しっかり整備されて気持ちよく遊べる富士西公園は、新東名高速道路の横に位置しています。この最新規格の高速道路、高くそびえる高架が特徴です。新東名を支える高架の偉容はとても印象的。
富士西公園ではこの高架下を駐車場として利用するだけでなく、遊び場としても使っているのです。それによってある程度の雨でも遊べる公園となり、とても使い勝手がよいのです。子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。
大型遊具や簡単なアスレチックが配置された富士西公園は、富士山を望める高速横と、高架下ふたつの顔を持っています。そしてどちらを見ても、とても設備が充実しています。高速からのアクセスも便利で、少し遠方からでも出かける価値はあり! 富士山の眺めも素晴らしい公園の魅力をいつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。
子どもが大型遊具で遊べる富士西公園をしっかり解説!
子どもと富士西公園で遊ぶメインステージとなるのは主に二つのエリア。どうしても注目となる遊具のあるエリアをまずはご紹介します。
- 富士西公園無料で遊ぶふたつのメインステージ
- あそびの広場(富士山眺望サイド)
- プレイグランド(高架下全天候型サイド)
大型遊具とアスレチック遊具が林間に配置!あそびの広場
あそびの広場は富士西公園の新東名高速横のエリア。林間に大型遊具とアスレチック遊具が並んでいます。
周囲は雑木林と梅林、花木林で囲まれています。芝生広場からは眺めも良く開放的、溶岩台地はここならではの景観です。
駐車場のある高架下からはちょとだけ階段を上ります。もっと奥の方から少し遠回りになりますがゆるやかなスロープでも向かえます。
アスレチック遊具も遊び甲斐充分、写真のターザンロープ始めいろいろ点在しています。
たいていの公園の遊具というものは実際問題として心から喜べるのは児童レベルまででしょう。
中学生になったからと、それを機会に遊具に興味を失う訳でもないはずです。12才になる少し前には、それまでの熱狂から徐々にさめ始めることが多いのではと思います。
遊具には対象年齢が表記してあることが多いです。富士西公園のものにも個別にもしっかり表記があります。さらに12才を超えたら対象ではないので遠慮して欲しいと看板に明記してあるのはむしろ珍しい気がします。
遊具の持っているキャパシティそのものは、対象年齢の上限よりもずっと低いレベルかと思います。写真の遊具などは上を飛び跳ねるものなのかトンネルとして遊ぶものなのか?
もしもっと大きな子どもが楽しめるとしたら、遊具そのもののキャパシティに挑戦するというよりも、遊具を使って友達と追いかけっこをしたり違う遊び方になるのではと思います。
考えるに強く対象年齢を明記してあるのは、小さな子どもが安心して遊べるようにとの配慮と思われます。
確かに富士西公園には富士山の眺望がすばらしい広い芝生広場もあります。大きな子どもが友達や親と一緒にというならば、こちらでいろいろと楽しめそうです。
入口横の公園センター脇には、バスケットボールのゴールも設置されて自由に使えるようになっています。
こんな風にあそびの広場には明確な目的があります。それは小さな子どもが安心して楽しめるようにということです。
とはいえ、決して生ぬるい遊具ばかりではありません。
こんなロープ渡りなど挑戦し甲斐だって充分あるのが富士西公園あそびの広場の遊具です。小さな子どもにはハードかもしれません。しかし落ち着いてしっかりつかまってトライすれば渡り切るのも無理ではありません。
高架下なのに開放的!プレイグランドのメリットは雨の日だけにあらず
高架下に遊び場があると話だけ聞くとイメージはどうでしょうか? もしかしたら薄暗い日陰の遊び場を想像するかもしれません。富士西公園の場合は高架下となるプレイグランドのほうも、そんな通り一遍のイメージを払しょくする開放感があります。
新東名高速道路は御殿場以西、中部地方の設計は最小曲線半径がR=3,000 m、東名高速のR=300 mは言うに及ばず東海道新幹線のR=2,500 mよりも緩やかなカーブでできています。
内陸部の山間を通っているにも関わらず最大勾配も2 %ほど。そうした設計方針のため谷あいでは高架橋はとても高く作られています。話には聞いていても富士西公園など実感できる場所で体感するまでは、イメージし切れない空前のスケールです。
こんな高架下を遊び場にするならば、あるのは確かに雨の日のメリットだけ。開放感も風通しも良好で文句なしです。
富士西公園のプレイグランドでメインとなるコンビネーション遊具は、台に上って滑り台で下りるのが基本的な遊び方になります。
ネットの斜面をロープもうまく使いながらよじ登ったり
板張りの斜面をなんとか攻略したり…
板張り斜面の方にはショートカットも用意されています。けれども安易なショートカットではありません。いずれにせよ難易度は高め。
台の下層にはちょっとした遊びが仕掛けられています。
お約束の幼児向け手技の遊具も組み込まれています。
こちらもあそびの広場同様児童と幼児向けだと明確に示されています。もちろん主旨は同じことです。
遊具の周りには簡単な低層のクライミングウォールもあります。
注目すべきなのが遊具を取り巻くバンクのついたオーバル部分。これはここを走ってみよう! ということだと思います。低いですが橋のようになっているので、一応横からの動線は切られています。
限られた敷地を思い切り走った時の、交錯事故を防ぐ効果があるのでしょう。形からすればスケートボードや自転車で走ってみたくなる気持ちは分かります。けれども趣旨が違うのでそういったことは禁止とのことです。
土足でなく靴を脱いでと掲示されているドーム型の遊具。一見するとこれはふわふわドーム? と思いそうです。ふわふわドームがどんなものか分かる関連記事があります。
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富士西公園のこのドーム、機能的にふわふわドームなどのようなインフレータブルバルーンとは違います。コンクリートの固さではなく、ややソフトに仕上げられているとはいえ、空気仕込みの柔らかいものではないので跳ねて遊ぶものではないです。
大きめの砂場にはアクション遊具も配置。実は写っている3つにはちゃんと名前があります。青いものはウゴウゴ、オレンジのものはハニー、紺色のものはビー。製造メーカーがつけたものです。
付添の大人の憩いの場の横にもなにやら設置されています。これは…
ミストシャワーということです。夏の暑い盛りは気持ちいい!
シックな色で統一された飲料の自動販売機がトイレ棟の脇に設置。
トイレ棟はプレイグランドの隣にあります。
屋外トイレとして公園センター(公園南東の入口付近、横にバスケットボールゴールなどがある)のトイレとは管理の仕方が違うようです。表記では分かりにくいのですが、8時30分から19時(11月~3月は18時)まで以外は閉鎖です。
公園センタートイレでも夜間、早朝は多機能トイレ部分が閉鎖されるということです。いずれにせよ時間帯的に子どもと遊ぶという観点からはあまり関係ありません。
あそびの広場や芝生広場に階段を使わずに向かうスロープはプレイグランド脇トイレ棟の辺りから通っています。
ところでこの多機能トイレ、清潔なだけでなく子どもや親子が利用するという面でもかなりな充実ぶりです。
プレイグランドの脇だけでなくこういった仕様が富士西公園の標準のようです。次に富士西公園のこれもまた特徴となる設備の充実ぶりをみてみます。
富士西公園の概要を整理します
富士西公園エリア別解説 | |
---|---|
エリア名 | 解説 |
樹林と芝生の階段上のエリア | |
あそびの広場 | 複合遊具とアスレチック遊具 |
梅林、花木林、雑木林、修景ガーデン | 樹林と植物園 |
多目的広場、イベント広場 | 芝生広場 |
溶岩台地 | 自然景観 |
公園センター | 管理事務所、休憩所 |
高架下エリア | |
プレイグランド | 複合遊具、ジャンプドーム、砂場、霧の池 |
テニスコート | テニスコート |
スポーツコート | 運動スペース |
自由広場 | 多目的スペース |
駐車場 | 無料の自動車用駐車スペース |
注目したい富士西公園の設備、充実ぶりに大満足
多彩な遊具、気持ちいい林間と芝生、そして雨天でも高架下が利用できる富士西公園。富士山の眺めもまた素晴らしいものです。そもそもの環境、遊具や広場の整備がよいのに加えて設備の充実も特徴です。
プレイグランドの脇にもあった多機能トイレがスロープを渡った先、公園センターのある入り口とは反対側にも備わっています。
新東名横の林間、芝生のエリアは三角形に近いのですが、その3つの隅に多機能トイレが配置されています。高架下プレイグランドの脇含めて合計4か所です。
小さな子ども用の便座が備え付けられている事、ベビーベッドが拘束するタイプではないこと、ベッドにはきれいなマットが置いてあることなどが特徴です。このマット清潔に維持することは、とても手間がかかりそうです。置いておくことは簡単です。
ただしそれを気持ちよく使えるように管理するのは大変です。汚れていたりするようでは却って印象が悪いです。南東に位置するのがメインゲートになるのかと思います。ここに公園センターがあります。
公園センター横の多機能トイレも、早朝夜間は閉鎖するということです。注目のベットとマットは4か所すべてに設置されています。
しっかりした管理で気持ちよく使える富士西公園をある意味象徴する設備だと思います。
公園センターの建物の中には休憩スペースがあります。
公園の鉄板のパターン、アイスと飲料の自動販売機が設置。
こちらもきれいで気持ちよく使えそうです。
駿河湾に面する富士市も東海地方の各地と同じで防災意識が高いです。東日本大震災では日本の沿岸を襲う可能性のある津波は、多くの人の想定を超えていることが分かったと思います。ただし富士西公園は海岸からはかなり離れています。海抜もすでに95.4 m。
周辺は自然環境豊かな住宅街。富士山からなだらかに続く傾斜面の途中に位置しています。
富士市街地からは少し離れた郊外の環境が気持ちいい公園。
まさしく富士に抱かれた立地を生かす心意気がいい富士西公園です。
富士西公園を訪れるには(アクセスについて)
住所:富士市入山瀬772-1
富士市とはいえ富士宮市との境界近くに位置しています。富士駅と富士宮駅で距離を比べれば富士宮駅のほうが圧倒的に近い場所です。新東名高速道路の新富士インターチェンジがすぐ近くです。自動車での利用が便利な公園になります。
【自動車を利用する場合】
駐車場:無料(90台)
駐車場利用時間:8時30分~19時(11月~3月は18時まで)
最寄インターチェンジ:新東名高速道路新富士インター5分ほど
新富士インターがすぐ近くです。注意したいのは富士西公園方向に降りられないため公園に向かうには少々迂回する形になることです。新東名高速道路の高架下に駐車場があります。
【公共交通機関を利用する場合】
最寄駅:JR身延線富士根駅徒歩19分(駅発のバス便はありません)
最寄バス停留所:住宅入口(富士急静岡バス吉原中央駅~富士宮駅路線)
所要時間は時刻表上で富士の宮駅より10分ほど
バス停に行くにはご紹介したプレイグランド(新東名高速道路高架下の遊具のある辺り)から100 mほど坂を下って県道414号に出ます。その後公園を背に左手に向かうと「住宅入口」バス停があります。ダイヤは毎時2本程度となっています。
このバス路線を使う場合でも、やはり距離が近いのは富士宮駅のほうです。富士市側の出発地となっている吉原中央駅は駅といっても鉄道駅ではありません。市内路線の多くが起点としているバスターミナルです。鉄道駅とは徒歩、もしくはバス便で連絡することになります。
まとめ:霊峰富士を実感するすそ野の解放感と高架下の利便性
富士西公園は新東名の高架下の利便性が際立つ特徴のある公園です。けれどもそれだけではない環境の良さが見逃せない公園でもあります。遊具も豊富で子どもと遊ぶのにぴったり。富士の雄大な眺めさえあくまでおまけになりそうな魅力ある遊び場です。
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