子どもと無料で楽しむ新田さくら公園【東京都足立区、人気の遊び場】

東京のまちづくりという大きなビジョンの末、大事業で取り残された場所だからこそか、幸いにしてなのか。後にきれいに開発された新田のエリアには、街にふさわしい遊び甲斐のある公園があります。

東京都足立区の新田さくら公園の大型コンビネーション遊具は、高さこそ幾重にも積み重なる派手な外観ではないものの、その展開力たるやなかなかの規模。組み合わされた遊びの豊富さでも秀逸なものです。

ささやかながらローラーすべり台も置かれていて、こちらは規模的にはあくまでミニサイズ。ただしコンビネーション遊具の一部のように考えるならば、それも納得がいくものです。

子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。夏にはよく整備されたじゃぶじゃぶ池で水遊びができ、芝生広場も広々したもの。

フットサル施設やバスケットゴールがある多目的広場は、子どもが遊ぶホットな時間には自由に開放されています。程よく使いやすく、ツボを得た感じの遊び場が、まとまっています。

都立汐入公園の対岸付近が旧綾瀬川の合流地点

足立区では新田と呼んでいる部分から千住の辺りまで、墨田区との境になる隅田水門からの旧綾瀬川(綾瀬川だった流れが取り残された部分)までが、隅田川と荒川に挟まれた中洲になっています。

新神谷橋から鹿浜橋方向(どちらも環七の橋)、赤い橋梁は荒川沿いの首都高

23区で3番目に広い足立区で、荒川より南側の中洲は割合としては狭いエリアになります。よく見れば東京の河岸付近の街で水域に切り取られているのは、ここに限ったことではないです。それにしてもこの部分は特徴的。

公園が面する隅田川の向こうは北区

隅田川の蛇行具合によっては、人は住んでいないただの土手の部分があったり、まさしく中洲といった景観を含みます。さらにいえば、北区や荒川区との境になっている隅田川よりも、荒川の流れのほうがよっぽど地域を分断しています。

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こうしたいま荒川と呼んでいる流れや、隅田川については、下流の大島・小松川公園の記事で詳しく解説しています。そんな事情を象徴するのが、新田地区の一番上流付近にある岩淵水門(1924(大正13)年完成、放水路通水)なのです。

荒川(放水路)は他の河川も分断して、その流れも並行させて東京湾へ

そもそもは徳川家康の江戸入府後の治水事業、利根川東遷、荒川西遷といった話に遡るもの。明治後期からの総仕上げともいえる荒川放水路開削事業が、この中洲が生まれたきっかけになっています。

園内の掲示板に歴史として記される野新田は、もっと前の江戸時代からのこと。鹿浜新田の話も記されている通り、1930(昭和5)年に工事が完了した荒川(放水路)以前は、川向こうも一体の地域だった訳です。

さらにこの地の大きな工場が東京から移転していった後、新田さくら公園のある辺りは、ハートアイランド新田とも呼ばれる地域になります。URが中心となり一部民間のものを含めた、高層住宅の開発事業がハートアイランド。

1から3丁目まである新田のうち、土地が嵩上げされてスーパー堤防になっている部分ともいえ、新田さくら公園のところからがちょうど盛られた部分になっていて、様子がうかがえます。

盛り土の部分には共同溝も埋設済み。ハートアイランドは電柱のない街でもあります。桁違いな規模ではなくとも、きれいによく整備された公園がある理由は、こうした地域の事情にもよるのでしょう。

公園名とは違う印象で売り物になっているのはバラ花壇。1700株が咲き乱れるバラを鑑賞したり、ビオトープが設けられたり、決して子どものためだけの公園ではないとはいえ、遊び場としての充実ぶりが目立ちます。

立ち並ぶ高層住宅と、旧来からの住宅地の接点にもなっている場所で、地域の子どもの活動の中心を担う新田さくら公園を、いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。

子どもが大型遊具で遊べる新田(しんでん)さくら公園をしっかり解説!

大型コンビネーション遊具は、他といろいろ比べてみるとしても、充分注目に値するものになります。組み合わされた遊びは多彩です。さらに繋がってはいなくとも、ミニローラーすべり台を含めて、いくつかの遊具が集まっています。

多彩に組み込まれた遊びが注目の大型コンビネーション遊具

よくある感じのすべり台とあとちょっとほどの高さに過ぎず、積み重なっての展開はなく、高低差はあってもあくまで1段分のみではあります。そして、その中での展開のほうはなかなかのもの。

新田さくら公園で、押しも押されもせぬ主役になる遊具はこれ。ラダーと渡りの要素をいろいろと詰め込んで、空中を巡る冒険が展開されます。

高さがないこともあってか、この手の遊具のお約束である脱出路のすべり台は、よくあるタイプのものが組み合わされています。

ただしそういう普通のものであっても、ひとつだけでなく、ふたつはあります。特徴としては上り方向は抑え気味に、多彩な横渡りで楽しませようという意図なのが第一。

ほぼそうしたコンセプトの中、加えて一部のセクションには、ごく小さな子どもでも排除しない遊びを、さりげなく溶け込ませているのも注目です。

全体は繋がって一体のものながら、敢えて分けてみるならば、空中回廊が渡されている部分と、そうでないところがあります。

年長の子どもならば上を渡る姿も!

低めの雲梯のような形のラダー含めて1周することになるセクションには、極めてゆるやかなスロープが、2方向から全体の入口としても機能しています。

それが合流して空中回廊に向かう場所には、パネル遊具がいろいろ。緩やかなスロープを走破する過程だけならば、歩ける子どもならばみな対象として該当しそうです。

さらに進むと低めの回廊から上を目指していきます。もちろんこの辺りからのショートカットも利用できます。

ひとまずふたつのすべり台を目指して、段々と上っていけます。もっともこのコンビネーション遊具、特に順路はありません。

挑戦を始めるためには、スロープもあります、それも緩急違うものが揃っていたり、途中には、ルートによってリングトンネルも急激なもの、地面と平行なものそれぞれ。

場合によってはハシゴを上るか、クライミングウォールを使うか選択したりします。

一番高い所は展望スペース的な連絡橋。いや、眺望はさしたるものではないです。複雑な遊具を見渡して、これからどうするか。一息つきながら、考えてみるスペースといったところになりそうです。

ミニローラーすべり台が活きる道あり

大型コンビネーション遊具の土手側には、ローラーすべり台が置かれています。ちょうど滑り終って、そのまま前に進むことが複合遊具に向かうことになる感じ。対になるような配置です。

スタート台そのものは、これも高くは上りません。スーパー堤防として嵩上げはされている園内も、隅田川際は少しだけ土手のようになっています。高低差はそれを含めてのものです。

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飛び抜けたスケールでなくともローラーすべり台は、特に規模が大きくなるほど、どこでもみつけられる遊具ではないです。

新田さくら公園のミニローラーすべり台は、短く一気に駆け降りて、コンビネーション遊具となんどでも行き交いながら利用するのがよさそう。

なんどでも利用したくなるモチベーションというのは、ローラーすべり台では重要なテーマなのです。その点一体ではなくとも、大型コンビネーションと対になっているかのような状況がいい感じです。

さらに遊具がふたつと砂場あり

幼児対応にも抜かりなしの大型コンビネーションの隣には、幼児専用のすべり台もあります。ちょっと幅広で上ってから右に下ります。正面には覗き窓とグルグル回してみる遊びが趣向を加えます。

さらに並ぶのはラダー遊具。恐らく恐竜のイメージでしょう。一見古典的なイメージがするものの、雲梯となるらしき尾の部分が並行なのは、比較的新しい恐竜の知見なのでは? まんざら古いコンセプトといえなそう。

芝生広場周囲のジョギング路の辺りに健康遊具も

新田さくら公園では、大型コンビネーション遊具が遊びの種類はカバーするものの、遊具の数そのものはさほど多くはないです。

そうはいっても、この規模の公園にこれだけの遊びがあるのですから、充実度は高いといえます。遊具の遊び場がひとつにまとまっているのも、遊び易いよい点です。

あるといいな! の砂場には囲いも設けられて、安心して利用できます。砂のところが半円で囲いの半分なのが、変わっています。どうせなら見守りのためのベンチでもあれば満点でした。

大きな芝生広場と自由に使える運動施設

芝生広場が広いのも、よく整った公園であることの証になっているごとし。これだけ高層住宅が立ち並ぶハートアイランドの公園です。ここだけのニーズを満たすだけでも、控えている利用者はかなり多いのでしょう。

トイレもきれいで立派。多目的広場にはフットサルのゴールとバスケットゴールが置かれています。

多目的広場側に隣接しているのは、小中一貫の区立新田学園。基本的に放課後に当たる時間は一般利用となっていて、平日はその他の時間は学校利用、ここも主な目的は子どものためです。

平日の放課後子ども教室の時ときは曜日を分けて設定があります。祝祭日に団体利用枠があって、スポーツチームなどのための時間。利用についてはスポーツ振興課に問合せが必要で、しかもよくある公園の有料占有枠とは違った運用のようです。

夏休みも一般利用に!

多目的広場一般利用枠
利用時間:15時30分~17時30分(火・木曜日、土日祝は12時から)
休業日:年末年始(12月29日~1月3日)

夏にはじゃぶじゃぶ池も開催

夏に開催のじゃぶじゃぶ池もまた、きれいに使えていい感じです。こうして見渡して思うのは、なかなか設備面が光る公園だな! ということになりそうです。

新田さくら公園を訪れるには(アクセスについて)

住所:東京都足立区新田三丁目34番1号
連絡先:03-3880-5845(足立区みどりと公園推進室公園管理課南部公園係)

足立区サイトからの引用
北千住駅から都バス王子駅前行「ハートアイランド南」下車ほか

【自動車を利用する場合】

駐車場:有料(18台)

新田学園通り側に駐車場があります。敷地内に有料駐車場があるというだけで、専用という訳ではないです。

新田学園の裏手に、110台の無料駐車場のある大型スーパーマーケットのベルク足立新田店(営業時間9時~23時)があります。ついでの買い物にはちょうどいいです。

【公共交通機関を利用する場合】

最寄駅:地下鉄南北線王子神谷約1.3 km

最寄駅からは少し距離があり、小さな子どもと一緒ならばハートアイランドに向かうバスを利用するのが便利そうです。利用するのは王子駅や赤羽駅からのものになるでしょう。

最寄バス停留所:ハートアイランド西もしくは南
(都営バス、国際興業バス、東武バスセントラル

北区側からはトンボ鉛筆の本社のところを新豊橋を渡れば到着

王子駅から10分程度、赤羽駅から15分程度のダイヤ、路線が複数あるためルートで若干違います。王子駅からは王45が北千住に向かい西と南へ、王49が足立区役所行きで平日のみで南へ、王55は池袋発で新田1丁目行き王子駅前経由で南へ向かいます。

新田学園の前が西停留所、東に入った民間のアクアテラのところに南停留所

赤羽駅からは赤25がハートアイランド循環、赤25-2はハートランド東行きで西と南へ、赤25-3はハードアイランド北行きで南と西に行けます。こうしたものを全て合わせればそれなりの本数が運行しています。

より架橋されているのは当然のように隅田川で北区側

北千住や池袋への路線があるということは、そこから向かうことも可能ということです。ただし、沿道で特に意味が見いだせる方以外は、最寄から乗車がいいでしょう。地下鉄駅含めて全て北区にある駅。どちらかといえば交通網としては北区との結び付きが強いです。

まとめ:地域の事情から規模の割には極めて充実

ある意味、ハートアイランドの公園とでもいえる存在の新田さくら公園。規模感もこの住民密度が高い地域のためにある程度といった感じ。離れた場所からはやや訪れにくい面はあります。だとしても、それにしてはの充実ぶりは、お裾分けしてもらう価値があります。

公式サイト:とくにありません

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