市ができてから欠かさず続けられて、夏の夜を彩る花火はすっかり風物詩。毎年8月第2土曜日の東海まつり花火大会は、愛知県東海市が生まれてからずっと、市の歴史とともにあるイベント。
その舞台となっている大池公園は、遊戯広場と児童遊園という、ふたつのスポットが楽しく遊具で遊べる場所。まるで園内にあるかのごとく、共にひとつの区画を占める東海市役所のみならず、市の公共施設も集まります。
子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。ふたつの遊具のある遊び場には、どれも特徴的なものがいろいろと並んで、遊びのバラエティが豊富。さらに動物舎や動植物資料館など、子ども目線でも興味深い施設があります。
場所も機能も市の中心となる大池公園のエリア。それだけに他にも役割を果たしていたり、楽しめる施設もあったりの大田大池を囲む広くて大きな公園。ところがこの見どころ一杯の公園は、ここだけで終わっていません。
市役所の売店や食堂が利用できたり、施設やアクセスが便利だったりして、もちろん街の中心にあるメリットも加わる公園ながら、なかなか他に例をみないほどに、公園として拡張されている面も持っています。大池公園は平洲と大仏を訪ねる花の道にもなっています。
市内のどこからでも見えるという、夏の花火が欠かせぬ風物詩なら、市のシンボルとでもいえる存在の、聚楽園大仏のある聚楽園公園には、ここにもある大きな池に向かって下る斜面に、豪快な大型遊具があるほか、しあわせ村というレジャースポットがあり、花の道で繋がっています。
ゆったりと林間を探索したりキャンプをしたり、メルヘンの森の雰囲気を味わいながら芝生でのんびりしたりできる平洲と大仏を訪ねる花の道に限らず、梅、桜、花しょうぶなどの草木や展望の丘など、大人もしっかり楽しめる大池公園。
こういった公共施設や公園のハブになりそうな大池公園。子どもと遊ぶうえでは、多彩な遊具に注目です。特にそこに注目しながら、いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。
子どもが大型遊具で遊べる大池公園をしっかり解説!
- 大池公園の遊具での遊び場
- 遊戯広場
- 児童遊園
- 大池公園のスポット
- 大田大池
- 彫刻の広場
- 眺望スペース(展望の丘、展望台)
- 植物園(梅林、花しょうぶ園)
- 広場(多目的広場、二人の広場、ガチョウの広場、芝生の山)
- 大池公園にある公共施設
- 動物舎
- 動植物資料館
- 中央図書館
- 屋外ステージ
- 野球場
- テニスコート
- 隣接する公共施設
- 東海市役所
- 市営室内温水プール
- 農業センター
遊戯広場には主役がふたつ
デザイン歩道橋ウェーブブリッジの大池公園側のたもと、公園管理事務所であり、無料休憩所でもあり、売店などが入る建物がある、公園北西の角の辺りが遊戯広場と動物舎、動植物資料館のある場所になります。
遊戯広場の大型遊具は市制50周年を記念して、今風のパーツを組上げた大型コンビネーション遊具に、2020年2月にリニューアルしています。本特集の遊戯広場の大型遊具は、かつてあったものになります。
おまたせしました。遊戯広場リニューアル後の大型コンビネーション遊具の取材を行いました。詳細を更新していきます。更新完了まで少々お待ちだください。
大池公園では、むしろ小さめの幼児にぴったりなのは児童遊園のほう。もっと正確に言うならば、児童遊園は小学校低学年から幼児向け。遊戯広場は高学年以上でもしっかり楽しめる難易度としたほうがよさそうです。
遊戯広場の大型遊具ふたつに共通しているのは、どちらも巨大とまでいかないサイズとはいえ、互いにローラー滑り台とフラットな座面の標準的な形状のもの、両方を備えていること。
ゆったりストレートのものと、より短い方は最終的に90度方向転換するように、互いに変化がついています。
フラット座面のほうも実は、滑走面の素材は違います。ステンレス製の座面のものは、きわめてよくあるタイプ。
もうひとつはグリッサンド素材のようにみえます。
逆に両者の違いで際立つところは、遊びのテーマとしてアスレチックテイストで、横方向の渡りがたくさん仕組まれているのか?
砦のような演出でアジト感を楽しむのか? になるでしょう。この点大きめのコンビネーション遊具の方が、ややアクティブで難易度も上の設定。
だから、小さめのほうは上に行かなくとも、地面でも雰囲気が味わえるようになっています。
搭のようになっているのは、からくり時計を掲げるため。上るためのものではないです。あくまで特別な子どもの領域を演出です。
傍らにはちょっとしたスプリング遊具も、ふたつ置かれています。
大きめのほうの渡りの様子をざっと見てみると、単純ながらうねる木の廊下が長く伸びています。序の口とはいえ見た目ほどは、簡単でない子どももいるはず。
うねる廊下の先は、リングトンネルが分岐しています。横に曲がるとさらに奥に進むのか。
ネットの斜面でショートカットできる、ローラー滑り台の発進地点に、吊り橋を渡るかを選択することになります。
うねる廊下のところにも、湾曲ラダーのショートカットありです。
まっすぐ進むラダートンネルの方はステンレス座面の滑り台へ向かい、横に行って吊り橋に向かわないならば、ネットの坂道を経てまた違う方へ続きます。
吊り下げられた太い丸太が、うねる廊下とは別のもう一端。最初に苦労をするのか、ゴールとして迎えるのか、お好み次第になります。
鉄棒はずいぶん大きなものを含めて、6つに区切られています。一番高いものは選手級にも思えます。
遊具の並ぶ一帯の大田大池側は、ちょっとした小動物園になっています。ただ生体を飼育するのみならず、動植物資料館という展示館があるのが特徴です。
中には剥製や、生態環境の展示などがあります。展示物は建物から受ける印象より、数多くて中身は濃いのです。
鳥の飼育小屋とゲージもあれば、
野天で小動物が暮らす場所もあります。
売店ふらっとはかなりの充実ぶり
遊戯広場のところには、第1駐車場があり、その隣に公園管理事務所であり、売店ふらっとがあり、無料の休憩スペースもある建物があります。軽食からおやつまで、飲食物を販売しています。
建物の隣にはウェーブブリッジが架かっていて、平洲と大仏を訪ねる花の道を聚楽園公園まで散策することになります。
軽食も販売しているとはいえ、建物内はレストランではないです。あくまで自由に使えるスペース。
さらに誰でも自由に使える無料公衆無線LANも完備。SSIDは、Wi2_freeになっています。
児童遊園は大人には懐かしさ、子どもには新鮮な遊具も並び!
遊戯広場から大田大池のほうに少しだけ向かった方向、岬とまでいったら大げさながら、そんな感じの池に突き出た場所に、児童遊園があります。迫力と手軽さを兼ね備えたコンクリートの幅広滑り台と、ブランコ、シーソーにグローブジャングルジムなどがあります。
滑り台は土地の傾斜を利用したもので、上ったところには児童遊園も含めて、主には大田大池から市役所方面を見渡すような、展望台も設置されています。
周囲の坂だけでなく、滑走面のすぐ隣の鉄のステップや、石の足場を使って上っていけます。滑る先の砂場には、動物のオブジェがあってちょっと不思議な感じ。下で遊ぶならこの辺りで! という基準にはなりそうです。
シーソーは、片側ふたりづつでも大丈夫なものです。
滑り台はすっぽりはまれる、小さな子どもでも安全に楽しめるタイプと、よくあるタイプがふたつづつ並びます。
めっきり主流派の遊具からは外れた感のある、グローブジャングルジムもここでは健在。確かに武骨な鉄骨で組まれたこの遊具、事故の例を見てもメンテナンスも大変で、数を減らしている現状ながら、独特の面白さがあります。
意外なほど複雑な地形の園内
大池公園の南東部は、こんもりとした丘になっているのも面白いです。園内からは竹のある丘や、花しょうぶ園を経てやってくる場所です。
この丘の南側は市の農業センターとなり、南に面する斜面では作物が育てられています。朝市も開催されて、ここはここで覚えておきたい場所です。
農業センターのところを、上ってきてもいい場所。芝生の広場から眺めてみるのも悪くない、この展望スペース。
やはり本命は、あと少しだけ上った展望の丘でしょう。市内を眺めるにはちょうどよい場所です。
まだまだ、大池公園では大きな野球場もあれば、
野外ステージのある多目的広場なども、丸ごと包み込んでいます。
梅や桜の鑑賞でも名高い場所。すべてを知るには、なかなか時間がかかる公園です。
大池公園を訪れるには(アクセスについて)
住所:東海市中央町3丁目1
連絡先:052-604-2034(東海市施設管理協会)
公式サイトからの引用
名鉄電車「太田川駅」から知多乗合(知多バス)「荒尾住宅」行きなどで「大池公園」下車
らんらんバス運行時間帯は、らんらんバス「中央図書館」、「大池公園」または「市役所」で下車
※なお、運行時間帯については、平日は7時から19時、土日祝日及び12月29日から翌年1月3日までは9時から17時となっています。
西知多産業道路加家インターから東へ約1.5キロ
【自動車を利用する場合】
駐車場:無料(150台)
利用時間:5時~22時
遊戯広場がある辺りの一段上のような場所に、第1駐車場があります。児童遊園含めて遊具に一番近いのはここです。
第1駐車場から東に進んだ、北東の角にあるのは東海市立中央図書館。ここにある入口から入った西側に、大池公園の第2駐車場があります。広さでは第1駐車場を上回っています。
図書館の敷地にも55台の駐車場があります。もちろんこちらは基本的に、図書館の利用者用として用意されたものです。
東海市役所にも、大池公園を取り囲む市の施設にも、それぞれ、大きな駐車場があります。
最寄インターチェンジ:伊勢湾岸道東海
伊勢湾岸道路からは接続する西知多産業道路を南下、この路線の無料の自動車専用道路区間にある、加家I.Cを東に向かったところです。
【公共交通機関を利用する場合】
最寄駅:名鉄常滑線新日鉄前駅徒歩約1.2 km
最寄バス停留所:大池公園(東海市巡回バスのらんらんバス)
東海市役所の最寄駅、太田川駅を利用するか、花の道の崖下にある新日鉄前駅を利用するか、微妙な判断を要します。大池公園のどこを目指すかによって違うため、遊具のある所に行くとするなら、新日鉄前駅が距離的には最寄駅になります。もっとも違いはさほどないです。
バスを利用する場合、東海市が知多バスに委託して運営しているらんらんバスを利用します。3つあるらんらんバスのルートで大池公園停留所に停まるのは北ルートと中ルート。駅から近いのは、太田川駅から大池公園停留所を目指す北ルート(荒尾住宅方面)になります。
バスの運賃は一律100円(小学生以下無料)のため、聚楽園駅からでも料金は変わりません。中ルートを利用するならば、聚楽園駅から目指すのも分かりやすいです。太田川駅から中ルートを利用した場合は、JA加家支店前で下車しなければ、先で乗り継いで戻ってこなくてはなりません。
中ルートを太田川駅から向かうと大池公園停留所は横目に見ながらスルーしてしまいます。いずれにせよ間違いにくい方法は、東海市役所を目指し、下りてしまって公園内を進むことです。中央図書館停留所も利用できます。それでも、北ルートの大池公園停留所のひとつ先なので、遊具利用上はあまり意味はありません。
まとめ:大きな公園の連なりの中で特徴になるのは、遊具の多彩さ
市のビッグイベントの会場であり、地形も変化に富み、公園としての楽しみ方も多彩です。そのうえで、子どもと遊べる公園としても、遊具の種類はいろいろです。とても刺激的な池下公園のものは別と考えたとしても、平洲と大仏を訪ねる花の道で最も遊び応えありなのはここです。
公式サイト:東海市公式サイト 大池公園