子どもと無料で楽しむ東部交通公園(今井児童交通公園移転先)【東京都江戸川区、人気だった遊び場の顛末】

東京都江戸川区で、完全無料(その気になれば一切の費用を使わずに遊べる)の交通公園として人気の高かったのが今井児童交通公園。2019(平成31)年4月1日より東部交通公園として生まれ変わっています。

東部交通公園の場所は、スーパー堤防として整備済みのところ

新しくできた東部交通公園は、かつて今井児童交通公園があったところから、旧江戸川を少し上流(江戸川のほう)に向かったところ、やはり川沿い(ただし、こんどは川は公道を挟んだ向こう側)に移転しています。

子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介している、「子どもと楽しむ」公園シリーズ。確かにそう思えた公園だった今井児童交通公園に対して、東部交通公園は、交通公園のまま移転して、機能としては存続しています。

ただし、スケールダウンしてしまった面は、否めないものになっています。きれいな管理棟ができて、決してここでは楽しめない! といったものではないとはいえ、もうレインボーサイクルはありません。

駐車場も有料となり、完全無料でもなくなりました。無料で利用できたほうが、おかしかったのかもしれないレインボーサイクルがなくなったのは、運営には必要な職員の確保含めて予算の都合なのか?

はたまた敷地の都合で、とてもそんなものを設置できなくなったのか? 記事更新の段階の2020(令和2年)12月でも、跡地は荒廃したままでした。なぜ移転しなければならなかったのか(スーパー堤防工事後に防災公園整備予定とのこと)も、はっきりしないのが現状。

東京23区をざっと見渡しても、交通公園というものは、ありふれたものではありません。他にない訳ではないものながら、どこにでもある訳でもないです。そういう意味では、いまだ利用する価値はあるのが東部交通公園

そうはいっても、しっかり解説するまでもなく、信号機のある交差点もある疑似的な一般道のような場所を、足漕ぎゴーカートや自転車を借りて遊べるといえば、説明は終わってしまいます。

どちらかといえば、かつてあった今井児童交通公園の記録としての価値が高くなりそうな記事のため、記録は残しておきます。比べてみるといかに今井児童交通公園が、驚くべき楽しみのあった公園なのか、よく分かるものといえそうです。

東部交通公園の概要案内

江戸川清掃工場の近くに(今井児童交通公園が)移転した? と言っていい東部交通公園。より住宅街を奥に進んだところといえそうです。道を挟んだ隣には東部図書館があります。

近くの公共施設として東部公民館というものもあり、この辺りを東部とするのは江戸川区のトレンドなのか、確かに都心方向から荒川の向こう側になる江戸川区の中でも、新中川の更に向こうの東側という位置関係になります。

のっけからスケールダウンしたとお伝えしたものの、正確には敷地はさほど狭くなった訳ではありません。遊具や施設の類は確かに規模は縮小したものの、交通公園としてのコースは、規模を保っています。

ただし、細長い敷地を巡る感じだったものが、周囲から盛り上がった長方形の中に、割り付けられたといった感じに変わっています。駐車場や管理事務所があるほうと反対側には、遊具広場も設けられて遊具もあります。

遊具は小さなすべり台と、スプリング遊具が3つ。あるのはごく簡単なもので、対象も幼児、それも小さなほうということになりそうです。

貸してもらえる乗り物も、今井児童交通公園の頃とさほど変わらず、足漕ぎ式のゴーカートや、いろいろな自転車が用意されています。

キックバイクなどと呼ばれるペダル無し自転車は、自転車の訓練にはよさそうなこの頃のものでしょう。新しさを感じさせる要素になっています。

ヘルメットなどの用品も、管理事務所前に用意されて使えるのも、以前と同じです。

今井児童交通公園では、広い休憩コーナーにあった自動販売機は、2台が管理棟の横に置かれています。

トイレは多目的トイレを挟んで、男女のもの。こうした設備は断然立派に変わっています。

コースは基本的には、長方形の敷地に割り付けられた、2車線路が行き交うもの。信号や横断歩道があるのは、交通公園らしい様式です。

一部には、一方通行のカーブの部分もあります。奥の遊具のある辺りが、そうした変化のある部分です。

東部交通公園を訪れるには(アクセスについて)

今井児童交通公園のあった、今井橋や瑞穂大橋のほうからは篠崎街道を進んで、旧江戸川沿いのほうと、街中を進む方に分岐した先(どちらも篠崎街道)、川沿いのほうにあります。そして川沿いのほうは、バス通りではありません。

【自動車を利用する場合】

駐車場:有料

どこにあるのか分かりにくかったものの、無料駐車場があった今井児童交通公園に対して、駐車場は有料になっています。場所は分かりやすくなりました。

駐車料金:最初の1時間200円、以降1時間毎100円
(12時間最大1000円、以降加算は1時間毎100円)

隣接する東部図書館には無料駐車場があるのに、この有料対応はどうした事情なのか、いまひとつ理解できない気もします。公共交通機関で行けない距離ではないでしょうけれども、やはり自動車が便利です。そもそも遠くからの利用者を想定する公園ではないということになるのでしょうか。

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【公共交通機関を利用する場合】

最寄駅:都営新宿線瑞江駅約1.3 km

最寄バス停留所:京成バス鎌田宿、八雲神社
小72(一之江駅~江戸川スポーツランド、小岩駅路線)
瑞75(江戸川スポーツランド~新浦安路線)

バスを利用する場合は、今井児童交通公園の時と同じ一之江駅からが便利です。バス便は小岩駅や新浦安駅を利用するのも手でしょう。歩いて向かうとしても瑞江駅からは、住宅街を抜ける道でやや分かりずらいです。比較的分かりやすい一之江駅からは1.8 kmほどになります。

かつて人気だった今井児童交通公園の記録

新中川が旧江戸川の流れに合流する地点、対岸は千葉県の市川市、川をほんの数キロ下るとそこは東京ディズニーリゾートです。もともとは利根川の河口はそこにありました。

江戸の時代から東京の生活史に深く関わってきた河川。雄大な眺めが今井児童交通公園を囲んでいました。横に広い敷地を駆け抜けるコース取りが楽しかった交通公園。以下は、スケールダウンして移転する前の取材記事を、記録として残したものです。

何よりの売り物だったのは、無料のレインボーサイクル。交通公園ならどこにでもあるものでなく、あったとしても大抵は有料です。

今井児童交通公園の足漕ぎ式モノレールサイクル(名づけてレインボーサイクル)は、子どもだけでなく一緒に乗る大人も無料です。そこからの眺めも気持ちいい、知る人ぞ知る公園でした。

レインボーサイクルと、走って楽しいコースが見逃せない公園。遊具も特徴があって、訪れる価値は大きなものだったといえます。全て無料となっていた今井児童公園の乗り物。

ドライブ気分が盛り上る細長い形のコースを、ゴーカートや自転車で走り回れました。東側の今井橋たもとの乗り物車庫脇には、小さな子どもや練習向けのスペースもありました。

密集市街地の公園ながら駐車場も無料

そこから西側のエリアに向かうと、空中のレールに沿って足漕ぎのレインボーサイクルが走っていました。千葉県との境となる周辺は、ことさら密集した住宅エリア。それでもしっかり無料の駐車場もありました。

今井児童交通公園で乗れたもの一覧

レインボーサイクル

左側の席に手動ブレーキがついている足漕ぎ式の2人乗りの乗り物。モノレールに沿ってコースをぐるりと1周。シートベルトがついていました。

身長130 ㎝あれば、年齢にかかわらず乗車でき、130 cmない場合でも130 cm以上の人に同乗することはできたもの。その場合でも座れてシートベルトができることが条件でした。同じタイプのものは例えば辻堂海浜公園スカイサイクルがあります。

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ほぼ同規模のスカイサイクルは有料です。スカイサイクルから湘南の海は見えるところにはないです。有料とはいっても格安で、広々とした敷地と大型遊具、ソリゲレンデなど、辻堂海浜公園は、足漕ぎモノレール以外にもいろいろな公園です。

レインボーサイクルは、今井児童交通公園の主役でしたし、何より眺めが抜群だったのです。そしてつくづく無料というのは、これだけの楽しみだった以上、際立った特徴とえたものです。

ゴーカート

ゴーカートといってもエンジンやモーターがついているものでなく、あくまで足漕ぎの四輪自転車。

実は四輪のタイプの自転車はけっこう踏力が要ります。ですから写真のように大人がエンジンの代わり! ということになったりします。いずれにせよハンドルを回して舵をとるタイプの乗り物です。その点では自動車を運転した気分は満点です。

自転車

子どもの交通手段の主役はやはり自転車。交通公園の目的は楽しむことももちろんながら、交通教育も主眼です。その点欠かせないものながら目新しさはやっぱりゴーカートになるでしょうか。

交差点エリアではゴーカートと自転車は動線が分けられていたりします。

補助輪付自転車

自転車の入門編といえば、補助輪付のものということなります。自転車に乗れなくもゴーカートには力不足でも大丈夫です。もっとも今の時代、ペダルレスで足漕ぎから補助輪なしで練習するのが主流になりつつあります。実際自転車に乗れるようになるのもそのほうが早いです。

そんな事情もありますから、補助輪自転車の目的はやはり誰でもすぐにコースを楽しむということにつきます。

コースに出るのはちょっとまだ… という子どもには

駐車場の横、自転車が保管してある場所の前はコースと分かれて独立。ここでは三輪車に乗れるようになっていました。真ん中の木の周りを回ったり自由に遊べる場。やはり幼児向けでした。

楽しさ溢れる今井児童交通公園のコースと遊具の詳細

どうしても交通公園のコースは、交差点エリアが多いでしょう。

そもそもの目的が交通への理解を深めるというものですし当然といえば当然のこと。

周遊するのが楽しい!今井児童交通公園の特徴

交通公園の楽しさは周遊コースがどうなっているかのほうが重要。ドライブ気分が満喫できるかどうか、運転の楽しさを感じられるかどうか。その点ワクワクできるコースなところが今井児童交通公園のいいところでした。

今井児童交通公園の遊具は?

細長い敷地を周遊する途中にさまざまな遊具も配置されていました。

すべり台は360度ループで豪快なもの。

おままごとハウスは色違いのものも!

休憩スペース含めて交差点エリアの区画は、遊びのテーマがちりばめられている街といった風情。

標識や道路のペイントを読み取る訓練になる交差点エリア。今井児童交通公園ではここから次のエリアに出向いてからが本番になっていました。

いわば街をでるあたりにあったのは管理事務所。

横にはアイスと飲料の自動販売のある休憩スペースがありました。

例えて言えば郊外ドライブ! そういう想定の中、道の途中には楽しみが用意されていました。

小さなものながら、コンビネーション遊具もありました。

高さはほんの数段分、対象年齢は3~6歳まで。

難易度もそれなりに工夫されていました。

単純そうにみえて使い方によって相当難易度が変わってくる、定番系のラダーもありました。

見晴らしよく気持ちいい、レインボーサイクル

西側はレインボーサイクルエリアでした。

西側の合流地点付近(旧江戸川と新中川)のエリアは改装前後で違った様子。

西側に架かる瑞穂大橋を改修するために、かつてあった大きな滑り台遊具がなくなるという経緯もあったものです。

今井児童交通公園の施設は?

いま公園が作られるならば必ずあるような、多目的トイレなどはありませんでした。

この休憩スペースの辺りは、大きな遊具がなくなった代わりに、隣接する一般道の橋の架け替えとともに整備されました。

こちらのトイレもごく一般的な機能の物でした。

まとめ:知る人ぞ知る存在だった今井児童交通公園!移転後は?

完全無料ながら、遊び甲斐たっぷりの公園として、人気の高かった今井児童交通公園東部交通公園として生まれ変わりは果たしたものの、敷地の形も変わり、見渡しがよくなった分、ドライブ気分もかつてほどとはいえません。

レインボーサイクルがなくなったことで、期待できる楽しみは雲泥の差。レインボーサイクルは致し方ないとして、遊具についても、小さく数も少なくなってしまいました。もはやできるのは、かつてを懐かしむだけです。

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