子どもと無料で楽しむかさだ広場・木曽川水園(国営木曽三川公園)【岐阜県各務原市、人気の遊び場】



中京圏で人気のスポットはどこかといわれれば、木曽三川河口のナガシマリゾートを真っ先に挙げるべきでしょうか。スパーランドをはじめ折り紙付きの楽しさも、それなりに費用が掛かります。その点、木曽川流域ならば完全無料の国営木曽三川公園もあります。

子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思える場所をご紹介しています。木曽川の三派川地区と呼ばれる付近から下流部にある13の公園の総称となっている木曽三川公園。大型遊具で遊べる公園も7ヶ所(正確には5ヶ所と一体エリアにある2ヵ所)あります。

高架橋は東海北陸自動車道、ちょうど木曽川水園を縦断している辺り

木曽川水園かさだ広場も、その条件に該当するもので、木曽川水園については、ともに河川環境楽園となるオアシスパークに大型遊具があります。かさだ広場も一般道を隔てて、河川環境楽園に隣接していて、これもまたユニークな大型遊具がある場所になっています。

かさだ広場は背景に、各務原アウトドアフィールドと呼ばれる樹林地を控えた河川敷の芝生広場で、河川環境楽園とは一帯といってもよいくらい。特に木曽川水園とは繋がっているといっても過言ではないです。利用上もどちらかの駐車場を利用して、どちらでも訪れられるようになっています。

行政的にも河川環境楽園かさだ広場(及び各務原アウトドアフィールド)などを合せた河川敷を木曽三川公園各務原緑地として捉える向きがあります。とりあえず分けて考える状況は、実はかさだ広場が遊具もない芝生広場として、最初に設置されて先に在った事情によります。

かさだ広場の開園は1988(昭和63)年、河川環境楽園は1999(平成11)年開園

かさだ広場がまずできて、その後河川環境楽園が開園し、この節目にかさだ広場としても、遊具を設置するなど、リニューアルが図られています。

一部広場もあるものの、基本的には樹林地の各務原アウトドアフィールド

さらに後に、各務原アウトドアフィールドが開園となるものの、ここは散策できるようになった程度でワイルドなまま。そしてそのことにも重要な意味があります。

行政の考え方に沿って、木曽三川公園各務原緑地としての括りで考えれば、大型遊具で遊べる木曽三川公園は、厳密にはかさだ広場。かといって、木曽川水園には散策以外の遊興はないのかといえば、それも違います。例えばじゃぶじゃぶの河原は注目すべき水遊び場です。

このエリアを三派川地区と呼ぶいわれの、木曽川の流れの変遷に負けないくらい、複雑な事情がある木曽三川公園各務原緑地の部分、遊び場としての切り口からシンプルに、いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。

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流域13にも渡る国営木曽三川公園の全体像を知りたいならば関連記事をご参照頂けます。

子どもが大型遊具で遊べるかさだ広場をしっかり解説!

岐阜県各務原(かかみがはら)市の木曽三川公園各務原緑地で大型遊具で遊ぶ! という点からすれば、厳密にはかさだ広場でということになります。かさだ広場河川環境楽園の外れの部分となる、東口駐車場から一般道を渡ったところです。

かさだ広場には13種類の遊具を設置

一見ザイルクライミングのように見えるネット遊具は、ザイルで支えられている点は同じとはいえ、遊び方も別のものといっていいでしょう。かさだ広場を象徴する大型ネット遊具を中心に、もうひとつのネット遊具、ターザンロープの他、13種類の遊具で遊べます。

大型ネット遊具はほぼ円錐形!

ザイルクライミングといえば支柱から4点(小さなものは3点の場合あり)に固定されたザイルで作られた三角錐が、さらに編み込まれて手掛かりと足場を作り、ザイルを伝って横渡りしたり、格子状の部分を使ってなんとか頂点を目指したりして遊ぶものです。

かさだ広場の大型ネット遊具は、支柱と地面の支点をザイルで結んだものが構造になっている点は同じ。けれども支点が10あること。ただザイルが編み込まれているのでないことが特徴。地上から上る最初に、ザイルのラダーがある点も違います。

形もほぼ円錐形で、内部がネット面による階段状になっているのも、まったく違うといえます。ネットの一番低いところが全面、網になっているのはとても安心できる特徴でもあります。なにしろザイルクライミングは、狭い格子にさえなっていないものもあります。

円錐状になっているということは、ネット面の段のひとつひとつは、どんどん小さくなります。一番下の網面から最初のラダーは、互い違いに向きを変えるくらいの余裕はあります。

それが徐々に狭くなっていきます。特に上に向かう中心部付近は、かなり心許なくなります。まさしく安心と冒険が、同居している遊具。

一番下のネット部分を歩いてみるだけでも、浮遊感は楽しめます。ぐんぐん上っていけばどんどんスリルが増します。どこまで行くかはその人次第! それでいいのです。

一番上のゴールは、傘を反対にしたような形。受け皿のようになっています。ちなみに大型ネット遊具の高さは9.3 m。

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ザイルネットならば例えば栃木県のつがの里にあるもの。

つがの里ファミリーバーク(栃木県栃木市)のザイルクライミング

滋賀県の矢橋帰帆島公園の子供の広場にあるものなどが、最大級となるでしょう。

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こうした全高が11 mになるザイルクライミングが最大級だと考えるのは、その構造からくる考察してもそうですし、なによりメーカーのカタログにラインナップされるのはここまでだからです。

これが最大級!?大きなザイルクライミング探索マップとても大きく作れて、挑み甲斐のあるものになるところは、ザイルクライミングという遊具の特徴になります。「ザイル」というものを使うものの中で...

これ以上大きくするとそもそも、上り始められず肝心の子どもが使えなくなります。

渦巻状でもあるため、正確に何段と数えにくいものの、ゴールまではかなりの段数を上ることになる、かさだ広場の大型ネット遊具。これで充分なチャレンジといえるものながら、階段状の構造的には、もっと高くしても遊べなくなることはないでしょう。

東三河ふるさと公園(愛知県豊川市)の三河富士(またの名を赤富士)

その意味ではライバルはザイルクライミングというより、例えば同じ中京圏にある東三河ふるさと公園御津側の、憩いの広場にあるネット遊具のようなタイプになりそうです。

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よく見ると形は結構違う(三河富士は内部がドーム状でなにもなし)もの。けれども遊び方は似ています。

一番下がしっかり受け止めてくれる構造とはいえ、すでに結構高さはあります。ただし、落ち着いていけば大丈夫。あわてず、ふざけず、できるならば最上部まで、チャレンジしてみたい遊具です。

もうひとつの小さなほうのネット遊具は、曲線を描くネットトンネルを上って下りるもの。リングトンネルに、ネットを掛けたものです。基本はリングが支えながら、保護の意味だけでなく、網の部分もよい手掛りになりそうです。

ターザンロープはシングルレーン

シンプルな単レーンのターザンロープは、スタート台も後ろ3段、前2段のもの。ロープも標準的な団子のような形。広さも充分取ってガードされて、極めて穏健な性格のもの。それもあってか、ロープの下端が低く、立ち乗りを想定してあるようです。

極めて短いながらも、5連ローラーの滑り台

ローラー滑り台は、とても短く傾斜も緩いものです。ただし、ローラーは5連になっています。このような場合にレーンチェンジは、実は簡単じゃあないのです。スタート部分の枠が物語るように、この長さでもあり、例え5人で滑ってみても、さほど問題なさそうです。

スプリング遊具やユニーク遊具も!

ロッキング関連はたくさん置かれています。三人掛けのスプリング遊具も複数設置。

とんぼの形の3人で乗れるもの、シンプルな動物モチーフの一人乗りなど、種類は豊富に取り揃えられています。数えてみると13種類の遊具といっているのは、ひとり乗りのものについて、ふたつづつ2組のものを2種類と捉えているよう。確かに微妙に形が違います。

平均台は丸い中間ポイントをジグザグ進むものになっています。

かなりユニークなのは、円盤の遊具。いわゆるコーヒーカップのように回せるものになっています。とはいえ、コーヒーカップのように周りを囲われて、椅子になっている訳ではないので立ち乗りです。おまけに傾斜までついています。

このため、やろうと思えばできるものの、動いているうちに飛び降りるのは、止めておいた方がようさそう。そんなことをすれば、下は砂場ながら着地に失敗すれば危険でさえあります。スリル満点で遊び応えあり! であっても、動きが激しい遊具なのでご注意あれ。

逆にとても優しげなものもあります。幼児向けのパネル遊具は、開口部とトンネル付きです。

鉄棒はとても低いものが2連で、ふた組置いてあります。

屋根付きの休憩スペースがしっかり用意

休憩スペースは、屋根付きで快適です。大型ネット遊具での遊びを見守れる位置にあります。

遊び場のすぐ近くに、オムツ替えシートを備えた多目的含めたトイレがあり、自動販売機が置かれています。かさだ広場周囲で飲料が手に入るのはここだけです。

散策だけでない木曽川水園の楽しみ

国営木曽三川公園河川環境楽園エリアで、県営公園世界淡水魚園オアシスパークアクア・トトぎふ)、高速道路関連と並ぶ主要スポットが、国営木曽三川公園木曽川水園になります。

そのうちガイドする上で、木曽川水園と捉えるのは、源流域を模した辺りから、下流域を表現する池のところまで! と考えることにします。広義でいえば自然発見館や、その近くの膜屋根で板張りの休憩テントなどを含めることになるので、そこも触れていきます。

河川環境楽園に目を向ければ、木曽川水園に隣接する岐阜県営世界淡水魚園となっているオアシスパークにも、刮目の無料で遊べる大型遊具があります。

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河川環境楽園オアシスパークについての関連記事もご覧ください。

木曽川流域を再現!

小さなさかなのオブジェが連なるオアシスキャンドル

管理者が違うという事情もあってか、オアシスパークから木曽川水園に向かう時には、それなりに境界を意識してしまう雰囲気があります。13か所のうちのひとつ、木曽三川公園で木曽川流域の流れを再現するここで、上流部からアプローチしたいならば、オアシスキャンドルが目印。

ライトアップの時ならまだしも、ぱっと見で地味ではあるオアシスキャンドルは、アクア・トトぎふの裏手。坂を上ったところに木曽川水園へのゲートがあります。

この淡水魚水族館表側の中央駐車場から、河の森を回り込んでもいいです。その北側は世界一の規模といわれる、3本の実験河川が流れる自然共生研究センターのエリア。やはり国の施設です。建物は小さくても、実験河川のエリアは、実は相当な面積を占めています。

さて、木曽川水園でまずは見どころの大滝に向かうにしろ、オアシスキャンドルの辺りからアプローチすれば見逃しなしです。このルートなら、ちゃんと最上流部の垂水の沢を経由できます。霧の演出もあるここは、ちょっと押さえたいポイント。

垂水とは最初の一筋の流れのことを言っています。湧水が小さな流れを作り出し、滝に流れ込むまでが、地道に再現される水源部です。意外に興味深いこの辺りも、ぜひ観察して頂きたい完成度です。

たどり着く大滝はやはり、再現された上流部のクライマックスになります。高さ8 mの大滝が含まれる渓谷部は少し続きます。立ち入りはできず、眺めて散策するだけの場所ながら、なかなかの景観になっています。

吊り橋のある辺りも、オアシスパークと連絡している場所です。さかなの遊具のところと繋がっていて、トイレの建物もあるところです。

吊り橋付近の景色には具体的なモデルがあり、長野県上松町の木曽八景のひとつ、寝覚の床を再現したものです。中山道の時代からの景勝地で、なぜか浦島太郎が玉手箱を開け、最後に過ごした場所という伝承もあります。

本来の浦島太郎の話は、海岸での出来事のはず。奇妙な話ながら寝覚というのは、浦島太郎の寝覚めのことです。いずれにせよ、この辺りは山間部を表現するものながら、こうして人の存在が見えてきます。茶畑梅林も再現された場所です。

人里のほうを目指すルートを行けば、水車小屋が現れます。この辺りから流れは浅く広くなります。柵が途切れる辺りからは、立ち入りもOK!

自動販売機のある辻の茶屋のところは、やはりオアシスパークとの連絡路で繋がっています。

連絡している出入口は、手ぶらでバーベキューできるBBQキャンバスの受付のところ。辻の茶屋のほうに向かわず、入って右手(上流部の方向)になる吊り橋のほうに向かうと、途中に穴場の観察窓。洞窟を下りて寝覚の床の付近を、水中から観察できる場所です。

この出入口は、センターコートガラスドームのところでもあります。川島パーキングエリアのゲートから入ったフードコート、コンビニ、特産品売店などのあるところ。大型遊具のある、わんぱくフィールドの隣でもあります。

飲食店や売店など商業施設や有料施設については、次の関連記事をご参照ください。

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数ある河川環境楽園の関連記事の中でも、概略と共にお金がかかる部分の詳細を記したものにもなっています。

辻の茶屋の前には、ふれあい池があります。今や生存が確認できるのは、滋賀県東部と岐阜県西濃地方のみという、ハリヨなどを飼育しています。三重県にもいたものの、そこでは絶滅したというハリヨ。繁殖期にはオスの頭のほうが朱くなるという変化は、観察し甲斐があります。

基本的に生き物の採取は禁止の木曽川水園。イベントのプログラムでは、ふれあい池でザリガニを捕まえたり、じゃぶじゃぶの河原で鮎を捕らえたり、塩焼きの食体験まで含めて特別な機会が設けられるのです。

じゃぶじゃぶの河原はリアルな川遊びの場所

辻の茶屋のある場所は、完全な人里だという設定です。その象徴になるのが農家。傍らには棚田まで再現されています。実りの季節には稲が穂を垂れる、本物の田んぼになっています。

農家には農村の生活の展示のほかに、遊び道具の貸出があります。けんだまやコマ回しなど、なつかしの遊びとでもいえるものが置かれ、自由に使えるようになっています。

農家の前の橋から先は、じゃぶじゃぶの河原。この部分の浅瀬は、橋の上流方向手前よりさらに広く、浅く、天然の流れが再現された水遊び場になっています。ここで水遊びをするような季節は、もちろんわんぱくフィールドの大型遊具にも水が流れる季節。

河川環境楽園の夏に並び立つ人気スポットながら、わんぱくフィールドは夏休みと9月が水遊びの稼働期間。たとえばGWは、じゃぶじゃぶの河原が水遊びの主役。秋の楽園祭では、鮎のつかみ取り(有料プログラム)の会場でもあり、スペースもこちらに余裕があります。

リアリティたっぷりの河原は、持ち込みのワンタッチテントなどでも、気持ちよく過ごせる場所。散策のみならずじっくり過ごす木曽川水園ならば、ここは要チェックです。

木舟遊覧も木曽川水園の主要なアトラクション

じゃぶじゃぶの河原が柵で仕切られた先は、いよいよ下流部が再現された場所です。いま木曽川が三派川地区の先で南下するルートになっているのは、豊臣秀吉の改修工事と、徳川家康が幕府を開いたのち、尾張を直轄地として、木曽川左岸に御囲堤という堤防を作った名残りです。

尾張平野への流入を締め切ることになる、犬山~河口約50 kmもの工事により、左岸側は洪水被害をほぼ免れることなります。こうして西を水路と堤で守られた名古屋の街が誕生してゆきます。

もっとも自然の流れがなくなったため、今度は計画的な用水路の計画も必要になり、水路やため池、そしてそれを頼りに新田の開発という、新たな歴史が刻まれていくことになります。苦労はあったものの尾張藩は石高をあげて、ますます力をつける結果となりました。

その代わりにいまの木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)の流域は、氾濫原となります。念入りにも、御囲堤の美濃側(右岸側、今の岐阜県側)は、堤を三尺(ほぼ1 m)低くするように定められていました。なので美濃側は、常にリスクにさらされていたのです。

そして濃尾平野全体は、基本的に東高西低の地勢になっています。木曽三川が入り組んでいた下流域でも、揖斐川の川底が一番低く、増水した場合揖斐川のほうにどんどん流れ込むことになっていました。三川の合流をどうにかすることは大きな課題でした。

木曽三川公園センターより下流の千本松原は、薩摩藩が担当して、大きな犠牲を払った宝暦治水の結果できた堤防が元になっています。そうした歴史を経ながら完全分流となったのは、明治になってからのことです。

常に水害の恐れを抱えていた、三川が網の目のように流れる地域に生まれたのが、木曽三川地域独特の輪中(わじゅう)という、堤防に取り囲まれた集落です。木曽川水園の下流部には、輪中をイメージした2つの島も作られています。

印象的な大ジオラマになっている木曽川水園でもさすがに、この部分のリアリティはなく、どちらかといえば穏やかな湖沼の周囲を、散策する場所になっています。

有料ながら、木曽川水園を代表するアトラクションになるのが木舟遊覧。かつてあった大きな中洲の町、旧川島町で木舟を操っていた船頭さんが、園内の湖沼部を巡ってくれます。

木舟遊覧料金:大人300円、3歳~中学生100円
運行期間:
3月下旬10時~16時
4月~8月10時~17時(平日は11時より)
9月~10月10時~16時
11月10時~16時(土日祝のみ)
12時~13時は昼休み

木曽川水園のジオラマで最下流となる湖沼部は、オアシスパークわんぱくフィールド横の出入口正面に面しています。もしこちらから入ったならば、あとは上流部への探検の道になります。

自然発見館には4つの工房あり

わんぱくフィールド横の出入口を挟んである建物は、自然発見館になっています。

玄関ホールには簡単な展示もあるものの、基本的には4つの学習工房でのプログラムの実施が目的です。

実験工房創作工房は団体も受け入れ可能な広さ。どちらかといえば実験工房は、道具や教材を使った実験型プログラム向け。創作工房は視聴覚機器を使ったり研修会のようなワークショップスペースとして位置づけされています。

体験工房は手に取って学ぶことが目的。手にできる図書や教材が用意されています。

建物の木曽川水園湖沼部のほうは、広い芝生のスペース。

別棟のようになっている発見工房は、2つの部屋にもできる大きな部屋。体験イベントが盛んに催されるのは、多くの木曽三川公園に共通する特徴でもあります。オアシスパーク含めて、河川環境楽園はやはり水辺、河川が大きなテーマ。学習の切り口なら自然発見館です。

芝生側玄関のところには、亀とのふれあいも用意されています。

雨天や日よけに重宝する休憩テント

こんなものもあると覚えておきたい休憩テント自然発見館からさらに、外周のサイクリングロードのほうに向かったところにあります。

板張りで靴を脱いで利用します。雨天の時や日差しのきつい時はもちろん重宝するスペース。もちろん普段から休憩や、食事などに使っても構いません。

国営木曽三川公園各務原緑地のサイクリングにも注目!

三派川地区と呼ばれるこのエリアながら、どこにも三派川という行政区画はありません。つまり古くからそう呼ばれていたのではなく、現状でここに木曽川本流と南派川、北派川が流れていることからできた名称になっています。

ちょうど木曽三川公園としては最上流部の公園、フラワーパーク江南の少し上流で、木曽川から南派川が分岐します。

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犬山市の付近から下流は木曽川が、ほぼ愛知と岐阜の県境をなしています。南派川のところだけは県境が南側のこの川になっています。

南派川と木曽川に挟まれた旧川島町の中洲部分

ふたつの川は河川環境楽園の少し先で再び合流します。この流れでできている大きな中洲がかつての川島町だった場所です。河川環境園かさだ広場があるのは、この中洲ではなく、木曽川の北側。そして公園のさらに北側には、北派川が流れます。通常は木曽川本流と比べてはるかに小さな流れです。

この流れはどこから? といえば実は木曽川でなく新境川のものです。だから河川環境園のところで木曽川に注いでいるのは、北派川であり新境川でもあります。新境川は各務原市総合運動公園のところに南下してきた河川で、そこから各務原緑地の北側を流れることになります。

なぜ木曽三川公園のところだけを北派川と呼ぶのかといえば、木曽川の流れが増した時に、かさだ広場各務原アウトドアフィールドのところを抜けて、木曽川の流れを受け入れるようになっているからです。これが各務原アウトドアフィールドがワイルドなままの理由です。

河川環境楽園かさだ広場を隔てる、一般道の北側で北派川を渡る橋は、もぐり橋と呼ばれます。本来の北派川が出現するような事態の時には、本当に水面に沈んでしまうからです。中洲でなくとも例外的に旧川島町の一部だった河川環境楽園のところでは、実際は入り組んでいるのであくまで目安ながら、北派川が岐南町との境界の辺りといえます。

青い線側がサイクリングロード

この北派川の南側の堤防のようなところがサイクリングロードになっていて、自転車は園内に乗り入れできない河川環境楽園の外周路として、また自転車が乗り入れて構わないかさだ広場各務原アウトドアフィールドの園内に続いて、各務原緑地を駆け巡れるようになっています。

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自然発見館で借りられるレンタサイクルで流域を巡るのも、忘れてはいけないレジャーのひとつ。

自然発見館や休憩テントの近くまでは自転車乗り入れ可。平成川島橋の北詰近く

木曽三川公園としてみても、愛知県側の138タワーパークフラワーパーク江南を結ぶサイクリングロードと連携して、広い範囲を楽しめるものになっています。

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木曽川水園・かさだ広場を訪れるには(アクセスについて)

住所:岐阜県各務原市川島笠田町
連絡先:0586-89-7023(河川環境楽園自然発見館)
木曽川水園開園時間:9時30分~17時(3~5月は18時、6~8月は19時まで)
かさだ広場開園時間:9時30分~17時(7、8月は18時、12~2月は16時30分)
自然発見館休館日:第2月曜(祝日の場合翌日、8月を除く)12月31日、1月1日
駐車場:無料

木曽川水園付近は中央、西口、川島PA、ハイウェイオアシス、かさだ広場付近は東口、かさだ広場、それぞれの駐車場が便利。ただしどちらに行くにしろ、どこを利用しても問題はありません。

最寄駅:名鉄各務原線高田橋

距離の話だけならば、北側の高田橋になるでしょう。ただし4 km弱はありますので、徒歩の場合の最寄駅としては、おすすめしずらい状況です。大きな川を渡らないという意味と、岐阜・名古屋を結ぶ路線で分岐の駅でタクシー利用のしやすさから公式には、西側にある笠松駅からタクシーの便を案内されています。

木曽川水園
最寄バス停留所:河川環境楽園

かさだ広場
最寄バス停留所:かさだ広場

同じ各務原ふれあいバスの川島線に停留所があります。河川環境園停留所は、園内第1ゲートのところ。かさだ広場停留所は、かさだ広場駐車場のあるエントランス広場前にある入口前の一般道にあります。両停留所の間には街中に2つ停留所があります。

河川環境楽園かさだ広場への詳しいアクセスは関連記事でよく分かります。

まとめ:オアシスパークと対称的なワイルドさが木曽三川公園部分の特徴

人気が高く、利便性も備えて、お楽しみも一杯のレジャースポットなオアシスパークとは、ある意味対照的に共存している木曽三川公園部分。そもそも氾濫時には河川になるような河川敷のかさだ広場各務原アウトドアフィールドは、ただの芝生広場と公園でさえなかった場所。

高速道路が縦断して河川環境楽園が整備されると、ついには中京圏指折りの人気スポットになっています。かさだ広場もユニーク遊具が整備されて、面白さは充分ながら、わざわざここまで出向くのは、がっつりと歯ごたえのある遊び応えを期待してのものなはず。

ジオラマ部分の散策はもちろん、じゃぶじゃぶの河原や体験プログラム含めて、どこもかしこもウリはワイルドさ。冒険心や探検気分を満たせるのはむしろこっち! といっていい木曽三川公園部分です。

公式サイト:国営木曽三川公園



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