子どもと無料で楽しむ世田谷公園【東京都世田谷区、人気の遊び場】



大きな噴水を目の前に誰もがくつろげる世田谷公園では、子どもは遊具で遊ぶほかにもミニSLに乗ったり、ミニカートを運転したり、プレイパークで冒険したり、季節には公営プールを利用したり、場合によってはエキストリームなことにも挑めます。

世田谷公園キンカン三姉妹SL(ミニSL)

ミニSLといっても、ちょっと変わったものが園内を走ります。何が変わっているのかといえば、スケールダウンしたSLに乗り込むというよりも、相当ミニチュア化した機関車が客車を引いて乗車できる感じ。だからミニミニSLとでも呼びたくなるものです。

本物の蒸気機関車を見たいのであれば、その願いも叶います。足漕ぎカートを無料で使える交通広場のところに行けば、車両に乗り込めるD51の展示があります。足漕ぎカートは空いているものを、どんどん使えるようになっています。

もっとも、交通広場はかつてより縮小されて、その代わりにできたのがSETAGAYA SL PARK。この運用は少し想像を超えているかもしれません。やはり車輪を使ったアクティビティながら、難易度は高いものです。

SETAGAYA SL PARKはスケボー、自転車、スケートのためにできた場所なのです。SL PARKができる前から世田谷公園には、プレイパークという冒険ファーストな遊び場もありました。子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思えた場所をご紹介しています。

大人にとっても寛ぎだけでなく、立派なスポーツ施設、公営屋外プールなどの有料施設や、戦争についての学びが得られる場所なども備わった公園。隣接する施設は自衛隊や公務員住宅があり、敷地は国のもの。

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国営公園とするには敷地は狭かったのでしょう。国から無償提供された場所を世田谷区が運営しているのが区立世田谷公園になります。もしかしたら、だからこその柔軟かつ、冒険的な利用が可能になったのかも!

遊具広場もそこそこ楽しめるものの、子どもにとっても遊具がスゴイというより、他にも個性的なところがいろいろあるのが特徴。いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。

子どもが大型遊具で遊べる世田谷公園をしっかり解説!

世田谷公園で遊具で遊ぶならば、一番南側にある遊具広場が中心です。また噴水の隣になる交通広場の中にも、すべり台とブランコ、スプリング遊具があります。

遊具広場には公園御三家に加えて大物遊具も!

遊具が集まる遊具広場には、公園遊具の基本的なセット、「子どもと楽しむ公園」シリーズでいうところの御三家(すべり台、ブランコ、鉄棒)はしっかり揃っています。いわゆる鉄棒は極めて地味なものながら、すべり台とブランコには少し発展要素が!

すべり台は上っていけば、どちらかに向かえる二又タイプ。よく見れば面白いなと思えるのは、階段部分が滑る側にあることでしょうか。どちらかといえば、反対側から上る形式がよくある形に思います。上で回りを眺めて見たり、順番待ちには安全そうです。

ブランコもふた組あります。合計4座のうちひとつは座椅子タイプで、相当小さな子でも安心なもの。組み合わされる普通の座板タイプのほうも、高さが低いためスイングそのものが、もう片方の組み合わせのものより制限されます。

こうしてしっかり囲われて衛生的な砂場が加わり、基本的な標準セットは完成しています。標準セットのどれもが少し踏み出した部分はあっても、いかにも近所の公園的な遊び場といった趣。確かにスゴイなー! と驚かされるような新味には至らないともいえます。

世田谷公園はやはり、遊具に驚く公園ではないけれども、他にひとつ大物も置かれています。存在感はやはり一番なのが大きなラダー。一見雲梯のように見え、そうして遊ぶのもありなものです。

ただし、始まりと終わりの部分をみれば、印象は少し変わるはずです。雲梯であれば無駄に長いとも思えるこのラダー。上を伝って渡り切ることを目標にすれば、途端に挑戦的な遊具になります。こうした仕掛けもまた古典的で、今後とも作られるのか分かりません。

ベーシックに基本的なものは揃えよう! という意図はよく分かる遊具広場。いくつかのスプリング遊具も置かれ、さらになんとなく区切られたスペースに、健康遊具と呼ばれるような、身体運動を目的としたものが並んでいます。

交通広場の遊具は?

ミニカートが使える交通広場のコースの中に、遊具がある区画があります。植物が日差しを遮ってくれる棚の下に砂場があり、その傍らに小さなすべり台とブランコ。

ブランコは4連なのでこれは大きなもの! そうはいっても、ひとつひとつは普通の座板のタイプで、なにかが違うことはありません。

ちょうど真ん中辺りになる、コースに囲まれた区画には、スプリング遊具がふたつです。交通広場はあくまでミニカートに乗るのが主旨。遊具の対象年齢も低め。

それでも遊具広場とは離れた場所にあり、存在感のある噴水の近くなのもあって目立つ存在です。

交通広場はいわゆる交通公園

世田谷公園交通広場といっているのは、いわゆる交通公園になっている場所になります。信号や標識があり、道路には横断歩道なども描かれたコースを、足漕ぎ式のミニカートで走行できます。

利用料などはなく、置き場に並んだ10台のミニカートをコースに持ち出して、交通体験をしてみることになります。1回10分間の利用時間が設定されています。ボードに記名して譲り合ってとのことです。

コースにはクランク部分もあったりして、交通教育だけでなく、なかなかのアミューズメント志向。利用対象は小学校3年生以下になっています。

交通広場利用時間:9~17時(11~3月は16時30分まで)

スケートボード広場ができる前は、コースはもっと広く、縮小されているものの、自由に楽しめるところは世田谷公園らしいところ。世田谷公園の自由で個性的なところは、スケートボード広場プレイパークなどにも共通するところです。

キンカン三姉妹(ミニSL)は運行日ありで走行

1982(昭和57)年に世田谷区制50周年記念で開通したミニSLは、土日祝日と水曜日、さらに学校が休みの日(夏、冬、春休み、都民の日)に走行しています。

キンカン三姉妹としてネーミングライツも得て、駅舎もチビクロ時代から新装なりました。未就学児は無料のほか、小学生50円、他は100円で約3分1周の乗車になります。

運行時間:10~16時(12~2月は15時まで)

プレイパークで意図されるのは自主的、主体的な遊び

1979(昭和54)年の国際児童年記念事業として、取組が始まったプレイパーク。放任というか、自分の責任で自由に遊ぶという題目が掲げられて、いわゆる遊ぶものもあり、道具を使ったりもできるものの、遊具メーカーが用意する類のものはありません。

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子どもの発想に任せるといえば、「子どもと楽しむ公園」シリーズでは、抽象的なオブジェ系遊具という捉え方で、ご紹介するものがあります。コンセプトはどこか通じるものがあり、遊具のようなものは、その類だといえるでしょう。

ただ、いわば手作りされたガラクタ感のようなものが、もっと強く意識されるところは、これをもっと洗練させればケルナー広場(群馬県高崎市、観音山公園)のようになり、根底の考え方は似ているといえそう。

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それでもケルナー広場は、遊具がたくさん用意された遊び場なのに対して、もっとワイルドなスペースになっているのは、大きな違いです。手洗い足洗い場をしっかり用意したうえで泥まみれになることが、むしろ推奨されているような場所。木登りもしかりです。

地域ボランティア住民との協働が図られ、休園日以外は世田谷の他の3か所(羽根木公園、駒沢緑泉公園、北烏山もぐら公園)と一緒に運営を委託されたNPO法人がプレイワーカーを常駐させて、そうした人が道具の管理や、盛大な焚火のお世話をします。

いずれにせよ過剰な指導などはせず、あくまで子どもたち任せ。隠れ家のようなところも、どうやって楽しむか、自主性、主体性を持って活用して、他の子どもとコミュケーションしたり、社会性を育むことを媒介できれば! という主旨になっています。

休園日:月曜、火曜、年末年始
開園時間:10~18時
プレイパーク電話番号:03-3795-2160

スケートボード広場(SETAGAYA SL PARK)でストリートスポーツを!

噴水広場や、その隣の自由広場付近は、確かにスケートボードで遊ぶのにはいい感じです。公園によれば1993(平成5)年頃から、スケートボードを利用する姿がみられたとのこと。そうなると当然、他の利用者との軋轢が生まれることになりました。

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こうした場合、公園はどのように対応すべきなのでしょうか。一概に禁止というのでは能がありませんし、公園の主旨に反します。かといって、好ましくないと感じる人の権利も、守らねばなりません。

SL PARKフラットエリア

幸いなことにプレイパークでも、協働の実績があった世田谷公園では、一般利用者と共存できる環境づくりに、愛好家グループが自主努力できたといいます。その結果、交通広場を少し削ってSL PARKフラットエリア

SL PARKセクションエリア

SL展示を挟んだところに、SL PARKセクションエリアが、2010(平成22)年に新設されることになりました。スケートボード広場SETAGAYA SL PARK)が開設の運びとなったのです。

施設利用には先にプールの入口などがある建物のところ、公園管理事務所世田谷公園施設窓口で無料登録をします。登録シールを交付してもらえるので、ヘルメットなどに貼るか、携帯します。スケートボードに限らずストリートスポーツ3種に対応しています。

利用できる種目:スケートボード、BMX、インラインスケート
開園時間:9~17時(4~9月は19時まで延長)
休場日:年末年始(12月29日~1月3日、雨天時や管理上使用できない日あり)

世田谷公園の施設はどんなものが?

世田谷公園のある、いわゆる三宿エリアには、飲食店や商店がたくさんあります。三軒茶屋は大きな繁華街を有しています。付近で買い物に困ることはないうえで、自由広場の売店も充実しています。

平和資料館のところに授乳室、多目的トイレあり

有料運動施設としては軟式野球場サッカー場兼用)、テニスコート洋弓場屋外プール(夏季のみ)があり、平和資料館は太平洋戦争の資料をいまに伝えています。

平和資料館入場料:無料
電話番号:03-3414-1530
開館時間:9~17時(入場は4時45分まで)
休館日:火曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)

こうしたものは公園の北側にあり、自由広場売店裏にプールがあり、そこに有料施設などの受付もする公園管理事務所などの建物があります。

世田谷公園を訪れるには(アクセスについて)

住所:東京都世田谷区池尻1丁目5番27号
連絡先:03-3412-0432(有料施設窓口)

公式サイトからの引用
世田谷線、田園都市線三軒茶屋駅徒歩18分
田園都市線池尻大橋駅徒歩18分
東急バス自衛隊中央病院入口(渋谷駅~三宿病院(循環)・野沢龍雲寺(循環)・多摩川駅・東京医療センター)下車すぐ

【自動車を利用する場合】

駐車場:有料(32台、うち車椅子用2台)

有料ながら、公園の駐車場が用意されています。都道420号鮫洲大山線や、駐車場が面している東側の自衛隊施設、公務員住宅に向かう道などが、よく整備されているため、首都高速池尻ICからの国道246号線含めて、アクセスは良好です。

最寄インターチェンジ:首都高速道路池尻

この辺りで都道420号鮫洲大山線を三宿通りと呼ぶのは、南北にまだ未整備区間があって、先に立派な通りが出現していたから。公園に近いグローバルダイニングのラ・ボエムは港区の麻布周辺などでの外れ、裏通り出店の流れを踏襲してこの通りに出店したものです。

同じ通りの246号の三宿交差点北側でのゼストと共に(どちらも三宿が住所ではないものの)、三宿というスポットが知名度を上げていくことに大貢献したお店です。もっと大きな、白金台のプラチナ通りにある店舗の、ご先祖さまのようなものでしょうか。

目黒通りからの道路建設予定地、遠くの赤いビルは三軒茶屋のキャロットタワー

南は駒沢通りまでは開通したものの、目黒通りまではまだまだかかりそう。北は淡島通りまでの工事が進んでいます。始点の八潮橋から目黒通りまでは2021年(令和3)年10月にやっと開通したところです。

この通りにはパーキングメーターがあり日・休日には時間規制がないため、いわゆる車庫法に定まる時間内(12(夜間は8)時間以内、超過は違反行為)なら料金は必要ありません(パーキングメーターは現状駐車禁止ではないですが、ご確認ください)。

【公共交通機関を利用する場合】

最寄駅:東急田園都市線池尻大橋約750 m

公式サイトで池尻大橋駅、三軒茶屋駅ともに18分(1.5 kmほどのこと?)とされるのは、国道246号線を進んで三宿通りを通って、自由広場に続く大きな出入口までのことと思われます。両駅から三宿通りまではほぼ同じ距離です。分かりやすいルートはこれです。

ただしどちらの駅からでも、住宅街を抜けるもっと距離の短いルートはあります。公園は池尻大橋駅側にあるため、最短距離を通れば750 mほどでたどり着きます。ささやかながら注意点としては、池尻大橋駅から向かう場合、坂道を上ることになります。

国道246号線を歩く場合は、気にならない程度ながら、ショートカットを試みる場合、駅に近いところほど傾斜がきつくなります。近道は駅前のガソリンスタンドのところを斜めに入る道から左に曲がるルートです。鮨屋の角を過ぎると近道でなくなります。

最寄バス停留所:東急バス自衛隊中央病院入口(渋谷駅循環など)

バス停留所はデニーズのある自由広場から鮫洲大山線に出たところの出入口、すぐ目の前です。自衛隊中央病院というのは、SETAGAYA SL PARKのところの出口前にある大きな病院です。公園を突っ切って向かうのに、ちょうどいい位置ということになります。

利用できれば歩くことは少なくなります。渋谷駅から東急線を利用する方で、渋谷駅でこの路線をみつける自信がある方ならば便利です。隣の駒繋小学校入口は遊具広場最寄の停留所です。

まとめ:遊具はそこそこ、ただし他にも個性的な使い方あり

いわゆる遊具にそれほど特徴はなくとも、交通公園部分や、プレイパークの遊び、ミニSLの乗車などの楽しみは個性的です。スケートボードなどにトライするならば、見逃せない公園です。大人でものんびり過ごせる充分な規模はあります。

こどものひろば公園

遊具でもっとと思うならば、実は世田谷公園は同じ区立のこどものひろば公園がすぐ近く、という裏ワザもあります。

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こどものひろば公園は2022(令和4)年までに数年かけて再整備され、一層魅力が増しています。大型遊具という意味ではむしろこちらといえます。いろいろな試みがあり、施設が充実している世田谷公園と一緒に利用するとよいです。

公式サイト:世田谷区世田谷公園



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