(森の交流センター)
開園時間(ゲート開放時間):
6時~19時(4/1~9/30)
8時30分~17時15分(10/1~3/31)
休園日:なし
施設休館日:月曜(祝日などの場合翌平日)、年末年始
(交流センター、活用センター、シェーブル館、ふれあい牧場)
木葉下をあぼっけと呼ぶのは旧来からのことでアイヌ語由来? とのことです。小説「日本沈没」で小松左京氏が、日本最後の陸地として描いたことが知られている土地です。
昭和30年代の合併で水戸市のエリアが大きく広がった時に赤塚町の一部として編入されました。
【自動車を利用する場合】
駐車場:無料(4か所、500台ほど)
テレビ塔のある駐車場は、他より特に大きな駐車場です。
一方通行なので、ここから森の交流センターのほうには向かえません。戻るには、公園内の山を下ってまた上ってくることになります。空きスペースを探してここまで来たのなら、そのまま停めた方がよさそうです。
最寄インターチェンジ:常磐自動車道水戸インターチェンジ(約10分)
P4駐車場は公園外の公道沿いにあります。かなり遠い駐車場になります。
【公共交通機関を利用する場合】
バス便のダイヤは朝、昼、夕方にそれぞれ1本と、最低限しか運航していません。バス停は水戸市森林公園の遊び場からは離れた場所です。
最寄バス停:森林公園西口(茨城交通赤塚駅北口発着、石塚車庫間)
最寄駅:JR常磐線赤塚駅
(距離だけならば内原駅、友部駅も同程度になります)
赤塚駅から向かう時に利用できるのは、朝に1本、昼に1本、帰りのバスは18時過ぎに1本。
まとめ:怪獣は大迫力!遊具はいろいろ!散策は目的に応じて
里山を保全して憩いの場にしようという意図の公園。どんな遊び方にせよ森の中を散策することになります。本格的にハイキングをするのか、効率よく回るのか目的は、はっきりさせて訪れた方がいいようです。
自然を満喫するのか、恐竜の展覧や遊び中心にイージーに行くのか、子どもと一緒にいくならば、まずは尾根を行き来しながら恐竜を見て、遊具で遊んでになりそうです。それでも充分な迫力で迎えてくれるでしょう。
学術展示ほどの厳密さはないにせよ、恐竜の展示は学習効果も発揮できるものです。利用者次第ではそれなりに深い体験にもなり得る面白さもあります。
公式サイト:水戸市森林公園