国営木曽三川公園がよく分かる【名古屋(中京圏)で人気のお出かけ】



地方の行政では持て余す規模の公園を国で維持する! そんな考えもあるのが国営公園です。それだけにどこも大規模。多くが規格外のスケールを誇り、圧倒的に満足度の高い時間を提供します。

格段の規模の国営公園の中で、ひときわ異色の存在感を示すのは国営木曽三川公園。木曽川の流域にある、13ヵ所の総称となっています。そして多くは大型遊具で心から納得の一日を過ごせる場所。

さらに全国的にも大規模になる展望タワーがあったり、定例、臨時もろもろのイベントで楽しませてくれたり、木曽川流域の文化や歴史を感じたり、中京圏有数のレジャースポットと一体化していたり。

けれども、各々はそれなりに離れた場所にあります。例えば遊具のある8カ所(大型遊具は7ヵ所)になる、子どもの遊び場だけ選び出してみても、すべてを巡り尽くすのが一筋縄ではいかないのです。

そんな国営木曽三川公園、いつものように独自に撮影した写真を満載して、しっかりガイドします。中でも子どもと無料で楽しめる、遊びの面で重要なところは、特集編も用意します。

子どもが大型遊具で遊べる国営木曽三川公園

初の国営公園となる、武蔵丘陵森林公園が埼玉県にできたのは1974(昭和49)年のことです。それから現在までに、全国には17ヶ所の国営施設が開設されています。

国営木曽三川公園の特徴となっているのは、大型遊具で遊べる多くの公園の集合体であること。それがどれも完全無料(その気になれば一切のお金を使わずに遊べる)の公園であることです。

その観点からして、国営公園の中で抜群の使い勝手、利用し甲斐を誇っているといっていいでしょう。他の大型遊具で遊べる国営公園、施設は驚くべきものです。けれども、ほとんどの場合、付添の大人は格安とはいえ有料になっています。

他の国営公園も子ども無料化の試行期間中

国営公園でも木曽三川公園など無料の公園以外の入園料は、平成30年度4月より1年間の新料金試行期間が設けられた後、現在もそのまま継続中となっています。この処置により大人は有料であっても、小・中学生以下は無料になっています。

入園料(1日):
大人450円(410円から値上げ)
小人(小・中学生)無料(80円から変更)
1日料金のため当日は出入り自由です。ゲートで手続きできます。

その他料金に関わる変更事項
年間パスポートを、入園料の必要な国営公園すべてで共通化
お得な2日間通し券を設定

沖縄記念公園の入館料:
熱帯ドリームセンターが大人760円(690円から値上げ)
海洋文化館が190円(170円から値上げ)
小人は無料となっています。

そんな中で完全無料の木曽三川公園で子どもと大型遊具で楽しむそれぞれに関連記事があります。

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跨るのは中京圏の3県!国営木曽三川公園の概略を一覧

国営木曽三川公園の利用料:入園無料、遊具無料、駐車場無料

それぞれの国営木曽三川公園と、その中で子どもと楽しむ公園として、特に注目したいのは7ヶ所です。

国営木曽三川公園の概略
名称 所在地 施設内容 有料施設
フラワーパーク江南
(江南花卉園芸公園)
大型遊具あり!!
愛知県
江南市
子供の庭(遊具場)、霧のデッキ(水遊び場)、芝生広場、貸自転車、クリスタルフラワー(休憩所、食堂、売店、貸部屋) あり
食堂
部屋
自転車
かさだ広場
大型遊具あり!!
岐阜県
各務原市
芝生広場(大型遊具等)、サイクリングロード

各務原アウトドアフィールド隣接

なし
河川環境楽園
大型遊具あり!!
岐阜県
各務原市
オアシスパーク(ハイウェイオアシス施設《レストラン、コンビニエンスストア》、観覧車、じゃぶじゃぶの河原《水遊び場》、大型複合遊具)、アクア・トト岐阜(水族館)、貸自転車、その他自然観察施設

国営公園部分(木曽川水園、自然発見館)だけでなく県営公園(アクアトト岐阜=世界淡水魚園)、川島ハイウェイオアシス(高速道路PA、地域振興施設、遊戯施設)、研究施設の複合施設。

あり
観覧車
水族館
自転車
138タワーパーク
大型遊具あり!!
愛知県
一宮市
つどいの広場周囲(大屋根付遊具場、わくわくスライダー、ふわふわドーム)、幼児向複合遊具、ツインアーチ138(展望タワー)、芝生広場(遊具多数)、自然観察施設、貸自転車 あり
自転車
展望塔
サリオパーク祖父江・ワイルドネイチャープラザ
大型遊具あり!!
愛知県
稲沢市
アスレチック遊具、バーベキュー場、砂丘、水上スポーツ施設

国営公園だけでなく県営、市営施設を含めた「サリオパーク祖父江」の一部(子どもの遊び場は県営木曽川祖父江緑地が中心)。

なし
桜堤サブセンター 岐阜県
羽島市
チビッコ広場、ピクニック広場、(遊具場)、せせらぎ、(水遊び場)、治水施設展示、自然観察施設、バーベキューエリアあり なし
水郷パークセンター 岐阜県
海津市
風車、教育施設、貸建物 あり
貸建物
長良川サービスセンター 岐阜県
海津市
国際レガッタコース、カヌー体験、運動施設 あり
貸部屋
木曽三川公園センター
大型遊具あり!!
岐阜県
海津市
木曽三川たんけんランド(遊具場)、木製遊具、ままず遊具、豪農農家屋、展望タワー・水と緑の館、芝生広場、植物園、カフェ あり
展望塔
東海広場 愛知県
愛西市
アウトドア・スポーツ施設 なし
用具貸出有料
船頭平河川公園 愛知県
愛西市
水辺遊歩道 なし
カルチャービレッジ
大型遊具あり!!
三重県
桑名市
竜の遊具、海の遊具、霧の輪中(ミスト施設)、芝生広場(遊具あり)、輪中ドーム(屋根付多目的運動場) あり
運動場
桑名七里の渡し公園 三重県
桑名市
庭園 なし

並びは上流域より順番

各地の木曽三川公園の特徴とは?

中京圏に広がる国営木曽三川公園、使い道はいろいろです。子どもの遊び場として充実している所もあれば、スポーツ施設が揃う場所もあります。憩いの場として、広い年齢層にうれしい場所もあります。それぞれの特徴を概略で見て行きます。

河口地区(木曽三川河口)の公園

濃尾平野を貫く大河川、木曽三川といわれるのは木曽川(きそがわ)、長良川(ながらがわ)、揖斐川(いびがわ)の3つです。北アルプスを望む長野県から岐阜県を経て、おおまかに愛知県の県境をなす木曽川。

岐阜県内から木曽三川公園センターの所で合流する長良川、揖斐川、合流地点からは三重県を流れる揖斐川として、木曽川と並ぶようにして伊勢湾に注ぎます。伊勢湾に面して、最後にふたつの川に挟まれた場所にあるのが、ナガシマスパーランド。中京圏を代表するアミューズメントテーマパークです。

桑名七里の渡し公園

河口地区にある木曽三川公園はただひとつ。木曽三川の河口付近、はまぐりを名産として知られる桑名の街にあるのが、桑名の渡し公園です。

明治の鹿鳴館と同じ、コンドルの設計となる建物を保存した、六華苑に隣接しています。東海道唯一の海路(熱田~桑名)の伊勢方面入口だった、七里の渡し付近。保存された環境を生かす、せせらぎと芝生の公園です。

中央水郷地区(木曽川、長良川並行開始部付近)

木曽三川の河口より先、三川が並行して北から流れる水郷地帯。輪中という独自の文化を代表する地域として知られています。まさしく、河川とともに生きてきた地域、ここには国営木曽三川公園の8つの公園が展開しています。

ワイルドネイチャープラザ

国営公園に限らず、県営、市営の3つの公園が一体となっています。3つをまとめて呼ぶ時の名前がサリオパーク祖父江。国営公園の部分がワイルドネイチャープラザ

大型遊具が揃い、子どもの遊びの中心となるのが、愛知県営木曽川祖父江緑地ワイルドネイチャープラザと稲沢市営の運動グランドは河川敷になります。国営部分に関しては、アスレチックテイストな遊具もあるとはいえ、当地の自然がテーマ。

河畔砂丘という珍しい地形は、祖父江緑地の大型遊具のところにも残っています。ワイルドネイチャープラザでは、砂場はよりワイルドに活用。さらにウィンドサーフィンや水上バイクを楽しめるよう、施設を作って水辺のアクティビティの拠点になっています。

正確には国営部分ではないにしろ、サリオパーク祖父江として、祖父江緑地アドベンチャー号大型複合遊具は圧巻。幼児向けのちびっこ広場のもの含めて、木曽三川公園の大型遊具での遊びでは、主要スポットのひとつになります。

ワイルドネイチャープラザでは、場合によっては子どももウォータースポーツに取り組めます。とはいえ、より手軽に、どんな家族でもすぐに楽しめるのはピクニック広場。アスレチック遊具に隣接する芝生のエリアは、バーベキューに使える場所です。

バーベキューはすべて持込、ゴミも持ち帰る完全セルフ制。設置されたテーブルとイスを使っても、テントなどを張っても大丈夫。

桜堤サブセンター

木曽川左岸のサリオパーク祖父江の下流の橋を渡って、さらに河口方向に向かった先にあるのが桜堤サブセンター。ここは長良川と木曽川に挟まれた木曽川の右岸。そしてこの先の堤防の道は、木曽川の右岸であり、長良川の左岸である場所になります。

明治時代に作られた木曽・長良背割堤は、この辺りから約12 km、両河川を臨み隔てながら続きます。その先が長島のエリアです。ここは木曽川でもダイナミックな景観のある場所です。公園にはほんとうに簡素な遊具があるほか、花の広場というワンド模様の花壇が!

ケレップ水制(木曽川などに全国でも稀に残る、明治期に導入された治水施設)による独特の流れを表現する花園で、芝生の河川敷に配置されています。バーベキューエリアも設定され、自由に使えます。

アクアワールド水郷パークセンター

水郷地区を物語るような大きなため池になる義呂池の端に、高さ19 mの水車が置かれているアクアワールド水郷パークセンター。河川の氾濫に悩まされた地域独自の暮らしの様式、輪中とは無関係のものながら、ひと際目立つ公園のシンボルです。

風車の奥には、輪中での稲作様式を伝ようと堀田エリアが整備されています。実際に耕作されて田植え、稲刈りのイベントが行われます。有料の体験プログラムで、干し柿作りや焼き芋、餅つき、そば打ちなど、パークセンターのプログラムは他にもいろいろ。

水車に限らず水路の巡る園内は、なかなかロマンチックなエリアもあります。施設は総合案内所、パークセンターホールレストハウス交流サロンなどを含め、どこか住宅展示場を思わせる、戸建てのパークパートナー棟が並びます。

6つの棟それぞれで公園と協議のうえ、パークパートナーとして借り受けて、展示や体験教室を主催できます。園内には特に遊具の設置はないものの、芝生のケヤキ広場では、国営公園の十八番といえる大玉(転がして遊ぶもの)の貸出を土日祝日の雨天以外に実施しています。

交流サロンは無料休憩所になっており、ちょっとした図書の用意があり、玩具の置かれたキッズルームも別にあります。サロン内では、持込で飲食しても大丈夫です。

長良川サービスセンター

木曽三川公園公園センターから長良川の少し上流部、水辺を活用するためのセンター施設が置かれる長良川サービスセンター。河川敷のサッカー、テニス、サンドコートに加えて、カヌー、ボートなどの体験教室が行われています。

また長良川国際レガッタコースが設置され、木曽三川交流レガッタの開催されています。障害を持つ方が健常者同様に、カヌーに取り組める体制にもチャレンジしています。

そうしたノーマライゼーションについては拠点となることを目指し、併設してあるトレーニングルームにも車椅子対応のマシンが3台置かれています。遊び道具としてスポーツ系の道具をいろいろ貸し出していて、屋内、芝生広場で利用できます。

木曽三川公園センター

木曽三川公園の管理センターとなっている公園です。水と緑の館では地域の文化を展示、高さ65 mの展望タワーからは景色を360度展望できます。

大型複合遊具木曽川たんけんランドも設置されて、子どもの遊び場としては忘れられない公園。空中遊歩というアスレチック広場や、幼児向けのままず遊具など幅広い対応力も魅力です。

遊具もさることながら、展望塔(展望室は有料)のところには無料の休憩所などもあります。国営公園らしく季節ごとに定例のイベントが盛り上がりを見せます。

展望塔向かいの公園センター建物内には雨天でも遊べる幼児向けのスペースもあったり、そういった利便性や使い勝手がさすがセンター! といえます。

園内には輪中の家の保存展示もあり、なるほどと納得のためになる公園でもあります。

カフェレストランままずカフェも併設された1日まるまる過ごせる木曽三川公園センターです。

東海広場

木曽三川公園センターの長良川対岸、木曽川にかかる立田大橋の両岸にある東海広場。河川敷を整備して利用しています。ここは木曽三川が最も接近して集まり、3つの大きな橋を連続して渡れる、特異な地形の場所。それだけでも、大いなる見どころといえます。

岐阜県側からみると、揖斐川を越えた木曽三川公園公園センターから長良川を長良川大橋で渡った先は、長良川と木曽川に挟まれた場所。上流部が木曽川・長良川背割堤で、中洲というよりまさしく堤そのもの。それがやや広くなったところに、国営木曽三川公園東海広場西エリア(木曽川右岸)があります。

大きな駐車場から立田大橋の下流側に、芝生の一万人広場が整備され、取り囲むマラソンコースが2 km、1.5 kmで設定されています。2kmのほうを周回する木曽三川公園リレーマラソンが、人気を呼んでいる場所になります。

さらに愛知県側に木曽川を渡ると東海広場東エリア(木曽川左岸)になって、パークゴルフや少年用サッカーコートの他、オートキャンプのできるサイトが30あるバーベキューエリアが注目になっています。ここをさらに下流に向かうと船頭平閘門を経て長島に向かいます。

施設の管理や用品の貸出は、木曽三川公園センターで行っています。その意味では、木曽三川公園センターと一体に近い公園です。

船頭平河川公園

古くから水運上、重要な意味を持っていた木曽三川。水害対策上、三川を独立した流れにする治水工事は江戸時代(1755年宝暦治水)からのものです。さらに、明治時代に三川分流工事が完成すると、舟が河口を迂回することになるため、そのような不便を避けるために、木曽川と長良川を往来できるように作られたのが船堂平閘門です。

現在でも問題なく利用されている閘門は、当時の先進技術の粋を集めたものとして重要文化財となっています。ちなみに閘門とは水面の高さが異なる水路を連絡するために、水門を使って水面を調整する施設のことです。

閘門の周囲を整備した、水辺の花も美しい憩いの場。それが、船堂平河川公園です。地域の文化の資料館、木曽川文庫も隣接しています。

カルチャービレッジ

多目的運動場となる屋根付きの輪中ドームは、いろいろなスポーツに利用できます。それにも増して、大型遊具が楽しい公園です。ここもまた、子どもとの遊びで注目の公園となります。

ネットでできた空中回廊をたどる竜の遊具の壮大さ。これはまさに圧巻の迫力です。ネットの道は、ローラースライダーも2基組み込まれた塔に接続します。かなりユニークな、大型複合遊具になっています。

拡張部分となっている、竜の遊具のある芝生の広場には、アスレチック風の木こりの冒険遊具もあります。さらに、大玉を貸し出す遊び場があったり、道具を借りて自由に遊べたりします。

さらに、カルチャービレッジが開園した当時からある海の遊具輪中ドームの横。展望塔のある砦風の遊び場も、また違った趣向で面白いものです。

公園の隣の輪中の郷は地域の民俗資料館、周囲は水郷の雰囲気そのままです。

三派川地区(木曽川分流部付近)

三派川(さんぱせん)とは、岐阜県各務原市付近の木曽川が分かれ、また合流する地域を呼ぶ名前です。木曽川の流れの複雑さの名残りとなるこの地域。この辺りから先、木曽川は南に流れを変えて行きます。このエリアの国営木曽三川公園は4つになります。

河川環境楽園(木曽川水園・自然発見館)

東海北陸自動車道の川島PAに連結する、観覧車が存在感を誇るオアシスパークもその一部。さらに岐阜県立の淡水魚水族館アクアトト岐阜や、研究施設などをまとめて河川環境楽園と呼んでいます。ここは川島ハイウェイオアシスでもあります。

厳密な意味での国営公園部分は、木曽川水園と水園内にある自然発見館になります。この部分は自然観察をする場所といえ、木曽川の流れる流域や生活の姿を再現しています。自然発見館には、職員がいて園内での自然観察、各種体験、工作などのプログラムを指導してくれます。

木曽川の流れを再現した下流部分では、船頭さんの操る木船の遊覧運行(有料)もあります。古民家の付近の流れは水遊び場になっていて、河原での遊びを安全に体験できます。魚の型を模した大きな建物遊具になるさかなの遊具もあり、オアシスパークせせらぎ広場のテーマも水辺。

特に夏にはわんぱくフィールドという水遊び場に変身する、大型複合遊具は暑い時期にうれしい目玉遊具といえます。こうした遊戯施設を含めてオアシスパーク部分がどうしても目立っています。PA・地域振興施設としてレストラン、特産品販売店があり、コンビニもお土産品がたくさんある、特別バージョンで営業しています。

かさだ広場

河川環境楽園とほぼ一体で、一般道を挟んで河川環境楽園の東駐車場と向かい合う芝生の広場があります。そこにある大きなネットクライミングが、子どもの遊びの面では、売り物になるかさだ広場です。いわゆるザイルクライミングとも趣の違う、大型ネット遊具の他、13種類の遊具があります。

河川敷に広がる森の散策路になる、各務原アウトドアフィールドと繋がっていて、そこまでが国営木曽三川公園。さらに各務原市総合運動公園のグランドが続いています。上流のフラワーパーク江南の辺りで、木曽川は南派川と分岐して河川環境楽園の少し下流で再び合流します。

このエリアの木曽川の南側は、南派川との間の大きな中洲になっており、北側の河川敷の部分が河川環境楽園かさだ広場各務原アウトドアフィールド各務原市総合運動公園などの大きな公園エリアなのです。さらに境界となる北派川を越えた河川環境楽園のさらに北側の河川敷は、岐南町のグラウンドになっているという、ダイナミックな公園エリアです。

138タワーパーク

三派川地区センターが置かれる、このエリアの木曽三川公園の中心になるのが138タワーパークです。ツインアーチ138は、愛知・岐阜県境を跨いで対面するような位置の河川環境楽園のみならず、周辺の広い範囲から認められる、高さ138 mの展望塔になっています。

有料になる展望塔のさすがの眺めはさておき、塔の足元とつどいの広場の周囲に大型遊具があり、やすらぎの池は水遊び場になっています。つどいの広場、巨大なふわふわドーム隣には、膜素材の大屋根が架けられた休憩場所があります。ふわふわドームの周囲の緩衝材が砂でなく人工芝のマットで、やわらかな床がどちらにも一体で敷かれているのが、面白くて使いやすい特徴です。

また、この流域南側の愛知県側になる国営エリアは、一宮市の公園に挟まれていて、運動施設のある西側の光明寺公園、東側で運動施設と遊具もあって、地域の水道水源地にもなっている大野極楽寺公園と一体で、堤防の外側ながらやはり大きな公園エリアになっています。

フラワーパーク江南(江南花卉園芸公園)

花と緑が一杯でゆとりとうるおいを実感できるように! というテーマのフラワーパーク江南。お花畑や芝生広場の散策を楽しむ憩いの場となります。コンポスト設備があって、ここのみならず三派川地区の公園からでる植物をゴミにせず、肥料として利用する拠点の役割も果たします。

国営木曽三川公園の最上流に位置する公園にも、大型遊具などが置かれていて、ここも子どもの遊びの面では注目するひとつになります。子供の庭には、ネットで上るタワーからチューブスライダーの発進する大型遊具などがあります。

霧のデッキなど水辺の演出はここでも生きています。水遊びとまでいったら大げさな感じながら涼感を楽しむには充分! クリスタルフラワーは屋上緑化された建物で、無料休憩所があり、幼児の遊戯スペースや軽食なども販売する売店もあります。

さすがの充実ぶり!全国の国営公園と木曽三川公園の特徴を比較

東京都立川市の国営昭和記念公園のふわふわドーム東京都立川市昭和記念公園雲の海

国営木曽三川公園を含む全国17ヶ所の国営公園についても特徴をご覧下さい。内14ヶ所が大型遊具で注目すべき公園になります。

全国の国営公園一覧
名称 所在地 施設内容 入園料
武蔵丘陵森林公園
大型遊具あり!!
埼玉県 むさしキッズドーム(超巨大複合遊具)、ぽんぽこマウンテン(超巨大ふわふわドーム)、冒険コース(フィールドアスレチック)、水遊び場

比企丘陵の豊かな自然を守り、かつ有効利用し継承するための都市公園。

大人あり
関連記事:子どもと格安で楽しむ国営武蔵丘陵森林公園
飛島歴史公園 奈良県 甘樫丘、石舞台、高松塚、祝戸、キトラ古墳各地区の文化的遺産、自然を守る歴史公園。 なし
関連リンク:国営飛鳥歴史公園公式サイト
淀川河川公園 大阪府
京都府
淀川の河口から、京都府内で川の名前が変わる辺りまでに点在。川辺の環境を守り憩いの場として活用するための都市公園。施設はスポーツ関連が中心。 なし
関連リンク:国営淀川河川公園公式サイト
海の中道海浜公園
大型遊具あり!!
福岡県 スカイドルフィン(大規模複合遊具)、ちびっこ広場(大型遊具を揃えた遊び場)、ローラー滑り台、くじらぐも「ふわんポリン」(ふわふわドーム)、森のトリム(アスレチック)、じゃぶじゃぶ池、ちびっこすくすくスペース(屋内遊戯場)、動物の森(小動物園)、サンシャインプール(有料)、キャンプ場(有料)、スポーツ施設、ワンダーワールド(有料遊園地)

海軍施設を経て米軍基地となっていた施設が返還となり、国営公園として活用されることになった施設。

大人
あり
関連リンク:国営海の中道海浜公園公式サイト
滝野すずらん丘陵公園
大型遊具あり!!
北海道 こどもの谷(ネット遊具、迷路風遊具、ふわふわドームなど大型遊具、複合遊具が揃うエリア)、スポーツ施設、オートキャンプ場

北海道開拓以来、さまざまな利用のあった周辺は最終的に国営公園として整備されることに。ゲレンデとなるホワイトシーズン(冬期)は利用料が全面無料。公園内渓流ゾーンは通年無料。

大人あり
関連リンク:国営滝野すずらん丘陵公園公式サイト
昭和記念公園
大型遊具あり!!
東京都 こどもの森(ふわふわドーム、ネット遊具など大型遊具が揃うエリア)、わんぱくゆうぐ(複合遊具)、水あそび広場、レインボープール、ボートハウス

スポーツ施設戦前の軍事施設だったこの場所は、戦後米軍が接収。その後、返還を機に一部を国営公園として整備することに。昭和天皇御在位50周年記念事業としても位置づけられた公園。

大人あり
関連記事:子どもと格安で楽しむ昭和記念公園
木曽三川公園
大型遊具あり!!
愛知県
岐阜県
三重県
本記事にてご紹介している公園です。 なし
みちのく杜の湖畔公園
大型遊具あり!!
宮城県 わらすこひろば(大型遊具、ふわふわドーム、足漕ぎカートなど)、ちびっこドーム(屋内大型ボールプール)、水遊び場、ボートエコキャンプみちのく(オートキャンプ)

地域の水がめ、釜房湖(ダム湖)のほとりを憩いの場として整備。

大人あり
関連リンク:国営みちのく杜の湖畔公園
ひたち海浜公園
大型遊具あり!!
茨城県 プレジャーガーデン(有料遊園地)、おもしろチューブ(大型複合遊具)、アスレチック、水遊び場、BMXコース(マウンテンバイク)、遊園地(有料)

ひたちなかの港に隣接する公園で、本格的な遊園地があるのが最大の特徴。

大人あり
関連リンク:国営ひたち海浜公園公式サイト
沖縄記念公園
大型遊具あり!!
沖縄県 沖縄海洋博をきっかけにできた公園。歴史的な遺産となる首里城(那覇市、入館有料)と海洋博跡地(本部町)を利用する海洋博公園に分かれる。

海洋博公園

ちびっことりで(日本最大級のネット遊具)、沖縄美ら海水族館ほか展示施設(有料、大水槽とジンベイザメで知られる)。

なし
関連リンク:国営沖縄記念公園公式サイト
備北丘陵公園
大型遊具あり!!
広島県 きゅうの丘(大型複合遊具)、きゅうの森(空想冒険遊具)、ジャンボモノレール、人工芝ゲレンデ、ツリークライミング、ビックリシャワー(水遊び場)、カヌー(有料)、オートキャンプ場(有料)、グランドゴルフ(有料)

中国山地の生活史を展示し保存するための公園。

大人あり
関連リンク:国営備北丘陵公園公式サイト
讃岐まんのう公園
大型遊具あり!!
香川県 竜の子ひろば(ネット遊具、トランポリン、ふわふわドーム、ボルダリングなど)、ドラ夢の泉広場(水遊び場)、エックススライダー(ローラー滑り台)、キャンプ場(有料)

満濃池(日本一の灌漑用溜池)は大宝年間(701~704年)の創築と伝わるもの。その池を見下ろす高台にある公園。歴史的な地域の風土を守り、生かして憩いの場として利用することが目的。

大人あり
関連リンク:国営讃岐まんのう公園公式サイト
越後丘陵公園
大型遊具あり!!
新潟県 木製遊具(大型複合遊具)、ウォータープレイゾーン、ふわふわドーム

ホワイトシーズン(冬期)にはゲレンデに。そしてリフト含めて入園料無料になる。

大人あり
関連リンク:国営越後丘陵公園公式サイト
吉野ヶ里歴史公園
大型遊具あり!!
佐賀県 遊びの原(ふわふわドームやアスレチック)

吉野ヶ里遺跡の保存と発掘物の展示などを目的に開園。その後周囲に公園区域を広げた。

大人あり
関連リンク:国営吉野ヶ里歴史公園公式サイト
明石海峡公園
大型遊具あり!!
兵庫県 ふたつの別の地区に分かれる。

淡路地区(淡路島明石海峡公園)
夢っこランド(大規模複合遊具)、子どもの森(建物内に遊具を配置)、じゃぶじゃぶ池、スワンボート

神戸地区(あいな里山公園)
遊びの森(大型滑り台)
神戸市のしあわせの村に隣接、駐車場は伴に利用可能

2つの地域は、同じ日なら入場券、駐車券提示で共通利用。

大人あり
関連記事:子どもと格安で楽しむ国営明石海峡公園
アルプスあづみの公園
大型遊具、屋内遊戯場あり!!
長野県 2つの別の地区に分かれる。

堀金・穂高地区
マシュマロドーム(ふわふわドーム)、こどもの森・冒険の森(アスレチック)、野原でサイバーホイールや玉遊び

冬は屋内で特別企画の遊びあり。

大町・松川地区
大草原の家(室内遊戯場)、空中回廊(途中に大型遊具)、休憩棟レストラン(キッズスペース有)、林間アスレチック(大型コンビネーション遊具)、野原でサイバーホイール、マウンテンバイク、ゲレンデ(冬期そり、スキー、ボード等)

北アルプス裾野の高原の自然を生かした公園。2つの地域は、同じ日なら共通利用可能。

大人あり
関連記事:子どもと格安で楽しむ国営アルプスあづみの公園
東京臨海広域防災公園 東京都 ゆりかもめ有明駅前都立公園との複合防災施設、体験施設あり。 なし
関連リンク:国営東京都臨海広域防災公園公式サイト

並びは開設年度順、入園料大人450円は15歳以上、小人無料は小中学生以下

木曽三川公園こそあるべき姿!完全無料の姿勢には敬服

やはり木曽三川公園、大型遊具で遊べる国営公園を比較した中でも、完全無料なことは他にない素晴らしい特徴です。駐車場まで無料となると木曽三川公園沖縄記念公園の内、海洋博公園だけになります。(木曽三川公園にも展望塔など一部有料施設はあります。)

海洋博公園のネット遊具、日本一の規模で無料で遊べることは驚きです。けれども、海洋博公園の中心施設はやはり美ら海水族館。そもそも沖縄にあって島の中でも街から離れたリゾート地です。日常的に利用できる方はとても少ない場所です。

なにしろ木曽三川公園は中京圏を貫いて存在しているのです。本当にうれしい存在といえるのではないでしょうか。

淀川河川公園も流域の公園、場所によっては遊具も

国営公園で駐車場が無料:木曽三川公園、アルプスあづみの公園、海洋博公園
(淀川河川公園、国営飛鳥歴史公園は駐車場のある地域は無料。駐車場がない地域もあります。)

やはり、木曽三川公園のあり方が理想なのでしょう。そんなこともあってか、2018(平成30)年度4月からの料金試行期間となり小人料金は無料となりました。ただし、大人料金は値上げ、駐車場に変更はありません。いまさら、理想通りにできない、大人の事情が垣間見える、他の国営公園の料金改定プランです。

国営木曽三川公園を訪れるには(アクセスについて)

河口部から岐阜県にいたる木曽川の流域に点在する各エリア。それぞれに向かう方法は違います。大まかに河口地区、中央水郷地区、三派川地区で、自動車を利用する場合の便利な高速道は違うといえます。

所在地エリア:三重県、愛知県、岐阜県

国営木曽三川公園となっている13ヵ所は中京圏の3県に跨っています。大まかに言って木曽川は愛知県と三重、岐阜県の県境をなします。木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)の河口となっている桑名市から上流部は各務原市付近まで木曽川に沿った8つの市に点在しています。

最寄インターチェンジ

川島PA上り線からは奥に進むとハイウェイオアシス

河口地区(木曽三川河口)方面の場合:東名阪自動車道長島

中央水郷地区方面(木曽川、長良川並行終了部付近):名神高速道岐阜羽島

三派川地区(木曽川分流部付近)方面:東海北陸自動車道各務原、一宮木曽川
(名神高速道小牧、一宮の場合もあり、河川環境楽園は川島ハイウェイオアシスと連結、川島PAから直接利用可能。)

刈谷ハイウェイオアシスがよく分る【刈谷PAに連結する公園、人気の背景】刈谷ハイウェイオアシスは、とても人気のある場所。名古屋の周りでは、積年の課題だった東名・名神を補完する大動脈として、新東名、新名神が伊勢...
(ハイウェイオアシスとは? という疑問が解け川島ハイウェイオアシスが利用できる訳が分かります。)

中京圏だけでなく、大阪など近畿方面からの利用もおススメ

基本的にどれも名古屋の西側方面にあります。ということは名神、新名神始めその他高速道路、幹線国道を通じて大阪など近畿方面からもアクセスしやすい公園です。ちょっとした小旅行がてらのお出かけに充分検討できるスポットなのでおススメします。

大型遊具のある各公園への詳しいアクセスは、特集記事でご案内しています。また、三派川地区を中心にしたプランとして、木曽川沿川周遊サイクリングロードを、レンタルサイクルで巡る場合の拠点も、地区の三つの国営木曽三川公園(フラワーパーク江南、138タワーパーク、河川環境楽園)になります。

レンタルサイクルで巡る木曽川【木曽川沿川周遊サイクリングロードの拠点、駐車場】言うなれば始まりは、今も12だけ残るうち、ひとつの国宝から見下ろした景色。中京圏を代表する河川の迫力は、流れを辿って沿川を進むだけでも明...

まとめ:スケール、使い勝手ともに抜群の公園は遊び尽くすのも大変!

中には1日ではとても足りない! と思わされる規模の国営公園があります。木曽三川公園のひとつひとつは大抵が適度な規模、一日ゆったり遊んでちょうどよいくらいです。そして入園料も必要なく、駐車場代もかかりません。

ただし一箇所に固まってはいません。中京圏に住んでいたとしても、行き尽くそうと思えば、それなりのお出かけになります。けれどもそれぞれに特徴ある国営木曽三川公園、どれもがよい思い出を作れる抜群のスポットです。

お出かけに際してお役に立てるように、大型遊具で遊べるところを中心に特集編も作りました。取材、記事公開は、足掛け4年に渡るもの(もちろん必要に応じてさらに更新予定)! 超絶スケールの公園群を、いつかあまねく味わい尽くすご参考にして頂ければと思います。

公式サイト:国営木曽三川公園



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