高速道路を使えばお出かけは、一気に生活圏外に! いつもの公園が稀に見るような大型公園だったりすれば、それはとても幸運。とはいえめったにあり得ないそんなケースでも、いくつもの注目公園に囲まれているなんてことは、あり得ない話です。
子どもと遊びに出かけて「ここはいいな!」と思える公園を、独自に撮影した写真を満載して、お出かけの役に立つようガイドしている「子どもと楽しむ公園」シリーズ。完全無料(その気になれば一切の金を使わずに遊べる)の公園を主に、しっかりセレクトしてご紹介しています。
公園まとめは、そうしてご案内した公園をテーマごとにまとめて、例えば比較検討しやすかったりするように、整理したものです。公園セレクトの信頼感ではナンバーワン! を自負しているシリーズ。関連してランキングを行うならば、安易なものにならぬよう注意が必要。
テーマに沿ってやはり、子育て中の利用者目線から有益なものなるように、どうしてそのような結果になるのか、細やかな視点になるように注意してお伝えするようにします。公園へのお出かけで、移動手段が自動車になるならば、高速道路沿線ごとに考えるのがよさそう。
居住地からの行きやすさで考えれば、合理的なのがそうであるのは、日本一広い、他の地域にはない規模で平野が広がる関東で、基本高速道路が放射線状に伸びているからこそです。沿道を利用する旅行とまではいかない程度での、高速道路を使ったちょっとしたお出かけ。東名高速道路版をみてみることにします。
東名高速道路版のベストは小田原こどもの森公園わんぱくらんど
東京からの高速道路沿線ごとの子どもと楽しむ公園対決で、東名高速道路を利用する場合のベストに選んだのは小田原こどもの森公園わんぱくらんど。
小田原市に東名高速道路から向かうには、実は小田原市の隣にある大井町の大井松田ICを利用するのが最寄。隣の町といっても、ICを下りて国道255号線を南下すれば、ほんの少しで小田原市内に入ります。
とはいえ小田原こどもの森わんぱくらんどに向かうには、まだ少し遠いところです。むしろ箱根の山裾にあるといっていいわんぱくらんどとは、市域の対角線上の端っこどうしになるような位置です。
実際、有料の自動車専用道路を使ってのアクセスという意味では、わんぱくらんどの最寄は、小田原厚木道路の荻窪IC(東京、厚木方面からのみの出口)です。東名高速道路の沿道ということに間違いはないとはいえ、沿線ナンバーワンとして挙げるのにどうなのかといわれれば、確かに疑問がないとはいえません。
反面そうはいっても、小田原こどもの森公園わんぱくらんどは、神奈川という括りに留まらず、関東で見ても指折りの規模と充実度を誇る公園です。東京からいわゆる東海道を進む方向をみた場合に、遊べる公園としてどうしても外せないところです。
それでは東名高速を利用して向かう公園で、例外的にでも推さざるを得ないわんぱくらんどに次ぐのはどこになるのか、ランキングを進めてみたいと思います。
東名高速の沿道とは、どこ?対象になるのは?
東名高速道路とは、いわゆる東海道を名古屋に進み、さらに他の高速道路と連絡して京都、大阪といった方面と結ぶものとして機能しています。箱根の周囲でいつの頃から箱根峠が東海道の道筋だったのか、御殿場方面がルートだったのか、その話は置いておくことにします。
手前というか、東京寄り! までは、おおよそ国道1号線が東海道だったのが事実でしょう。そして相模湾に沿って、海沿いを行く道になっています。そして関東では終始、東名高速道路は国道1号線に沿ってはおらず、ほとんど北側の丘陵地を抜けています。
新東名などは、さらに北側の山の中を通されています。途中海に突き出た三浦半島は、さほど広くないエリアであっても、魅力も独自で、交通面ではまるで違った方面として半ば独立した存在感のある場所。半島の入口では金沢自然公園をご紹介しました。
その意味では横浜市も、対象エリアとはいいがたいものがあります。東名高速の横浜町田ICは、港のエリアからは保土ヶ谷バイパスで進んだ東京都町田市との境に接続されています。横浜市にある横浜青葉ICは、やっと首都高速を通じて港との良好なアクセスを得ることになります。
東海道の沿道の主要な街でも、藤沢市の辻堂海浜公園や、平塚市総合公園をご紹介しています。平塚市総合公園は国道129号線が混雑さえしなけば、厚木ICなどから良好なアクセスが期待できます(圏央道寒川南ICが最寄)。
平塚市総合公園は、わんぱくらんど同様小田原厚木道路も使えます。平塚ICを利用するのも近い場所。東名高速道路からの距離といい、選出に当たってわんぱくらんど同様の制約はあるものの、次点の公園に挙げる有力候補ではあります。
こうした横浜や三浦半島、湘南の公園をどう考えるのか、あえて東名高速道路沿道としては対象外だということもないかもしれません。ただし、少し着目点を変えると高速道路を使うのであれば、重要視したい視点が生じてきます。
県央部の厚木市、秦野市からランクインさせたい訳
高速道路を使ってお出かけするということは、すなわち高速道路料金が必要ということです。地元からでなく東京からお出かけというならば、車でなくては出かけずらいところまでお金をかけていって、車を止めるのにもお金が必要というのでは、ちょっと残念ではあります。
それが駐車場代はかからない完全無料の公園であれば、ある程度は交通費とは相殺されてコスト的にはさほど変わらず、より非日常を体験できることになります。そうした公園で内容的にもおすすめのものがあるのが、まさに東名高速道路が通る街の、厚木市や秦野市なのです。
厚木市にはICからも近く、珍しいフルセットの公園としてご紹介した、主要な発展形遊具が揃うぼうさいの丘公園があります。
また、ある種類のロングスライダーとしては日本一! というものがあるあつぎこどもの森公園。
あつぎこどもの森公園とは一体といってもいい、ロングスライダーの比較も楽しい荻野運動公園などが注目になります。
秦野市では中心市街地で、ペコちゃんキャラクターのいる、ペコちゃん公園はだのでは、魅力たっぷりの大型コンビネーションに、個性的なローラーすべり台が繋がっています。
秦野盆地からは外れる平塚市との境にあるおおね公園には、築山を上手に使ったダイナミックに遊べる遊び場があります。
秦野市ではないけれども、秦野中井ICから近い中井町には、屈指の長さになるローラーすべり台など、知名度も内容もまさに穴場の中井中央公園があります。
(中井中央公園は取材時よりも公園施設が増えて充実しています。その様子は近日更新予定になっています。)
こうした例は、駐車場もすべて無料という完全無料の公園。その意味でも車で出かけるなら、特に魅力になる部分があります。この意味ではもともとが完全無料だったのに、無料時間を残しながらも、微妙な駐車場有料に移行した平塚市総合公園は悩ましい存在になります。
綾瀬スマートIC開通が迫るやまとゆとりの森は確かに遊具てんこ盛り
東名高速では、名物ともいえる大和トンネル付近の渋滞。微妙な傾斜のほうが原因かもしれないのに、名指しされるだけあって元凶のように思われることもあるこのトンネルとともに、工事が進んでいる綾瀬スマートICも開通間近です。
大和トンネルは厚木基地の飛行ルート直下で、軍用機の墜落対策で作られたものです。その飛行ルートの逆側の土地を活用した、大和市の大和ゆとりの森は、遊具の種類も数も目を見張ります。沿道という意味ではまさしくそのもの。
綾瀬スマートICができれば、アクセスもよくなります。東京からも割合近く、密集市街地がすでに迫ってしまっていることもあっての、駐車場事情といえるでしょう。そうはいっても、公共交通機関で至極便利とまでは言えない地域柄。ランクインをどう考えたらいいのか迷うところは、そんな背景があります。
北関東の県都と距離は変わらぬ箱根の先
東名高速道路も箱根の辺りを境に静岡県に入り、区分の上では関東地方には含まれないことになります。もっともルートとしては、箱根の山を越えるのではなく、足柄の山間部を抜けているのが東名高速。
そんなエリアを抜け出て、小田原からでない箱根のもうひとつの玄関口になっているのが御殿場市です。富士山が街の背景になっている通り、富士登山の拠点としても利用されるリゾート地。富士山スカイラインの入口にあり、抜群の眺望を誇る桜公園は、遊びの面でも魅力的な公園です。
さらに御殿場市では印野というところに、半ばレジャー施設となっている富士山樹空の森があり、冒険の丘は相当に面白い遊び場です。
東名高速を使った東京からのお出かけ先という意味では、御殿場市はいうに及ばず、静岡県東部はいうなれば首都圏、つまり関東周辺に当てはまっています。この辺り、北関東の県都の距離と変わらぬ範囲に、かなりが収まります。
事実、電力で50ヘルツと60ヘルツが切り替わり、東京電力の供給域である富士川の東側辺りまでは範囲と感じます。そうすれば例えば富士市の公園だって、お出かけ候補に入らない訳ではないはずです。富士西公園などは新東名が屋根になって雨でも遊べる公園です。
まとめ:東京からのお出かけ東名高速沿道編ランキングを選出
ランキングの理由を説明!
候補の中から小田原こどもの森わんぱくらんどに次ぐ公園としては、富士山樹空の森冒険の丘としました。一帯が素晴らしい雰囲気のリゾートレジャーの地で楽しみが多く、ユニーク遊具が際立ちます。東京から高速道路で、手軽なレベルのお出かけの地としては、異世界感もたっぷり。
さらに次ぐものは、ペコちゃん公園はだのになりました。ただしこの公園自体はとてもコンパクト、遊具の種類が目立って多く揃ってもいません。そうはいってもより広域のカルチャーパークの一部でよい水遊び場がそちらにあったりします。街の雰囲気含めてコンパクトにまとまった遊び易さ、好感度の高さが理由です。
もっとたくさんの遊具で遊びたいならば、ぼうさいの丘公園や平塚市総合公園を推すべきなのかもしれません。また、そういった意味で圧倒的に遊具が充実しているのは、やまとゆとりの森になっています。
東名高速沿道には反則ともいえる遊び場が登場
東名高速の沿道、しかも東京ICから数えて、川崎、横浜青葉に次ぐ3つ目の横浜町田ICすぐのところに、見逃せないスポットが令和とともに登場しました。
魅力的な商業施設やスヌーピーミュージアムとのコラボという、反則ともいえる充実ぶり。遊具で遊べる公園としてだけでなく、グランベリーパークとしてはどんな評価になるでしょうか。ここも是非行ってみたい場所に加わりました。