大きな国営公園のちょうど真ん中辺り、広々と気持ちのいい芝生広場が広がります。昭和記念公園のみんなの原っぱと呼ばれるエリアで、その南の端にわんぱくゆうぐという場所があります。
昭和記念公園の遊具といえば、こどもの森にある全国有数の規模のものが思い浮かぶでしょう。わんぱくゆうぐはこどもの森に並ぶ、昭和記念公園の2つの遊具スポットのうちのもうひとつ。
子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。小さな子どもならば、むしろこちらというのがわんぱくゆうぐの特徴。迫力や規模では及ばないながら、親しみやすさや遊具がまとまっているところがいい感じです。売店やカフェもすぐ近くです。
3つの記事でご紹介する国営昭和記念公園についての最後。今回はわんぱくゆうぐに加えて、小さな子どもと一緒のお出かけでは特に気になる、施設と設備について詳しくお知らせします。
国営昭和記念公園の概略や詳しいアクセスについては
全国有数の規模の遊具が揃うこどもの森については
をご参照ください。
子どもが大型遊具で遊べるわんぱくゆうぐをしっかり解説!
わんぱくゆうぐのエリアは高さや巨大さ、迫力はないけれども、なかなか複雑で飽きさせない、よく工夫された遊具が並んでいます。
メインの複合遊具にはいろいろな要素が詰まって!
高くそびえてはいないわんぱくゆうぐの複合遊具。そうはいってもジグザグと回廊を巡るように遊べて、途中には仕掛けもいっぱいあります。
車椅子で入っていける回廊は、ゆったりとしたスロープで上る空中回廊。音の遊びや手技のパネルを備え、途中からさまざまな難易度の進入、脱出路が用意されています。
大木を囲むように迂回する道の途中には、ゆらゆらシップが接続されています。
ローラー仕込みで大きな船の形のところがゆらゆらする遊具。これは外国製です。
何気に大掛かりな仕掛けの遊具、設置例は多くなく珍しい遊具です。
見方によっては、この機関車が全体を引っ張っているようにもみえる複合遊具です。
機関車の側面にはグリッサンド(高分子量ポリエチレン素材)滑り台。設置例が増えているこの滑り台も短いものは逆に珍しいかも! 細部をみるといろいろ盛り込まれ度はとても高いです。
もちろん樹脂製のよく見るものも組み込まれています。
ちょっと難しい迂回路も抜け目なく配置!
選択肢がある遊具は飽きずに遊びる仕掛けがうれしいです。
複合遊具はとてもコンパクトなものも別に置いてあります。こんなに小さいのにパネルプレイ、迂回路、滑り台での脱出と基本が全部詰め込まれているのに注目です。
小山の滑り台は幅広のタイプ、さらにローラー滑り台も!
滑り台はコンクリート製の幅広のものもあります。一緒に滑るのが楽しいこのタイプです。滑り台の下にはトンネル通路も貫通していて、全体で小山の形をした遊具だともいえます。
さらに小さなローラー滑り台も単独で存在。低くゆるやかなのが特徴。そしてこの斜度でも楽しく滑れるのがローラー滑り台のよいところです。
ここにもあるのがフワフワドーム!
こどもの森の雲の海はちょっと不安とか、あそこは遠くて! というならばこちらのフワフワドームが便利です。わんぱくゆうぐにも小さなふわふわドームが一山あります。
変わり種遊具もまた楽し!
公園の王道を行くかのごとき遊具の他に、かなり毛色の変わったものまであります。
紐で吊り下げられたカップを手繰って、下からドングリを運んだあとは穴に入れて遊びます。
穴から落下させると樽にたまり、次の人がカップで持ち上げて… という具合。連携するのが目的の遊具です。
ぐにゃぐにゃに鉄パイプがうねる遊具。ジャングルジムのような遊び方になるでしょうか。いずれにせよ高さはないので相当安全、苦労しながら横移動で巡る難易度もちょうどよいくらいでしょう。
砂場にしては変った印象の場所。意図して砂を貯めてあるのに違いはないです。
なにやら水が流れる仕組みが繋がっています。写真では季節外れのため水は止まっています。
水を出す季節には、ここの砂はどろんこを作るためのものです。要するに泥遊び場です。やはり珍しい類のものです。
遊んだ後の手洗いや足洗の設備に抜かりはなしです。
注目したいのはブランコエリア!
わんぱくゆうぐで何気に注目なのはブランコ。公園の基本遊具のブランコそのものではあります。けれどもひとつづつゆったりと設置されたブランコはいくつもの変わり種が揃っていることに注目です。
シートタイプとでもいうべきこれ。あるようでない確かに珍しいものです。
足を入れて座る落ちないタイプ。かなり小さな子どもでも大丈夫。吊り下げる部分がチェーンでないことにも注目です。
形はごく一般的なブランコ。けれども座板の部分がゴム製で吊り下げる部分が、やはりチェーンでなくザイルです。
さらに別バージョンともいえる座板がゴムの湾曲したベルトになっているものもあります。これはちょっと足元不安定で難しいでしょう。バランス感覚が鍛えられそうです。
休憩スペースにうれしい配慮
エリア内には寝転がることも可能な休憩スペースがあったりします。これも子ども連れにはうれしい配慮。
すぐ隣にはみんなの原っぱ南売店。荷物を預けるコインロッカーもここです。遊び疲れたらすぐにおやつタイム可能です。
各ゲートとわんぱくゆうぐまでの距離
わんぱくゆうぐは駅直結のゲート、西立川口がどこよりも近いところにあります。
- 各ゲートからわんぱくゆうぐまでの所要時間目安
- 西立川口から12分(駐車場有)
- 昭島口から15分
- 立川口から18分(駐車場有、ただしゲートとは違う場所)
- あけぼの口から23分
- 高松口から25分
- 砂川口から26分(駐車場有)
- 玉川上水口から30分
国営昭和記念公園で遊ぶ時に使える施設、設備はこんな感じ!
広いだけにトイレ、売店が各所に配置されています。しっかり食事できるレストランも3ヶ所。どこも充実しています。
飲料、軽食、遊び道具から駄菓子まで揃う売店
主要ゲートの他に園内随所に売店があります。近くには休憩スペースが併設され屋外まで椅子やテーブルが並んでいるところも多いです。
こどもの森にある森の家にも売店があります。これを例に売店の様子を見てみます。
国営昭和記念公園の売店では軽食、おやつが買える他、いろいろな遊び道具も揃っています。傍らには自動販売機も設置されています。
そんな中、森の家売店の特徴は駄菓子コーナー。他でもお菓子は売っているもののこれだけの充実ぶりはここならではです。
森の家はこどもの森のセンターでもあり、隣接する工房の受付場所でもあります。
屋内で過ごせるスペースもあります。
渓流広場売店はみんなの原っぱと運動広場に挟まれた所にあります。公園全体の真ん中辺りでもあります。周囲にフリーのテーブルと椅子が多い売店になります。レストランやバーベキュー場も併設されています。
渓流広場売店とはみんなの原っぱを挟んで反対側、東側にあるのがみんなの原っぱ中央売店。
国営昭和記念公園の売店の標準セットが揃っています。和食系の軽食も提供されています。
みんなの原っぱの南側でわんぱくゆうぐのすぐ隣の売店も標準的な売店です。
西立川口から入って目前に広がる水鳥の池。ボート遊びもできるこの池の東側で、わんぱくゆうぐの南側に位置する花木園売店。わんぱくゆうぐからもすぐです。
ハーブティーが特色あります。おいなりさんとナンカレーもあります。
軽食メニューはゲートの売店が充実しています。
電車を降りてすぐの駅近でわんぱくゆうぐも最寄の西立川口売店は焼きそば、おいなり、おにぎり、ナンカレーにとん汁やスープ、フランクにチキンナゲットとなんでもござれ。
砂川口売店はゲートの外のほうが充実しています。ただし、手に蛍光スタンプを押してもらえばゲートの出入りは自由です。入場後の利用も問題なしです。
それぞれ特色のあるレストラン・カフェではアイスやソフトも!
食事の時に利用したいレストランは3つ、それぞれ洋食、和食、軽食と得意分野が決まっています。どこも、飲料、軽食の売店が併設されています。
飲料、アイス、ソフトクリームなどが用意されたカフェも3ヵ所あります。けれども、カフェは立川駅に近いあけぼの口や立川口のエリアにあり、子どもの遊び場を利用するならばあまり使わない場所です。
- レストラン
- レイクサイド(洋食中心)
- 渓流広場(軽食中心)
- ふれあい広場(和食中心)
- カフェ
- 総合案内所(あけぼの口)
- 花みどり文化センター(みどりの文化ゾーン)
- ぎんなん茶屋(立川口)
水鳥の池ボート乗り場の隣にあるのがレイクサイドレストラン。
軽食を購入できる売店もあります。
中に入れば池の景観と一緒に和食中心のメニューを選べます。
渓流広場の売店はレストランに併設されたものです。
売店メニューもちょっと気合いが入って他にはないラインナップも!
裏手に回ると広い食事スペースが現れます。
レストランについては室内はあまり大きくないです。
ただし、加えて日差しを避ける天幕付きのテラス席もあり。
バーベキューを楽しむ場所も用意されていたりします。このエリアではシーズンオフには、ペット同伴可能という対応がありです。
バーベキューについては運動広場内のバーベキューガーデンでも対応してもらえます。むしろデイキャンプ風のバーベキューはこちらのほうが雰囲気あるかも。
洋食が中心となるふれあい広場レストランは、立川口からのカナールの先、大噴水横のふれあい広場にあります。わんぱくゆうぐからなら10分ほどでなんとか利用範囲内? 1番広い立川口駐車場を利用した時には便利なレストランになります。
園内各所の多目的トイレは子ども対応もしっかり
子ども対応フルセットともいえる多目的トイレの例です。小さな便器、子供椅子、着替台とひととおり。
中には大きなベッドを備えるところもあります。
売店付近以外にも広い休憩所が!
売店の近くの椅子、テーブルだけでなく日差しを避けられる屋根付きの休憩スペースがあります。
靴を脱いでゆったりくつろげるスペースです。
武蔵野の原風景を保存しようというこもれびの里。そこから砂川口に向かった裏手には立派な建物になっている休憩所があります。
自動販売機はありますが、売店ではないのです。だから、遠慮なく使える面もあります。
日本庭園ではお茶を点てて貰えるところもあります。一服520円になります。
昭和記念公園を訪れるには(アクセスについて)
住所:東京都立川市緑町3173(国営昭和記念公園管理センター)
入園料:大人(15歳以上)450円、小人(小・中学生)無料
開園時間:9時30分~17時(11月~2月は16時30分、4月~9月の土日祝日は18時迄)
休園日:年末年始(12月31日、1月1日)、2月の第4月曜日と翌日
そのものの住所は昭島市になるもののわんぱくゆうぐを利用する時にも、自動車で向かう場合、電車を利用して駅から向かう場合どちでも西立川口が便利です。西立川駅直結のゲートになり駐車場もあります。
国営昭和記念公園を訪れる場合のアクセスの詳細は関連記事があります。
まとめ:幼児にもしっかりフィット、国営だけに設備は充実、施設も不自由なし
幼児にもピッタリフィットしているわんぱくゆうぐエリアは、子どもダマシなどという言葉は無縁の発見と冒険のある場所。広い芝生のみんなの原っぱも遊具が充実しているだけに、あまり関心を持たないかもしれません。とはいえ売店には原っぱを活用する遊び道具も沢山揃っています。
施設、設備もしっかり充実の国営昭和記念公園。不自由なく遊べるものが揃って安心の公園となっています。
公式サイト:昭和記念公園 施設紹介