子どもと無料で楽しむ東三河ふるさと公園御津側編【愛知県豊川市、人気の遊び場】



赤い巨大な塔になっている遊具は、ネットでできています。愛知県豊川市の東三河ふるさと公園にある遊具は、ネットにこだわりがある! と思わされます。とても大きな網を使ったものがふたつあって、どちらも公園の主役です。

子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。山ひとつが丸ごと公園になっているここで、南側になる御津側の遊び場、憩の広場には鉄柱を丸く配置した周辺に、変化に富んだ冒険が自由に楽しめるように、工夫を凝らして網が張り巡らされています。

公園を代表する遊具のうちのひとつになる、鮮やかな赤い色のネット遊具は三河富士(赤富士)と名づけられたものです。こちらは構造体となるのは鉄塔。東三河ふるさと公園の山の反対側(御油側)には、木の柱で立てられた砦にネットの道ができている、渡しの砦があります。

どちらも尋常ではない存在感を示す遊具。さらに憩の広場には、芝生に映える赤がお揃いの、違うネット遊具もあります。山を登り切った頂上にはピクニック園地。アスレチック風の遊具が並ぶ中で、やはりネットの回廊が大きなパートになっています。

山の峰付近にあるピクニック園地

遊具に関しては、ネットづくしとでもいうべき公園。大きなふたつもそれぞれ異色で、憩の広場の小さなほうも、回廊部分がネットになっている姿には、かなりのこだわりを感じます。

御油側に負けずに迫力ある冒険ができる、東三河ふるさと公園御津側を、いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。

子どもが大型遊具で遊べる憩いの広場をしっかり解説!

いまだに拡張予定の残る東三河ふるさと公園の中で、御津(みと)側と呼ばれるのは、2009(平成21)年3月29日に追加された約62.0haの部分です。東海道の本陣に端を発する市街地の御油側に対して、御津側は農村地帯。そして互いに山の反対側です。

2006(平成18)年に先行して開園していた北側の御油側については、主要な遊び場となる、東三河あそび宿を中心に関連記事でご紹介しています。

関連記事:子どもと無料で楽しむ東三河ふるさと公園御油側編

そちらでもご紹介した、東三河ふるさと公園の概略リストを、こちらにも掲載しておきます。

東三河ふるさと公園(ひとつの山)の概要

南管理棟にも御油側管理棟同様木製遊具が設置
御油側
街の広場(管理棟を含むエントランス)
桜の広場(ちょっとした遊具のある広場など)
修景庭園
三河郷土の谷(ビオトープ)
東三河あそび宿
御津側
憩いの広場(遊具広場)
頂上付近
展望ツツジ園
ピクニック園地
周回路にあるスポット
梅の広場
三河山野草園
ロックガーデン
未拡張地
東側の拡張予定地

この園内のうち、御津側編では大型ネット遊具が存在感を示す憩いの広場と頂上付近にあるアスレチックテイストの遊び場、ピクニック園地を詳しくご紹介します。

憩の広場では大も小もネットへのこだわりあり!

憩の広場三河富士(赤富士)は、豪快な大型ネット遊具。

屋根付きの休憩スペース、四阿も並ぶ、三河富士の周辺はまさしく憩の広場のセンター

周囲は農村の段々畑をイメージして、斜面を整備しています。ここは御油側のユニーク遊具が並ぶ界隈、桜の広場と並ぶ東三河ふるさと公園のお花見スポット。ソメイヨシノの季節には、地元でも楽しみにされている場所です。

建物前には自動販売機も並ぶ、トイレ棟もセンターのところ。

多目的トイレは、子ども向けとしてもあらゆるものが揃います。乳児イスにオムツ替え台、着替えボードと、いま公園の子ども対応で、考えられるすべてです。

さらに奥のほうにも、いろいろな滑り台が置かれる子供の遊び場があります。どちらかといえば、小さな子ども向けのスペース。

三河富士については、内部は空洞。ネットが張り巡らされているのではないです。円形に並んだ支柱から、斜めに張られたネットを上り下りする遊具です。

外側の斜面はそれなりに急傾斜です。

とりあえず目指すのは中央の丸い辺り?

丸い部分は頂上にあたります。実は外側の急斜面は、両サイドに立ち上がっている部分をよじ登って下を見た景色。

普通は行かない場所を、眺めてみただけです。最上部のリングから下へのネット斜面、実は途切れています。

三河富士はやたらと難易度を上げて、ドヤ顔をするような無体な遊具ではないです。程よい挑戦が仕組まれていて、あくまで楽しく遊べる遊具。

城塞の返し? かと思ってしまいそうなこの部分。

ここだってひと息ついたり、ハンモックのようにして遊んでみたり、ネットでできたメリットを、存分に享受する仕組みなハズです。

なんだか誤解を受け易そうな遊具の赤富士。途中にはしっかりと踊り場だってあるんです。派手な色と迫力がそうさせるのか、決してうがった見方は必要なさそう。

こうみえても案外、当たりの柔らかなボディを持った、自由な発想を試せる優しいやつなんです。そして、自由な中に、決して押しつけがましくない、意外な規範で攻略の道を示してくれるものでもあります。

滑り台がいろいろある子供の遊び場。こちらもよくみると、実はネット三昧な遊具。

階段もあるとはいえ、進んでみたいのは、長短備えた滑り台まで長く続くネットの道です。

そしてネットの道、一本ではないのです。

滑り台なしのU字鋼をネットで繋いだ、ネットだけの回廊もあるのです。途中には短いリングネットも!

外周をぐるりとネット回廊で向かって、白い丸い屋根を挟んで幼児用滑り台まで、巡回できます。

なんと幼児用滑り台に上る手段までネットを採用です!

ネットへのこだわりでいえば、錦鯉? の形のネット遊具。こんなささいなものまで一貫しています。

憩の広場からピクニック園地への道

開園当初からあったピクニック園地には、御津側の開園時に周遊路が整備されています。

主ルートは大きく迂回、ショートカットも存在するも…

背景の花の丘の向うが周遊路

向かうのは御津側のゲートからは、憩の広場とは逆の方向。それでも周遊路は、憩の広場のほうを大きく迂回してピクニック広場に向かいます。

周遊路が歩きやすい道ながら、それでも登り坂です。南管理棟脇からのショートカット、七曲りの路コースや、南側第2駐車場からの山頂健脚コースなどは未舗装。登山路だと考えておいたほうが、よいでしょう。

山頂健脚コースの場合は、本来展望ツツジ園へのルートです。途中で周遊路に出ます。そこからは、ピクニック園地を目指して下さい。

さすがなのは眺望のみならず!ピクニック園地

東三河ふるさと公園の一番高いところは、遠見山の峰にある標高190 mの展望ツツジ園ピクニック園地は、それに次ぐ180 mの峰です。スペックで分かる通り、ここだって絶景の場所です。

周回路からは階段か、迂回路でちょっとだけ上に!

一番手前の部分には眺望を生かす展望台と、そこから出発するグリッサンド滑り台の滑り台。さほど長いものではないです。

隣の小さな丘には、ターザンロープと幅広の滑り台を備える遊具があります。

ぐるりと丘を取り囲むのは、ネットの道。そうですやはり、ピクニック園地でも、ネット遊具が主要な役割を果たします。

鉄の輪のリングネットなら、よくあるパターン。類似の物ながら木組みの遊具です。耐候性が弱い素材どおし。だからこそレアといえます。

滑り台とターザンロープのちょうど反対側に、ふたつの小屋のようなものが連なります。連絡は当然のようにネットの道。

小屋の先では、小さな丘のうえまで、ネット通路になっています。ただし、この辺りはちょっと趣も違っています。白い柔らかな、クッション素材の道が出現です。

その前に小屋の床が、蹴込まれています。

ここにもクッションが仕込まれていて、一瞬これは? となります。小さな子どもが飛び降りてみてもいいよ! という意味でしょう。

クッション素材は結構、大きなスペースを取っています。

クッションと滑り台や、ターザンロープの間は、またネットの道。こうしてぐるりと一周しています。

丘の上から見渡すとさらに、奥のほうにピクニック園地は広がっています。

そこには、いろいろなアスレチック風遊具が、点在しています。特にコースにはなっていません。

幅広の滑り台はちょうど、御油側東三河あそび宿入口のものと同じ趣旨のよう。道具がなくても、芝の斜面を滑れてイイです!

ターザンロープはシングルレーンながら、標準的な大きさを確保しています。東三河ふるさと公園を訪れた場合、誰もが悩みそうなのが、ピクニック園地まで行くべきかどうか。

展望台からの眺めもいいだけに、ここは山の頂上。御津側からも、御油側からも距離があります。

ターザンロープ以外は規模の点、小さめではあります。けれども、もし白いクッションがふわふわドームだったとしたら、下手をするとピクニック園地は、フルセットになりかねない遊び場なのです。

関連記事:【おすすめ遊具】公園選び写真満載の参考書、どこにある?が一目瞭然
(フルセットの公園とは関連記事のようなところのことです。)

ここは、東三河ふるさと公園の中でも、訪れにくい離れな遊び場。大きく分けると1/3、欲張ってみても1/4(東三河あそび宿、憩の広場、桜の広場とともに)の遊び場に過ぎません。

それが下手をするとフルセット。なんだか遊び場の縮図のようなところ。できるならば、簡単に見逃していい場所ではないように思います。

ゲートから離れたこの場所、トイレも他と変わらず立派なものです。こんな点でも安心です。

三河ふるさと公園御津側を訪れるには(アクセスについて)

住所:愛知県豊川市御油町滝ケ入11-2
連絡先:0533-87-9301
開園時間:7時〜18時30分(10月〜3月は17時30分まで)

公式に案内されている住所はこのとおりながら、これは北側(御油側)の管理棟の住所と連絡先です。この住所を目指しても御津側の入口付近には辿り着けません。いずれにせよ、どちらの門も時間がくると閉ざされて、出入りはできません。

南側管理事務所の住所:豊川市御津町豊沢樽美

公式サイトからの引用
車でお越しの場合

東名高速道路 音羽蒲郡ICから約15分
東名高速道路 豊川ICから約25分

公共交通機関でお越しの場合

名鉄本線
国府駅下車 徒歩約25分
御油駅下車  徒歩約15分

公式サイトにあるこの記述は、あくまで御油側のことです。特に公共交通機関での利用の場合、まったく事情は違いますのでご注意ください。もちろん、この案内の通り御油側のメインゲートに着いて、園内を経て御津側を訪れても構いません。

標高は御津側入口45 m、南管理棟53 m、御油側管理棟、52 m

ただし、そのルートは山を登り、標高180 mのピクニック園地を経由して、また下りることを繰り返す道になります。それぞれを自動車で訪れることをお勧めしたい公園ながら、体力に自信がある場合、1日かけるつもりでハイキングするのも、また意義がありそうです。

いずれにせよ、ピクニック園地も訪れたいならば、一度は山頂まで往復しなければなりません。また、御津側を徒歩で目指すならば、山を越えるとはいえ、園内を抜けた方がよいように思います。以下、直接御津側を目指すための事情を記しておきます。

【自動車を利用する場合】

第1駐車場(南側管理棟横):普通車36台(内、身障者用3台)

駐車場:無料(南駐車場36台)

第2駐車場

御津側入口から入った先、坂の上に南側管理棟と第1駐車場があります。さらにちょっとだけ坂を上った先が第2駐車場です。こちらは臨時用という位置づけ。舗装もされていません。ただし、通常でも閉鎖されることもなく利用できます。

最寄インターチェンジ:東名高速道路音羽蒲郡(御津側まで約7.4 km)

御津側に通じる道は、国坂峠を越えて蒲郡の街や、三河湾スカイラインに向かう道です。そして、国道23号線の蒲郡バイパスが建設中の場所でもあります。東側の市街地までは、豊橋バイパスが開通済みで、県内の国道23号線バイパスの最後の未開通区間となっています。

【公共交通機関を利用する場合】

最寄り駅:名鉄名古屋本線国府駅(約2.9 km)、東海道本線愛知御津駅(約3 km)

最寄バス停留所:東三河ふるさと公園前
(豊川市コミュニティバス、ハートフル号)
1月1日~3日を除く月、水、金運行の金野・豊沢線(愛知御津駅前循環)
愛知御津駅前 8:50、11:23、15:13分発

この3便が公園を通ったのち、熊野神社を経由して再び公園から駅に向かいます。

東三河ふるさと公園前 9:17、11:50、15:40分発

他に朝公園を出て駅に向かうバスが1本あります。これは時間的に公園利用には適しません。このような運行のため曜日と時刻に厳密に対応すれば、バス便の利用も不可能でありません。

徒歩で向かうならば、公式案内にある名鉄の御油駅は御津側には遠回りです。名鉄の国府駅とJRの愛知御津駅はほぼ同じ距離です。いずれにせよ少なからぬ道のりになります。御津側については、自動車での利用が無難でしょう。

まとめ:ネット遊具の総本山!こだわりが特に見える憩の広場

憩の広場に限らずネット遊具へのこだわりを強く感じる東三河ふるさと公園。新しい方の園地となる憩の広場三河富士は、躯体の特徴からしてザ・ネット遊具的な存在感。けれども小さなほうのこだわりも、是非見てみて欲しい遊び場です。そして、可能ならばピクニック園地もまた、足を伸ばして頂ければと思います。

ザイルネットを含めたネット遊具をまとめた記事があります。東三河ふるさと公園のネットへのこだわり、一層分かる記事です。

関連記事:公園選びの参考書!公園遊具の種類を徹底考察【ザイルとネット遊具】

公式サイト:公園にあそびにいこう!東三河ふるさと公園