あいち健康の森公園の、それぞれの芝生の広場に設置された大型遊具は、どれもが公園のテーマに即した歯ごたえのあるものです。思い切り体を動かせて、エキサイティング! ただ子どもの健康な生育に役立つだけでなく、さすがは遊び場だ! と思える楽しさも演出されています。
記事公開後、コロナ対応を経て現在のあいち健康の森の遊びは大幅に変化しました。本記事の内容はまだ変更に対応できていません。
最新の情報は取材を完了しました。あと少し更新までお待ちいただけますよう、お願いいたします。
子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。あいち健康の森公園の主要な遊びスポットの中で、丘陵の中をいくつものロングスライダーが駆け巡る子どもの森は、どちらかといえばファンタジーな演出で満ちています。
おのおのの広場に設置された大型遊具のほうは、やや体を動かすアスレチック風味のほうが意識された感じです。とはいえ広場に設置された遊具のほうだって、心踊る面白さはひと目で感じられるものです。
いつものように独自に撮影した写真を満載して、あいち健康の森公園の3つの芝生広場にある大型遊具について、人気の遊び場へのお出かけに役立つようしっかりガイドします。
子どもが大型遊具で遊べるあいち健康の森公園の芝生広場をしっかり解説!
あいち健康の森は、大府市と一部東浦町に跨っています。愛知県の構想を元にする、ふたつの自治体によるウェルネスバレー構想で、保健、医療、福祉、生きがいをテーマにして、いろいろな施設が集まっています。
愛知県営のあいち健康の森公園の子どもの遊び場は、エリアにまとまって主役となりそうな子どもの森と、それぞれ大きくてきれいな芝生の広場に点在する、いくつかの大型遊具に代表されます。
子どもの森については、詳しく解説した関連記事をご参照ください。
関連記事:子どもと無料で楽しむあいち健康の森公園子どもの森徹底解説
大型複合遊具の子ども遊具とすくすくランドが大芝生広場に!
第1駐車場と隣接しているのはとても大きな芝生の広場。南側にはフォレストブリッジを通じてあいち健康プラザに向かう空間に、ゲートのような交流センターが建っています。
その辺りからは見渡した北側、ちょうど反対側の端っこに大きな遊具があるのが分ります。それが子ども遊具です。ほんとうは大きなコンビネーション遊具が小さく見えるほど広いのは、さすが大芝生広場と呼ばれるだけはあります。
巨大なリングトンネルの道が度肝を抜く子ども遊具
子ども遊具はリングトンネルが空中に張り巡らされた遊具。
上っていく回廊が辿り着く中心部分からはリングトンネルが、大小ふたつのコンクリートの山とふたつのチューブスライダー、ひとつのグリッサンド滑り台へ伸びています。
もちろん、たいていの場合と同じように、うねる板敷の回廊の先、中心部からの直接のアクセスも可能です。
子ども遊具のど真ん中といっていい部分のアクセス路はなかなか挑戦的です。
この中心部の円周路からは、それぞれの遊びに向かってリングトンネルで進んで行けます。
ネットで上るのは、もうひとつ
難易度は落ちますが、より複雑な構造!
リングトンネルが向かうのは大きな山、斜面を滑ったり、石を足場に上ったり。
小さなほうの山もあります。滑り台部分がコンクリートなのは同じ。
一気に下りるためのチューブスライダーも2種類、ひとつは緩やかなS字のもの。
もうひとつはまっすぐなものです。
さらには抵抗の少ない高分子量ポリエチレン素材のグリッサンド滑り台と、短いながら種類は豊富。全部滑ったらかなり満足な数のハズ。いやいや何度も滑ることになるでしょうか。
足元にはブランコも設置されています。
音での遊びもたくさん配置されています。
乳児まで対象!のすくすくランドはありがたい遊び場
大芝生広場には、幼児だけのための遊び場も独立してあります。
すくすくランドは0歳~3歳限定の遊び場。
柔らか素材でかつ、ハイハイでも大丈夫な床材。土足禁止とまではしていないものの、囲みを作って快適な環境を守っているのはうれしいところ。
あるけるぞーさん(6ヶ月~1歳3ヶ月)
わずかな間でも発達段階が違う年齢層のためのスペース。それぞれに合わせた遊具を並べています。(年齢はおおむね)
ポール渡り(1歳3ヶ月~2歳)
さりげなくそれなりのチャレンジを仕組んでいます。
チャレンジポール(1歳3ヶ月~2歳)
一番上まで登れといってる訳ではありません。できるところまで!
いもむしステップくん(2歳)
意外に高い対象年齢です。
ハートフルアイランド(6ヶ月未満)
なかにはハイハイの準備スペースも!
珍しいコンボとリングトンネルで巡る複合遊具の芝生広場
大きく分けてふた組の大型遊具がある芝生広場は大芝生広場からなら、健康器具が並ぶ健康ロードを進んだ先、第2駐車場からきたならば管理棟へ向かってきて、着いた隣になります。
芝生広場で注目したいのは、なんといってもターザンロープがコンボであること。なにがコンボなのかといえば、割合によく見られる形のターザンロープ(一方通行のものでロープを滑車で滑るもの)と、さらにまた別の種類が一緒にあることを指しています。
違う種類のターザンロープというのは、レールウェイ式のもののこと。珍しくも楽しい遊具で、ブランコの発展形と捉えられるターザンロープの系譜の中でも、究極の進化形といえそうです。
そもそもターザンロープのロープとは何を指しているのか考えてみると、答えとしてはふたつの可能性があります。一般的に多く見られるターザンロープの仕組、ロープウェイを指すならば、レールウェイのほうはターザンレールということになります。
あたかもターザンの様に、つかまって滑空する部分を指すならば、レールウェイのほうは1周ぐるりと回ってこれるターザンロープということになります。他に待っている人がいなければ、そのまま無限に滑空できることになります。
どこにも定義はありませんが、現状の認識ではレールウェイタイプもターザンロープであるとするメーカーばかりです。もっともそんなことよりも、一方通行でないレールウェイタイプ、珍しくてエキサイティングなことが重要。しかもどちらも並んであるというのが、あいち健康の森公園の得難さです。
ブランコの進化やターザンロープのことを参照頂ける記事があります。
関連記事:【おすすめ遊具】公園選び写真満載の参考書、どこにある?が一目瞭然
芝生広場のもう一組の大型遊具は、砦風のコンビネーション遊具。段差を上った先には、滑り台が組み込まれています。
基本的には回廊とトンネルリングの組合せ。回廊も板張りの廊下というよりも、ネットだったり、丸太渡りだったり…
なんと表現したらよいのか難しい、板の間を渡る部分だったりします。
この言いあらわし難い障害物の辺り、面白い仕掛けになっていて上部にはロープが吊り下げられています。ロープに手が届くなら上の段を、これを支えに渡ってもいいです。ただ、手が届く大きさの子どもならば、足元は逆にロープなどいらないギャップに過ぎません。
もちろん楽しさの演出だと思えば大いにアリ! 上は太鼓橋風に架橋されています。
このコンビネーション遊具、煎じ詰めて言えば、四角の四隅が塔になって随時ネットリングが通されて…
さらに、いろいろな渡りや上りが仕掛けられた遊具です。ジャングルジムがコンビネーション遊具に孵化した直後のような、アスレチックな部分を色濃く残したものになっています。
ターザンロープのコンボと複合遊具の間には、小さなクライミングウォールとネットの遊具もささやかに存在しています。
さらに芝生広場にはスプリング遊具と休憩スペース、自動販売機なども置かれています。
芝生の斜面にワイルドな遊具があるさんさん広場
さんさん広場もまた広い芝生のエリアながら、大芝生広場や芝生広場と若干違うのは、園内のいのちの池に向かった、なだらかな斜面になっていること。
ここには木の切り株をイメージしたコンビネーション遊具と、ターザンロープが設置されています。
ターザンロープもさんさん広場では、そのものはさすがに木ではないにせよ、木組みの台が組み合わされています。
スタートと終点にそれぞれ置かれた木の台場には、特に決まった機能はないようです。
ふたつの大型遊具のおまけのように、さんさん広場に置かれた白いドーム同様、自由度の高いオブジェ系遊具。白いドームもふわふわドームのような機能があるものではなく、上ったり下りたり、ただ戯れるためのものです。
滑り台で下りられる切り株イメージの遊具にも、リングトンネルのようなものが渡されています。
これまたリングトンネルの遊具なのかと思いきや、実際には吊られたリングがネットで結ばれています。
リングはネットを空中に吊るすためのもので、結果としてネットトンネルを渡る時には遥かに不安定でグラグラします。
この渡りへのチャレンジは、大芝生広場や芝生広場の大型遊具と同じように見えて、かなり趣向は違います。他にもネットトンネルの一方の端に上るためにもネットが活用されています。
このネットの補修跡には注目です。柔らかい天然素材のネットは、同じような素材の公園でよく使われる、いわゆるザイルよりも優しい素材です。
ザイルはドイツ語由来の日本語で、登山用品やレスキュー用品でよく使われる言葉です。公園で使われる時含めて、一般には耐久性、耐候性を強化した縄のようなものを示します。
機能性のザイルでなく天然素材の縄を使う場合、特にネットらしく細かく編み込む場合には優しさやコストの面でも有利でしょう。その代わり屋外に設置する場合は特に、メンテナンスは大変になります。
補修跡はしっかりメンテナンスされている証拠でもあります。しっかり手入れされているのは安心できます。大きな切り株のほうにも、ネットで上るルートがあり、それぞれの切り株は中に入れるような穴が開いています。
大きな切り株の方は中をスルーでき、小さな切り株の穴は洞のようになっています。切り株の木目は模様ながら、自然素材の演出、ワイルドなテイストが溢れかつ、それを守るための努力も垣間見られるさんさん広場です。
子どもの森への途中にも、幼児に最適な面白い遊具が!
園内の視界の開けた場所なら見える高い塔は、子どもの森へ続く宝橋の近くに立っています。広いあいち健康の森で、どこにいるかの目安となる道標です。
この塔の足元にも少しだけ遊具があります。幼児用のスプリング遊具に加えて、ボールスウィングがたくさん集まったものが注目です。地味な注目ポイントながらあいち健康の森公園、ブランコの発展形遊具の充実度は稀に見るレベルです。
あいち健康の森公園を訪れるには(アクセスについて)
住所:愛知県大府市森岡町9丁目300番地
連絡先:0562-47-9222
駐車場:無料(805台)
駐車場利用時間:7時~21時
最寄り駅:JR東海道線大府駅(約2 km、バス約6分)
最寄バス停留所:あいち健康の森公園
無料の駐車場が充実し、駅からも近く、バス便も公園に向かいます。とはいえ広い公園です。利用できるバス停留所も複数あって、あいち健康の森のどこを利用するかによって最適なところは違います。
遊具利用の場合でも、諸々考えてあいち健康の森公園バス停留所を利用する方向で考えてよいと思います。利用のシチュエーションによって、さらに便利な停留所もありえますが、とりあえず標準となるのはあいち健康の森公園停留所です。
あいち健康の森公園を利用する際の詳しいアクセス方法はあいち健康の森の概略を解説した関連記事を参照頂けます。
関連記事:よく分かるあいち健康の森・げんきの郷
まとめ:子どもが思いっきり体を動かせるコンセプトは同じ、持ち味はさまざま
あいち健康の森公園のそれぞれの広場の遊具は、公園のコンセプトに則ったアスレチック風味が共通ながら、持ち味はひとつひとつ違います。また、各広場を巡るだけでも、公園内でかなりの散策をこなすことになります。
もっともすべての広場を回ったとしても、子どもの森だってまだあるんです。そして遊び尽くした後も、食事や温泉、買い物や時にはお泊りまで楽しみは尽きないのがあいち健康の森です。
公式サイト:公園に遊びに行こう!あいち健康の森