大島小松川公園にある遊具は、確かに大型で魅力あるものだといえます。ユニークな仕掛けも施されて、遊び甲斐も充分。そしてそれなりの難易度も秘めています。どんな場合でも、それが決して欠点になりえないのは、同じコンセプトの簡易版も隣にあるから。
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幼児にも同じように楽しんでもらえる配慮も行き届いていることになり、そうした点では文句のつけようがない充実ぶり。子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。
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どこかにはっきりと定義されたことではなくても、大島小松川公園の辺りは東京の下町と認識される場所になります。うるさ型の人であれば、ここは江戸の下町ではないというかもしれない場所。
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確かに隅田川の両岸付近までを下町とするならば、該当はしないやや離れた場所です。徳川吉宗が命名したといわれる小松菜という青菜は、公園名にも使われている小松川にちなんでおり、この辺りで作られた品種とされています。
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つまりは農村であったことを物語っており、江戸幕府が1818(文政元)年に示した江戸朱印図でも、御府内(徳川家天領としての江戸の範囲)ではあっても、町奉行支配場を示す内側墨引き線の外、それも江戸府の境界と考えていい外側朱引き線が貫く場所になります。
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もっともそうしたことがどうであっても、江戸の下町の流れを踏襲して、人が暮らす街ができていることに変わりはありません。ただし、そんな遥か昔の線引きが公園の中を貫いていたことがはっきり分かるのは、いまもって明白な痕跡が残っているからなのです。
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むしろそのことが、大島小松川公園が本来の意味での公園らしい姿といえる、広大なオープンスペースとなっていること、いまのところは大型遊具は、盛りだくさんにふんだんにある訳ではない理由などを示す、象徴的なことになりそうです。
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結論としては、見逃せない大型遊具はあれど、熱烈に手放しで、子どもと無料で楽しむためににおススメなのかは、考えてしまうところもあります。そうはいってもそれは、もっと関東のずっと郊外にあるような、超弩級の公園と較べてのこと。
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現代の東京の都市構造は、江戸の町よりも、いわゆる山の手からずっと西に拡大しています。それに合わせて東京の中心部というものを想定してみたとして、その中でこんな遊具で遊べるところは、なかなかありません。
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それどころかキレイな芝生の大きな広場で、自由に遊ぶ場所だとすれば、どこであってもこれだけのものは珍しいでしょう。いつものように独自に撮影した写真を満載して、公園の背景も踏まえながら、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。
子どもが大型遊具で遊べる大島小松川公園をしっかり解説!
大島小松川公園で、大型遊具が置かれているのは自由広場のところ。旧中川に架けられた歩道橋、さくら大橋の江戸川区側、小松川の街区にあります。自由広場の荒川側が小松川千本桜と呼ぶ景勝地。駅を挟んで南の季節の広場には、少し小さめの大型遊具も!
主役は自由広場の円周路南側の外にある大型遊具
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大島小松川公園の遊具で主役を張るのは、これしかない! といえるローラーすべり台をゴールにする、ちょっとした遊具コースとでもいえるものです。
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ローラーすべり台が発進する搭を含めて、全体はアスレチック強度が高いです。特に塔に向かい次第に取り巻いていく、木製の回廊はかなりの難易度。まさしく自由広場の周回路南側になる遊具のあるところは、アスレチック広場と呼んでいます。
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どちらのパートも繋がっていて形としては一体で、それなりの規模になる大型遊具。けれども、すべてを挑んでみるのも挑戦しがいのあるコースながら、途中からや途中だけでもよい形です。
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この遊具、公園が意図しているのは、実は大型船で回廊部分は波をイメージしているとのこと。ならば、乗降りするのが至るところにあるのが納得です。
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波をイメージする回廊の始まりには、丸太が横たわっています。回廊は進むにつれて傾斜していきます。ほんとうなら丸太があったら楽そうな、より傾斜が激しくなったあたりには、もう丸太はありません。
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ちょっと頼りない手掛かり足掛かりで、傾斜を乗り切ると回廊はまるで違う様相をみせています。
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デッキ回廊はネットの道に変化しているばかりか、筒状になっていたり、強烈にうねっていたりします。筒状のところは、穴を抜けてもいいので、乗り越えなくても大丈夫。
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ネットの先では、再びデッキになるものの、今度は傾斜でなく縦に何度も大きくうねっています。
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最後のうねりはなかなか過激な角度となります。ローラーすべり台に向かっていくなら滑り落ちればいいだけ。もちろん滑る前には上ります。
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どちらにせよ、無理ならここはパスです。ネットのほうから来たならば、戻ればいいでしょう。
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デッキ部分はいわゆる、大型船部分をぐるりと取り巻いて、船首のようなところに向かいます。こちら側からは、ネットを使えば一気に最上部に行けます。
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ローラーすべり台で遊ぼうと上に向かう方法は、大きく分けてあとふたつ。ひとつは塔の内部を進むこと。簡単なのは中心部の螺旋階段です。
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木製回廊デッキを最後まで進めば、木の幅広い坂道を上っていくことになり、こちらがもうひとつの方法。ただし、途中までです。あと一段は螺旋階段などに合流になります。
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塔の内部には最初の階にも、最上部へ向かう階にもショートカットになるものがあります。
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上り棒だったり、ラダーだったり、どちらもスリリングな方法です。
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屋上デッキは当然周囲を、眺める場所でもあります。
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いずれにせよ最後は、ローラーすべり台。それほど長いタイプではありません。何度でも滑るのに適したものになっています。
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アスレチック広場にある遊具の魅力は、この主役が独り占めするのではなく、傍らのターザンロープもひとところから、ふたつの方向に同時発進もできます。
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スタート台に一度にたくさんの人数が乗れるのは、珍しい形です。そして大型船のほうではちょっと難しい! と感じるならば、もっと簡単に制覇できるものもあります。
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もっと簡単なチャレンジのために少し小さな遊具も!
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簡易版とでもいえるのは、大きなほうに挑んだ場合に挑戦することになる、さまざまな要素のコンセプトは、しっかり踏襲しているからです。それが比べれば小さい遊具とはいえ、規模としては充分大きさはあります。
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台に上ってローラーすべり台で下りるというのも、パターンは一緒。全体が小さい代わりに、ローラーすべり台は短くも3連になっています。
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上りルートはお手軽な階段を真ん中に、両脇にはちょっとしたチャレンジもあります。ネットの梯子を伝っていくものが、階段の右隣り。
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左隣は縄を手掛かりに、スロープをよじ登るものになっています。公園の公式イメージは、大きなほうの大型船に対比して小型船とのこと。
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横に置かれた小さな、木製デッキとうねるネットの回廊も波を表し、こうした共通のイメージで挑んで欲しいと意図されています。
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同じコンセプトで難易度だけ落としてあるのは、もちろん幼児に対する配慮です。ゆったり楽しげに遊べそうなくらいの冒険が、それでもしっかり詰まっています。
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大型船のほうは難しかったとしても、小型船なら制覇! できるならば満足度も高いというもの。ただし幼児向けのほうの回廊は、小型船とは接続はありません。
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高さの違う飛び石になる低い柱が、たくさん置かれた遊びと並んで、回廊もまた小型船部分を取り囲んでいます。
自由広場と風の広場を結ぶ連絡路のような季節の広場にも遊具
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自由広場から、新大橋通りとして掛かっている新船堀橋の下を抜けて、連絡路的な存在の季節の広場が続いています。
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ここは正式には季節の広場(北)であって、200 mほども経ずに東大島駅の小松川口にたどり着きます。
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この駅前にはスーパーマーケットやコンビニエンスストアもあり、利用に際して何かと便利です。
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電車で訪れたならば、自由広場の遊具に向かうのに分かりやすく便利なのは、このルートになります。駅を跨いで公園は、季節の広場(南)として続いています。
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(北)と同じ程度続く部分がたどり着くのは、風の広場となっている一般道を挟んだ、ほとんど小山のようになっている場所です。歩道を左右どちらに向かっても、横断歩道と上りルートがあります。
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ちょうど風の広場との境目になる一般道側の片隅に、いくつかの遊具が並んでいます。小さめなブランコと、ボード付きのラダー、ちょっとしたスプリング遊具。
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小型とはいえ、盛り込まれた遊びは多種多様な、コンビネーション遊具などがあります。すべり台を真ん中辺りに配置して、両脇にルートがある感じです。
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片側はゲートをくぐって、横渡りネットが張られた部分。渡っていけば上のほうから、すべり台のところに、ややアクロバティックに上っていけます。
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もう片側には湾曲ネットで台の上に向かうもの。下には簡単なベンチ? のようなものがあります。
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すべり台の対面には簡単な木の梯子。そこと連絡するネットが手掛かりの一本橋には、梯子ロープでもアプローチできるのが面白いです。大島小松川公園で遊具のあるのは、江戸川区側になる、ふたつの場所だけ。
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もっとも現在形はそうであっても、将来のことは分かりません。相当な大きさの遊具であっても、設置する余地は充分なのが、特徴でもあります。
大島小松川公園の全体像となるのは
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自由広場のところからもみえる新船堀橋は、総延長約1.5 kmで3つの川を一気に越えることになる高架です。東京都心のほうから渡ると、江東区の大島八丁目交差点を過ぎてすぐ、大島小松川公園のスポーツ広場を北に見て、その先で旧中川を渡ることになります。
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川を渡れば江戸川区となり、大島小松川公園内でも少し上流でさくら大橋(下流側)と、もみじ大橋(上流側)が、並んで区を跨ぐことになります。
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公園のサービスセンターとテニスコート、小野球場2面兼サッカー場1面と小野球場専用が1面あるスポーツ広場。
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そうして橋を渡った先が、自由広場になっています。新船堀橋を先に進めば渡ることになる荒川が、自由広場からも見渡せるようになっていて、川岸が桜並木になっている小松川千本桜。公園の売り物に江戸川区が企画した、花見の著名スポットでもあります。
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この荒川を渡河する部分だけを新船堀橋とする考えもあり、その場合の橋の長さは524 m。それはかつての船堀橋と対比する考え方なのでしょう。すでにその橋はないため、いま一般的に船堀橋といえば、一連の高架橋を指すことになります。
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かつての船堀橋は風の広場と季節の広場(南)を隔てる道路の先に架かっていたもので、旧中川に架かって残っている(橋そのものは架替済)、中川大橋に繋がっていました。
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中川大橋を風の広場などのほうから、江東区へ戻ることになる西に渡るとわんさか広場。風の広場もわんさか広場も、芝生と木々が植えられた広場です。
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風の広場が高台になっており、わんさか広場も少しだけ敷地が盛り上がっています。風の広場には魚のようなオブジェと、旧小松川閘門が保存されています。閘門の2つのうち、ひとつの扉は残っているとのこと。
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河口近くの平野で閘門(水位差のある水面間で船を通行させる機能のある水門)が必要だったということは、いかにも不自然な感じ。なぜなのか俄然興味が沸く遺構です。中川大橋からは、旧中川に架かる橋上駅となっている、東大島駅が見えます。
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そして旧中川は、いかにもな自然な河川の雰囲気をたたえています。それに対して、東の江戸川区側の大島小松川公園を挟んだ、荒川の様子はどうでしょうか? 遥かに川幅が広く、直線的に大量の水が流れているのが分かります。
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さらに堤の上の高架を走る首都高速中央環状線の向こうにはもうひとつ、そちらは細めながら荒川に並行した流れがあります。新船堀橋も荒川のあと、その川を越えてやっと終わりになります。その川が今は中川と呼ばれています。
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つまり中川は、大島小松川公園の少し上流(四ツ木と新小岩の中間辺り)で、荒川の流れで分断されている形になります。遮断された流れは中川(放水路)として荒川と平行して、河口付近で共に東京湾に注がれます。
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旧中川は取り残された流れで、荒川と水をやり取りしています。そして実は、この荒川と呼んでいる流れも、開削された放水路なのです。1910(明治43)年の水害をきっかけに、北区の岩淵水門と、そこから延長22 kmが計画されました。
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翌年から工事が始まり、すべての工事が完成したのは1930(昭和5)年のことです。岩淵水門は1924(大正13)年に竣工。荒川放水路の通水が始まり、それまでの流れは現在の隅田川になっています。
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大島小松川公園のある荒川と隅田川に挟まれたところの上流は、隅田水門のところの水路を越えると足立区になり、いかにもな中洲の様相で続きます。岩淵水門の辺りが終端となる新田地区。新田さくら公園がある場所です。
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旧中川が江戸の境目だったのは、江戸朱印図が示された頃には、そもそも境界となるような流れはここにあったからです。もっとも、江戸の町を巡る治水は共に東京湾に注いでいた利根川と荒川の流れを東遷(利根川)、西遷(荒川)させたことから始まっています。
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現在の利根川は東京湾でなく、銚子を河口に太平洋に流れています。荒川は熊谷市久下あたりでの瀬替えにより、入間川の流れに合わさって、隅田川の河口に流れていました。それが荒川放水路により現在の流れになるのは、大正の頃だったということになります。
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旧中川は風の広場のすぐ先、広場の展望の丘から見渡せる付近で、荒川(放水路)に合流しています。江戸時代の海岸線は、もうすぐそこだった場所です。平井と小松川は、こうして荒川のカーブの内側を、旧中川が切り取ったような場所になっています。
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そうした場所柄軟弱地盤で、東京湾の海水面より地面が低い海抜ゼロメートル地帯でもあった旧中川の両岸では、防災関連市街地再開発事業が計画されました。小松川地区では、荒川のスーパー堤防整備事業も行われることになったのです。
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こうしてできたのが、よく整備された高層住宅に囲まれた、大島小松川公園ということになります。開園は1997(平成9)年8月1日のことでした。災害時には20万人の避難場所として想定されています。
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こうしたことが、まさしく公園らしいオープンスペースの様相が際立っている理由でもあります。
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そして、それだけの用途を見込む規模であっても、立ち並ぶ近隣高層住宅で暮らす住民の、憩いの場としても機能するよう、考えられているということになります。
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わんさか広場も、嵩上げされているのは、そんな経緯があるからです。バスケットゴールもある、わんさか広場は東大島駅の大島口に面しています。
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大島口のところで駅の北側に抜ければ、スポーツ広場のところに戻ることになります。
大島小松川公園を訪れるには(アクセスについて)
住所:東京都江東区大島9丁目、江戸川区小松川1丁目
連絡先:03-3636-9365(大島小松川公園サービスセンター)
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公式サイトでは東大島駅徒歩3分とあるものの、3分掛かるのはどこを指しているのか、遊具に向かうために便利な小松川口(東側の出入口)では、道路を跨いだ両端は、公園内です。
【自動車を利用する場合】
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駐車場:有料(194台、普通車1時間まで300円、以降20分毎に100円)
公園駐車場の最大料金は入庫後12時間まで1200円で、その後は最初の1時間から繰り返し適用になります。周囲には公営・民間駐車場もあります。公園駐車場は自由広場に面しているため、大型遊具利用には最適です。
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最寄インターチェンジ:首都高速中央環状線船堀橋すぐ
公園を横断している新大橋通りで荒川を渡ったところに、船堀橋ICがあります。ただし船堀橋はハーフインターチェンジ。出口は内回りのみです。つまり東京湾側から向かった場合のみ、首都高を下りられます。
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その後、新大橋通りで荒川を渡ったのち、右折路で橋梁を下りるか、渡り切るかして、公園を大きく迂回して駐車場に向かいます。渡り切った場合には、旧中川も越えてしまっています。そのため駐車場へは、再び旧中川を渡って戻らねばなりません。
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右折して橋を下りてぐるりと河岸の道路に下りた後、左折を繰り返して向かうのがよさそうです。そうはいっても分かりにくため、場所が確認できるまでは、到着に苦労するでしょう。一番広い自由広場を迂回するため、距離は思ったよりあるハズです。
【公共交通機関を利用する場合】
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最寄駅:都営新宿線東大島駅
最寄バス停留所:都営バス東大島駅前(大島口、小松川口)、東大島駅入口
駅があるのは公園敷地内ではないものの、特に小松川口は道路を挟んで目の前です。事実上、公園の中に駅があるような使い勝手になっています。一部は公道で隔てられた公園敷地が、東大島駅を囲んでいるような立地になっています。
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都営バスは多数の路線が、周囲を運行しています。小松川一丁目アパート前停留所を通る場合には、そこで下りても遊具の近く(公園駐車場付近)です。
まとめ:公園らしいオープンスペースが際立つ
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メインとなる遊具のあるアスレチック広場が、それだけ? に感じてしまうとしたら、全体の規模が大きく、いくつものエリアに分かれているからかもしれません。災害時も想定したオープンスペースでは、無料のバーべーキュー場(自由広場、予約制)もあります。
公式サイト:東京都東部7公園 大島小松川公園
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