例え周辺部であっても、大都市圏に圧倒的な広さの公園があったなら、規格外のものを作れた理由は必ずあります。それが歴史なのか、都市計画なのかはさておき、そんな大型公園について、子どもが遊べる公園かどうかは、やはり温度差があるのが実情でしょう。
子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。この視点で堺市にある大泉緑地は、超絶の魅力がある公園といえます。大阪の四大緑地とされるうちのひとつで、そういわれるのには歴史的な経緯があります。
そこを市街地にはしない! という意図がきっかけ。そうであるならば基本は緑化したいとして整備されてきました。それだけにとても広い敷地の中で、児童遊戯場としてスタートした場所が3つ。
いまではそれぞれがしっかり整備されて、とてつもないほどの遊び場にまで進化しています。おのおのが点在しているため、もし自転車で訪れられるロケーションの子どもならば、とても幸運だといえます。
それならば、一気に全部を回って遊び尽くすのも可能だからです。そうでないならば、ひとつひとつ特徴のある遊び場を楽しむか、それこそ1日かけてじっくりと遊び尽くすか、無料のレンタル自転車を借りるか、なんらかのアイディアが必要になる規模です。
堺市の中心市街地からもさほど距離がなく、それもあってか駐車場は有料で、しかも時間制の料金体系。ふたつの遊び場は駐車場から少し距離があるなど、自動車での利用について制約はあります。
子どもと無料で遊ぶにはもってこいで、遊具の魅力も見逃せないとはいえ、楽しみ尽くすために事前知識は、あればあるほど助かる公園でもあります。大泉緑地をいつものように、独自に撮影した写真を満載して人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。
さらに、この概略編(アクセス含む)のみならず、3つの遊び場それぞれについて詳細な解説をしたものも用意しています。
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これもまた近くの大仙陵古墳(仁徳天皇陵)など、百舌鳥古墳群やその一帯の公園と、どちらの規模が大きいのか、判断に迷うほどなのが大泉(おおいずみ)緑地。仁徳天皇陵がすごいのか、大泉緑地がすごいのか。いずれにせよ、どちらのすごさもどちらかを知ればよく分かります。
魅力的な大型遊具がある大泉緑地には、遊具での遊び場が3つあります。それぞれに特徴があって、むしろ違う公園が3つあると思うくらいの方が、体感としての認識に近づくかもしれません。広い大泉緑地の敷地内にあるとはいえ、お互いは離れていて、駐車場の隣なのはひとつだけです。
- 大泉緑地の3つの遊び場
- わんぱくランド
- 冒険ランド
- 海遊ランド
- スポーツ施設
- サイクルどろんこ広場
- スケート広場
- テニスコート
- 野球場
- 球技広場
- スポーツ広場A・B
- レジャー施設ほか
- Good BBQ大泉緑地(バーベキュー施設)
- 中央休憩所
- ひつじ園
- ふれあいの庭(洋風庭園)
- かきつばた園
- 大芝生広場
- 桜広場
圧巻の滑り台、それも違う種類がふたつある冒険ランド
3つの遊び場がある大泉緑地でも、独自性という点では圧巻な砦からの滑り台。冒険ランドの中心部にそびえています。それも一気に滑降するロングスライダーと、大きくワイドなため滑るというより落ちるような感覚が味わえる大滑り台、ふたつが一度に楽しめるという、豪華な大冒険になっています。
周辺には大きめ、小さめ、ふたつのコンビネーション遊具もあり、ワイドな大滑り台の着地点の砂場の他にも、専用の大きなものも別にあります。しかも、それでなかなか充実しているな! と感心して終わりではないのです。
かつてのウッドビィレッジの流れを組む巨大木製遊具も、いろいろな仕掛けを組み込んで待ち受けています。
大泉緑地の遊びの原点の場!巨大複合遊具が鎮座するわんぱくランド
公園として今の流れに沿った形に整備されたのは、意外に昭和40年代も半ばからという大泉緑地。金岡地区児童遊戯場が1972(昭和47)年に水流(第1駐車場と大泉池に挟まれた付近)、加呂登池周辺と一緒に先行して開設されたのが始まりです。
その金岡地区児童遊戯場が1991(平成3)年わんぱくランドとして生まれ変わったのが今の姿です。つまりここが大泉緑地の遊び場の原点ということ。リニューアルの目玉はなんといっても、ふたつの高い塔を結ぶ巨大複合遊具です。
わんぱくランドには他にも、かつての児童遊戯場の名残りの遊具に加えて、幼児遊具、ジャングルジム、ターザンロープなども新しく揃っています。また、駐車場からも、最寄駅からも一番近い遊び場はここです。
海の風物をテーマにする遊具が並ぶ海遊ランド
今でもかつての、南花田児童遊戯場の看板が残っている海遊ランド。公園の北の端にあって、その方角には大泉池があるためいずれにせよ、駐車場のある方面からは、池の周囲を迂回しなければ、辿り着けない場所です。
もっとも周辺の子どもや、自転車を活用できる場合は、そんなことは問題ではありません。海をテーマにした、ファンタジーな遊び場はやはり人気があります。
海に関連するアイテムは灯台、舟、そして大ダコにクジラと、それぞれが遊具になっています。生き物に擬している遊具のうち、ピンクのタコのほうはかなり自由度が高い柔軟な構造をしています。
子どもから参加できるエクストリーム系スポーツの場もあり!
スケートパークに加えて、自転車を使った取組ができるスポットも用意されています。どちらも本格派で、乳幼児からの遊具での遊びの先まで、しっかり対応している公園といえます。
各種のよくあるスポーツ施設だけでなく、エクストリーム系があることで、より挑戦を意識した取り組みのできるスポーツパークになっています。
本格派の証のレース開催も!サイクルどろんこ広場
サイクルどろんこ広場と言われても、一般には何をするところやらイメージしずらいハズです。ここには泥沼があるのではなく、BMX(Bicycle Motocross)のレースフィールドとして機能しています。
オートバイで行うモトクロス競技のようなものを、20インチの専用自転車で行うのがBMX。起伏のある土の路面や、バンクなどがあって、小さな子どもから大人に混じって取り組んでいます。
そして大泉緑地のコースは、全日本選手権が開催される本格コース。BMXはレースとフリースタイルに分かれます。サイクルどろんこ広場は、レースのほうを行うためのものです。
サイクルどろんこ広場利用時間:9時30分~17時(11月~2月は16時30分まで)
利用料金:無料(大会など開催による団体利用は管理事務所に相談)
広いスケート広場ではあらゆる技を披露
本格的なBMXコースを備える公園ほどレアではないにしろ、スケートボードのためのスケートパークも、どこにでもある訳ではないです。スケート広場は、あらゆる技を繰り出せるだけのセクションが用意された、自由に利用できるスケートパークになっています。
有料となるスポーツ施設の利用はスポーツハウスで
野球場、テニスコート、球技広場、スポーツ広場の利用は有料になっています。テニスコート横にあるスポーツハウスにて受付けています。
スポーツ施設利用時間:9時~17時
スポーツ施設利用料:
野球場1,650円(土日祝日1,980円)
テニスコート(人工芝14面)1,030円(土日祝日1,240円)
球技場片面1,340円、全面1,610円(土日祝日片面1,610円、全面3,220円)
スポーツ広場1,240円(土日祝日1,490円)
連絡先:072-259-8600
大泉緑地のレジャー系の施設は?
遊具で遊ぶ、スポーツを楽しむ、散策をするなどの他に大泉緑地で楽しめるのはなにかレジャー系の施設もご案内します。
公園全域に散らばるBBQエリア!Good BBQ大泉緑地なら手ぶらでOK
- バーベキュー指定エリア
- Good BBQ大泉緑地と野外炉エリア、その周辺地
- さくら広場
- 石澄の丘付近バーベキューエリア(第一駐車場前)
大泉緑地では公園の3ヵ所が、バーベキューエリアに指定されています。ひとところでなくそれぞれはやはり、散らばっています。その中で、手ぶらで訪れてもBBQが楽しめるサービス(有料)を提供するのがGood BBQ大泉緑地。冒険ランド、サイクルどろんこ広場に隣接する場所にあります。
食材を有料で提供してもらうと、テント席と用品を利用できます。また食材と炭を用意して、野外炉を有料(平日850円、土日祝日1,010円/1時間ごと)で利用してもよいです。すべて持込でバーベキューエリアを自由(コンロは必ず用意)に使ってもよいです。
Good BBQ大泉緑地利用の場合
利用時間:10時~18時
定休日:火曜日(祝日の場合は翌平日)
いずれの場合でも、Good BBQ大泉緑地で食材を入手してもよいです。いくつかある食材のセット内容と料金、野外炉の予約などはGood BBQ大泉緑地のサイトを参照できます。
関連サイト:Good BBQ大泉緑地
中央休憩所・花と緑の相談所では軽食とキッズコーナーも
大泉池への湖上デッキのところにある、大きな屋根と両翼の建物が中央休憩所。ひとつの建物は軽食も食べられるカフェ、もうひとつの建物は花と緑の相談所になっています。
カフェラ・メールでは、飲みもの、ビールなどに加えて、カレーやヤキメシ、スパゲッティ、ヤキソバなどの軽食から焼肉定食まで、しっかり食事も大丈夫。
街の緑化、園芸の相談に乗ってもらえる花と緑の相談所。また、ここにあるキッズコーナーでは、ぬりえ、木の実の工作をして遊べます。
花と緑の相談所開館時間:10時~17時
休館日:火曜日(祝日の場合翌平日)
金岡口の噴水と中央休憩所の間には、ひつじが飼われているひつじ広場。
中央休憩所の隣には洋風庭園のふれあいの庭があります。
例えばふれあいの庭の前にあるトイレなどは、子ども対応も完璧です。
管理事務所では無料のレンタルサイクルに注目!
管理事務所で注目したいのはレンタルサイクル。大泉緑地を利用するにあたっては自転車があれば、園内をいろいろ回るのにはとても便利です。自転車で訪れなかったとしても、管理事務所で申し込めば、無料で貸し出しを受けられます。
ただし、大人用15台、小人用4台限りです。管理事務所は、東側の第1駐車場の隣です。他にも赤ちゃんルームでは、カーテンに囲まれた授乳スペースもあります。
大泉緑地を訪れるには(アクセスについて)
住所:大阪府堺市北区金岡町128
連絡先:072-259-0316(管理事務所)
公式サイトからの引用
地下鉄御堂筋線「新金岡」下車2番出口から東へ1km
南海高野線「三国ヶ丘」またはJR阪和線「堺市」から南海バス「北区役所前」下車東へ800m
南海高野線「堺東」から南海バス「金岡口」下車東へ600m近畿自動車道松原ICより7km、松原南ICより6km
南阪奈道路美原ICより7km
阪神高速15号堺線堺ランプ下り出口より6km
大阪中央環状線が公園南側に接しています。高速道路もいくつかの路線が使えます。車で大泉緑地までは便利なのですが、問題は停めることです。公園の駐車場自体は沢山用意されています。新金岡からは徒歩圏、または近隣の駅からバス便もあります。
【自動車を利用する場合】
駐車場:有料(787台)
駐車料金:(普通車)1時間まで420円、以降4時間まで1時間ごと100円
さらに1時間ごとに830円、930円となり、6時間以降24時間まで1,030円。
ちょっとだけ遊びに来たという場合を除き、特に3つの遊び場を回ろうと思ったならば1,030円かかると思っていいでしょう。街の中だから致し方ないところなのか、いずれにせよこの点で出費が必要です。
最寄インターチェンジ:阪神高速15号堺線堺
阪神高速の場合、湾岸線大浜から中環、14号から大堀でもいいでしょう。南阪奈道路からならば美原、近畿自動車道ならば松原ICでしょうが、公式案内の松原南というのは、阪和自動車道の美原南との勘違いに思われます。
【公共交通機関を利用する場合】
最寄駅:地下鉄御堂筋線新金岡駅
北区役所のある新金岡駅が最寄です。イオンの裏手からは遊歩道にもなっていて、歩きやすいこともあり、徒歩で利用できるでしょう。どちらにせよ、このルートで到着するわんぱくランドから他の遊び場に移動するために、また同じような距離を歩くことになります。
堺市の市街地だけあって、他の駅などから南海バスも複数路線利用できます。公式に案内されている北区役所前、金岡口の他、北側の停留所も利用できそうです。
関連リンク:南海バス堺営業所運行系統図
まとめ:3つのランドはどれも体験したい違った持ち味
いろいろな楽しみがある大泉緑地も、気軽に子どもと遊ぶならばまずは3つのランド巡り。どれも違った持ち味があって、それぞれ楽しめます。おのおの離れた場所です。事前のプランは、しっかりと考えることをおすすめします。
プランの折には、それぞれの遊び場の詳細も関連記事でチエックしてみてください。
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公式サイト:大阪府公園協会 大泉緑地