園内でも琵琶湖がきれいに望める湖畔の近く、キャンプや日帰りバーベキューなどでも利用されるテントの森に隣接したところから、大型児童館になる虹の家の南側、ゲートからは裏側になる辺りにあるのが、冒険ゾーン。
びわ湖こどもの国では、アスレチック遊具と呼んでいるいろいろが並んでいます。対象が6歳以上でかつ、自力で乗れる方とした遊具がある冒険ゾーンは、園内の主要な遊具エリア3つのうちのひとつになります。
虹の家の裏手の辺りとしてみれば、冒険ゾーンの周りには、湖畔側にフライングディスク場と、虹の家側にグラウンドゴルフ場といった、屋外アクティビティがあり、虹の家正面入口奥は、幼児向けと思しき遊具がある一帯になります。
びわ湖アスレチックコースとなる、年齢制限があるアスレチック(冒険遊具)としては、入場ゲート寄りの芝生広場側にある創造の丘に続いているという関係になっています。子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。
園地の湖畔側奥には、コロンコロンぼぉ~る(有料)で遊ぶ虹の家前の発見の池と、水遊び場になる噴水広場やキャンピングステーション付近までを結ぶ水路があります。水路と琵琶湖との間がテントの森。園地のうち大きな面積を占めるアウトドアフィールドです。
びわ湖こどもの国での遊びをガイドする上では、万人向けに対応する大型遊具が集まるビワコオオナマズとその周囲(ゲート正面の芝生広場のほぼ半周)と、冒険ゾーン同様の趣旨だったものの、今ではフリーフォールが圧倒的な存在感になる創造の丘があること。
さらにテントの森を中心としたアウトドアフィールドがあり、林間をキャンプやBBQなどで自由に利用(利用料は必要)でき、両端の開けた場所に小さめの遊具が点在する! とご案内したほうが的確に思います。
このアウトドアフィールドは、夏には湖水浴や水遊びの舞台でもあり、貸し出される園内を巡る乗り物の格好のルートでもあります。冒険ゾーンとは、むしろその一部で、対象年齢は絞られたエリアと考えてよいです。
いつものように独自に撮影した写真を満載して、冒険ゾーンを含む、びわ湖こどもの国のアクティビティ溢れる屋外エリアを、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。
子どもが冒険遊具で遊べるびわ湖こどもの国をしっかり解説!
冒険ゾーンにあるものを代表とする、園内ではやや小ぶりのものと、タイヤ渡りやびわ湖水めぐりなどの遊びを構成するもの。園内を分類するなら3つの屋外の遊び場のうちのひとつ、湖畔のテントの森周辺に点在する遊具の様子をみてみます。
冒険ゾーンにあるのはびわ湖アスレチックコースの一部
対象年齢を6歳以上として、さらに自力で遊具に上れることを条件としているのが、アスレチック(冒険遊具)です。ゲートからは、虹の家の裏側に当たるところが冒険ゾーン。
アスレチック(冒険遊具)は、幼児でも使用できる遊具が並ぶ一角を挟んで、創造の丘にも置かれています。びわ湖アスレチックコースとしては、それを含めて全体像になります。
何気に本格派かつ何人も乗れるトランポリン
トランポリンといえば、競技の時のようにものすごいレベルではないにせよ、飛び跳ねてみるのが使い方。遊びとして公園にあるその手のものといえば、いまや花形はふわふわドーム。
ただしふわふわドームは、もはやトランポリンの類型というより、独自のもの。また公園でそれ風のもので多い、ザイルとゴムマットで作られたものとも違う、フレームと実際に飛び跳ねるベッド部が、競技のイメージを残す四角い形で何気に本格派のイメージ。
冒険ゾーンのものは、ベッド部も編み目状のもの。どのくらい飛べるかよりも、同時にたくさんの人数で遊べることが目的のよう。5人まで一緒に乗ってよく、冒険ゾーンではこれだけ3歳から利用可能です。テントの森を抜けるあたり、冒険ゾーンの出入口です。
ストレイタスの使い方も冒険ゾーンの哲学に沿ったもの
一見乳幼児でもよいから、大きな籠に乗せてあげて、ゆったり揺らしてあげるのもよさそうなストレイタス。そうしてあげたいのも山々ながら、それではちょっとオーバースペック。本来の使い方は座って揺らされるものではないのです。
立って座って、それも複数(推奨は3人まで)で使って欲しいものです。ほぼ同じものになるケルナー広場(群馬県高崎市、観音山公園)の鳥の巣ブランコは、そんな使い方が広報誌で紹介されています。ここではゾーンの哲学(6歳から)に沿った冒険が優先です。
形は先鋭なクァンタム、遊びは具体的で抽象的オブジェ系にあらず
みるからに、いわゆる抽象的なオブジェ系遊具のようにもみえるクァンタム。下に張られた縄に乗ること、壁や変形ラダーを上ること。そういった登り系が集まって、これもまた皆で(推奨は6人まで)遊んで欲しいものになります。
上部に張られた縄も、編み目は大きなもの。対象年齢ならばすり抜けはしなくとも、なかなかの難易度。もちろんここも、上れるなら行ってみるためにあります。
はんとう棒もただまっすぐではなく面白い形。ただ途中に玉があるのは、面白さだけでなく足場としの機能もあります。冒険ゾーンの年齢制限は、それなりの難易度も理由でしょう。それでも、もっと違う意図も感じます。それはコミュニケーションということです。
誰かと一緒ならもっと楽しいタイタン
タイタンは回転する中央部分から5本のバーが伸びて、先端からサドルがぶら下がっています。案内には助走をつけて飛び乗るのもいい! とまで書いてあります。サドルの数だけ多人数で、一度に遊べます。すでに誰かが動かしている時は、柵の外で待つとのこと。
当然5本のバーは連動しています。だからひとりでよりも、皆で遊んだほうが面白みは増します。そしてコミュニケーションが一層大事です。家族で来たり、何らかのグループで友人と来たりでなく、知らない誰かと居合わせたとしても、ぜひ声を掛け合って!
だれのペースに合わせるのか?それが問題なオービット
いわゆるコーヒーカップが、もっと遊びやすくなった感じのオービット。真ん中のお皿を動かせば、座る場所も回ります。推奨するのは5人まで。仕組みとしては、座る部分も回せるものの、それは禁止。あくまで乗っている皆が協調して使います。
ジャングラネットと柱わたりには、意思疎通に難易度設定
シンプルなアスレチック風なのは、ジャングラネットと柱めぐりのふたつ。コの字というか、4本の柱を横棒で結んでできた6面のうち、3面だけネットが張られた部分をなんとか走破するのがジャングラネットの目的。
誰かと行き交っても、比較的自由に動けるジャングラネット。対して積極的な譲り合いがなければ、動けなそうなのが柱めぐり。推奨がジャングラネットが5人までなのに、柱めぐりは10人まで。課題はもっと難しくてもいい! といっているようです。
タイヤわたり・丸太ステップは駆け巡る場所
たくさんのタイヤが並んで、飛び跳ねるエリアは広く取ってあります。コースのようになっていて、土管の代わりになるものや、倒れた巨木ルートもあります。丸太ステップというのは、切り株の飛び石のはずが、看板に載っているようなものは見当たりません。
現状はタイヤを飛び跳ねる複雑なルートになる模様。弾力のあるタイヤで、こんな遊びは楽しいものの、古タイヤというのは傷んでいたら、危険もあるものです。管理体制が整った児童厚生施設のこどもの国らしい、タイヤわたりの遊び場です。
びわ湖水めぐりは誰がために?
ガチャポンプを動かして、水を流してみるのがびわ湖水めぐり。壮大な装置から周囲の水路までどんどん水が流れます。誰かのために、誰かがガチャポンプを動かさなければならないのが、この遊具の意義。噴水ではないのがミソです。
もっともだからこそ、ガチャポンプが壊れていないことが大前提。かなりの規模ではあります。それがすべてはガチャポンプ一点に、稼働を依存する仕組み。訪問時には壊れていました。
年齢制限を補うように隣接するコンビネーション遊具も
決して排除の理論でなく、年齢なりに意義のあるコミュニケーションを意図してるらしき、冒険ゾーン。中には問題なく遊べそうなものがあっても、幼児は遠慮しなければならない決まりです。
虹の家の裏手のほうで、その代わりとでもいえる遊びは、冒険ゾーンに申し訳程度に置かれた、丸太小屋には留まりません。列車を模したコンビネーション遊具そのものも、周囲の遊具もなかなか充実しています。
機関車の運転席に当たる部分はもちろん、他にも客車部分にも途中から乗り込めます。短いものの、ロープを手繰るスロープと階段があります。連結はチューブトンネルです。
客車部分への出入りは、ネットスロープと台座とステップ、縦のボードのラダーの3パターン。そしてチューブスライダーで脱出できます。
機関車から乗り込んで、通して走破するのは、幼児ならそれなりの冒険になりそうです。
周囲にはすべり台、キューブジム、皆で乗れるスプリング遊具、変形ラダーに、ボールにぶら下がる形のスウィング遊具もあります。
水路の先、キャンプやBBQの拠点の奥に難破船アスレチック
湖畔のテントの森を挟んで冒険ゾーンとは反対側には、キャンプファイヤー場があります。その周囲は芝生が広がっていて、そこに据えられているのが難破船アスレチック。
舳先と船室部分以外は埋まってしまった設定の難破船と、いくつか小さな木製のアスレチック遊具が置かれています。
船室部を模した小屋は外側のクライミングウォールか、縄、もしくは内部の縄梯子で上に上れます。眺望とまでいったら言い過ぎか、それでも少しは琵琶湖がよく見えるようになります。
テントの森がメインの舞台になる屋外活動
冒険ゾーンとキャンプファイヤー場などキャンプ関連施設の間にある林間のテントの森は、キャンプやバーベキューで使うなら有料です。かといってサイトが分けられるでもなく、フリーサイト。車の横づけもできないです。持参の道具はリヤカーを借りて運びます。
水路の先にあるキャンピングステーションの利用が便利
テントの森と芝生広場を隔てる水路の先にあるのは、共同利用になるマキ用のかまどなどを備えるキャンピングステーション。受付はここではなく、あくまで虹の家。キャンプに限らず野外活動の拠点は、基本的に虹の家になります。
ピザを焼けるピザ窯も、別途の追加料金で利用できるのはユニーク。キャンプもしくはBBQでのフリーサイト利用料金を支払えば、こうした炊事施設、かまど、キャンプファイヤー場の利用に追加料金はありません。実際の活動は、ここを利用するとやはり便利です。
ただし予約をしておかなければならないことに注意です。料金などの詳細は虹の家について特集した、関連記事をご参照ください。
湖水浴や水遊び
季節は限定され、夏休み期間だけながら、びわ湖こどもの国のアクティビティで見逃せないのは湖水浴。
更衣室やシャワー室は、テントの森にあります。
更衣室設備利用料金:温水シャワー:3分100円
(男女2機、水シャワーは無料)
コインロッカー:1回100円
琵琶湖で遊ぶのが心配ならば、噴水広場に水深30 cmで水が張られます。水遊びには選択肢ありです。
有料の乗り物で園内周回
こうしたテントの森周辺は、有料レンタルの乗り物で向かうのによい場所です。乗り物の詳細も、虹の家の関連記事を参照ください。
グラウンドゴルフ場、フライングディスク場は冒険ゾーンを挟んで設置
虹の家で自由に用品を借りられるグラウンドゴルフ場は、冒険ゾーンの虹の家側の芝生に、ディスクゴルフ場は、湖畔側に設置されています。
滋賀県立びわ湖こどもの国を訪れるには(アクセスについて)
住所:滋賀県高島市安曇川町北船木2981
連絡先:0740-34-1392(18時まで)
開園時間:9時~18時(7、8月は19時まで、1、2、11、12月は17時まで)
休園日:年末年始(12月29日~1月3日)、12月~2月の平日の月、火曜
(冬休み期間は営業)
駐車場:普通車(軽自動車含む)1回500円
最寄インターチェンジ:名神高速道路京都東
最寄駅:JR湖西線安曇川駅よりバス便
最寄バス停留所:高島コミュニティバス安曇川町循環(船木)線こどもの国前停留所
びわ湖こどもの国へのアクセスの詳細は関連記事をご参照頂けます。
まとめ:冒険ゾーンには、高い難易度よりも大切な目的あり
冒険ゾーンには創造の丘にも通じる、児童厚生施設たるこどもの国らしい目的があります。大型遊具に比べれば迫力は比べるまでもないものの、ここにもたくさんの遊びがあるのは、もっとある! という以上の意義もあることです。
子どもの自立までも視野に入るこどもの国での遊び。余計な手助けは無用なものの、そんな意義を助ける見守り、声掛けは意識できればより有意義に過ごせる場所といえます。
公式サイト:滋賀県立びわ湖こどもの国