子どもと無料で楽しむ入谷南公園【東京都台東区、人気の遊び場】

東京の街のど真ん中で、キラリと光る特徴をもった遊具が見つかる公園です。ワイドなジャンボすべり台などは、2013(平成25)年にリニューアルされた、今風な楽しみがあるコンビネーション遊具の一部。

その連なりには、いまや古典的な遊具といえるジャングルジムが、極めてアレンジの効いた形で加わっています。そしてワイドすべり台を滑った先には、コンクリートで築かれたものも!

単独で置かれた山型の遊具は、なかなかいま、敢えて作られることがなくなった類のものでしょう。子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。

遊具メーカーの工夫も極まり、モジュール化もされて、公園ごとに独自に組み合わすことで、洗練された遊びを提示できるのがコンビネーション遊具。入谷南公園のリニューアルされた部分もしかりな完成度です。

ただし、入谷南公園を少し特別なものにしているのは、やはり歴史を感じさせる古典的な遊具。さりげなくいろいろな遊びが組み込まれている点では、古典的なほうの山型遊具だって負けていません。

むしろ機能が突き詰められていない分、自由な発想で遊ぶ素材としては優れている面があり、どうやって遊ぶのかが決めつけられない抽象性というのは、遊具に込めたい哲学として認識されることです。

実はこの遊具には先進的なアイディアが込められたものだった歴史があり、造園家の池原謙一郎氏の初期の代表作として石の山という名前が残るものです。完成したのは1959(昭和34)年のこと。

1952(昭和27)年に自治権を取り戻した戦後間もなく、都市公園法が1956(昭和31)年に公布されて、(都市)公園の形がはっきり定められてほんの少し。そんな中で遊び場について示された、最初の形のひとつだったことになります。

入谷南公園があるのは、大まかにいえば上野のほう。上野駅の背景に言わずと知れた都立上野恩賜公園(いわゆる上野公園)があり、稀にみる国公立の施設が立ち並ぶ上野公園の、駅の反対側には台東区役所。

ただし、大型店に限らずアメヤ横丁(アメ横)商店街などを擁する、上野の代表的な商業エリアとは違う方で、主要道路でいえば昭和通り(国道4号)から清州橋通りを挟んだ、左衛門橋通りに面しています。

街路でない通りで区切るならば入谷南公園のある街区は、かっぱ橋道具街通りに挟まれた区画になります。まさに立地でいうならば、かっぱ橋道具街の近くで、街区の裏手になる場所です。

かつての東京市の15区には、知名度的にいうまでもない浅草区と、東大のあるところで聞き覚えのある人もいるのかな? という名前を冠した本郷区に挟まれたところに、下谷区というところもありました。

台東区は浅草区と下谷区が一緒になってできた区で、入谷南公園のある場所がちょうど境界付近でした。つくばエキスプレスのほうの浅草駅ならば、上野駅とほぼ同じくらいの距離。ということは国際通りや六区の繁華街も近いです。

ここが上野のほうだというならば、浅草のほうといっても間違いではないです。まさに東京の下町のど真ん中にある入谷南公園、いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。

子どもが大型遊具で遊べる入谷南公園をしっかり解説!

かっぱ橋道具街の街区にあって、都市公園法でいうならその辺りの街区のための公園くらいの規模です。それが遊具に焦点を当てれば、台東区を代表するものと位置づけても過言ではありません。

歴史を残してリニューアルした大型コンビネーション遊具

都市公園法の遊戯施設の理念を先導する存在感があった遊具が残る中、リニューアルによって大型コンビネーション遊具が加わりました。

よくあるものよりは長めかな? と思えるロングスライダーとワイドでショートではあるすべり台。

ふたつのすべり台のある塔と、以前からあったあまりみない形のジャングルジムのような部分を連結する、渡り部分が組み合わされています。

すべり台のある搭は、そびえ立つといった類の規模ではないものの、緑色の丘のように築かれた部分に乗っかっているため、それなりの眺望も備えています。

ただし、1段上るだけなので積み重なる展開はありません。それでもこうした設置状況のため、ロングスライダーが長めにできています。それを生かすためか滑りのよいパイプが、縦に並んだ滑走面になっています。

豪快な滑りを楽しむタイプといえて、少しカーブしながら一気に下りてみるのが面白そう。こちらへの難易度の高いアプローチとしては、ホールド付きのクライミングウォールも立て掛けられています。

ワイドなほうは、低い築山の上から滑ることになります。築山そのものにも縄を使った登りなど、遊びが組み込まれていてワイドすべり台はその一環といった形でもあります。

滑走面はグリッサンド素材。スムースかつ静電気など抑えて気持ちよく遊べるようにするために選択されるものです。これは思い切り滑って欲しいという意志表示でもあります。

最後のところでは、充分フラットな部分が確保されています。汚れているのも、ちょうど立ち上がるからでしょう。念のため地面には、クッションも敷かれています。もっともここまで飛んでいくのが、むしろ難しそう。

すべり台セクションの搭のところは、足場付きの急な坂道で、ネットのリングトンネルと連絡しています。

ネットトンネルは鉄枠に鎖で吊り下げられ、固定されたリングをネットで繋いだだけのものです。つまり、かなりグラグラするタイプ。

すべり台セクション側の鉄枠は柵で覆われているものの、渡る工程の半分はフルに露出しています。設置の様式に違いはないため、体感することは結局一緒ながら、心理的な不安感は増すのかもしれません。

しかも地面まで遠い部分に限って、フルオープン。よく見れば下の部分が念入りに編み込まれて、強度が高められています。

すり抜けるようなスペースはないのですから、心配は要らないものの、怯むようならば声掛けができる仕様です。思う存分刺激を楽しめるように、必要ならば冒険を助けてあげてください。

さて、渡りの部分で終わりにしても、こちら側からすべり台に向かってもいいように、ショートカットの階段もあるコンビネーション遊具は、入谷南公園の象徴的な遊具とも連絡されています。

リニューアルに伴い連結されて一体化したのが、ジャングルジム部分。再塗装されてきれいになったこの部分は、よくイメージする鉄棒が立方形に組み合わされて、さらに大きな四角な形を作るものとは趣が違います。

鉄棒が立方形を作るのは一緒でも、大きな木を取り囲んでぐるりと一周できるように、上からみると円を描く形になっています。この取り囲んだ木を1周するのは、リニューアル前からのことです。

最下部に2段抜きで小さな子どもの背くらいの通り抜けゲートあり

うすらぼやけてしまっていた塗装が、コンビネーション遊具と一体化する黄色に塗り直されたことと、連結されてひとつになったことが大きな変化。

それ以外にも大きなクライミングウォールが横付けされて、行き来ができるようになったことで、ますます冒険要素が増えたのは、うれしいことです。ある意味ジャングルジムは、もはや流行らない遊具。

ちょっとした豪華版の公園遊具として、発展形の大型遊具の元祖的な存在ではないか? と思うところもあるものの、過剰にリスクを意識してしまうのか。

あまりにもシンプル過ぎてつまらなそうに見えてしまうのか、遊び方が自由過ぎてイメージが湧きにくいのか。なにが理由なのかは別として、大いに採用されるものではない現実でしょう。

そんな中でリニューアルするにしても廃止されることなく、ユニークな遊具が残ったばかりか、きれいに整備されて新たな魅力も加わったこと。上手に改良されたことがとても好ましい進化にみえるところです。

いまや公園遊具の古典的作品な石の山

コンクリートで小山を作って、いろいろな遊びを仕掛ける。いろいろ組み付けるならば、パーツカタログから選択できるのが、いまどきの遊具事情。

そうであれば、これでいいのだ! と自由に設計するためには、かなりな信念が必要になるでしょう。遊具メーカーのパーツ表をみれば、それぞれが意図することも説明されていたりします。

または丸投げであっても、優れた提案が示されることでしょう。出来上がりもそれなりにゴージャスなはず。そして機能的にもよく意図されて、入谷南公園でも石の山の隣には、まさにそういう遊具があります。

豊洲公園の遊具

そうしたこともあって、敢えてもう作られることもなさそうなのが石の山のような遊具かな? と思えます。例えばわりあい難易度が高い遊具が揃う、豊洲公園にはもっと究極なまでにシンプルなものが!

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つまり古典的なものとして歴史的価値のみな遊具なのかといえば、そうもいえないはずなのが、こうした抽象性を帯びた遊具。自由な発想で遊ぶからこそ遊具だというのは、見事な哲学のはず。

どうにも新規で実現するには、そうとうな熱量が必要になりそうなところが、これからの登場を阻む要因になりそうです。とりあえず入谷南公園には、都市公園の初期の思想を取込もうとした情熱が、形になって残っています。

卒なく揃うその他の遊具や砂場

入谷南公園にその他ある遊具は、4連のブランコ1基。2座づつ普通の座板と椅子タイプを並べています。

いわゆる鉄棒は、高い位置のものを組み合わせているのが、ちょっとユニーク。といえば、なにがユニークなのか? とかなにがいわゆるなのか? と思われそうです。

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これは本来の運動施設の鉄棒とは違うのだ! という話は、関連記事をご参照ください。

砂場は金網のみならず、コンクリート壁まで組み込んでしっかり囲まれた、隔離スペースに用意されています。こうした砂場を清潔に保つ配慮は、うれしいものです。

楽し気な動物モチーフも表現された囲いの中には、それなりの大きさがある砂のスペース。砂遊び台も置かれています。

囲いの中にはまた、パーゴラの下のところに腰掛けるベンチが置かれています。ちょっと休憩にも、見守りの大人のためにも、あれば有難いスペースになるでしょう。

ベンチのようなものはいくつか点在しつつ、砂場のジャングルジム側にまとまった場所があります。

砂場は公園の左衛門橋通り側にあるトイレの隣。トイレもリニューアルされて、多目的対応もしっかり。さらにスプリング遊具は、トイレのところともうひとつ、計2ヵ所ある通りからの入口に挟まれた場所に!

公園のトイレというより街の公衆トイレでもあり、スプリング遊具の尻尾側の裏には防災設備も作られています。遊び場だけでなく、街区の大切なオープンスペースとしての役割も担っています。

入谷南公園を訪れるには(アクセスについて)

住所:東京都台東区松が谷3丁目-23番-7号
連絡先:03-5246-1321(台東区役所公園課公園管理担当)

地下鉄の入谷駅から歩ける公園といっていいでしょう。大通りから入った小さな建物を含む密集市街地にあるため、場所そのものは分かりやすくはないです。とはいえ目印さえ確認すれば、たどり着くのは難しくないはずです。

【公共交通機関を利用する場合】

最寄駅:東京メトロ日比谷線入谷約400 m

最寄バス停留所:台東区循環バスめぐりん入谷南公園

入谷駅の上野側の出入口から地上に出れば、言問通りの入谷交差点です。交差点を東(東京スカイツリーが見える方)に向かい、こごめ大福の竹隆庵岡埜のところを右折して間もなくです。

区内を循環するめぐりん、南めぐりん(上野駅~台東区役所)線入谷南公園が、次の停留所、北上野と伴に最寄です。一度台東区役所(つまり上野駅前)を経由して、入谷南公園の周囲を巡り台東区役所に戻ります。

このルートならば、入谷駅を利用するほうが便利です。かっぱ橋道具街を抜けるこの路線は、ご近所の方であっても、遠回りをすることになることになり、公園利用で使うことはないでしょう。

昭和通り方向の途中の街区には新坂本児童遊園も

上野駅で地下鉄に乗り換える方が、どうせ乗り換えるならとバスを利用しようとしても、さらに遠回りになるため、この路線を選択することはむしろ不効率です。

【自動車を利用する場合】

駐車場:ありません

有料であっても、すぐ近くで駐車場を見つけるのは、難しい場合が多そうです。少し離れるもののコインパーキングのある通りは、いくつか見つかります。

最寄インターチェンジ:首都高速1号上野線入谷出入口

入谷交差点は、首都高速の出入口(1号上野線の末端)で、いずれにせよ、駐車スペースのためには、そこより離れることになりそうです。

まとめ:古典的公園では新旧織り交ぜたバランスが実現

都市公園として歴史ある公園で、時の流れに従いリニューアルがあっても、情熱や思想は残り、他にないバランスをもたらしています。都心部においてさほど広くないのも事実、ただし哲学を含めて、地域を代表するといっていい公園です。

公式サイト:とくにありません

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