子どもと無料で楽しむ大谷戸公園【東京都多摩市、人気の遊び場】

東京都多摩市大谷戸公園大型遊具


ちょっとワイドなすべり台が、趣向を変えてふたつ並んでいます。そして繋がりのある一体のコンビネーション遊具となって、背後にはターザンロープが置かれています。

東京都多摩市にある大谷戸公園のターザンロープは、これまた変わったところがある遊具になっています。子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。

魅力的な遊具がある大谷戸公園は完全無料の公園でもあり、かつての都市公園法での分類は近隣公園であるだけに、とても珍しくも、大変便利な公園になっています。東京では駐車場があって無料なだけでも稀な存在。

この地のかつてはどうあれ、住宅に囲まれた大谷戸公園であればなおのこと。さらにいえば多摩ニュータウンとして開発された界隈で、高層住宅含めてすでに住居は密集しています。

たとえ遠くから自動車で訪れたとしても、その気になれば一切のお金を使わずに楽しめる。こんな定義で完全無料といいたくなるものの、実際にはそんな役割を背負わせるには荷が重い成り立ちではあります。

しっかり楽しめる飛び切りの遊具があったとしても、そっとしておいたほうがいい。そんな面もある大谷戸公園。けれども、ここはまた別の側面が見えてくる場所でもあります。

本来ならありかたにそぐわないほどの機能がある公園。規模もそういわざるを得ないレベルながら、もっと大きな目で見れば、そんな話では済まないロケーションになっているのです。

多摩市の管理する公園である大谷戸公園は、東京都立でひとつの山といえるほどの丘を丸ごと占める桜ヶ丘公園と、実際には一体であるといえます。だから遊具で遊ぼうとして出かけたら、都立のほうの遊びの広場も行くとよいです。

いつものように独自に撮影した写真を満載して、桜ヶ丘公園遊びの広場大谷戸公園との連絡含めて、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。

子どもが大型遊具で遊べる大谷戸公園をしっかり解説!

大谷戸(おおやと)公園では、ちょっとワイドなすべり台がツイン仕立て。ターザンロープもこれはツイン? といいたくなる変わった仕様です。すべり台のほうもいわゆる二連という訳ではなく、それでもふたつある意味、それぞれの持ち味が違うところが際立っています。

ユニークなターザンロープが一体化した大型複合遊具

特徴的な大きなすべり台と、ターザンロープが組み込まれている、大谷戸公園の大型コンビネーション遊具。さらにアスレチック街道風なパートもついてきます。

なんといっても目立つのはふたつのすべり台でしょう。どちらも幅が広いです。大型コンビネーション遊具といっても上に積み重なってはいません。

すべり台を滑る分だけ、1段上っていくようになっているだけではあります。大きく湾曲していて、途中はとても加速しそうなものがひとつ。

もうひとつは一見直滑降のようで、よくみると多少のうねりはあります。これでスピード調整される仕組みなのでしょう。

形は普通のものでも、木製で全体のイメージにあった階段か湾曲ラダーで、大きな湾曲スライダー側に上れます。

その方向から湾曲のほうをパスして、丸太橋を渡ったとすると、ウネウネの直滑降のようなほうに至ります。すべり台の裏側にはここにも、木製の階段があります。

台場はさらに伸びていて、先にあるのはこちら側はラダーのみです。定めはないものの、こっちのラダーはどちらかといえば上りルートなのかも。

というのも湾曲ラダーは、吊り輪の雲梯から続いているからです。雲梯そのものがさほど距離はなくても、制覇の難易度は高いです。ましてや吊り輪の連続。こうしたアスレチックルートがついています。

すべり台への道は、別途階段があるので問題ありません。だからなのかアスレチックな道は、ひたすらハードにもみえます。雲梯部は簡易な足場の後も続きます。

柱の両側に棒が突き出た、変わったタイプの雲梯が90度方向を変えています。高さは少し低くなっています。

最後にいわゆる鉄棒が少々高さを変えて、ルートとは無関係を装うように置かれています。

大谷戸公園の主役と思しきこのコンビネーション遊具。アスレチックテイストなのか、当地のイメージ通りなのか、躯体は基本的に木製になっています。だから派手さはないターザンロープ。

連絡があるというか、繋がっているものもこれは雲梯という意図ではないのかもしれません。ただ確かにターザンロープのスタート台と、本体とでもいうべきところは繋がっています。

面白いのはこのスタート台、双方向発進が可能なのです。あまりない形なので何を言っているのか分からないかもしれません。

要するに片方にスイングしだそうとしていたとして、その場合の背中側。反対側にももうひとつのターザンロープがあるということ。

それぞれの長さは違うため滑空時間は変わってしまいますが、ふたりが同時に飛び出せるともいえます。

もしくは短いほうは、お試しバージョン。練習用とかそういう位置づけと思ってもいいでしょう。確かに短いほうは滑空してみると、すぐゴールしてしまう感じ。

これしかないならちょっと不満はある感じがします。するとなるほどもうひとつ、しっかり長さがあることで、短いほうも生きてくるということになりそう。

ユニークな形には、なかなかの見識が隠れているのかも! そのものは決して大きな規模ではない大谷戸公園。遊具もあれこれはないものの、なかなかの見どころありです。

他にも単独で遊具が少々

大谷戸公園は多摩ニュータウンとして開発された、高層住宅を含む住宅街にある公園。憩いの場としても、ここだけでも充分。広くきれいに整備された芝生の広場が、その質を物語っています。

実はそれだけに留まらない大自然の魅力を享受できるのも、多摩丘陵にあるこの地のそもそもの姿があるからこそ。他にある遊具は少しだけで、丸太に吊られたボールのブランコ的なもの。

双方向の低いスロープは滑る遊びとして利用するものか? 適度に幼児が戯れるのに、ちょうどよさそうです。

さらに高さがほとんどない一本橋。こうしたものは幼児対応といえそう。自由に! といいたげな芝生の広場にある、バスケットゴールなど含めて遊べる年齢層は意外と幅広めのようです。

キャンプ練習場は誰でも利用可

大谷戸公園の施設としては、キャンプ練習場も大注目になります。練習場といっているのは野山の本格的なものではないという意味か。宿泊含めた利用ができ、かまども12基備えています。

キャンプ場利用時間:9時~17時
キャンプ場利用料金:
(市民・在勤・在学)大人210円、子ども100円、宿泊大人520円、子ども260円
(市外利用者)大人420円、子ども200円、宿泊大人1,040円、子ども520円
キャンプ練習場管理事務所:042-339-2061

橋を渡ると聖ヶ丘第一児童公園にも小さな遊具

大谷戸公園の大型コンビネーション遊具の近くにある、植物棚の機能もあるゲートのような構造物のところからは、公園の外周を通る一般道を横断する橋が架けられています。

渡り切ったすぐのところにあるのが、聖ヶ丘第一児童公園になります。大型遊具のところから駐車場に行くよりもずっと近く。砂場に着地する小さなすべり台になるもの。

高さはごく低いものの、滑るために用意されているのが短い階段だけでなく、リングトンネルもあるのは挑み甲斐もあります。

それからごく普通の形ながらブランコが二連で一基。大谷戸公園にはないものです。こちらも視野に入れておけば、よい補完関係になります。

周囲の高層住宅のための公園が本来の役割なのでしょうけれども、広場も案外広いです。芝生でないので、この点も大谷戸公園とは違いがあります。

都立桜ヶ丘公園との連絡はどんな感じ?

大谷戸公園の北側、駐車場のところから芝生の大きな広場のほうに上らずに東のほうに行けば、桜ヶ丘公園とのワイルドな連絡路を選択できます。

大型コンビネーション遊具などがある、遊びの広場への最短距離のショートカットになる道です。ただし、途中でいろいろと迂回する道もある複雑なルート。それでも目印になるとんぼの広場というところはあります。

西側の南北の園路はキャンプ練習場の横を抜けるとすぐ桜ヶ丘公園との境目で路傍に標識も

園路としてそれなりの幅でしっかり整備されているのは、両方の公園の西縁を南に辿るほう。西中央口を経由してそれなりに遠回りであっても、分かりやすいのはそちらです。

はぎの道を進むワイルドなルートは大谷戸公園のほうからだと、登山かとおもいたくなるような道。明確な経由地になるものがあるのは兎平と呼ぶ辺りや、丘の上の広場などを抜けて、旧聖蹟記念館へのルート(ちょうの道)。

そうすれば桜ヶ丘公園記念館口駐車場のところから、遊びの広場に向かえるでしょう。駐車場からは園内を谷をショートカットしても、少しだけ遠回りして一般道の尾根道(記念館通り)をアップダウンなしで行ってもいいです。

ただ、谷をショートカットする道は、途中で遊びの広場のほうに上らなければ、まだ先に続いていることが分かるはずです。実はこの赤い実の道がふたつの遊び場を結ぶ最短距離の道。

ワイルドな道であることに変わりはないものの、遊びの広場のほうからはとんぼの広場へはまっすぐ下りていけばいいです。実際に気づくことはないでしょうが、途中一部は隣の国立施設の敷地を通っています。

事情は複雑でも赤い実の道を通る、桜ヶ丘公園とんぼの広場遊びの広場の連絡はごく単純な一本道。ただ野山の中のラフな道ではあります。大谷戸公園のほうからは上りでも、旧聖蹟記念館の方を抜けるよりは楽な道です。

桜ヶ丘公園とんぼの広場

こうした状況なので注意したいのは、大谷戸公園とんぼの広場の連絡ということになります。園路としては、大谷戸公園からはぎの道を行って、いろいろ分岐する前に道が通じています。

大谷戸公園の駐車場のところから大谷戸の池を経て、しょうぶ池に向かえば、その辺りからはとんぼの広場が見えています。状況によっては園路ではないものの抜けられるくらいです。

いずれにせよ目視したうえで、坂を上らなければ分るはずです。最もどちらにも駐車場があります。遊びの広場なのは広い桜ヶ丘公園で駐車場の近く。自動車で移動しても構わないでしょう。

大谷戸公園を訪れるには(アクセスについて)

住所:東京都多摩市連光寺5-17-1
連絡先:042-375-8111(多摩市役所代表番号)

公式サイト(大谷戸キャンプ練習場)からの引用
【聖蹟桜ヶ丘駅(京王線)から】
連光寺経由永山駅行き「春日神社」バス停下車徒歩約9分
【永山駅(京王線・小田急線)から】
聖ケ丘団地行き「聖ケ丘二丁目」バス停下車徒歩約4分

桜ヶ丘公園と事実上一体ということがあっても、大谷戸公園に無料駐車場があるのは、奇跡的といっていいこと。ただし、さすがに台数は多くないです。桜ヶ丘公園の多摩ニュータウン側ということになり、郊外とはいえ公共交通機関も便利なほうでしょう。

【自動車を利用する場合】

多摩市立大谷戸公園無料駐車場

駐車場:無料(17台)

北側の一段下がったところに駐車場があります。駐車台数は多くないです。休日の利用は厳しいかもしれません。公園の成り立ちからいって、無料駐車場があるのは素晴らしい取組です。

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東京はもとより、都心方向からは同じく多摩川を渡った先である神奈川県でも、公園で無料駐車場が備わるのは東京・川崎・横浜などをずっと離れた界隈です。

【公共交通機関を利用する場合】

最寄駅:京王相模原線、小田急多摩線永山駅約1.4 km

同じ京王線でも聖蹟桜ヶ丘駅のあるほうと、多摩センターなどをへて橋本に向かう相模原線は違う路線です。永山駅のほうは小田急線の駅も並んでいます。永山駅と聖蹟桜ヶ丘駅はさほど変わらない距離です。

最寄バス停留所:聖ヶ丘二丁目

遊具のところから聖ヶ丘第一児童公園のほうに橋を渡った先、そのまま進んで東京都立多摩桜の丘学園の校舎があの街区を過ぎると、陸橋の下のひじり坂の街路に聖ヶ丘二丁目バス停があります。

大谷戸公園駐車場側にある大谷戸の池

春日神社バス停は駐車場のところをもっと進んだ先で、聖ヶ丘二丁目の停留所より少しだけ距離があります。

まとめ:大谷戸公園のみを語るのは片手落ち

ユニークで楽しい遊具、広くきれいな芝生の広場と、街中にあったら満点をつけたくなる大谷戸公園。それでも実態をみれば、ただそれだけにも留まらないことが分かります。桜ヶ丘公園とを分けるものは、管理者が都か市かというだけのことです。

桜ヶ丘公園大型コンビネーション遊具
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公式サイト:特にありません。
キャンプ練習場:多摩市総合体育館多摩市立体育施設及び多摩東公園

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