カラフルな10連のすべり台は形もいろいろ。だから滑りもいろいろです。さらには六本木ヒルズの商業エリアに向う丘に沿って、ローラーすべり台も設けてあります。コンパクトにまとまったさくら坂公園は、すべり台の楽しみを一気に比べられる面白いスポット。
子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思えた場所をご紹介しています。再開発事業として有名で、とても大規模な六本木ヒルズ。計画の一環でできた公園の楽しみは、まずはすべり台。ロボロボ公園とかロボット公園などと呼ばれて親しまれているのは、ロボットキャラクターがシンボルだから。
そのロボットキャラのスプリング遊具などもあるとはいえ、さくら坂公園そのものはごく狭いものです。けれどもさすがは六本木ヒルズ、子どもと無料で楽しむ場所はまだあります。
テレビ朝日や庭園、六本木ヒルズが提供する無料の幼児の遊び場などなどを、いつものように独自に撮影した写真を満載して、お出かけに役立つようガイドします。そして、もはやクリスマスの風物詩となっているけやき坂イルミネーションの様子もよく分かります。
子どもが大型遊具で遊べるさくら坂公園(通称ロボロボ公園、六本木ヒルズ)をしっかり解説!
一本の通路で繋がったすべり台は10種類。坂を一気に下るローラーすべり台を含め、比べてみるのがさくら坂公園の醍醐味になります。
ひとつの通路からいろいろなすべり台、連なるのは10基
最も高い位置からは黄色い螺旋のチューブスライダー。大きく1回転になっています。実はこれは改良された部分。2回転でチューブではなかった、かつてのものよりスムースです。
さらにチューブタイプが赤と緑の2本、ストレートながら座面が縦にうねうねしたものが青と黄色2本、同じ高さで設置されています。
少し低くなったところから、縦にうねうねの紫1本と、さらにちょっとだけカーブがついた緑とオレンジの2本。最後にごく一般的なストレートタイプが青と黄色の2本、一番低い位置からスタートしています。
すべり台に向かうのに面白いのはオレンジの足場を使うやり方。大きな足場でかつ、ひとつひとつは掴まれるようになっています。体格によって一歩一歩クリアするのか一気にいくのか決まってくるでしょう。
この足場はパーゴラ(つる棚)のところでも使われていました。パーゴラは特にはんとう棒を兼ねているようには見えません。オレンジの足場の一番上でゴールのようです。
石のベンチが下に置いてありますし、日陰を作る休憩スペースを意図しているはずです。ただし、目立つのはつる性の植物ではなく公園のシンボル。この上には2体います。
すべり台に話を戻します。オレンジの足場の他に4段上る普通の階段もあります。すべり台手前でもう一段上るので、合計5段ですべり台に到着になります。
10連すべり台の利用方法は、途中で少しづつ登りながら通路を進んで、お目当てのすべり台を使う形です。もっとも通路の段差はさほどのものでなく、適度なもの。変化を楽しめます。
目的のすべり台のスタートはこんな感じ。いずれにせよ穴をくぐってスタートになります。
中には手すりつきのスタート地点もありました。
ゆるやかにカーブするローラーすべり台
さて、ローラーすべり台のほうはというと、六本木ヒルズ住居棟の街路から階段を上るか
斜面を上るか、どちらからでも大丈夫!
斜面の方は滑りどめというか路面保護というか加工がしてあります。これは改修工事の成果です。
こちらの大階段を上ってもいい訳ですが!
誰かと一緒に滑るのならば、隣のどちらかを選んだ方が楽しそうです。何しろ何度も滑るタイプです。滑る友達を真横で見たり声を掛けたり、コミュニケーションを取れるローラーすべり台。ちょっと珍しいかもしれません。
ロボロボ公園の面目躍如、見守るのはロボットたち
さくら坂公園のシンボルのロボットは、パーゴラの上にもいましたし、トーテムポールを形作ったりしています。
見守るだけでなく、直接子どもが乗っかって遊ぶスプリング遊具になっていたりします。10連すべり台の端の頂上にもいます。
クリスマスの光景の主役、けやき坂イルミネーション
もはや六本木ヒルズの季節の風物詩といっていいのがROPPONGI HILLS CHRISTMASのクリスマスイルミネーション。主役はやはりけやき坂イルミネーション。
2023(令和5)年けやき坂イルミネーション:11月6日(月)~12月25日(月)
この季節には早めに日も暮れます。さくら坂公園が薄暗くなってきたら、イルミネーションを抜けて屋内施設に向かうのもいいでしょう。11月上旬からクリスマスまで開催。特にクリスマスの前は大変な賑わいとなります。
メイン会場となるけやき坂は、東京タワーがきれい見えることを意識して作られた通りです。自動車の通り道としては六本木ヒルズの中心街路でもあります。けやき坂はブランドの路面店が並んでいます。
2023年六本木ヒルズのクリスマスイルミネーションでも、ウェストウォークデコレーションは健在。
2023年のクリスマスイベントでは、ディオールが主役になっていて、毛利庭園のツリーもディオール仕様。テレ朝前の広場でも催しが! 66プラザイルミネーションが、今年度はちょっと地味な感じ。
けやき坂ブリッジのJRAの小さなツリーは依然として登場しています。この隣が東京タワーの撮影スポット。
今年のトピックとしては、東京タワーのみならず、現在日本一高い麻布台ヒルズ森APタワーの眺めも、加わったことでしょうか。
子どもと楽しむ六本木ヒルズをご紹介!
かつては六本木の街とも隔絶されていた一帯。住民以外では六本木の混雑を抜けるくらいにしか利用されていませんでした。狭くて使いにくい道に、密集した建物、それが一新された六本木ヒルズ。子どもとの楽しみもたくさん生まれた場所です。
六本木ヒルズで子どもが喜びそうな施設一覧 | ||
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施設名 | 内容 | 利用料金 |
さくら坂公園 | 公園 | 無料 |
テレビ朝日公開スペース | ショールーム | 無料 |
おやこ休憩室 | 小さな子ども連れのためのスペース | 無料 |
東京スカイビュー スカイデッキ |
森タワーの最上階と屋上を使う展望台 | 有料 |
TOHOシネマズ | シネマコンプレックス | 有料 |
他に多数の飲食店があり子どもと一緒の選択肢も沢山あります。
フリースペースがいっぱい、しかも充実
随所に広場がちりばめられた六本木ヒルズ。ちょっと腰を掛けるベンチも沢山。さらに一般的なベンチの他に、椅子とテーブルが用意されていたり、自由に使えます。国内最大級の再開発事業だった六本木ヒルズ。ここが多くはリッチな人のために機能してる場所なことは事実。
けれども計画の主眼となったのは「街づくり」でもあり、行政も大きな関与をしています。華やかに皆を楽しませるイルミネーション、そのメインステージのけやき坂。この動線はかつてはなく、狭隘な路地をすり抜ける裏道としてしか存在していませんでした。
六本木ヒルズは街の広場として、公共性を担ったスペースでもあることはあまり知られていないように思います。商業地区を絡めた街づくり。東京でも郊外の町田市の事例と較べてどうでしょうか。
小さな子どもと保護者が自由に利用できるおやこ休憩室
森タワーのあるヒルサイドエリアの地下2階。地下といっても実際は毛利公園の横、地上階になります(六本木通り沿いの階から見ての名目上の地下)。小さな子どもと保護者が自由に使えるおやこ休憩室が便利です。
ボーネルンドがサポートするスペースで、キッチンや自動車の遊具で遊んだり、絵本を読んだりして過ごせます。対象は0~6歳連れの方。
おやこ休憩室利用時間:10時~21時
ただどちらかといえば、子どもを遊ばせるためというより、保護者が一息ついたり、赤ちゃんのお世話をしたりするための場所になります。そのため充実しているのは、0~2歳への対応。専用の靴を脱いで使うベビールームも!
お世話のためには、電子レンジ、調乳器、オムツ交換コーナー、授乳コーナーがあります。
おやこ休憩室の前には子どもが利用しやすいトイレが設置されています。
カラフルな室内は、子どもの様子をうかがえる低い壁付きで、用を足すにも子どもサイズのものが並んでいます。
公開部分(アトリウム)は自由に出入りが!テレビ朝日
現在の六本木ヒルズの敷地には、もとからテレビ朝日がありました。再開発でできた新社屋ではサンリオキャラでもあるテレ朝のマスコット、ゴーちゃんがお出迎えしています。
社屋の隣は、六本木ヒルズアリーナというイベント広場。さまざまな催しで賑わう場所です。ガラス張りの建物の1階、誰でも自由に出入りできるアトリウムと呼ばれるスペースには、ここから入っていけます。
アトリウムの入口には関連グッズが手に入るテレアサショップ
テレアサショップ利用時間:10時~19時
ショールームになっているテレアサストリート
テレアサストリート利用時間:9時30分~20時30分(日曜日は20時まで)
EX GARDEN cafeなどがあります。
EX GARDEN cafe営業時間:9時30分~19時
テレアサストリートでは、放映中のテレビ番組にちなむ展示があります。もちろん子ども向けのドラえもんやクレヨンしんちゃんのものも!ドラえもん公式ではないものの、ドラえもんの土管の世界に浸れる公園が同じ東京都心にあります。
UFOキャッチャーコーナーではドラえもんをゲット! ただしゲームセンターと同じで有料です。他にはガチャを引いたりなども。
アトリウムに光を注ぐ、吹き抜けのガラス窓の向うには毛利庭園があります。ライトアップは、こちらの庭園も見逃せないです。
テレビ朝日の社屋は、再開発前には庭園の池の反対側にありました。長州藩と同じ毛利家の長府藩(現在の下関市が拠点)の上屋敷があった場所で、その時代の池は現在の池の下に防護シートを掛けられて埋土保存されています。
さくら坂公園にある乃木大将の生誕記念碑は、江戸時代に上屋敷の侍所で生まれたことから、後に史跡指定されたことに由来しています。お屋敷は所有者を変えながら庭園を維持し、テレビ朝日の所在地となった後、六本木ヒルズ再開発で今の姿になりました。
さくら坂公園(六本木ヒルズ)を訪れるには(アクセスについて)
東京都心の施設です。いうまでもなく公共交通機関が便利です。けれども都心部ながら、比較的車での利用もしやすいエリアです。
住所:東京都港区六本木6-16-46
(六本木ヒルズの住所は東京都港区六本木6-10-1、さくら坂公園は六本木ヒルズの一番南側にあります。)
【自動車を利用する場合】
駐車場:有料
(六本木ヒルズ駐車場を利用、基本料金30分毎300円、ただしP3を除く)
【2時間まで無料利用の方法あり】
森ビルの発行する「ヒルズカード」の所持者は駐車場を毎回2時間まで無料で利用できます。ただしP3駐車場は適用外となります。ご注意ください。
六本木ヒルズにはP駐車場(ノースタワー、六本木通り沿い、旧東京日産ビル)とP1からP12まで街区ごとにたくさんの駐車場があります。気をつけたいのはP3(グランドハイアット駐車場、ヒルズ森タワー周辺)は料金も高く、ショップの割引サービスも適用されないことです。
さくら坂公園を利用する場合はP9駐車場を利用します。けやき坂から南側に並ぶ住居棟側の街路から入場します。
おなじ街路にP6~P8駐車場があります。これは居住者専用駐車場です。外来客、買い物客は利用できません。
【公共交通機関を利用する場合】
駅は六本木ヒルズ直結です。ただしさくら坂公園は広い六本木ヒルズを横断することになります。
最寄駅:東京メトロ日比谷線六本木駅
(他に都営地下鉄大江戸線六本木駅、東京メトロ千代田線乃木坂駅も利用できます。)
まとめ:異界の雰囲気が満足度高し!そして誰でも触れられる六本木ヒルズ
テレビ朝日という核になる敷地はあったにせよ、多くの地権者を巻き込んだ大プロジェクトになった六本木ヒルズ。ここは戦後無秩序に復興した地域でした。
六本木の発展とは無関係に取り残されていた以前。それもまた異界のようなものならば、一気にあらゆるノウハウが詰め込まれた現在も、また違った世界観の異界。
セレブが魅了された街として有名ながら、実は誰にでもやさしい環境が整った街でもあります。地域柄外国人の子どももよく見かけるさくら坂公園、親しみやすさ、使いやすさと共に特別な満足も感じられる遊び場になっています。
公式サイト:六本木ヒルズ