日帰りのお出かけ東京(関東周辺)版【富士山を眺めるおすすめ公園】



場合によっては関東からでも、いろいろな場所で眺めることができる富士山。けれども、裾野ともいえるような場所から見る富士山はやはり格別です。

富士山須走口五合目

山頂への登山はまだしも、富士山に登ってみること自体は、さほど難しいことではありません。マイカー規制のない期間ならば自家用車で、期間中はシャトルバスなど許可された車両で、4つの五合目の登山口まで行けます。

それぞれの五合目からの景色は、ぐっと近くなったとはいえやはり富士山。つまり富士山の形はそのまま変わらずです。とはいえ一番標高の低い御殿場口新五合目でさえ約1,450 mの地点。体感温度も違えば遊び場という雰囲気でもありません。

富士の裾野は海の中まで続き日本一深い駿河湾ではさくらえびやしらすが特産

東京など関東近辺から日帰りでお出かけ、もしくはお泊りがてらの小旅行を計画できるのが富士山周辺です。いろいろな楽しみが企画できるとはいえ、ひとつには無料で心から満足できる、大型遊具で遊べる公園を加えるのはどうでしょうか?

五合目で眺める富士山と、同じような感動を得れる遊び場をご紹介します。あとは五合目まで足を延ばすのもよし。富士山周辺のレジャーを楽しむのもよし。場合によっては、富士山を眺めながら遊べる、気持ちのよい公園をはしごしてみるのもいいでしょう!

「子どもと楽しむ公園」シリーズで、これまでご紹介した富士山の見える公園を、関東からのお出かけのプランに役立つように、まとめてみます。

公園選び写真満載の参考書!富士山の見える公園へお出かけ

これからずっと先に行けば、富士山に登っていくのだなと感じるような場所が富士の裾野には広がっています。ところが大きな目でみれば、そこだって富士山の一部といえるんじゃあ? という場所があります。

よく見ると地面も、富士山に向かってゆるやかに傾斜を続けていたりする場所です。それほど富士山というのは雄大で、人のスケールでは計り知れないものがあります。

この代表的なエリアが富士山の南側、愛鷹(あしたか)山の稜線が終わる西側から富士川に至る場所。富士市や富士宮市があるところです。富士山の東側の箱根を背景にする、御殿場市や裾野市も同様の地形が見られます。

富士山の北側ならば、いわゆる富士五湖のある辺り。甲府盆地と隔てる御坂山地に挟まれたエリアはもっと、ここだって富士山だ! という感じがする場所でしょう。ある意味これらの地域辺りにある公園は皆、富士山の見える公園なはずです。

けれども実際には、遊び場がきれいに富士山が見えるように開けているためには、視界を遮るものがないという条件を満たさなければなりません。あくまでそれを踏まえてご紹介したい! という思いを込めて、正確には富士山をみながら遊べる公園という条件をつけて選び出すことにします。

御殿場市・裾野市周辺で富士山が見えておすすめの公園

訪れてみると分かる通り、御殿場市や裾野市の辺りは市街地までずっと、富士山からなだらかな傾斜が続いている場所です。とはいえ、市街地にはそれなりの高層建築があります。

公園ならまだしも自然林の場合は木間からの眺めなどまず無理

御殿場市でも箱根や足柄に近い方面(小山町方面など含む)には谷間や丘陵もあり、裾野市では愛鷹山が視界に挟まれるエリアも出てきます。街でなく森林になっていれば、自然林なら眺望は開けていないことがほとんどでしょう。

そんな中で覚えておきたいのが、御殿場市の印野(いんの)という地名。かつては印野村だったこの地域、あとは富士山の方面にあるのは陸上自衛隊の演習場のみ。印野そのものが風光明媚な地であり、そんな中でも主役となるのは富士山です。そして富士山を見通せるここには、富士山樹空の森があるのです。

いかにも隠れ里風の印野に対して、交通の要所といえる場所にも該当の公園があります。そこは静岡側の富士山の登山道へ続く、重要な役割を果たす富士山スカイラインの入口。やはり富士山の見える公園としてはもってこいの場所、それが桜公園になります。

公営レジャースポットの公園は完全無料!富士山樹空の森冒険の丘

御殿場プレミアムアウトレットや時の栖はすっかり有名ながら、手軽さでいえば富士山樹空の森は、かなりのアドバンテージを持つレジャースポットです。特に公園部分といえる冒険の丘は完全無料(駐車代金など含めて、その気になれば一切のお金を使わずに遊べる)の遊び場です。

富士山樹空の森で有料となるのは、天空シアターパークゴルフと印野地区が運営する温泉施設、御胎内温泉健康センターと天然溶岩隧道などがある御胎内清宏園、それからもちろん飲食類、売店の商品です。

そんな格安の余興もありとはいえ、ダイナミックな公園部分の楽しさも相当なもの。特に大型のボールプールをトランポリンのようにして楽しむ遊びは、冒険の丘の大きな特徴になっています。

関連記事:子どもと無料で楽しむ公園 富士山樹空の森冒険の丘

富士山の眺めに加わるのはロングスライダー、桜公園

明らかに富士山を意識した築山からの幅広のローラースライダーが楽しい桜公園

ローラー滑り台はもうひとつ、ゆるやかにカーブするものもあって、途中は橋梁で結ばれています。ちょうど一般的なタイプの形のほうのローラー滑り台の出発地点から、富士山の見事な眺望が手に入ります。

高い地点からよく見渡せるのは、ある意味当たり前。ところが桜公園、広場で遊ぶ時にも、お弁当を食べる時でも、のんびり寝転がる時でも、富士山が目前に迫ってくるのが特徴です。

関連記事:子どもと無料で楽しむ桜公園

富士市・富士宮市周辺で富士山が見えておすすめの公園

裾野がずっと続いて、それも駿河湾までになります。この地形ができるまでには、富士山の造山や噴火の影響があったのだろうな! と容易に想像できます。

富士市もまた富士山の伏流水が湧き出す地です。そして、この地で広場から秀逸な富士山の眺めを持っているのが、原田公園富士西公園です。

富士山の眺めは大型遊具の広場から丘をあがって!原田公園

公園の脇を流れる川辺から、斜面を上った広場までが公園となっている原田公園。大型遊具があるのは川辺のところ。こちらで大型遊具で遊びながら富士山は、残念ながら見えないのです。

ただし、自由に遊べる芝生やグランドのところまで上がってくれば、胸のすくような爽快な富士山の眺めが手に入ります。現在の東海道を移動する人たちが見る、一般的な富士山はこの方角からのものです。

川辺の大型遊具とは打って変わった、古典的というか、やや古めかしい遊具ならば、遊びながらしっかり富士山が眺められるのも原田公園です。

関連記事:子どもと無料で楽しむ原田公園

新しい時代の高速道路規格が生む個性!富士見の場のある富士西公園

新東名高速道路の高架下に、いわば屋根付きの遊び場となる場所があるのが富士西公園。大型遊具はどこか、富士山へのチャレンジを思い起こさせるところがあります。

公園案内図に富士山ビューポイントが示されている公園です。

確かに広場からの富士山は掛け値なしの素晴らしさ!

高架下からはどうかといえば、ちょっと微妙ではあります。

青いソフトドームはふわふわドームなどの類ではなく、あくまで山です。これも富士山をイメージ? させるものはあります。

あいち健康の森公園のプレイマウント(愛知県大府市)

名古屋市役所の職員の方が発案者だという、名古屋地区名産の遊具プレイマウントほど富士山らしくはみえないです。プレイマウントは富士山だと公表されていません。けれども、いわゆる富士山型というのは、こういう形でしょう。

富士西公園のソフトドームも、誰も富士山だとは言っていません。ただこの青さ、実際に富士山を目の前にしたご当地らしさ、伝わっていると思うのは考えすぎでしょうか。

関連記事:子どもと無料で楽しむ富士西公園

関東エリアで富士山が見えておすすめの公園

さて、ここまではどれも静岡県の公園。お出かけも関東からならば、箱根を越えた先になります。お出かけムードは高まるものの、もうちょっと近くにはないのだろうか? という場合におすすめしたい公園も、すでにご紹介済みです。

丘のうえのローラー滑り台スタート台からの絶景!中井中央公園

東名高速道路の秦野中井インターチェンジは、神奈川県の秦野市と中井町にあるため、こういう名前になっています。ランプの一部は中井町にかかっています。この中井町にある中井中央公園、神奈川県最長クラスのローラー滑り台があり、遊具もさりげなく揃い、夏の水遊びも楽しい、とても穴場な公園です。

施設管理業者が入り込み、駐車場料金を徴収することが多い神奈川県の公園にあって、駐車場も無料、ローラー滑り台がとても長いといった特徴に加えて、大いに売り物にしてよさそうなのが富士山の眺めです。丘の上に限らず、下のほうからでも富士山は見えます。ローラー滑り台は富士山を眺めながらの滑降になります。

関連記事:子どもと無料で楽しむ中井中央公園

富士山へのお出かけ豆知識

富士山を見ながら遊んだあとは五合目までドライブ! という時のお役立ち情報もまとめておきます。アクセス規制期間中は、途中からはシャトルバスになることにもご注意ください。

自動車で行ける富士山の4つの登山口(富士山五合目)

4つの富士山五合目
富士スバルライン五合目(吉田ルート)
須走口五合目(須走ルート)
御殿場口新五合目(御殿場ルート)
富士宮口五合目(富士宮ルート)

富士山のアクセス規制期間

御殿場口新五合目を除く3つの五合目では7月上旬から9月上旬の決められた期間、自家用車の通行が禁止となる規制が行われます。この期間は指定の乗換駐車場よりシャトルバス、タクシーが運行します。

通行できる車両:バス(乗車定員11人以上のマイクロバスを含む)、タクシー、自転車、下山車両、標章を掲出する車両、身体障害者等乗車車両
(富士宮口を除きFCV、EV車両は通行可、この場合ハイブリッドは含まれません。須走口では自衛隊車両は通行します。)

関連サイト:
静岡県公式サイト 富士山マイカー規制
富士山有料道路富士スバルラインマイカー規制

マイカー規制中の乗換駐車場

富士スバルライン五合目に行く場合
山梨県立富士北麗駐車場第1~4駐車場(駐車台数1,400台)
場所:山梨県富士吉田市上吉田字剣丸尾5597-84(東富士五湖道路富士吉田IC東隣)
連絡先:0555-72-9900
利用料金:1000円(マイカー規制期間以外は無料)
利用時間:マイカー規制期間は終日(通常9時~17時)
利用期間:4月1日~11月30日(その他の期間は閉鎖)
富士スバルライン五合目シャトルバス利用料金:往復2,200円
(片道1,540円、どちらも小人半額)

富士宮口五合目に行く場合
水ヶ塚駐車場(約1,000台)、満車の場合西臼塚予備駐車場約400台がオープン
住所:静岡県裾野市須走(カーナビ検索は森の駅富士山が便利)
連絡先:055-998-0085(森の駅富士山売店)
利用料金:1,000円(1時間以内無料券発行)
利用期間:水ヶ塚公園の駐車場を期間中、乗換駐車場として使用。
シャトルバス利用料金:往復1,800円
(片道1,150円、どちらも小人半額)

須走口五合目に行く場合
須走多目的広場(約500台)
住所:静岡県駿東郡小山町須走484-116(道の駅須走から200 mほど西)
利用料金:1,000円
利用期間:マイカー規制中(本来グランドの場所を期間中転用して利用)
シャトルバス利用料金:往復1,800円
(片道1,190円、どちらも小人半額)

まとめ:気持ちのよいお出かけの絶好の機会、晴れの日には狙ってみるのがおすすめ

富士山の超絶の眺め、こればかりは天候がよくなければ得られないものです。けれどもご紹介したロケーションは、そんな条件を満たしさえすればこの上ない機会となる、大自然の贈り物をもらえる場所です。

公園として、遊び場としての面白さ、充実ぶりは言わずもがな。そもそものセレクトの理由はそちらのほうです。ちょっとしたお出かけの手間暇の代償として、きっと満足できる付加価値が富士山の眺望な公園です。