子どもと無料で楽しむしながわ区民公園【東京都品川区、人気の遊び場】 



いまとは違って海辺のリゾートまで出かけて、やっと見れることもあるものだったイルカショー。それが東京都内でもということで有名になったのが品川水族館

1987(昭和62)年に開園したしながわ区民公園に、しながわ水族館がオープンしたのは1991(平成3)年のこと。

水上レストランも含めて、公園というよりもレジャースポットであるかのような人気を得てきました。

時がたつにつれてアシカやアザラシなど加えたステージも、例えば品川プリンスホテルアクアパーク品川などが開設されると、設備や見せ方などはどうしても分の悪いものに。

水族館はリニューアルが決まり、2027(令和9)年に向けて準備も進んでいます。その際にはイルカショーは終了する方針も決まっています。子どもと遊びに出かけて「ここはいいな」と思えた場所をご紹介しています。

水族館のみならずしながわ区民公園は整備改修が進んでいて、地味な存在だった遊具広場は、いまやふわふわドームやレールウェイ式のターザンロープ、ミニタイプながらもローラーすべり台などが一揃い。

2023(令和5)年中には、できあがった北口桜の広場中央広場の間のスポーツ広場も完成の予定で、おおまかに新たな装いは、姿を見せることになります。歴史を作ったイルカショーは終わることになっても、すでに公園はパワーアップ。

立ち並ぶというほどではなくとも、遊具の面白さは特筆すべきもの。さらに夏のプールだけでもなく、他にもまだ娯楽要素が隠れています。いつものように独自に撮影した写真を満載して、人気の遊び場へのお出かけに役立つようガイドします。

子どもが大型遊具で遊べるしながわ区民公園をしっかり解説!

ふわふわドームが設置されて、ターザンロープはレールウェイ式、これでもかというくらいチューブスライダーが並ぶ子どもの遊び場では、ミニローラーすべり台を滑り下りると、先にはクジラの形の遊具があります。

子どもの遊び場としてのリニューアルはゴージャス

公園案内図で遊びの広場とされているのは、なかなかゴージャスな遊具が揃う子どもの遊び場しながわこども冒険ひろばバーベキュー場を含むエリアとされています。

リニューアル前は、よく近所で見かける遊び場のようだった様子は、まさに一変しています。そうそうどこにでもはない遊具が、勢ぞろいすることに!

子どもと楽しむ公園としての視点からすれば、水族館があるところという認識が、加えて珍しい遊具があって、たっぷり遊べる公園に変わったということになります。

ふわふわドームはさほど大きなものではないため、利用にあたっては少し制限もあります。3歳~12歳が対象で、利用時間は平日が13時~16時、土日祝日は10時から使えます。

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3歳から対象になっていて、ふたコブで小さめなため、混雑すると危険な状態になり得ます。対象年齢を分けていくつかあるともっと良いのですが、現状ではスタッフが管理するしかありません。

そのため混雑時には5~10分で交代で遊ぶこともあるとのこと。囲われている柵の中に入れる人数はスタッフが適宜調整して、遊び方も指導するということになるのでしょう。

もっともふわふわドームは、スポーツとしてのトランポリンのような高度な技を試すような目的の遊具ではないです。楽しく遊ぶにあたってはなんら問題はなし。

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もう少しだけ大胆にふわふわドームで遊びたい! ならば、立川市の国営昭和記念公園に行くのも手。全国的にみても最大クラスのものがあります。

小さめだといってもまずは体験! という意味だけだけだとしても、大変な価値があるといえそうです。そしていずれにせよ、ふわふわドームの楽しさがあることに変わりはないです。

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レールウェイ式のターザンロープは、これまたとても珍しいものです。もっとよく見るものは、滑車に繋がったロープに掴って、ワイヤーをまっすぐ滑空するものでしょう。

レールウェイ式では滑車はレールを伝わるため、動きが少し複雑です。この形式も細かく見ればいろいろあるものの、基本はぐるりと一周できる円周になっています。

しながわ区民公園の場合は1周ぐるりは難しそう

それも本当に一周を目指すものと、レールは円周でも足場を渡っていって、また戻ってくるものがあったりします。

しながわ区民公園の場合、レールが途中カーブしていて、ただの円周路ではないところが変わっているといえます。

実はこれまで特集した限りでは、他の例を挙げることができません。滑空の難易度もちょっと高めになります。

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七つのすべり台が立ち並ぶのも、かなり遊び甲斐がありそう。六本木ヒルズの通称ロボロボ公園とされる、さくら坂公園に同じようなものがあります。

さくら坂公園の十列よりは、三つ並びが少ないしながわ区民公園。短いものから順番に並ぶさくら坂公園に対して、すべては小さな丘の上から。

向かって右端の紫色をした、始めだけチューブのものは、若干斜めに発進してカーブしています。それからふたつウネウネと直滑降するものは、ちょっとだけ長いようです。

七つすべてを結ぶ回廊で、向かって左から三番目と右から二番目のものは、ほんの少し台を上ってから滑ります。

こうした黄色のほんの少し長いすべり台の両脇には、パネル遊具が組み込まれています。青くちょっと長いほうでは、片側だけ覗き窓のパネル。いずれにせよ、大層な違いはなくほとんど同じスケールの並び。

長さは同じでも形状はいろいろ。ストレートに波打つもの、終始チューブのもの、スタートだけチューブをくぐるものがあります。

立ち並ぶすべり台の前には砂場と、手洗い場、ベンチにスプリング遊具などがあります。砂場はきちんと囲われていて清潔で安心なタイプ。

スプリング遊具は品川水族館にちなんだような、海獣がモチーフのもの。3人乗りのものもあります。

こうしたものの横、ふわふわドーム側には平均台。一本橋ではなく、足場を繋いだものです。目指す先なのか、スタート地点なのか、一番端からはヤシの木を模った大きな足場との間、飛び渡って連絡できます。

それからなんといっていいのか、白いドームのようなものがあり、突起部分付きです。ふわふわでもふにゃふにゃでもないオブジェ。

基本は上ってみるものでしょう。ふわふわドームと比べると小さいとはいえ、それなりの大きさはあります。ふわふわドームの対象年齢以下でも、こちらなら大丈夫。

幼児向けといえる砂場の辺りから、ふわふわドームのほうを見れば、並ぶように明らかにくじらモチーフの大きな遊具があるのです。

大きく開けた口の形の中に入って、外を眺めてもいいです。口の中に相当するところからは、壁を上って、スロープを経て潮吹きモチーフの柱が立つ、てっぺんに向かえます。

こいつの正体はコンクリート製のワイドすべり台。こういうものも他とは違った意味で珍しいといえます。この様式と見た目の質感からすると一時代前のものです。

これだけはリニューアル前からあったのかな? と思わせるもの。推測が正しければ、これがかつての主役で、この広場の裏番長のような存在? 残っているものだとすればますます価値があります。

このくじらのすべり台に向かって、丘を下りてくるのがローラーすべり台。ミニタイプほどのものになるでしょう。

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やはりこの周囲の運河を埋め立ててできた平和の森公園に隣接する、これも埋め立ててでできた大森ふるさとの森公園には、もう少し本格派のものがあります。

傍らには飛び石的な木の杭も並んでいます。ローラーすべり台は小さな丘から滑ることになります。そして、この木の杭や連続するすべり台の裏側までが、小さな丘になっています。

もともと運河だったため、あえて築いたはずの丘。四阿もあって探索してみるのが推奨のよう。この丘が続く木の杭と反対側には土管が通してあります。

これはしながわこども冒険広場に抜ける土管です。遊具が集まる遊び場は、ローラーすべり台の辺りが広がっている形です。

レールウェイ式のターザンロープがあるのは、また遊び場が園路のほうにすぼまる、ふわふわドームの南側。傍らにあるクライミングウォールは、やはり築山された部分を使っています。

しながわこども冒険ひろばはプレーパーク

かつてのしながわ区民公園遊びの広場は、子どもの遊び場しなかわこども冒険ひろばに細分化されたといえます。土管の先にあるしながわこども冒険ひろばは、いわゆるプレーパークです。

プレーパークとは遊び場でも、子どもの自主性や創造性に重きを置いた場所! ということになるでしょう。プレーパークと名のつくところは、割と野放図に自然なままの環境になっていることが多いです。

泥遊びができる場は、砂場に似た目的や遊びを、対象年齢をもっと幅広く、応用編で楽しめるようにした場所になっています。

泥遊び場があれば従ってというか、当然あったほうがよくなる手足の洗い場とセットで、プレーパークの定番になるでしょう。

しながわこども冒険ひろばには、遊具といえるような設置されたものはないです。ただし、これも定番と言える、手づくりの遊び道具があったりします。工作が行えるのも定石どおり。

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焚火なども実施され、よってたいていはボランティアスタッフがいるのも、プレーパークらしいところ。遊びの本質的な一面、リスクをコントロールすることは任されて、木登りなどもできます。

園路をさらに南に進むと、しながわこども冒険ひろばとは連絡はないものの、隣接するデイキャンプ場に至ります。いま公園ではここまでが遊びの広場だと告知。15基の屋外釜と卓を予約して使います。

園内をサイクリングする貸自転車と交通公園のような機能

しながわ区民公園では、しながわ水族館から北口という端から端まで、ぐるりとサイクリングロードが設けられています。

サイクリングロードを走るに当たっては、貸出自転車を無料で利用できます。勝島運河を埋め立てて作られたしながわ区民公園は、南北に長い園地になっています。サイクルセンターはちょうど真ん中の辺り。

幼児向けの補助輪がついた自転車などを体験する場所は、仕切られて確保されています。簡易な交通公園として機能しているともいえます。

子どもの遊び場の背景になる築山を越えると、ちょうどしながわ区民公園パークセンターで、その交通公園的な囲いの目の前。事務所とともに屋内の休憩スペースもあります。

パークセンターの対面にはパークショップ。飲み物、お菓子、アイス、そしてカップラーメンまで用意があります。

パークセンターの隣は保育園です。この保育園の裏手が園路で、こうした諸々の施設のある、中央広場は築山を越えずとも子どもの遊び場と繋がっています。また公園の中央口から入ってくるとここに至ります。

しながわ水族館の未来は?

なんといってもしながわ区民公園といえば、勝島の海に面したしながわ水族館で有名なところ。ターミナルの大井町駅から、無料の送迎バスもあるほどです。

第一京浜(国道15号線)と海岸通り(都道316号線)を結ぶ道路が貫通。高架上は首都高速。

この水族館のある潮の広場側は、道路で隔たった場所。園地についてはアンダーパスで繋がっているので、連絡に支障はないです。

アンダーパスには地元、鈴ヶ森中学の生徒の作品

2027(令和9)年に水族館はリニューアルが決まっていて、いろいろと計画を策定中。近隣との競合もあり名をはせたイルカショーは終わりです。

もっと公共の水族館が果たすべき役割を果たすべく、変化していきそうな途上にあります。潮の広場には水族館を眺めるデッキなどもあり、こちら側はそもそもが風光明媚な場所。

海辺や川辺の水の流れに親しめるところは、年代限らずのんびり楽しむにもよいところです。勝島の海の北側には芝生広場もあり、芝生で過ごすならばここが最適です。

北口(勝島口)が新設、桜の広場や運動施設

改修を続けてきたしながわ区民公園では、北端になる競馬場通りに北口(勝島口)ができて、そこは桜の広場となっています。

2023(令和5)年度中には完成予定の少年野球場テニスコートなどを見渡す場所で、ちょうどよい展望台のようなところにはベンチが据えられています。

運動施設の先に夏に利用できる屋外プールがあり、その隣が中央広場です。サイクリングロードで結ばれているほか、海岸通り沿いには土手のような散策路もあります。

桜の広場は芝生の広場で、休息のためというより健康遊具的なものもいくつか設置されて、活発に自由に利用できるスペースといった感じ。

ミスト設備などもあるものの、目立つ遊具はなく、とりあえずこれ以上大きなものを設置するだけのスペースもなさそうです。

隣には大井競馬場

海岸通りを挟んで隣接しているのは大井競馬場です。開催日であれば飲食店がたくさんあり、レースで走る姿だけでなく、パドックにいけば競走馬をすぐ近くで見ることもできます。

大井競馬場の正面入口(バス停留所あり)からは、海岸通りを渡ってパークセンター付近まですぐになっています。中央口入口、中央広場からは大井競馬場が見えています。

夕方近くまで公園で遊んだのち、大井競馬のイルミネーションを見るのもいいです。有料の特別なものもありますが、イベント以外の100円の入場料(15歳以上のみ)だけの時でも充分価値はありそう。

関連リンク:ヴィラ大井

特に大井競馬場に寄ったとして、場内を抜けて(もしくは北口から)競馬場通り沿いの出入口にゆくと、東京モノレールの大井競馬場駅があるとともに、近くにヴィラ大井という商業施設があります。

買い物や飲食ができるほか、そこまでいったならば裏手にわかくさ公園があり、しながわ区民公園にはない大型コンビネーション遊具で遊べるという裏ワザを活用できることになります。

しながわ区民公園を訪れるには(アクセスについて)

住所:東京都品川区勝島3-2-2(公園管理事務所)
連絡先:03-3762-0655

公式サイトからの引用
しながわ水族館
JR大井町駅より無料送迎バス
電車でお越しの方:
京浜急行「大森海岸駅」下車 徒歩約8分
JR京浜東北線「大森駅」下車、北口改札より徒歩約15分
お車でお越しのお客様

【自動車を利用する場合】

駐車場:有料

南(しながわ水族館)駐車場(96台20分200円)
営業時間:9時30分~19時(土日祝は9時から、GW・夏休みは土日祝日と一緒)
中央(しながわ区民公園)駐車場(53台、20分100円)
営業時間:8時~21時30分

海岸通り勝平橋を渡ったところに水族館に隣接の南駐車場があって、分かりやすいのはこちらです。ただし入場は勝平橋のほうからだけです。

中央口のところには、中央駐車場があります。子どもの遊び場の目の前に停めることになるので、遊具で遊ぶならこちら。料金も安いです。ただここへのアクセスは分かりやすくはないです。

【公共交通機関を利用する場合】

最寄駅:京浜急行大森海岸、立会川

大森海岸駅、立会川駅は隣どおし。どちらが近いかは南北に長い園地のどこに向かうかによります。

遊具で遊ぶ場合は、しながわ水族館を目指して、そこから園地を進める大森海岸駅が分かりやすいといえますが、距離はどちらの駅でも一緒くらい。

最寄バス停留所:しながわ水族館(水族館口にある無料バス停留所)

ただ、しながわ水族館を目指すならば大井町駅から無料バスを使えばいいのでは? という話になります。

また、目黒駅から品川駅を経由して、大井競馬場までのバス路線も本数はたくさん運行しています。実は子どもの遊び場まで一番近いのは、こちらだったりします。

まとめ:遊び場としては発展、レジャーは周囲にも

水族館を訪れるだけでなく、遊具で遊ぶにしてもかなりな充実ぶりを見せることになっています。ただこのスポット、水族館を抜きにしたとしても、周囲を含めてまだレジャー要素があります。

公式サイト:しながわ水族館
しながわ区民公園については、品川区役所のウェブサイトに各施設の利用案内があるほかは、特に公式サイトはありません。)

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