子どもと無料で楽しむ府中市郷土の森公園【東京都府中市、人気の遊び場】



河口からずっと東京と神奈川の境になっている多摩川が、川を渡ってもまだ東京都のままになる辺り。その多摩川の河川敷にある、無料のバーベキュー場も利用できる府中市郷土の森公園

府中市郷土の森公園ゴーカート

遊び場として目立つ施設は交通遊園で、無料の足踏みカートの他、本格派のゴーカート、手軽なバンパーカーである電気自動車(バッテリーカー)なども少しの料金で楽しめます。

子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。大型遊具はちょっと古めかしいコンクリート製のものがひとつ。さらに小さな遊具がいくつかあります。

かつて現役だった働く自動車や列車も、運転席なども含めて乗車してみたり、眺めてみたりできるようになっています。こうして敢えて特徴を連ねてみると、乗り物となにかと縁がありそうな公園。

ただし府中市郷土の森公園というか、郷土の森エリアという言い方をしたくなるような感じで、他の施設のほうが充実した公園なのが実体。それでも、無料で楽しむ公園としてフィチャーしたくなる点があります。

それは府中市郷土の森公園は駐車場が無料で利用できる、完全無料の公園に該当するということ。23区内ではなく多摩地区といっても、東京の公園では珍しいことで、多摩川を越えてすぐの神奈川県に抜けても事情は同じです。

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たいていはもっと郊外の、ずっと遠くまで行かなくてはならない使い勝手が、府中市の市街地で実現されていて、自動車で気軽に利用できることで、バーベキュー場だって生きてきます。

そうした意味での乗り物との縁のほうこそ、注目したくなるところで、駐車場料金の代わりかと思えば、ガソリンエンジンかEVかが選べる、注目のゴーカートを操作してみる負担も軽減されるというもの。

体育館や野球、サッカー、テニス、プールなどの運動施設に加えて、博物館、物産館などが集まる郷土の森エリアは、公共施設が集積できるだけの広さはあります。

だからこその芝生広場や、無料のつり池をまったりと楽しむにも、自動車で負担なく訪れられるからこその使い勝手があります。目を見張るほどとはいえない遊具にしても、対価を取り返そうと気負うこともありません。

視点によっては、高い注目を獲得できそうな府中市郷土の森公園。いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。

子どもが大型遊具で遊べる郷土の森公園をしっかり解説!

どんな大型遊具があるのかといえば、大きなコンクリート遊具だけではあります。小さな子どもの遊び場としては、府中市交通遊園のほうが存在感は大きいです。そして実は遊具も、府中市交通遊園のところにあります。

古典的な装いといえそうな大型コンクリート製遊具

遊具が溢れんばかりではない、府中市郷土の森公園の大型遊具はコンクリート仕立て。機能はいろいろ盛り込まれています。

大型遊具を作る時には、ユニットになった各々の遊びのパーツを組み立てていくのが、もはや主流。これは! と思ういまどきの大型コンビネーション遊具であれば、なおさらそんな実態でしょう。

そのため、コンクリートでできた大きな遊具、それも複雑な形で機能が多彩となると珍しいものになって、だから価値も感じるという逆説的な存在感を示したりもします。

全体としては、普通ありえないコンクリートの巨大な塊と戯れることになるのが、この遊具とのつきあいかた。幅広のすべり台はコンクリート遊具の定番であり、豪快な遊び。

コンクリートで形成されるからこそのシンプルな形状であったり、足場になっているほうは、まるでくり抜かれたものを連想させたりもしそう。

かと思えばどうすればいいのか、困惑するような複雑な部分もあります。自由な発想は大事なのが遊具。

設計した人もこういうのも面白いんじゃ? と思っただろうことは想像できます。障害物となって行く手を阻む横棒は、側面からも飛び出ています。

台座となるものは大型コンクリート遊具の周辺に点在しています。中には大きなU字を描くベンチ代わりになりそうなものもあります。

大型コンクリート遊具は、府中市交通遊園の無料足踏みカートのコースのところにあります。同じように点在する遊具がいくつかあって、すべり台は上ってくる方向に二手に分かれて下りるもの。

ブランコは至って一般的な形の座板のものが、四連になって一基置かれています。

砂場は囲いはないものの、とても大きいです。砂場にもコンクリートの仕切りやオブジェが点在しています。

休憩スペースのようなベンチを囲う辺りには、少しだけロッキング遊具も置かれています。

他にコース内では、ちょっとしたオブジェがみつかります。乗り物だったり、虫だったりというモチーフです。

遊び場としてのメインは府中市立交通遊園

遊具の近くにいろいろな乗り物があるのは、あくまでこの遊びのエリアが府中市交通遊園として成り立っているからでもあります。そうした趣旨を物語る存在ということです。

府中市交通遊園には、足踏みカートのための模擬街路のところと、有料のゴーカートの専用コース、電気自動車(バッテリーカー)を走らせるスペースがあります。

府中市郷土の森公園足踏みカート

遊具や乗り物が点在する標識や信号があるところは、置いてある足踏みカートを使って、交通ルールに注意しながら走ってみることになります。

都電、バス、消防車、蒸気機関車、電気機関車が置かれるコース内では、働く自動車に触れるのも楽しみ。

バスについては運転席を含めて実際に乗車して座席に座ったり、操作(する真似事)をしてみたりできます。

子どもが実際に操作してみるほうは、専用コースの中を走るゴーカート。EVとエンジンを選んで走れます。もちろんどちらも体験しても構いません。ただし、料金の設定と利用条件があります。

一人乗りと二人乗りがあって、一人乗りは小学三年生以上中学生が対象です。二人乗りは小学校2年以下の児童・幼児を対象に、成年の保護者の同乗が必要です。

ゴーカート・電気自動車利用詳細
利用時間:10時~16時30分(電気自動車は16時まで)
利用料金:100円(ゴーカート1周)
休業日:火曜日(祝日の場合は翌平日、春夏休みは営業)、年末年始
(雨天荒天時に休業あり)

ゴーカートコースに囲まれたバッテリーカー乗り場には、コイン投入式の電気自動車(バッテリカー)が置かれています。好きなものを選んで、コインを投入して使います。

券売機の隣にある売店では、飲み物、お菓子、アイスなど手に入ります。ゴーカートを走らせるためには、運営、整備と職員が必要です。売店を含めて人手は割かれている府中市郷土の森公園です。

バーベキュー場、つり池も無料で利用

府中市郷土の森公園の遊びならば、バーベキュー場つり池も充実したものになっています。

多摩川の河川敷を使ったバーベキュー場

多摩川の河川敷を利用することになる、バーベキュー場も無料で利用できる施設です。さすがに河川敷ということで、広いスペースが確保されて、とても開放的。水道とトイレはあります。

直火、宿泊は禁止、ごみも持ち帰って欲しいとのこと。50人以上の団体になる場合は、市の公園緑地課に事前申し込みをすることになっています。

利用時間:8時~21時

つり池も無料の遊び場

土日祝日と春夏休み期間の営業となるとはいえ、つり池も魅力たっぷりの施設になります。利用が無料なだけでなく、つり竿、えさ等の無料貸し出しも13時から行われます。

冬期には12月1日から3月下旬まで、閉鎖される期間があります。

利用時間:10時~16時30分(春夏休みの平日は16時まで)

修景池、芝生広場、金塚桜広場は憩いの場

総合体育館の隣になるのが修景池。三十種類のハスが鑑賞できるというハス池で、見頃は六月下旬から八月中旬とのこと。

修景池から博物館方向へ向かう北側には、つり池の手前になる形で、芝生広場が広がります。

井戸水からの小川が流れるのは、金塚桜広場交通遊園の目の前にあるバスターミナルのところを渡った東側で、2車線の公道で区切られた場所です。

スポーツ施設はかなり充実

府中市郷土の森公園には時間ごとに料金設定のある、いろいろなスポーツ施設があります。バーベキュー場に隣接する郷土の森第一野球場郷土の森庭球場

河川敷には、第二野球場と、天然芝、人工芝ともにある郷土の森サッカー場があります。

郷土の森総合体育館

交通遊園に隣接しているのが郷土の森総合体育館郷土の森総合プールになります。例えばプールの場合、利用料金は1回2時間で、大人150円、高校生100円、子ども50円。

郷土の森総合プール

そして市外の人は倍額になっていて、こうした市民のための特別料金は、すべての体育施設に設定されています。

郷土の森博物館のプラネタリムは別料金

府中市郷土の森公園と隣接して、郷土の森エリアを形成しているといっていい、郷土の森博物館。有料施設で展示物だけでなく、広大な庭園を擁しています。

またプラネタリウムも売り物になっています。それから庭園の中にある水遊びの池は、プールではないいわゆる徒渉池で、ボールプールが出現したり、有料であるだけのことはあります。

プラネタリウムを利用する場合は、別料金になっています。今日はプラネタリウムは見物しないというならば、かなり格安ではあります。

格安とはいえなそうな施設もエリアにあり

さらに博物館と隣合わせで南側、つまり多摩川側に郷土の森観光物産館があります。こうしてみると郷土の森エリアは、レジャー施設として意識されているかのごとく。

地元物産品の販売だけでなく、観光地気分になれる食事がしっかりとれることみ食堂も入っています。

物産館の前には、専用の無料駐車場と、ほんの少しばかり遊具があります。すべり台になるゾウの他は、オブジェばかりではあります。

ピアノを弾いてみれるようにもなっています。これもストリートピアノと呼んでよいものでしょうか。

郷土の森公園を訪れるには(アクセスについて)

住所:東京都府中市矢崎町5-5
連絡先:042-364-7214(郷土の森公園管理事務所)

公式ガイドから引用
JR府中本町駅から徒歩18分
JR・京王線分倍河原駅から徒歩20分
西武多摩川線是政駅から徒歩15分
京王線府中駅、分倍河原駅からバス「郷土の森総合体育館」行きで約10分
*府中駅からのバスは土日祝日のみ運行

無料の駐車場があって、自動車で訪れやすい公園です。公共交通機関であれば、分倍河原駅からバス利用を検討するのが、基本になりそうです。

【自動車を利用する場合】

駐車場:無料

無料の駐車場がしっかり備わる、東京の、特に市街地では珍しい完全無料の公園です。郷土の森博物館や公園のほうにも運動施設など、公共施設が揃っています。

そのため土日祝日でなければ、駐車場も充分と考えてよいでしょう。交通遊園には郷土の森総合体育館付近の駐車場が便利です。

【公共交通機関を利用する場合】

最寄駅:西武多摩川線是政約1.1 km

府中市は東西の軸に京王線が走り、さらに南北の軸として、南北線、武蔵野線が交差して、市のすぐ北側のJR中央東線(中央本線)とも連絡しています。さらに是政駅は武蔵境駅から五つの駅だけを結ぶローカルな西武多摩線の駅です。

最寄バス停留所:郷土の森総合体育館

いろいろな駅が1~2 kmほどの周囲にあっても、それぞれは違う路線だったりします。馴染のある駅がある場合を除いて、分倍河原駅からバス便で向かうのを基本に考えるとよさそう。

郷土の森正門前は博物館観光物産館のところのバス停です。交通遊園の目の前にあるのが郷土の森総合体育館停留所になっています。

まとめ:交通遊園のゴーカートがメインでも完全無料

遊びの面でみどころといえば、ゴーカートということになりそう。レーシング仕様ではないけれども、本格派で交通公園があったとしても、こういう遊園地レベルのものはそうはありません。

「子どもと楽しむ公園」シリーズは、完全無料を理想として公園を探索しています。その気になれば一切のお金を使わずに済むということで、有料のものがあるとしても、それは分類上問題にしません。

なにより駐車場が無料で、休日でなければ利用に困ることもなさそうなのはいいです。東京のこの辺りで、こうしたことはとても稀なのです。

公式ガイド:府中市郷土の森公園ガイドマップ
公式サイト:府中市郷土の森博物館(隣接する施設)

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