子どもと無料で楽しむ港南緑水公園・港南和楽公園【東京都港区、人気の遊び場】



驚愕するようなレベルのものではなくとも、ローラーすべり台があります。ここのところなにかと、都市開発が話題になる東京都港区品川駅の辺り。すでに多くの部分が再開発されているのは港南地区側、つまり品川駅の東側一帯となる辺りです。

品川駅の港南口については、多くの部分が再開発済みな状況。駅前広場の港南ふれあい広場は、ペデストリアンデッキで繋がり下りていけます。地下は公共駐車場になっていて、車で訪れるのも意外に便利。

南の方向に向かえばデッキはそのままスカイウェイに! 品川駅東地区再開発の街区となる、品川グランドコモンズ品川インターシティの回遊デッキになっています。ふたつの街区に挟まれて、スカイウェイに囲まれたところは、品川セントラルガーデンです。

実質はふたつの公園に挟まれた公共空地という成り立ちながら、どうみても一体化した歩行者空間な品川セントラルガーデン。しっかり緑化されたここを端まで抜けた先の街路が港区と品川区の境目になっています。

平成の時代に新幹線駅もできて、リニア中央新幹線に至っては東京側の発着駅となる予定で、もうすでに東京都心の主要駅になっている品川駅が、昔から品川と呼ばれていた場所にはなく、それどころか品川区でもないことは、周知されつつあることでしょう。

品川インターシティからさらに街路を隔てた東側の街区は、港南地区が街を作るきっかけになった東京都中央卸売市場食肉市場。現在の品川駅も含めて明治以前は海の中だった埋立地は、高輪側とは連絡方法も乏しく、行き来も不便な場所でした。

品川駅前の路地裏駅の真ん前に残る路地

港南ふれあい広場の向こう側、つまり駅の真正面になる品川駅港南商店街は、食肉市場と関係ある人へのサービスから発祥した街です。東京の繁華街によくある様子の一画は、港南地区の中ではほんの少しの割合ながら、建物がひしめき合うのはここだけ。

品川駅東地区再開発というのは、食肉市場があったからこその貨物ヤードが、役割を終えた跡地の開発になっています。この再開発のために高輪側と港南側は自由連絡路を整備することになり、この事業が完成をみる1998(平成10)年頃から地域は様変わりしました。

卸売市場と貨物ヤード、その関係の変化による街の再開発というのは、秋葉原(神田市場)、汐留(築地市場)でもみられることです。加えて港南地区では、周囲の住宅開発もついてきて、この点は大崎にも似ています。

新しい東京都心の人の住む街をイメージするならば、森ビルによるヒルズ関連よりも港南地区や、大崎駅付近の東五反田地区などのほうがリアリティがあります。食肉市場のさらに東、高浜運河を越えたあたりは、住宅街としてタワーマンションが並んでいます。

さらに都営住宅もあったり、いずれにせよ、これから街づくりがあれば、東京都心ならばこんな感じになる! という典型的な様相を示しています。子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。

そんな中、運河に囲まれた港南3、4丁目のちょうど真ん中辺りには港南中学校と港南小学校がひとつの区画に収まり、さらにさんぽーと港南に保育園や子ども中高生プラザもあります。

品川駅から品川駅港南商店街の北側の大通りを進むと、なぜか食い違いになっている港南二丁目交差点を抜けて御楯橋を渡ります。南側を東京海洋大学が占める街区は、港南小学校の南側に至ります。

首都高速や、羽田に向かうモノレール線が通っている海岸通りの向こう側に、港南緑水公園があります。付近でも珍しいローラーすべり台があるのはここ。ほかにもいろいろな遊具が揃う遊び場になっています。

港南緑水公園は、小学校や中学校がある東側にあたります。そして学校の街区の西側の真ん中付近、都営住宅や、保育園などの公共施設の隣には、港南和楽公園があって、大きめのコンビネーション遊具で遊べます。

さらに南側に運河を渡ると天王洲でモノレール駅があり、天王洲アイルという商業地区でもあります。そしてそこは品川区。ビックターミナルに変貌した品川駅からすぐの、運河を越えたところの港南地区は、文教地区の様相も呈しています。

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そこにある遊具が充実した公園、いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。ちなみに港南の住宅街の北側(港南3丁目)から運河の西(品川駅の北側)には、芝浦中央公園があります。

子どもが大型遊具で遊べる港南緑水公園をしっかり解説!

やはりローラーすべり台があるのが、特徴になります。極端に大きな遊具はないとはいえ、種類はいろいろ揃っていて、遊具での遊び甲斐はあるほう! といえるでしょう。

エントリータイプ、体験型といったクラスのローラーすべり台

どこにでもあるとはいえない、発展形でスゴイすべり台のひとつの形なのがローラーすべり台。滑走面は細いローラーが並べてあって、滑走しているというよりも、ローラーの回転で運んでもらっている状態というのが正しそう。

ゴロゴロ回転しているローラーの音を聞いても、豪快な滑りをイメージしてしまいそうな遊具です。けれどもローラーすべり台の本来の機能は、さほど傾斜がなくとも滑走できるものだということ。

設置するならば遊覧性が高い場所、長い距離を時間をかけて下りられる場所が適しています。それは単純に長い距離を滑り抜けるという発想でなく、高低差を距離をかけて下りてくるということでもよいのです。

また構造上、むしろスリップしないようにできているため、頑張っても過激にスピードをあげてという方向性は、難しい面があります。

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もしすべり台のようなものが急傾斜で作られていたら、とにかく抵抗が掛からないようにしなければ危険です。

爽快感というならば、ロングスライダーでもグリッサンドタイプなどのほうが感じられるハズです。こうした理由からどうしても、それなりのものを作ろうと思えば郊外に設置することになるのかと思います。

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また実際のところローラーすべり台というものは、スムースさでいえば、相当な性能差があるのも現実です。中には急旋回ができる工夫をして、狭い場所でも高い位置からぐるりと回り込みながら、下りてこられる工夫がされたものまであります。

港南緑水公園のローラーすべり台小さいといってもミニミニタイプとは違うもの

港南緑水公園にあるものは、本格派のローラーすべり台としては小さなものです。だからローラーすべり台についてのあれこれを、あえて考えてみるまでもありません。本来のよさを生かせるような設置状況ではないのです。

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とはいえスムースに快適に滑れるものではあるので、ローラーすべり台というものの体験版としてエントリーにもってこい。ここで楽しい! と感じたならば、もっとすごいものを見つけてトライしてみてもいいかもしれません。

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比較的近くならば、六本木ヒルズさくら坂公園に、ほんの少し本格度が加わったかな? というものがあります。東京最長のものは青梅市にあります。東京でというよりも、全国的にみてもなかなかあり得ないクラス。ただ滑りはとても長い距離を、ゆったりと下りてくるものです。

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青梅の花木園には他に目立った遊具がないこともあります。スムースさでとても優れたタイプでもないかと思います。港区からならば、同じような距離で小中池公園までいけそうです。高速道路の使い勝手を考えれば、むしろ近いのは大網白里市かもしれません。

連絡するすべり台に独自の味あるコンビネーション遊具

むしろ豪快なすべり台というならば、港南緑水公園では、ありきたりな素材の滑走面であっても、コンビネーション遊具に組み込まれた直滑降タイプの短いものが上手を行くことになるかもしれません。

ローラーすべり台の設置された、ちょっと盛り上がった丘の隣のところには、渡り要素が沢山連なったルートから始まるコンビネーション遊具があります。

コンビネーション遊具も、決して超大型に分類される規模ではないものの、程よくいろいろな挑戦が組み込まれた遊び甲斐は充分なもの。

ジグザクに並んだ列でできたコンビネーション遊具は、始まりの渡りセクションが2箇所。敢えて違いを見つけるならば、ひとつは全身を使う壁渡りが中心。

もうひとつは、足元を使うものが中心、全部がではなく途中に雲梯的なものも挟まっています。またどちらも始まりは、手足両方を使うものだったりします。それぞれ高さは違う、ステンレス座面のすべり台にたどり着くようになっています。

そして双方をザイルのリングトンネルで、繋いでいる構造になっています。落下するような穴は開いておらず、高さもさほどではないとはいえ、途中に鉄の枠があるだけで、リング部分は全てザイルで編まれたものです。

さりげなく、この連結部の難易度は高いです。高さもさほどでなく、立体的に重なった構造でもなく、規模もよくあるレベル以上ではあっても、大型かと聞かれて迷いなく断言するのは憚られるくらいにも思えます。

見かたを変えれば、過剰に大きなタイプではないため、パスしたいところは簡単に飛ばして、お好みのところだけを使うのも自由ともいえます。そして決して退屈なだけではない、刺激も充分感じられるコンビネーション遊具に仕上がっています。

簡単なところだけつまみ食いでもよいというところは、親しみやすい作りだ! といえるものになっています。

こういったローラーすべり台、大きなほうのコンビネーション遊具のほかに、噴水の回りには、まだまだ遊具があります。どれもさほどの大きさではないものの、種類はたくさんです。

しっかり囲いのついた砂場。そして幼児向けだからこその、小さめなコンビネーション遊具もあります。なにしろパネルの装飾の楽しげな雰囲気は、まるで手抜きとはいえません。

ブランコも2基あります。2座のものがふたつです。うちひとつは、幼児向けの座椅子タイプ。さらにジグザクの平均台もあれば、いわゆる普通の鉄棒もあります。足裏を刺激したりの健康遊具など、その種のものもいくつかあったり。

なかにはそういった、健康遊具なのか、遊びのためなのか、その意図を計りかねるようなものも! いや、恐らく高い位置に通された鉄棒、これは懸垂のためのものでしょう!

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この付近、埋立地で湾岸地域の倉庫街としての成り立ってきたのが、タワーマンションに生まれ変わり、人が暮らす姿が定着しています。

運河に面して眺望も特別であろう、隣接のタワーマンション群は、なにもかもそこだけで揃う、街ひとつ分のスケールで、商業施設や医療施設など生活関連施設も充実する開発事例として有名なもの。そんな充実ぶりに一役買う保育園も、公園内に設置されています。

港南和楽公園にもコンビネーション遊具が!

もはや港南のお約束とでもいえそうな、タワーマンションと公共施設もいろいろ入った都営住宅に挟まれて、小中学校に隣接した場所にあるのが港南和楽公園

いわゆる街路の裏手にあるため目立たないものの、ふたつ大きめのコンビネーション遊具があります。港南緑水公園と一緒に利用できる場所なので、どちらも覚えておくとよさそうです。

ちょっとした規模の公園であれば、ポイントになる遊び場がこれ以上離れていることはザラです。それどころか、たいていはこんな距離では済みません。

ふたつのコンビネーション遊具のほかには、スプリング遊具が3つ。港南和楽公園は広場の北側に、少し遊具があるだけではあります。間違いなく本来は近隣のためだけにある公園。

それなのに、いわゆる御三家遊具はなく、「子どもと楽しむ公園」シリーズが主張する、標準セットを満たすための砂場もないです。

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けれども面白い、そこそこの大きさのコンビネーション遊具ならばふたつもあるのです。

港南緑水・和楽公園を訪れるには(アクセスについて)

港南緑水公園
住所:東京都港区港南4丁目7番47号
連絡先:080-4389-1044

公式サイトからの引用
電車
JR品川駅より徒歩約15分
バス
【都営バス】品96乙 品川駅港南口から「港南小学校前」で下車
【ちいばす】芝浦港南ルート(田町駅東口→品川駅港南口) 179「港南四丁目」または180「港南小学校前」で下車

港南和楽公園
住所:東京都港区港南4丁目2番18号
連絡先:港南緑水公園と同じです

公式サイトからの引用
電車
JR品川駅港南口から徒歩15分
バス
品川駅港南口8番乗り場 品99「品川埠頭循環」行き「港南中学校前」下車、徒歩2分

【公共交通機関を利用する場合】

最寄駅:東京モノレール天王洲アイル約650 m(緑水公園)、900 m(和楽公園)

特に港南和楽公園は、公式サイトにもある通り、品川駅とほぼ同じです。港南緑水公園は、天王洲アイル駅から海岸通りをまっすぐ。非常に分かりやすいです。

最寄バス停留所:港南小学校前すぐ

品川駅港南口と天王洲アイル駅を結ぶ路線に、港南小学校前バス停留所があります。子ども連れでも負担になる距離ではないかと思います。もしバスをご利用になりたければ、便利です。

【自動車を利用する場合】

駐車場:ありません

最寄インターチェンジ:首都高速1号羽田線芝浦

港南緑水公園の目の前にある、首都高高架下の駐車場は月極です。隣接のワールドシティタワーズや、東京海洋大学のところにも、時間貸駐車場はあります。充分な数があるのは、品川駅前や天王洲アイルのものでしょうか。気軽に車で利用できる公園ではなさそうです。

まとめ:集中する高層住宅のために必要な公園、満足度は?

地域柄、特に子どもの遊びを考えればなくてはならない公園になるでしょう。近くにあればそれなりに満足できるレベルの公園、もし少し遠くからお邪魔するとしたら、こんなローラーすべり台は、どこでも簡単にはみつからないものではあります。

公式サイト:
港南緑水公園
港南和楽公園



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