東京都町田市で多くの訪問客で賑わうグランベリーパーク。ここはアウトレットモール? かといえばただそれだけに留まりません。既存の公道を潰してまで作ったパークライフ・サイトには、スヌーピーミュージアムも登場しています。
令和の時代に生まれ変わったのは、公園や大規模商業施設だけではなく、街の中にある駅や道路にまで及びました。そこまでの取り組みとなった大プロジェクトで出来上った街が、南町田グランベリーパーク。
既存の公園と施設、店舗が、かなりのリニューアルを受けるに留まらず、かつてはおのおのを隔てていた部分を、どれもが一体化した街になるように作り直してもいます。
道付けまでも変えてしまったことからも分かる通り、鉄道会社だけでなく行政も中心となって取り組んだ、グランベリーパークの街づくり。その象徴となるのがパークライフ・サイト。位置づけは、東京都町田市の鶴間公園と商業施設を繋ぐ場所。そうはいっても意味するところは、もっと大きなことがあります。
スヌーピーミュージアムを含む広場は、あたかも公園の玄関口のように機能しています。実際に子どもが屋内で遊べる児童館となる、南町田子どもクラブつみきや、みんなで育てる図書館となる、まちライブラリーといった無料の公共施設があります。
ふたつの公共施設は、ミュージアムのカフェレストランと共に別棟になっていて、どの施設からでも鶴間公園を庭のように見渡せます。公園は東京と神奈川を隔てる境川に向かって下る、なだらかな斜面に位置しています。
この別棟となる建物は、公園側と商業施設側から入れるフロアで2層になっています。特に上の階になる、カフェレストランとライブラリーからの眺めが良好になっています。そして鶴間公園そのものも、使い勝手が大きく変わりました。
南町田グランベリーパークのまちびらき以前はなかった、大型遊具も設置され、スポーツ施設も立派に更新になりました。こうみるとイベントなどでも大いに活用されることになるパークライフ・サイトの存在は、ちょっと特別な意味を持つことになりそうです。
それは、確かにパワーアップを果たした鶴間公園を、ただ駅も近く、利便性も高い、商業施設に続く公園というだけでなく、ひとつのグランベリーパークという面でも、意味あるものにしてくれるものとして。
店舗数も倍増して、買えるもの、食べられるもの、楽しめるものなど選択肢もより充実したグランベリーパーク。いろいろ見受けられる新鮮なアイディアが、時の流れで色褪せてしまうかもしれない、逃れようのない運命にあらがうものとして。
そんな普遍的な価値のようなものが、見つけられそうでもあるグランベリーパーク。いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。
子どもが大型遊具で遊べるグランベリーパーク
南町田の歴史と共にある! といっていいのが鶴間公園。東急田園都市線が長津田駅から、徐々に中央林間駅まで延伸する過程でできた南町田駅で、駅前のかつてのグランベリーモールとなった土地が、ただの広大な野原だったころから、すでにあった公園です。
丘の上の芝生の広場と、横浜水道道路の上になる平坦地の園路と、林間地と、芝生の斜面、境川側のスポーツ施設からなる、いわゆるオープンスペースなだけだった公園でした。もちろん公園というのは、基本はそういう性格のもの。
南町田グランベリーパークのまちびらきで、パークゾーンとなった鶴間公園には、大型コンビネーション遊具をはじめとする、いろいろな遊具が設置されました。「子どもと楽しむ公園」シリーズとしては見逃せないものになった詳細は、関連記事でしっかり解説します。
そしてパークライフ・サイトの設置によりグランベリーパークは、大型遊具の充実に留まらない公園に変貌しています。
2019年終盤、グランベリーパークがオープン!
2019(令和元)年11月13日に南町田グランベリーパークが、まちびらきになりました。街の玄関になる東急田園都市線南町田駅は、少し先だって南町田グランベリーパーク駅となっていて、土日祝日のみだった急行電車も常に停車しています。
自動車でのアクセスの悪かったかつての事情あり
南町田グランベリーパークとして、商業施設は特別な日でも、普段の生活にも、子どもと楽しむためにも、充実した形になるまでの歩みは、それなりに長いものでした。公園も街も行政サービスも、一体となる理想形に近い今に至るまでは、どんな事情があったのでしょうか?
今では中央林間駅で小田急線江ノ島線と接続している東急田園都市線は、元々はJR横浜線が接続する、長津田駅までで開通した路線。延伸計画の進展は遅く、南町田駅ができたのは、隣にある中央林間の一つ手前、つきみの駅まで伸びた時です。
周囲の一部が、新興住宅街として開発されたものの、駅前はずっと空き地として放置されたままでした。町田市でも長津田よりのすずかけ台駅や、つくし野駅は分譲住宅地として発展してきたのとは対照的。もっとも町田市の鶴間というのは、ちょっと事情があった地域。
ここは東名高速道路の横浜町田ICがすぐ近く。駅のすぐ北を保土ヶ谷バイパスに連絡する、国道16号線のバイパスが通っていて、国道246号線と交差しています。南町田駅ができたのは、こうした道路の交通事情が極めて悪かった頃です。
現在のように国道246号線を16号バイパスが高架で跨いでおらず、その国道246号線も2車線の旧道が通っていただけで、高架橋などは一切なかったのです。こうした道路と境川に囲まれて、周囲とスムースに連絡の取れない、孤立した場所でした。
国道246号線のバイパスと高架化など、事態が改善に向かうと大型店舗の進出が見られ、駅前の土地も期間限定で利用されることになり、グランベリーモールとして、エリアでも有数となるシネマコンプレックスや、いくつかの特徴ある店舗は、それなりに人気だったのです。
グランベリーパークの周辺については、道路整備がひととおり完成したといっていいでしょう。かつてはICさえも容易にたどり着けなかったこともある状況が改善されて、基本的には、車でのアクセスも極めて便利な場所です。
見事に生まれ変わったグランベリーパーク
鶴間公園は遊具も充実、スポーツ施設も立派に拡張して、なかったものが加わった感じ。パークライフ・サイトが新たな魅力を、強力に付け加える公園的なものだとして、グランベリーモールが生まれ変わったといえる、商業施設部分はどうなのでしょうか。
グランベリーモールは、ファクトリー・アウトレットという言葉をキーワードとする施設だったといえます。ちょうど同じ東名高速道路の沿道になる、静岡県御殿場市のプレミアムアウトレットを、そのまま縮小したものにも思えました。
まるっきりそうではなくとも、そんなようなものだったといって言い過ぎにはならないでしょう。ファクトリー・アウトレット店とは本来、都心部の店舗と差別化されなければ理屈に合わないものです。
確かに南町田は東京都心からみれば郊外で、町田の中心市街地からみても、離れた場所です。それであっても、商品供給サイドや出店企業として南町田の店舗を、正規店と競合しないものと、心から認められたのでしょうか。
モールとは専門店が集まった複合商業施設だとすれば、代表的なものとなるイオンモールなどと、何が違うのかを示さなければならないでしょう。同じものだとしたら質や品揃えで凌駕していることを、示さなければならないでしょう。
グランベリーモールは、違うものとして勝負しようとし、何が違うかという答えには、アウトレットだから得だ! とアピールしたかったように思います。東急ストアが目立った南町田駅からは、主要な部分が橋を渡った孤島のようになっていたことを思い出します。
また、暫定的な施設として開業したせいか、建物は何かあればすぐに撤退できそうな普請で、特徴のある建物といえばモンベルが、アウトレット店を銘打った店内に大きなクライミング用の擬岩を用意して、それを収容するために目立った程度。
グランベリーパークでは、109シネマズの建物はシネマコンプレックスだけあって、簡易な造りではなく、立体駐車場でもあったためか、そのままの位置で残っています。それ以外は、すべてしっかり建て直されています。
東京都心部でさえ、大きな店舗はモールのようなものが主流となってきた時代の中、都心部のものは立地を生かした、高級路線とでもいえそうな勝負ができています。グランベリーモールは、変身を迫られていたというのが現実に思えます。
駅は南町田グランベリーパークの中、一体感あるステーションコートに
いずれにせよ、生まれ変わったグランベリーパークは、町田市と共同で取り組んだ再開発プロジェクト。建物の暫定感はなくなり、新装となった南町田グランベリーパーク駅からも、すでに一体感が醸し出されるように変身しています。
ステーションコートと呼ぶ駅舎を含む駅前も、あくまでグランベリーパークの中。16号バイパス側に整備されバスターミナルがある北口広場含めて、公共交通機関は完全に街とひとつで直結。駅のホームからは、スヌーピーが出迎えてくれる大階段が続きます。
改札を出たウェルカムプラザに立てば、グランベリーパークに到着した! というワクワク感を持てるようになりました。ただし、機能的には駅前的に日常的な用件を済ませられる店舗が並びます。敷地の奥に引っ込んだ東急ストアを始め、食品販売ならカルディが表に。
郵便局にATM、コンビニ、ドラッグストア、カフェ、ヘアカット、クリーニング、花屋、スィーツ店、トラベルサロン、雑貨店など、ヤマト運輸はコンビニ任せにせず、宅配センターも出店。こうした店舗は駅舎や、街角に入って行くように配置されています。
駅前のウェルカムプラザからまっすぐの動線で、グランベリーブリッジを経て、セントラルコートへ広い通りが続きます。あまり橋を渡ったというイメージはさせないところからして、すでにかつてとは違います。
売り場に近い駐車場の配置に注目
土日祝日など混雑時には周囲の臨時駐車場を使い、外周の公道を渡って本丸部分といえる、セントラルコート方面へ進入しなければならなくとも致し方ないとして、さほど混雑がなければ、車で訪れた時にも違う使い勝手が用意されました。
イートイン含めた食品販売や、飲食店の集まるギャザリングマーケットを1階の核として、商業施設の敷地真ん中で大きなスペースを占める建物の中心部は、ギャザリングマーケット隣接部と2階~5階、屋上が立体駐車場になっているのです。
グランベリーパークフロアガイドの見方はプラザがポイント
ギャザリングマーケットが入る建物周囲の1、2階に店舗が並び、取り囲む外側の列含め、主にアウトレット店と飲食店で、セントラルコートになっています。さらに外側の列の南側に4つの建物が続いています。地上部分の東西南北には、広めにとられたスペースの4つのプラザ。
- フロアガイドの見方のポイントになる4つのプラザ
- グランベリープラザ(北側、ステーションコートとの連絡地点)
- アートプラザ(東側)
- オアシスプラザ(南側、キッズディスカバリー前)
- マーケットプラザ(西側、鶴間公園と連絡するパークプラザからの地点)
通路も充分広いものの、各プラザは広場的な位置づけ。セントラルコートには分類されていないギャザリングマーケットは、東のアートプラザと西のマーケットプラザを繋ぐ屋内通路の役割も果たしています。
各プラザではフリーWi-Fi利用可能です。
グランベリーパークフリーWi-FiSSID:Granberry_Park
セントラルコートの西側は、シネマコンプレックスの建物が新装されたワンダーシアターを囲む位置になっています。ワンダーシアターの南側は斜面になるパークプラザで、鶴間公園へのオープンな動線になっています。
楽しく回遊するパークとして秀逸な駐車場の配置
こうした構成のグランベリーパークでは、特に4つのプラザを周回する通路へ、建物内のメインになる駐車場B、Cからすぐにアクセスできる配置になっています。道路整備で交通事情はよくなったとはいえ、主要道路の交錯点であることに変わりはないです。
ちょっと交通集中すれば、混雑は必至という事情があり、公式にも公共交通機関が強く勧められているため、大きな声でアピールされていないことながら、この配置はなかなか斬新です。特に、平日の利用で想定される目的にとってはもってこい!
ステーションコートは、日用的なニーズに応えられ、ワンダーシアターは映画やゲームセンターといったよくあるものながら、大きなエンターテイメント系の店舗です。セントラルコートは、アウトレット店も多い部分。ここまでは以前からあった要素です。
それがスケールアップして、新しいテーマに合わせて装いを変えたものな感じで、全体の約半分程度を占めているといえるでしょうか。そこに加わってくるグランベリーモールの時代には弱かった、飲食関連の充実を象徴するようなギャザリングマーケット。
ちょっとおしゃれな気分を満たせるようなお店が揃うグリーンリビングは、南側に並ぶ建物のひとつです。こうしたアウトレットモールからショッピングモールへの明確な転換を示すような要素を、同じ敷地に詰め込めました。
それはどこか空疎だった敷地内の平面駐車場を、凝縮して立体駐車場として中心に配置したお陰です。暫定的なものから、本気度の高いリニューアルだからこその、コアな駐車場の配置は、楽しい回遊性に繋がっています。
それは本当に心に抱いていたはずの新しいテーマ、ショッピングモールから「パーク」への進化に、ふさわしいものになっています。公園から違和感なく続く南側の建物は、テーマ館のようなもの。
その中の主役となるキッズディスカバリー、2棟からなるスケールアップしたモンベルビレッジ、さらには顧客層は違うのだろうけれども、商品構成はライバル的なスノーピークまで加わり、こうした遊び、探検、冒険に自然や動物とのふれあいといった娯楽要素は、とても充実したのです。
パークプラザとなる斜面のところには、さらにそういったテーマ館のようなものが、やや規模を小さくしてさらに5館、ヒルサイドヴィラとして並んでいます。うち丘の上のスノーピークは、セントラルコートの外周に食い込んでいる位置です。
訪れるだけでも楽しくなる要素はヒルサイドヴィラが注目
パークなテーマを存分に表す、グランベリーパーク南側から鶴間公園に向かういくつかの建物。なかでもヒルサイドヴィラの一番公園寄りには、ワイアードキッチン。位置からして、あたかも公園のレストランのよう。
ワイアードキッチン営業時間:11時~22時
チェーン店のワイアードカフェの系列で、よりファミリー向けを意識して登場です。また愛犬と過ごせる席も用意されていて、そこを利用するならば、さらに隣のドッグ&キャットジョーカーとの間のスペースを覚えておきたいところ。
ペットトイレがあるところに注目。こうした面でもパークゾーンとの連携は、かなり効いているといえます。
ペットトイレ利用時間:10時~22時
そして実は公園への斜面の北側は、セントラルコートのレストラン街になっています。丘の上から1、2階のフロアが続いて、公園のほうに張り出す形で、この位置は飲食店にはもってこい。斜面の下はパークライフ・サイトから階段を下りた所でもあります。
レストラン街の下、公園からの地表面(セントラルコート地下1階)にはレンタルホールになるグランベリーホールがあって、パークライフ・サイトとの連携ができそうです。オープンに際しては、位置的にもイベント広場としての適性を示すオブジェが置かれました。
人工芝を使った動物の形のオブジェは巨大リス。町田のお出かけスポットでは指折りのひとつなのはまちだリス園で、エリアは少し違う鶴川寄りの薬師池公園のところにある小動物園。200匹あまりのタイワンリスを中心に、動物とのふれあいがテーマになっています。
まちだリス園公式サイト:まちだリス園
予定通り開業翌年春で撤去したものの、こういったイベントスペースとしてこれからも期待できる場所です。リスはまちだリス園の監修でつくられたとのことです。巨大リスはいなくなっても、ヒルサイドヴィラにはドッグ&キャットジョーカーがあります。
動物ホテルとトリミングの施設だけに留まらず、館内には動物病院が入っているほか、専門店だけに、いろいろなうさぎが見れるうさぎのしっぽがあります。ヒルサイドヴィラの斜面の階下には、それに加えて屋内にドッグランがあります。
上層階には犬、猫のショップとペット用品のお店があり、オープンな展示部分は、訪れるだけでも楽しませてもらえそうです。
ドッグ&キャットジョーカー営業時間:10時~20時
ヒルサイドヴィラでもグリーンサミットは、遊べるお店な点がちょっとした驚き。アウトドア系が得意で、男女洋品雑貨が揃う店内には、車輪付きのカート(エンジン付きのものではありません)を走らせる周回路と、アーチェリーを楽しめる場所が用意されています。
500円(税別)でコインを2枚買って、1枚でアーチェリーなら12射、カートは3周できます。
グリーンサミット営業時間:10時~22時
モンベルが引き続き出店する中、隣合わせでヒルサイドヴィラを見下ろす位置にはスノーピークが出店しています。商品在庫は豊富とのことながら、グランベリーパークの店舗での展示は少なめ。アウトドアで調理するような料理を提供するレストランが主役です。
ただし、そういった料理をテイクアウトできるのが、グランベリーパークなら注目になります。スノーピークの調理道具を活用したらどうなるのかを、店内だけでなくアウトドアでも味わえる訳です。料理を買う買わないに関わらず、テーブルなども貸出してくれます。
用品貸出:ローテーブル1,000円、ローチェア、ベンチ500円
スノーピークイート営業時間:11時~22時
モンベルはモンベルビレッジにパワーアップ
店内に置かれた高く見上げるクライミング用の擬岩は、グランベリーモールの紛れもない名物だったもの。モンベルはグランベリーパークにも引き続き出店となって、クライミング用の高い岩は、屋外にそびえ立つことになっています。
クライミング体験は、用具も準備されて指導を受けられるもので、これは以前からの継続になるものです。
クライミング体験:1トライ800円(小学生以下600円)
お店が2棟を利用するモンベルビレッジとなり、開店時点でモンベル最大となった店舗は680坪。登山、キャンプ用品だけでなく、自転車にも力を入れてメカニックも常駐します。さらに店の前の人工池には、カヤックが体験アトラクションとして加わりました。
カヤック体験:1トライ600円(小学2年生以下は保護者同乗)
モンベルビレッジ営業時間:10時~20時
子どもと楽しむ街としてはキッズディスカバリーへ
- キッズディスカバリーの館内店舗一覧
- 1階
- フードピクニック(フードコート)
- KFCレストラン(ビュッフェ)
- ローソン+トークス(子育て用品充実のコンビニ)
- 博品館TOYS CONCEPT(玩具店)
- 2階
- ファンビレッジwith NHKキャラクターズ(有料屋内遊戯場)
- 好奇心の部屋(知育玩具)
- セガ(アミューズメント)
- アトリエ木下(フォトスタジオ)
子どもと訪れた時には押さえておきたいのが、キッズディスカバリー。外周の南側に並ぶ独立した建物では最大のものです。
子どもと過ごす飲食店も充実のフードピクニック
いわゆるフードコートとなるフードピクニック。ギャザリングマーケットが銘店街といった趣ならば、こちらはファーストフードが揃っています。博多ラーメンに、うどん・天ぷら、たこ焼き、ステーキハンバーグ、ハンバーガー、ベイカリーにアイスクリームが選べます。
席はお店の並ぶ手前のみならず、通路を挟んだところや窓際にも置かれています。通路を挟んだところには靴を脱いで使う、乳幼児スペースも併設してあります。
フードピクニック営業時間:10時~21時
イート・イン的な利用としてはコンビニエンスストアのローソン+トークスも。東急とのコラボになるトークス店。ここでは、紙おむつや離乳食まで、子育て応援を意識した品揃えになっていること、フードコートのみならず、公園へのテイクアウトにも役立ちます。
ローソンプラストークス営業時間:10時~20時
お腹一杯食べられるケンタッキー・フライド・チキン
キッズディスカバリーでは、食べ放題ビュフェ形式のケンタッキーになるKFCレストランも売り物になりそう。フライド・チキンだけの食べ放題ではなく、バランスのよい食事が意識されたメニューです。逆にここも、テイクアウトで利用しても大丈夫です!
KFCレストラン営業時間:11時~22時(10時より整理券配布)
ファンビレッジwith NHKキャラクターズは屋内遊戯場
ショッピングモールではもはや定番的なのが、屋内に遊具が並ぶ有料の屋内遊戯場。グランベリーパークにも作られたのは、NHKの番組からのコンテンツやキャラクターが楽しみを添える、ファンビレッジwith NHKキャラクターズになります。
ファンビレッジは屋内遊戯場の他、知育玩具やその意味を伝える書籍や雑貨など絡めて、絵本なども用意する好奇心の部屋と、UFOキャッチャー、プリントシール機とビデオゲームを揃えた、セガのアミューズメントコーナーと合わせたエリア。
with NHKキャラクターズの部分が、NHKの番組のコンテンツを使った、セガの屋内遊戯場だと理解すれば分かりやすいでしょう。屋内遊戯場としても大きめの遊具が揃っているのが特徴にみえます。
ファンビレッジwith NHKキャラクターズ利用料金:
30分700円、延長料金10分毎200円(6ヶ月~12歳)
対象年齢以上は付添として500円のみ
営業時間:10時~20時
いないいないばあっ! みいつけた! おかあさんといっしょ を上映(10分間)する大モニターのステージ、みんなのひろばがあり、遊び場はそれぞれのテーマを表しています。
いないいないばあっ! の世界
ワンワンとうーたんのもりのわんぱくひろば(ボールプール、音遊び)
みいつけた! の世界
コッシーのもりのあそびば(コンビネーション遊具とボルダリング)
おかあさんといっしょの世界
おかあさんといっしょバス広場(バス型など立体遊具)
博品館も意欲的に出店
1階ではフードパニックとKFCに挟まれて、最新のおもちゃを取り揃えることを心掛け、おもちゃを見れて、触れられて、遊べる新しい形に挑戦するという玩具店を博品館が出店しています。
博品館TOYS CONCEPT営業時間:10時~20時
2階にはフォトスタジオも入って、何から何まで他ではみられない新機軸揃ったキッズディスカバリー。
子ども規格のトイレも広々と確保されています。動物の足跡をたどってトイレに向かうトイレトレーニングも意図されました。もちろん、このコーナーにはオムツ替え台などのコーナー完備。オムツは自動販売機も用意されています。
キッズディスカバリーの前の噴水の広場、オアシスプラザはファーストシーズンはグランベリーパークアイスアリーナ(アイススケートリンク)を設けました。春を迎えてすでに終了しています。
アイスアリーナ開催の概要:
利用料金:大人1,600円、高校生以下1,200円
割引券情報:ナイト割(平日19時以降)、木曜レディース割(大人女性)1,000円
回数券(6枚):大人8,000円、高校生以下6,000円
コインロッカー:100円
手袋、靴下販売:各300円
平日限定でアシカそり、ちびっこヘルパーのレンタル(どちらも20分500円)。アシカそりは15 cmの貸靴利用可能な子ども(4歳以上想定)対象、ちびっこヘルパーは歩行器のようなもの。
パークライフ・サイト構想から生まれたエリアにも注目!
隣接していた鶴間公園を、ただ直接繋げるというだけでなく、もっと意味あるものにしようと南町田グランベリーパークはまちづくりしています。グランベリーパークそのものが回遊性が高まっているのに加えて、公園にははっきりと周遊路を設けています。
パークライフ・サイトは、商業施設と公園という違いのあるものが一体となる結節点で、公園部分の玄関口ともなって、ショッピングとは関わりない利用をより充実させる場所になっています。今後イベントなどで、もっと活用されるのが楽しみでもあります。
隣接したワンダーシアターは、全体としてエンターテイメントが意識されるのがまた、連続性を感じさせます。1階は映画館以外の店が入っていて、駅からの場合、パークライフ・サイトへのゲートのようです。
- ワンダーシアターの店舗
- 109シネマズグランベリーパーク(10スクリーン、約1,500席)
- セガ(ゲームセンター)
- オーサムストア(雑貨店)
- サンリオギフトゲート(サンリオの雑貨店)
- ドコモショップ
- ひつじのショーンビレッジ(レストラン、雑貨)
109シネマズグランベリーパークにはIMAXレーザーや4DX with SreenXを導入
ショッピングパークからエンターテイメントを経て、ちょっとカルチャーなテーマに街が変わって、憩いや安らぎへ続く場所。もっとも子どもにとっては、あくまで遊びが刺激的。設置された林間の遊具だけでなく遊び場も、用意されました。
スヌーピーミュージアムは公式ミュージアム
まちびらきから少しだけ遅れて、六本木でかつて多くの来館者を集めたスヌーピーミュージアムが、12月14日に復活して規模を拡大、移転開館しました。スヌーピーはまるでマスコットのように、グランベリーパークのあちこちに見かけられるキャラクターになっています。
カリフォルニアのシュルツ美術館の、世界でただひとつの公式サテライト。美術館が所蔵する、スヌーピーが登場する漫画ピーナッツの原画や、作者チャールズ M・シュルツさんに関わるものを展示。それだけでなく映像や立体を駆使した体験型なのが特徴。
オリジナルグッズの販売や、ワークショップでのキャラクター、グッズの自作ルームが常設されます。ただの見せて頂く場でなく、自分のものにする楽しさのある、興味深い関わりをするミュージアムといえます。
スヌーピーミュージアム営業時間:10時~20時
休業日:元旦、その他年2回
公園との関わりありのピーナッツカフェの使い方
別棟になるピーナツカフェは、公園と関わりの深いカフェレストランになります。公園の入口に位置して、公園を見渡す眺望があること。そして用意するメニューは、積極的に公園に持ち込んで楽しんで欲しいものなこと。そうしたことが繋がりを示す部分。
そしてグランベリーパークでは、飼い犬のほうのスヌーピーが強調されていますが、カフェの中では、本当の主人公であるチャーリーブラウンや、その仲間になる通称ピーナッツ・ギャングたちも、存在感を示しています。
用意されるメニューは、漫画に出てくるものを参考にしているそうです。おやつ感覚や持ち寄って、皆でシェアできる感じなのが特徴です。注文の時にはタブレット端末を活用します。
みんなで公園に持ち込むことを意図したPICNIC BOXは、さっそくオリジナルレジャーシート付きで企画されたものです(2,200円)。また、ピクニックやアウトドアで使えるグッズも販売されています。
店内で楽しむのも、テイクアウトにするのも、お気に召すまま。
ビーナッツカフェ営業時間:10時~22時
休業日:元旦、他年2回
関連リンク:スヌーピーミュージアム
ちなみにワンダーシアターの1階の、ひつじのショーンをテーマにしたショップとカフェは広場に面して営業しています。テラス席もあってどちらかといえばライフパーク・サイトの一部のよう。
ひつじのショーンビレッジ ショップ&カフェ営業時間:10時~22時
まちライブラリーは利用者が本を持ち寄る図書館
カフェに並んで建物の2階に入っているのは、まちライブラリー。提唱者の礒井純充さんのアイディアから、各地に広まっているものです。南町田グランベリーパークにパークライフ・サイトを作るにあたっても、町田市はまちライブラリーを、用意することにしました。
用意された本には、メッセージカードが添付されて、読んだ人は感想を寄せることで、繋がっていきます。カフェ同様に鶴間公園の眺めが気持ちいい図書館は、誰でも自由に利用できる場所です。
ライブラリーの中で読書してもよいですし、貸し出してもらって、じっくり読むのもどちらでも大丈夫です。
営業時間:11時~19時(土日祝日は18時まで)
南町田子どもクラブつみきは児童館スペース
ピーナッツカフェとまちライブラリーの建物の階下は、児童館になっています。児童館でよくあるケースは、あくまで地域住民のためとして運営しているもの。つみきについては、町田市民に限らず、グランベリーパークの来訪者になる子どもが、誰でも使える児童館です。
当然のようにおもちゃが用意され、座れるフロアのよくあるスペースと、他に壁に穴の開いた遊びの発想を試されそうな、フリースペースもあります。
営業時間:10時~18時
休業日:木曜日、祝日の翌日
グランベリーパークを訪れるには(アクセスについて)
住所:東京都町田市鶴間3-4-1
連絡先:042‐788‐0109
グランベリーパーク営業時間:10時~20時(金~日・祝に21時まで延長店舗あり)
ステーションコート・セントラルコートの飲食店は22時が基本
公式サイトからの引用
電車でお越しの場合
東急田園都市線「南町田グランベリーパーク駅」直結
バスでお越しの場合
町田バスセンター(町田駅)から神奈川中央交通[町田89]系統
南町田グランベリーパーク駅行で約25分
相模大野北口6番乗り場から直行バスで約15分(土・日・祝日のみ運行)
周囲の交通事情から渋滞緩和のため、公共交通機関の利用を公式には強く勧めています。交通系ICカード(PASMO、Suicaなどのほか、他地域の類似のもののこと)を、タッチでクーポン端末にタッチするとクーポンが発券(電車、バスの利用履歴が必要)されたり特典ありです。
確かに周囲の道路は、かなりな整備がされたとはいえ、それでも交通集中によって週末や休日など、特に事情が読めない場所であることは確か。裏道的なものがあっても、横浜町田ICからは、迂回する道はないです。いずれにせよ、地元の事情通の方などが対象です。
また、グランベリーパークの外周路にまずはアクセスしなければならず、施設への出入り含めて、混雑も発生しやすい道付けになっています。この面では立体駐車場も、あまり都合はよくない部分もあります。
【自動車を利用する場合】
駐車場:(平日2時間、休日1時間)無料、以降30分毎250円
- 商業施設利用時の特典(最大平日6時間、休日5時間まで)
- 買い物の金額によるサービスで
- 利用合算金額2000円以上2時間、10,000円以上3時間、20,000円以上4時間
- 東急ロイヤルクラブ会員特典で(入会費、年会費無料、利用状況でステータスアップ)
- (ステータスごと)シルバー1時間、ゴールド2時間、プラチナ2時間、休日はプラチナのみ
- 109シネマズで映画鑑賞で
- 3時間
- 駐車場の配置
- 駐車場B、C(セントラルコート中央の立体駐車場)
- 駐車場D(ワンダーシアターに以前からある立体駐車場)
- 駐車場A(ステーションコート地下の駐車場)
他、外周部の外側など、混雑時に使う臨時駐車場も用意されます。
横浜町田IC方面から高架橋で向かってくると、境川の手前の南町田北交差点を左折して、住宅街を抜け、田園都市線の高架を渡ってすぐに(鶴間公園手前)左折します。この場合、一般的には駐車場Aを利用するルートになることに注意です。
国道246号線を厚木方面に向かうと、バイパスのトンネルを抜けたところには、イオンモール大和があり、隣接してイトーヨーカドーの大型店舗が並んでいます。ここを筆頭に国道16号線を古淵までいけば、同様に両店舗が並ぶショッピングモールがあります。
それに限らず大きなショッピングモールは、あまた近在する地域。大和の施設では駐車場は、鶴間駅(町田市鶴間とは別の場所)から近いにも関わらず無料対応。郊外型になると駐車場を有料にするところなどありません。古淵の施設は、駅前といってよい立地。
グランベリーパークは無料時間を設ける、同様の対応と言うことになります。公園としてはどうかをみると、近隣には東京郊外らしく大型公園こそあるものの、遊具が充実して子どもとたっぷり遊べる公園とすると、空白を埋めるような存在になりました。
アクセスを含めて考察すると、保土ヶ谷バイパスで行きやすい、こども自然公園(横浜市旭区)との比較ならば、駐車場が完全有料のため、アドバンテージがあります。
交通の連絡が悪く、スムースに行くならば圏央道の相模原愛川ICを使いたくなる、相模原芝溝公園(相模原市南区)ならば、完全無料の駐車場があります。距離はこども自然公園と同じくらいです。
町田市にあるとはいえ、すぐそこは横浜市、エリアの駐車場事情は神奈川県のものが参考になります。公園としてだけならば、無料と有料の境目にあるといっていいでしょう。
ちなみに鶴間公園の駐車場というのもあります。そちらは無料時間は1時間。買い物をして、追加の恩恵を受けることもできません。詳細は関連記事をご参照ください。商業施設のために優先して利用されては困る! ということでしょう。条件はより厳しい設定です。
【公共交通機関を利用する場合】
最寄駅:東急田園都市線南町田グランベリーパーク駅
最寄駅はグランベリーパークの中にあります。駅の大階段を上り、改札から出れば、そこはもうグランベリーパーク。駅前のウェルカムプラザと反対側は北口広場でバスローターリーが整備されています。町田バスセンター9番乗り場はJR町田駅北口前。土日祝日は相模大野駅から直通バスがでます。
まとめ:ただの改修ではなく、生まれ変わったのがグランベリーパーク
もしかしてあそこの真似なのか? と疑われかねない商業施設と、造成された駅前に既成のパーツのように用意されていた、オープンスペースの公園。そもそも商業施設も暫定的な土地利用だったもの。
そんななんとなくな感じだったエリアは、本気度がひしひし伝わってくる意味深い街に変わっています。斬新さ、楽しさ、面白さは、生活のニーズに応える実用的な街を、それに留めない彩りで飾っています。とにかくパークな部分は、とても充実しました!
生まれ変わって開業したグランベリーパークへは、まちびらきからわずか12日間で、100万人の来館者数を突破したと、東急からの発表がありました。商業施設への期待から出だし絶好調だったグランベリーパーク。といっても、そこだけに留まらない魅力があります。
グランベリーパーク公式サイト:グランベリーパーク
鶴間公園公式サイト:鶴間公園