子どもと無料で楽しむ公園 富士川クラフトパーク【山梨県身延町、人気の遊び場】



多彩な遊具や施設の充実ぶりが目立ちます。一日中じっくり遊び尽くすのに、まったく問題のない規模。エキストラな楽しみ方にも余念がありません。盛り沢山にあらゆる遊びに挑めるのが、山梨県富士川クラフトパークです。

子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。天子山地と身延山地が形成する富士川の渓谷の中、武田信玄の隠し湯として知る人ぞ知る下部温泉郷や、身延山久遠寺などで知られる山梨県の身延町。

よく知られているといっても、それぞれ温泉が好きならば! 久遠寺とつながりがあるならば! と条件のつく場所です。富士川クラフトパークもまた、子どもと無料で心から楽しみたいならば! と条件がつくのかもしれません。

その上でなら間違いなく魅力たっぷりのスポット、隠れ里とはいえあえて訪れる価値はあります。平成の時代とともに生まれた富士川クラフトパーク、どんな風に楽しめるのかいつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。

子どもが大型遊具で遊べる富士川クラフトパークをしっかり解説!

子どもと遊ぶという点で言えば、見逃せないのはふたつふわふわドーム砦広場の遊具といえるでしょう。

大小ふたつが並ぶ!ふわふわドームが楽しい

公園の遊具もいろいろあります。最も基本的な滑り台、ブランコ、鉄棒が御三家として、どこでもみられるものとすれば、大型公園で目玉になっているのは? 果たして何になるのでしょうか。

それぞれの発展形としてローラー滑り台、ターザンロープ、コンビネーション遊具やザイルネット、そして公園の基本セットとでもいうべき砂場に出現したのがふわふわドームのように思います。

ただ砂場において、ふわふわドームは本来の砂遊びとはまるで違う楽しみにはなるのでしょう。

ふわふわドームが設置されることで、砂場にもダイナミックな楽しさが加わります。小さな子どもでも、誰もが存分に楽しめるように、対象年齢が広い場合は幼児と児童以上、それぞれで楽しめる二つ以上を揃えるのがお約束です。

富士川クラフトパークの場合は大小二つ。看板にも書いてある通り、小さなほうは小学生未満が対象です。小学生がより活発に遊ぶための設定です。こちらは幼児を優先してあげて下さい。また方形の部分と手すりは、車椅子から利用するための配慮です。

そばに置いてある機械に注目! 本物のふわふわドームの証もしっかりあります。この設備あってこそ、大きなドームのほうのコブコブもできるのです。

こちらは小学生が対象、空気がたっぷり詰まった、ふわふわドームならではの感触を楽しめます。コブコブによる変化も面白いです!

ふわふわドームについては関連記事をご参照ください。

関連記事:【おすすめ遊具】公園選び写真満載の参考書、どこにある?が一目瞭然

付添の大人が快適に見守れる屋根付きのスペースもしっかり。子どもには思う存分遊んでもらいましょう。

ふわふわドームの利用時間:9時30分~17時

盛り沢山な遊具が集結!砦広場

さまざまな遊具が集結する広場となっているのが砦広場です。大型公園に欠かせない複合(コンビネーション)遊具がもちろんあります。

ローラー滑り台のスタート台になっているのを始め、富士川クラフトパークのコンビネーション遊具はまるで滑り台の集大成。

うねり方や長さ、素材が微妙に違う4連の滑り台。

ごくごく普通の滑り台もあります。

コンビネーションには組み込まれてないにせよ、目の前には独立した幼児用もあります。場合によっては、並んで滑れる2連のものです。

チューブの滑り台はないです。公園内にない滑り台はチューブや螺旋状のもの。ここでは大型コンビネーション遊具が高さを追求しておらず、滑り台も斜面を利用しています。ローラー滑り台も決して長くはないです。スペックを誇るよりも、いろいろと何度も滑るタイプになります。

こういった滑り台を移動するにも趣向を凝らしています。

一本橋にロープの橋と、どのルートもおのおの面白さが!

複合遊具への入口もいろいろ、簡単な階段、そして上り棒

梯子やクライミングウォール状のよじ登り系も用意されています。

遊具の御三家が滑り台、ブランコ、鉄棒だとして、鉄棒を組合せたようなジャングルジムは、発展形のようなもの。ただし、いまでは少なくなっている遊具でしょう。

コンビネーション遊具は、そんなジャングルジムの発展形という見方もできます。けれども、ジャングルジムのもっと直接の進化形といえるのはザイル遊具といえるでしょう。

南アルプス市の御勅使南公園のザイルクライミング同じ山梨県の御勅使南公園の高さのあるザイルクライミング

これは「安全に遊べる」という意味では、ザイルクライミングのほうが適切だからという理由があるように思います。

ザイルクライミングの安全対策例御勅使南公園のザイルクライミングも底部のネットが安全対策に

ザイルクライミングは、より簡単に高さを設定できる点で、公園の売り物になりやすいものです。そしてザイルを使いながら、高さを求めない場合もあって、その場合は(ザイル)ネット遊具になります。

ひと通りの遊具が揃った富士川クラフトパークで、ない物の代表がザイルクライミングでしょう。ご覧の通りザイルネットのほうはしっかり設置されています。

ザイルネットといえば、沖縄の美ら海水族館のある国営沖縄記念公園のうち海洋博公園となるほうのちびっことりでなど見事なものです。ジンベイザメと同じくらいの見どころかと思います。富士川クラフトパークのものはかなり小ぶり。

全国の国営公園のあらましが分かる関連記事があります!

関連記事:よく分かる国営木曽三川公園

とはいえザイルネットも、ザイルクライミングと同じくらいの面白さがあると思います。ザイル遊具についてや、ザイル遊具の高さ以外の魅力についてふれた関連記事があります。

関連記事:子どもと無料で楽しむ大渕公園

砦広場にはまだまだ遊具がたくさんあります。基本的なところをみてもブランコ。こちらは、足をすっぽり入れる幼児でも安心のもの。

対してこちらの写真のブランコは、たち漕ぎもOK! よく見れば、身長差にも対応している仕様です。

ふたつの方向に少しだけ高さと長さを変えてあります。爽快に滑走してみるターザンロープ

鉄棒はもうひとつの複合遊具に組込まれていました。

展望スペースのような複合遊具で、コンパクトなこちらの狙いは、アスレチックそのもの。

手足を使った渡り系の仕掛けが、これでもかと組み込まれています。

それぞれが決して飽きさせない趣向に富んでいます。

さらにぽつりぽつりといろいろな遊具が配置されています。

トリム広場はお山とトイレに注目!

さて、砦広場の隣はトリム広場になります。

子どもが遊ぶ遊具ばかりではずるい! ということではないのでしょうが…

ふたつのお山の周囲には健康増進というか、運動不足解消というか、健康遊具が並んでいます。こちらはあまり子どもには関係ないかと思いきや

キレイな多目的トイレはトリム広場にあります。

エントランス付近のレストランや、道の駅施設にもキレイなトイレはあります。けれども、そこまで戻らなくても大丈夫。幼児や乳児と一緒でも快適です。

夏に注目の大噴水! 水遊びが気持ちいい

富士川クラフトパークで忘れてはならないのが大噴水。4月下旬~10月中旬に稼働する水遊び場です。

駐車場に車を停めて入口に向かい左手奥のほう、フラワーメイズという生垣の迷路があります。

この迷路の横が水路にもなっていて、並木がつくる木陰は持込テントなどを設営するのにピッタリです。

この流れの先に大噴水があります。水の吹出口は125個ということです。

富士川クラフトパーク大噴水を含む、山梨の完全無料の水遊び場を特集した関連記事があります。山梨の夏は水遊びも熱い! です。

関連記事:子どもと楽しむ夏の公園 笛吹川フルーツ公園ほか

大自然の中でおいしい体験!バーベキュー場も利用は無料

富士川クラフトパークは隣の山にも及んでいます。間には吊り橋が架けられています。

橋は閉鎖されているのではなく、動物の進入防止で柵が作られた状態。

柵を開けてまた閉めて、渡った向う側の山はサバイバルの森

展望台が設けられたその足元には

場所代は無料のキャンプ場があります。ただし使用にあたっては事前に予約が必要です。コンロ以外の炭や用具、食材など持込も自由です。

車で乗りこめますし、駐車場もあります。ただし、このエリアには通行許可証が必要。キャンプ場の予約の際に忘れずに、通行許可証も発行してもらう手配をしなければなりません。

食材以外の用品はすべてレンタルができます。

予約先:0550-62-5545、合同会社富士川・切り絵の森
利用期間:4月1日~10月31日
利用時間:10時~15時
定休日:水曜、木曜(祝日の場合は翌日)

富士川クラフトパーク、子どもと無料で楽しむ他のエキストラなこと

広い敷地、多彩な遊具、咲き乱れる花々、とそれだけでも富士川クラフトパークの魅力は充分に思えます。

施設も充実していること、24時間利用できることなどは道の駅みのぶが併設されていることもあるのでしょう。

お土産が買えたり、観光案内所があったりします。そもそもここは、1989(平成元)年に地場産業の工芸品を展示販売したり、クラフト体験ができる富士川ふるさと工芸館として始まった施設なのです。

富士川クラフトパークという公園の名前は富士川・切り絵の森美術館があるからではなかったのです。むしろ地場産業の振興施設とともに開発された経緯があります。

確かにただの公園だとすれば、あり得ないような施設があったりします。道の駅であり、地場産業振興の目的があり、リゾートでもあるという事情があるようです。

カジュアルとは銘打っていますが、それなりに本格派のフランス料理店レストランスヴニールがあることも、それなら納得できます。

レストラン棟の左手がフランス料理、右手は軽食が利用できるレストランになっています。

この棟にある多目的トイレもキレイで充実。やっぱり施設の質は高いです。

このプールのような場所はカヌー乗り場です。スクールもやっており貴重な体験ができます。こちらは有料です。

カヌー場の利用について
利用期間:4月1日~11月30日
利用時間:9時~17時
定休日:水曜(祝日の場合は翌日)
料金:大人450円、高校生330円、280円(ポロカヌーの場合)
お問合せ:0550-62-5370

富士川クラフトパークには他にテニスコートやドッグランなどの施設もあります。

富士川クラフトパークを訪れるには(アクセスについて)

住所:山梨県南巨摩郡身延町下山1597
連絡先:0556-62-5545

公式サイトからの引用
【電車利用】
JR身延線下部温泉駅よりタクシー利用で約5分
【お車利用】
中部横断自動車道・下部温泉早川インターより約5分

【自動車を利用する場合】

駐車場:無料(556台+大型車11台、24時間)

最寄インターチェンジ:中部自動車道路下部温泉早川約2.8 km

下部温泉付近、下部温泉早川ICは富士川のちょうど対岸の辺り。大自然も売り物な公園にしては、自動車でのアクセスはよいです。本栖湖から国道300号線を山越えして下部温泉を経由する道もあります。

下部温泉自体が隠れ山里の秘湯のようなもの。自動車で行く以外に、事実上アクセス方法のないスポットになります。道の駅みのぶが併設されていることもあり、駐車場や施設はいつでも使えます。

【公共交通機関を利用する場合】

最寄駅:JR身延線下部温泉駅よりタクシー利用を推奨(約5分)
(バス便等はありません、徒歩で向かう距離でもありません)

富士川の流れる峡谷を抜ける国道52号線、JR身延線がアクセスルートになります。最寄駅はJR身延線の下部温泉駅。

まとめ:深山ならではのスケール、平成の公園らしい遊具が揃う!

富士川クラフトパークの広さは53ヘクタール、東京ドームで例えるならば約11個という広大さ。ただの公園というよりも地域振興が狙いの施設です。

多くの人に訪れて貰うという目的があるからなのでしょう。遊具への気合いの入れ方も半端ではないのが納得です。エリア全体が管理が行き届いてキレイで快適です。

そんな意欲の裏返しなのか、平成になってできた公園だからなのか遊具には最新の哲学が宿ります。いまどきの公園のお手本のような、粒ぞろいなところがうれしい富士川クラフトパーク。ここまで訪れたからには、1日たっぷり遊びたいロケーション。子どもと訪れて、時間は無駄にはならないはずです。

公式サイト:山梨県富士川クラフトパーク



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