そもそもが充実の施設も、目を見張るような遊具も、広大なまでの敷地も、すべては約束されたものな感がある国営公園。全国のどこであっても、大抵はそんな存在なのは間違いないものながら、国営木曽三川公園については、さらに際立った特徴があります。
利用者目線でいえば、どれもが完全無料(その気になれば一切の費用を使わずに利用できる)なことも、代表的なありがたい面。どれもがというのは、木曽三川公園は木曽川流域13の公園を総称するものだからです。
子どもと楽しむという視点では、すべてが該当する訳ではないとはいえ、うち7つもの公園が、並大抵とはいえない遊び場のあるところ。中でも三派川地区と呼ばれる木曽川の地域は、そのうち4つがある場所です。
中でも三派川地区センターでもあるのが、138タワーパーク。地域のどこからでも目立つ存在感のある、ツインアーチ138という展望タワーがあることから、そう呼ばれる公園になります。
三派川地区は、岐阜県各務原市の川島地区となる、木曽川の大きな中洲のある辺りを示します。県境でもある地区の岐阜県側には、木曽川水園が国営木曽三川公園部分となる河川環境楽園と、かさだ広場。愛知県側には、138タワーパークと江南フラワーパークがあります。
地区センターであり、エリアすべてを見渡せる展望タワーがそびえる以上に、遊具の充実度では一番なのが138タワーパーク。いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。
子どもが大型遊具で遊べる138タワーパーク
138タワーパークの大型遊具は、つどいの広場に続くふわふわドームと、大型コンビネーション遊具わくわくスライダー。そしてツインアーチ138の足元の芝生広場に置かれた大型コンビネーション遊具です。
わくわくスライダーは、すべり台が多く連なる巨大回廊遊具
わくわくスライダーは大きさでいったならば、138タワーパークでふわふわドームと並ぶ、遊具の両巨頭になるものです。特徴としてはロングスライダーでなく、あらゆる種類のすべり台が集まったものというところ。従えるようにベビー版もあるというのも出色です!
ふわふわドームは理想形に近い人気のもの
コブがたくさんあって、広く大きく、年齢別にエリアを分ける余地があり、近くに見守りやすい膜素材の大屋根のスペースがありと、138タワーパークでは、ふわふわドームの理想形のかなりの項目が該当しています。
芝生広場のコンビネーション遊具
ツインアーチ138の足元、芝生広場の遊具は、大きさでは月並みになるやも知れません。ただし、種類や面白さをみれば、これだけ揃っているならば納得といえる遊び場です。普通ならば、ここだけでも公園としては、大満足でしょう!
無料の楽しみもまだまだある138タワーパーク
大型遊具だけでなく、魅力的な遊びの施設はまだあります。それも有料になるツインアーチ138については、あくまで別腹としてです。
やすらぎの池は巨大な天然風じゃぶじゃぶ池、展望回廊も!
高さのある樹冠回廊からでなくては、全体を見渡すのも大変なくらい広いじゃぶじゃぶ池は、あくまで天然の河原風。御囲堤の内側で、いつぞやは木曽川そのものだったはずの、138タワーパークにあっても、しっかり管理されて施設も整った場所、それでも気分は本物です。
希望の搭と大屋根のスペースは遊び場隣接
ふわふわドーム周囲と同じ、ソフト素材の床に敷かれた人工芝を覆う大屋根の下には、クライミングウォールもあって、ただの休憩スペースではないです。逆に傍らにあるつどいの広場の希望の搭は、機能としてはただ展望スペースなだけ。
そうはいっても、ツインアーチ138がある以上、それが売り物になるはずもなく、別のテーマも、探索し甲斐も隠れてはいます。さらに国営公園の多くでみられる定番的な大玉遊びも続きます! これは大きなよく整備された芝生エリアが、あるからこその遊びです。
無料で遊べる大型遊具の詳細は関連記事で!
子どもと無料で楽しめる遊具については、これもいつもの通り独自に撮影した写真を満載して、しっかり解説した記事を用意します。
三派川地区センター、138タワーパークの施設
希望の搭はそもそもスケールを問うようなものでないにしろ、138タワーパークにはさらに、樹冠タワーという、充分展望塔として機能するものもあるのです。それでもツインアーチ138は、まるで別格のもの。138タワーパークの有料施設になります。
ツインアーチ138の展望はやはり絶品
駐車場を含めて完全無料とはいっても、もしツインアーチ138に上ってみようと思うならば、料金が必要です。料金は1日分のため、再入場も可能です。
入場料金:大人500円
(6歳以上15歳未満200円、6歳未満100円、3歳以下無料、65歳以上250円)
高さ138 mの塔に上れば、地上100 mに快適な展望室があって、ぐるりと360度遮るもののない眺めを堪能できます。カフェや望遠鏡などもあって、ゆったりと過ごせます。
ツインアーチ138では、イベントに伴う無料開放日もあります。
無料開放日
和服で無料日(1月1日~3日)
こどもの日(中学生以下)
浴衣・甚平で無料日(お盆前後、8月14日の濃尾大花火の頃)
敬老の日(65歳以上と同行の子ども)
138タワーパークの飲食店・売店はどんな感じ?
ツインアーチ138の隣にある無料休憩所は、持ち込みなど自由に休憩に利用できるだけでなく、食事やおやつ、遊び道具を買い求めることができる場所です。
ツインアーチ138の展望室にも、軽食程度までは対応するカフェがあります。もちろん、眺望を楽しみながらの時間を過ごせる、席の配置になっています。
これも国営公園らしさ、イベントもいろいろ
木曽三川公園は国営公園では稀な例となる、完全無料の公園。他の多くは、大人は入場料が必要。特に遊び場が充実したところは、そんな状況です。それに見合うためにも、イベントは国営公園の売り物になっていることが多いのです。
元旦からは新春フェスタ
元旦から成人の日を含む土日祝日に開催になる新春フェスタ。クリスマスイルミネーションが継続され、巨大お正月遊び大会・遊びコーナー(1月2日~3日)などが催されます。
スプリングフェスタは春の花の咲く頃
ゴールデンウィークの少し前、ネモフィラの咲く頃から、GWが終わるまで春の花の季節を盛り上げるスプリングフェスタが開催されます。巨大こいのぼりも設置されます。
花の季節のイベントは続けてローズフェスタに
スプリングフェスタが終わると、バラ花壇になっているローズストリームに舞台が移ります。バラのブーケ作り、植え替えワークショップ、苗販売、コンサート、レコード鑑賞会などがあります。この時期園内ではリバートレッキング(Eボートの川遊び)、輸入車フェア、よさこい踊りなども!
サマーフェスタは大盛況
いわゆる子どもの夏休み期間の前後には、イベントが目白押しになります。サマーフェスタでは、やすらぎの池は設備を増強して本格稼働。休憩所横では、水ふうせんバトルも! やすらぎの池から自然体験施設まで森のハンモック広場としてハンモックが設置されます。お盆の前後には、盛大な盆踊り、野外ステージで映画上映会、昆虫と花火の遊びなども。
オータムフェスタは秋の花のイベント
夏休みが終わってしばらくしたのちから、冬の手前までオータムフェスタが開催されます。秋のテーマになる園内の花はコスモス。そして一宮菊も展示されます。コキアとインパチェンスなどの観葉植物も楽しみな季節です。秋の緑化フェアとして、苗木や花苗のプレゼントもあります。
イルミネーションがきらめく、ツインアーチのメリークリスマス
11月中旬もっとも夜が長くなる前からクリスマスまで、ツインアーチ138のみならず園内がイルミネーションで覆われます。これが新春フェスタ序盤まで続くことになります。期間中には冬の花火大会も催される日があります。冬休み序盤にはイルミネーション列車、スターライトトレインの運行(有料)も!
南派川河川敷では凧あげも
堤防を渡った南派川河川敷も園内で、風紋の広場とされるところ。お正月の凧作り(3日)や凧あげ祭り(1月、2月に開催日設定)の際にもってこいの場所になります。また、天然記念物となっている桜並木の木曽川堤で花が咲くころは、さくら祭りで桜講座が開かれ、謎解きラリーや名札づくりなどが行われます。
他にも季節イベント定例の催しが!
自転車レンタル(有料)でスタンプラリーやロープ木登り、ミニ鉄道運行(有料)、星空見学会、野外ステージのコンサートなどがイベント時には、よく行われるものです。
ツインアーチ138内では、初日の出鑑賞に先着でざんざいサービス、めでたい釣り(1月2日~日曜まで)、鉄道模型運転会、いちみん(マスコットキャラ)や地元ミス来訪、フォトコンテスト、展示会、昆虫対決などなど。秋には非常階段が解放されるというイベント(入場料は変わらず必要)も。
自然体験施設でも関連イベント
樹冠タワーの下に広がるビオトープのエリアの隣にある自然体験施設もイベントの場。自然体験宝さがしといった催しから、各種工作教室など。変わったところでは、ストーンペインティングやバラの匂い袋作りなどがあります。
空と森のマルシェについて
春、夏、秋のイベント時に行われている空と森のマルシェは、屋外の広場にいろいろな出店があり、併せてイベントや屋外ステージでのショーが行われるものです。
関連リンク:花と森のマルシェ
138タワーパークを訪れるには(アクセスについて)
住所:愛知県一宮市光明寺字浦崎21番地3
連絡先:0586-51-7105
利用時間:9時30分~17時
(8月13日~15日、11月23日~12月25日は21時まで)
休園・休館日:第2月曜日(8、12月を除く、休日の場合翌平日)
公式サイトからの引用
車でのアクセス
名古屋方面から国道22号線を北上、「一宮木曽川インター北」を右折、1本目を左折。
東海北陸道下の道を直進し、つきあたりを右折
岐阜方面から国道22号線を南下、「北方町」交差点を左折し、約3km後「光明寺」交差を左折。
名神高速一宮I.Cより国道22号線を北上約20分
東海北陸自動車道一宮木曽川I.Cより約8分
公共交通機関
名鉄一宮駅・JR尾張一宮駅より バスターミナルの3番乗り場から名鉄バス「一宮総合体育館行き」に乗車(約30分)、「138タワーパーク」下車。
【自動車を利用する場合】
駐車場:無料(900台、駐車場開門は8時)
タワー通り(愛知県道150号線)を挟んで、ツインアーチ138側に第1、第2駐車場、光明寺公園側に第3、第4駐車場があります。もちろんより近いのは、ツインアーチ138側ながら、どちらでも大きく違いがでるほどではないです。
最寄インターチェンジ:東海北陸自動車道一宮木曽川約2.7 km
岐阜各務原ICからは約5.8 km。距離も倍ありますし、三派川地区の3つの河川を縦断することになります。岐阜方面からの場合でも、一宮木曽川ICを利用した方がよさそうです。
【公共交通機関を利用する場合】
最寄駅:JR東海道本線木曽川駅約3 km、名鉄名古屋線黒田約3.3 km
最寄バス停留所:138タワーパーク
(第3、第4駐車場側、名鉄バス一宮駅~一宮総合体育館路線)
距離的に最寄の木曽川駅、黒田駅からは徒歩のみ。近隣の主要駅となる、東海道本線尾張一宮駅、名鉄名古屋線一宮駅を利用して、バスで30分ほどが一般的です。バスは毎時1本程度運行しています。一宮総合体育館といっている停留所は、隣の光明寺公園にある施設(一宮市総合体育館)のところです。タクシー乗り場があるのも一宮駅です。
まとめ:大型遊具がとても充実、季節ごとのイベントも楽しみ
県を跨ぐことになる河川環境楽園(岐阜県)が、木曽三川公園のみならず県の公園などとの一体施設で、いかにもなレジャー施設然としているのに対して、ツインアーチ138を擁するものの、大型遊具が充実の遊べる公園らしさが目立つ138タワーパーク。
イベントの充実ぶりをみれば、遊具だけでなく、こちらもまたレジャーとして使えそうな場所です。国営木曽三川公園でも138タワーパークと河川環境楽園、そしてかさだ広場の遊具は、一気に回れるとても近い範囲にあります。
そうは言っても、どこも内容はぎっしり詰まっています。すべてを味わい尽くすには1日では足りなそう。けれどもそれぞれの旬といえる時期があります。関連記事もたくさん用意してあります。いろいろ研究する価値はある、このエリアです。
公式サイト:国営木曽三川公園 138タワーパーク