訪れれば威容を誇るように巨大な球体を抱える建物が目に入ります。世界最大級だというこの施設の存在感はいわずもがな。名古屋市の中心市街地に白川公園があります。
子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。名古屋市科学館は、知的な体験としても魅力的。駅でいえば伏見の街区のここも、住所は中区栄です。
名古屋を代表する繁華街の栄は、広小路通の北側の錦と合せて中心となるのは、もう少し東の久屋大通の周辺。市街地に違いなく、商業も盛んであっても、白川公園はまた違う雰囲気。
名古屋の100 m道路、久屋大通で繁華街の辺りは、道の真ん中が公園になっています。飲食も買い物も遊興もなにもかもが充実したエリアでは、久屋大通公園としてうるおいが加わっているのです。
ただし子どもが遊ぶというならば、名古屋市科学館の存在もあり、一緒に遊具で遊ぼうとすると、白川公園は忘れてはいけない場所になっています。
置かれている大型遊具は古典的テイストです。だからもう今後は同じようなものは作られないだろう、個性的なものになっています。ただ、度肝を抜くようなすごいとまではいかないかも。
それでも、さらに加えてのいろいろは、公園にあったらいいな! というものが卒なく揃っています。そして知っていさえすれば、もっといまどきの大型遊具も一緒に遊べます。
多彩な楽しさが出会う場所になる白川公園。いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。
子どもが大型遊具で遊べる白川公園をしっかり解説!
名古屋市科学館の東に隣接したところに児童公園があり、遊具の遊び場になっています。大型遊具はネットの掛けられたラダー組みのもの、すべり台? ではないようなコンクリートのオブジェなど。そしてすぐ近く、若宮大通り対面の公園にターザンロープもあります。
ネットでのぼれるラダー系巨大遊具
白川公園の児童公園で、疑いの余地もない目立つ遊具といえばミルキーウェイ。ラダーで組まれた大きな遊具で、一部側面にネットが掛けられています。
ミルキーウェイは副題に星の物語とついた、星空がテーマの遊具。夜空に輝く星座たちをイメージしていると説明があります。
白川公園では、名古屋市科学館以前の天文館の頃から、プラネタリウムは重要なテーマ。そんな公園のイメージを象徴する存在ということでしょう。
コンクリートオブジェの機能はなに?
ミルキーウェイに次いで大きな遊具なのが、青い大きなコンクリート製のもの。砂が敷かれた部分があるものの、これは斜面になっている部分からの緩衝帯でしょう。
コンクリートですべり台を作ろうとするのは、かつてはあったことです。いまや滑ることについてはもっと適した素材があり、すごいすべり台にはステンレス以外が採用されることが多いくらいです。
一番上から傾斜は続いています。それでも快適に滑れるようなものでもなさそうです。そもそも階段などが別にある訳でもないです。要するに道は一本。
つまり滑るのは場合によっては危険があります。それから傾斜はただ下っているのではなく、途中に上りがあります。少々労力を要する展望台のようなものといえるでしょうか。
ルートの上りと下りの境目で穴を抜けて着地するか、上りながら迂回するか、ほんの少しだけ昇降するでっぱりをゆくか、外側の段差で遊ぶか、選択肢があります。
そのほかにも定番遊具、幼児向けのものがたくさん
ふたつの大きめの遊具の他にも定番遊具などが揃っています。座板はプラスチック素材のよくある形式のブランコ。二連一基で普通の形式でも、支柱の形はちょっとユニーク。
それから、幼児用で座椅子タイプがひとつだけぶらさがったものも、単独で設置されています。
それからいわゆるすべり台。王道な形で素材もステンレスで極めてよくあるもの。そうした仕様のとおり、大きさもよくみるくらいです。
そしてカラフルな支柱の鉄棒が三連。ここまで三つを「子どもと楽しむ公園」シリーズでは公園遊具の御三家と考えています。
シリーズで重視しているのは本来、この御三家の発展形になるもの。すごいすべり台、もっとアクティブにスウィングするもの、すごいネットやラダー遊具。
白川公園において該当するものはといえば、この遊び場を代表するミルキーウェイ。鉄棒やラダーは少し大きくなるとジャングルジムになったり、やがて複合遊具に組み込まれていったり。
そうしたラダーで組まれたものでは、ネットが活躍することがしばしば。まさにミルキーウェイはそんな感じ。ネットそのものが大きくなると、ザイルクライミングや、網を張り巡らせたすごいものになったり。
こうした位置づけをしてみると、ミルキーウェイはジャングルジム同様、よじ登ったりも想定しているのでしょう。ただし、あまりにかつてのテイストです。
こうしたところは、発展する流れの中で過渡期の様子とも捉えられます。時期とともに更新も予想されるもの。ただこんな遊具も、それでいて歴史としては貴重とも思えます。
シーソーというのも、よくある遊具のひとつです。基本の御三家とまではいかないけれども、あるところにはきっとある遊具は、白川公園にも抜かりなく存在します。
砂場も「子どもと楽しむ公園」シリーズでは、御三家に加えて標準セットとの位置づけです。街中でもあり、カバーがしっかり用意されます。清潔に保たれればうれしい場所です。
白川公園の児童遊園では白川こどもひろばという一画があり、砂場はそこにあります。座椅子のすべり台のあるところでもあります。
そういうことで白川こどもひろばは、幼児用のエリアということになるでしょう。小さなすべり台、それから生き物を模った、コンクリートオブジェがたくさん。
跨って戯れてもいいオブジェは、いまどきではスプリング遊具やロッキング遊具に置き換わっている状況です。白川公園でもコトブキのビーが加わっています。
さらに二人乗りのものもあります。これは幼児向けのシーソーのようなものだとも考えられます。
名古屋市の科学館、美術館がある場所
白川公園は名古屋市の科学館と美術館がある場所です。特に世界最大級だというプラネタリウムがある、名古屋市科学館が有名です。
子どものお出かけ先としても、児童公園や隣接する若宮大通の遊具を目指すというよりも、名古屋市科学館のほうがメインコンテンツになるでしょう。
中学生以下はプラネタリウム含めて無料。展示物やイベント、特別展、企画展など盛り沢山な楽しみがある施設になっています。
巨大なH-IIBロケットをはじめとする屋外展示もいろいろ。宇宙や雪上での活動を可能にした乗り物、電力に関わるものなど11の屋外展示がならんでいます。
なかには蒸気機関車や市電などの歴史的な公共交通で使われたものも! またニュートンの重力発見のきっかけになった木を分けて貰い、植えてあったりもします。
関連リンク:名古屋市科学館
美術館のほうは、地元ゆかりの作家を中心に、そのうち荻須高徳とのゆかりでエコール・ド・パリの潮流、北川民次とのゆかりからメキシコ・ルネッサンスの潮流も追いかけて収集、展示が行われています。
関連リンク:名古屋市美術館
若宮大通公園の遊具はどんな感じ?
白川公園で遊ぶならば東南側(駐車場のあるほう)から、若宮大通本町の交差点を横切ったところ(若宮大通公園? 若宮広場?)も一緒に利用するといいです。
ターザンロープがあるのは、白川公園といい補完関係になるといえます。若宮大通の100 m道路になる部分の中央を占めて、高架下になっています。つまり半分だけ横切ったところ。
若宮大通公園は東に久屋大通まで続いています。向かえば右手にフラリエ、左手に久屋大通公園にある地下鉄の矢場町駅があるところ。
矢場町駅から北に久屋広場、エンゼル広場、愛の広場、サカエヒロバス、希望の広場、オアシス21を横目に、中部電力MIRAI TOWERと続き、さらに公園は愛知県庁や市役所の区画まで伸びています。
白川公園は、まさしく名古屋を象徴する場所にあるといえ、100 m道路を利用してL字のように繋がっている公園エリアの、一方の端と考えると実態を表すと思っていいでしょう。
そうした大きな括りの中で、遊具で遊ぶならここ! といった界隈です。大通りは歩道橋でも渡れます。両側からエレベーターも利用可能。ほかにも遊具はあってザイルで支えるトランポリンも楽しげ。
スプリング遊具とブランコもあります。ブランコは一基、座椅子と普通の座板の二連になっています。
隣にはバスケットボールのコートがあり、自由に利用できます。高架下はあとはスケボーパークや、広場、フットサルコートなど、子どものためだけの場所ではないです。
なので白川公園の付近こそが、遊具が充実して揃っていることになります。バスケゴールの隣のスケボーバークには、バーチカルやちょっとしたセクションが並んでいます。
通りを渡り切った先には、驚きのスケールのアーケード街が交差する、大須の商店街があります。栄、錦と合せて名古屋の主要な繁華街。魅力がいろいろ集まった界隈になっています。
白川公園を訪れるには(アクセスについて)
住所:名古屋市中区栄1-10-34
連絡先:052-261-6641(中土木事務所)
公式サイトからの引用
白川公園の周辺駐車場
お車でお越しの際は、白川公園駐車場(有料)、
若宮大通公園白川前駐車場(有料)をご利用ください。
ただし、休日やイベント開催時は大変混雑するため、公共交通機関をご利用ください。
【公共交通機関でのアクセス方法】
市バス「広小路伏見」から徒歩で5分(「広小路伏見」下車 南へ5分)
伏見駅から徒歩で5分(地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」駅下車 5番出口南へ)
いうまでもなく、交通至便な地です。それでも有料ながら駐車場も利用できます。
【自動車を利用する場合】
駐車場:有料(58台、普通車30分毎180円、自動二輪30分毎100円)
利用時間:8時~21時
定休日:12月29日〜1月3日
公園の南側に駐車場があります。
また南側に面する若宮大通公園駐車場を利用してもいいでしょう。こちらも名古屋市の運営する駐車場、そして年中無休で駐車できます。時間料金は同じです。
若宮大通公園駐車場:有料(108台、普通車 30分あたり180円)
利用時間(入出庫取扱時間):7時〜21時
(午後6時〜翌午前8時 1泊4,000円の設定があります。)
【公共交通機関を利用する場合】
最寄駅:大須観音駅約270 m
厳密な意味では大須観音駅が最寄駅です。ただし、伏見駅の最寄出入口とはさほどの差はないです。改札からの距離であればさらに大須観音駅が近いです。
大須観音駅は鶴舞線なのに対して、伏見駅は鶴舞線に加えて、東山線で名古屋駅と栄駅の間の駅になっています。多くの地域からアクセスしやすいのは、伏見駅ということなのでしょう。
最寄バス停留所:白川公園
白川公園だけでなく伏見町、科学館西という、地下鉄駅よりも近いバス停留所があります。駅より近いといっても、さほど違いません。こうしたバス路線をよく知っている方なら、バス利用のほうがいいこともあるでしょう。
公式サイトでなぜ特に広小路伏見を案内しているのかは分かりません。多くの方が利用しすいということか? いずれにせよその場合、バス停は広小路通にあります。地下鉄の伏見駅があるところです。
まとめ:名古屋中心部の至便で有名なスポット
名古屋市科学館の存在感もあり、白川公園は著名スポットといえるでしょう。そのコンテンツは確かに相当な魅力。白川公園はまごうことない魅惑のお出かけスポットです。
少し古典的ながらも遊具も揃っています。そうした観点から注目してもいいでしょう。その場合には若宮大通はす向かいの遊具も、忘れないほうがよさそうです。
公式サイト:白川公園