日本一なのは、アーチ式タワーとしてのこと。そんなツインアーチ138が、地域のシンボルとなっている138タワーパーク。愛知県一宮市で、国営木曽三川公園三派川地区センターになる公園には、子どもが遊べる大型遊具が目白押しです。
タワーの足元の芝生広場に、いくつも並ぶ大型コンビネーション遊具に加え、つどいの広場横にも、巨大なふわふわドームとともに並ぶものがあります。あらゆる種類のすべり台が集められた、そのわくわくスライダーこそが、なかなか見ることのない個性ある遊具です。
子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。イルミネーションにも照らされて、存在感を主張するのは対岸の岐阜県側の木曽三川公園でもある河川環境楽園のオアシスホイールも同じです。
県境を跨ぎ、それが大きな河川だとしても、一緒に訪れるのに距離的にも、地理的にも特に差し障りはないふたつの場所。懸念するとしたら、どちらも一緒に訪れて、遊び切れるのかどうか。公園の中で遊具が、比重も高く、数も多いのは138タワーパークのほう。
どちらも有料となる巨大な建造物は、片や展望塔で、もうひとつは観覧車。ハイウェイオアシスでもあり、レジャー色も濃い岐阜県側に対して、無料の遊具に注目するならば、より知っておきたいのは、138タワーパークになります。
さらにその気になれば、一切のお金を使わず利用できる完全無料の要素は、他にもあります。いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。
子どもが大型遊具で遊べる138タワーパークをしっかり解説!
とても個性的なわくわくスライダーと、巨大なふわふわドームがつどいの広場の傍ら。それに対して、よくある大型遊具の面白さを担保するような、コレコレ! と納得のいく分かりやすさがあるのが、芝生広場の遊具です。そうはいっても芝生広場のほうも平凡という訳ではありません。
いったいどれだけのすべり台?種類も数も尋常でないわくわくスライダー
途中で空を目撃できるような、明かり取り窓付きのチューブスライダーなら、大型コンビネーション遊具では、ままある工夫になるでしょう。ちょっと長めではあっても、暗く閉ざされるのではなく、安心感を持てるタイプ!
すべり台が驚くほど集まっているというならば、誰でもあるだろうと想像しそうなもの。すべり台の発展形になる、ローラーすべり台も当然のようにあります。
明かり取り付きチューブスライダーと、ローラーすべり台が選択肢になるのは、塔の最上部。わくわくスライダーの最上部でもあります。よってやはりこのローラーすべり台が一番長く、ここからのチューブスライダーが、二番目になります。
尖塔は様式のためのみで、上ったりするものでないです。塔は二層構造と思ってよく、高さはそれほどでもない遊具。いろいろあるけれども、控えめな高さゆえわくわくスライダーには長い多重旋回スライダーはありません。そういう志向ではないのです。
塔の一層目は、鉄板のフロアです。こげ茶色のこの部分は、広々と幅が取られています。たくさんの子どもが、一度に行き来しやすい感じです。
最初のフロアは、円形に塔の周りを巡っています。この階高は、少し難易度ありそうなクライミングウォールが設定されるくらい大きめ。逆に二層目は、ほんの少し高くなっているだけです。
ステップを使いながら二段上がって後、同じようにもう一段で最上部。一層目と二層目の間には、広めの踊り場が二枚、挟まっているということになります。ステップは使うまでもないかもしれません。小さい子どもならばありがたいかもしれません。
最上部もゆったり仕様で、円形の部分に腰掛けてのんびりするのもいい感じです。
このようにわくわくスライダーは、どちらかといえば回遊を楽しむ作りになっています。一層目のこげ茶色の鉄板フロアには、クライミングウォールの他にも、ロープ手繰りのスロープや階段が直接接続。
他に塔を挟んで対面する位置に、それぞれ連絡する部分がついています。ひとつは縄の一本橋で繋がる直線ルート。ただし一本橋であっても、一本道ではないです。
一本橋に向かうのは止めて、滑り下りてもいいようになっています。よくあるすべり台風でも、滑走面はうねっていて最初の傾斜があるタイプ。これなら見た目より、スリリングなハズです。
縄の一本橋を渡り始めるには、階段かロープを手繰る足場付きスロープか、丸い足場つきのはんとう棒のようなものを上るかです。やはり最終的にすごく高いところには上らないにせよ、すべり台がついている都合か、一層目は高めなのです。
足場付きのはんとう棒のようなもので連絡される先にも遊具があります。どこも接続されていない独立したスライダーレール。ソフト加工の床は連続しています。繋がっていなくても、連続した利用を想定したものでしょう。
とりあえずどちらに向かうべきか、勾配を含め示唆するものは何もありません。ここから乗り込むのも、一旦離脱するのもどちらでも、刺激的な遊具であることに変わりないでしょう。だからここだけ、何度でもというのもあり得そうです。
レールスライダーから縄の一本橋を経て、一直線に塔に向かうルートの対面。こげ茶色の鉄板の床の層からは、ネットの橋が塔の外側に伸びています。手前にはとりあえずすでに、ワイドスライダーがひとつ。縄の一本橋の接続点からは、スロープ、階段と続いた次でした。
ネットの橋の先は塔の円周に沿うような形で湾曲したデッキが張り出しています。こうしてみるとL字に置かれた滑空スライダーから、いずれかの手段で上に向かい、縄の一本橋を渡ると、よりどりみどりという状況なことが分かります。
つまり一本橋を渡って離脱ルートの細いものがひとつめとして、塔のほうに上ればチューブがふたつめ、ローラーすべり台が3つめ。
塔には向かわず、ワイドスライダーを使うのが4つめ。
続くのはネットの橋を渡った先の、茶色のデッキのところです。内側の塔にあったクライミングウォールと同じく、塔とデッキの間にも、階段やラダーの上りルートがあります。この内側にはすべり台はありません。
塔の下にはどこと連絡する訳でなく、ただネットが張ってあります。短い梯子と低い踊り場が進入路。
デッキ側には見事にすべり台が連なっていました。5つめはといえば、3連のすべり台。デッキから段差で、すべり始めを調整するようになっています。
デッキから大きく張り出してなかなかの迫力。2段上れば迫力も傾斜も増します。
次の6つめとして数えるのは、アイボリーな2連のもの。うねる緑色のものが続きます。7つめとして数えてみましょう。
次にこげ茶色のものを、8つめとカウントします。隣に設置されるのは階段です。
こげ茶色のものはどこか豪快な感じ。高さが違うことにお気づきでしょうか。段々とあがって、塔のこげ茶色の鉄板の床のところに、太鼓橋で戻ることになります。
張り出したデッキのもう一端にも、まだ滑り台はついています。
ちょっと短めながらチューブスライダーは、塔の最上部のものに加えてもうひとつ。これで9つめを数えると、オープンに一旋回するものでカウントは終わります。
旋回して下りたところは、ローラーすべり台のところ。10のすべり台の選択肢があることが分かります。おおまかに塔、一本橋、張り出しデッキという構成で、随所で上り下りでき、通路も広め、足場もゆったり、頂上も広くとってあります。
見た目より、仕様はゆったりのんびりなわくわくスライダー。ただこれで話は終わりません。
いわばわくわくスライダー2もあるからです。
明らかに幼児向けのものだとしても、繋がったソフト仕様の床材の中に納まり一連のシリーズだと考えれば、カウントを継続するのもありかと! 緑の2連を11こめとし、白いものを12と数えてみます。
青りんご? らしき絵柄をくり抜く形になっています。トンネルを抜けるのは、ちょうどいいくらいのトライになりそうです。
短いものながら対面側はネットスロープなので、階段の白いすべり台側は、より簡単に幼児向けのパートとも捉えられます。
青りんご? トンネルや、パネル遊具がそれを証明しています。
すべり台と反対側は、複雑なステップ路でした。わくわくスライダーいくつのすべり台が集まっているのかといえば、10、もしくは12という解答になるようです。
理想形の楽しさを思い知るふわふわドームの注目要素
138タワーパークにあるふわふわドームは、4つのコブを持つ大きなものです。コブの配置がランダムで、変化に富んでいるところなどは大注目の要素。メーカーは標準仕様を提案しています。この形はどれにも当てはまらないため、特注品です。
Dタイプという標準品が、4つのコブを持つタイプ。けれども配置が違います。より幅が取れる状況だったのでしょう。大屋根に近いほうがやや独立した形なっています。これなら特に小さな幼児用の小さなものを、別個作る必要はなさそうです。
稼働時間:10時~17時(12月~2月は16時まで)
ふわふわドームのコブは、内膜という隠れた仕組みが作るもの。その上に外膜が被さっています。そのテンションの張り具合は変化をもたらします。4つコブがあるなら、全部が繋がっている方が面白いのです。その上で充分安全が担保されて(エリア分けで対処)いい形です。
ご注意を!! 2019(令和元)年8月の落雷以来、稼働できない状態が続いています。よいふわふわドームだけに、再開を期待したいところです。
近くにも小さな膜屋根があって、快適に見守りできそうです。それは隣接して大屋根がかけてあることで、なおさらになります。そして人工芝も特徴的です。これはふわふわドームの周囲にも敷かれています。よくある仕様なのは砂場にすること。
同様の効果を出すために、人工芝の下はふかふかになっています。そのため休憩時にも快適ですし、ついでなのか意図的なのか、置かれている大きなクライミングウォールのためにも役立っています。この点もよくできた遊び場になっているのです。
わくわくスライダーや、ふわふわドームのあるところは、上って周囲を見渡せる希望の塔のあるつどいの広場の周囲です。
138タワーパークでも、周囲の木曽三川公園になる河川環境楽園や江南フラワーパークでも、自転車(有料)を貸してもらえます。いずれも園内には乗り入れできないものの、サイクリングロードが周囲を巡っています。
つどいの広場は、自転車の仮置き場もすぐ近く。ツインタワー138からは、奥に入ったところでも、個性的な大型遊具が並ぶここは、豪快な遊びの中心地です。
比べれば一般的?ともいえるほうは本当にそれだけ?
さて、138タワーパークには、ツインタワー138の足元にも遊具が並んでいます。大型公園で見かける4連の旋回スライダーやターザンロープなどは、つどいの広場周囲でなく、そちらの芝生広場にたくさん並んでいます。どちらかといえば一般的な遊具。
もうひとつの遊び場が、ただそれだけなのか、関連記事でご参照頂けます。結論だけ先にいえば、そんなことはないのです。
138タワーパークを訪れるには(アクセスについて)
住所:愛知県一宮市光明寺字浦崎21番地3
連絡先:0586-51-7105
利用時間:9時30分~17時
(8月13日~15日、11月23日~12月25日は21時まで)
休園・休館日:第2月曜日(8、12月を除く、休日の場合翌平日)
駐車場:無料(900台、駐車場開門は8時)
最寄インターチェンジ:東海北陸自動車道一宮木曽川約2.7 km
最寄駅:JR東海道本線木曽川駅約3 km、名鉄名古屋線黒田約3.3 km
最寄バス停留所:138タワーパーク
(第3、第4駐車場側、名鉄バス一宮駅~一宮総合体育館路線)
国営木曽三川公園138タワーパーク(三派川地区センター)への詳しいアクセスは、関連記事をご参照頂けます。
まとめ:確かに目立つツインタワー138、それでも負けない遊具あり
ツインタワー138の存在感たるや、すごいものがあります。なにしろ大きく、周囲から容易に見つかるランドマーク。おまけにライトアップがあれば、色を変えて天気予報を知らせてくれます。けれども遊んでみれば、そんな存在感に負けない個性と面白さのある遊具があります。それもご紹介したとおり、いくつもあるのです。
公式サイト:国営木曽三川公園 138タワーパーク