大きな遊具にはもちろん、桁違いの迫力があります。刺激も強いこと間違いなし、子どもと出かけて満足できる可能性は限りなし。どこにどんなものがあるのか、把握できれば便利です。
多少遠くまでになっても、時間をかけてまで出向いたことが無駄にはならない、非日常な魅力があるのも大型遊具のよいところ。大型遊具といえば、定番になるのがコンビネーション(複合)遊具。あらゆる遊びが集まって、皆で遊ぶ! というテーマにも適います。
幼児用にこじんまりと作ることはあるにせよ、公園もちょっとした規模になれば、すでにコンビネーション遊具が主役に据えられることも多く、その場合は大型と呼ぶことになんら差し支えないスケール。実際のところ、こうしたものは紛れもない大型遊具です。
大型コンビネーション遊具というものは、メーカーがパーツのようにしていろいろな遊びを用意して、それを組み合わせ提供しているものといえます。種類も豊富に遊びが並べられて、難易度の設定もさまざま、楽しさも、掻き立てられる冒険心もそれぞれ。
空高く積み重なっていく場合もあれば、回廊で繋がり規模に広がりがある場合もあります。そうした手法では限りなく拡張も可能で、大きさも無限大になっていきます。そうはいっても現実には、どのくらいのものが存在するのか?
ひとつの答えとなるものが、ママフェンテのおすすめの公園情報にある公園まとめのうち、コンビネーション遊具ランキングとして、参照できるようになっています。首都圏編と近畿・中京圏編に分かれており、それぞれ公園ランキングを選定しています。
総合トップとしているのは、首都圏編では小田原こどもの森公園わんぱくらんど(神奈川県小田原市)で、近畿中京圏編では中部公園(三重県東員町)となっています。総合ランキングは、コンビネーション遊具の徹底比較から導いた、公園単位でのランキングです。
だから、コンビネーション遊具の大きさによる結論という訳でなく、中部公園は大きさの意味からの選出になるものの、わんぱくらんどはいくつもあるコンビネーション遊具の多彩さ、さまざまな魅力が揃っていることが、ポイントになっています。
大きさからみた首都圏編のコンビネーション遊具のトップは、ぐんまこどもの国の冒険のとりでを挙げています。時に大きさが度肝を抜く大型コンビネーション遊具も、あくまで組み合わせである以上、どんなものか? に対する答えは視点がたくさんあるのです。
遊具のひとかたまりとしたならば、大きさで君臨するのは間違いなくコンビネーション遊具です。されどそのひとかたまりは、仕掛けはあったとしても、通路や階段などで繋がっている個々のものです。
大型遊具を、ある遊びの機能に限定したうえで、大きなスケールのものとして捉えるなら、どこにある? の答えは違った結果になります。コンビネーション遊具の性格を考慮すれば、ランキングをする時には、組み合わせで生まれる視点ごとにするべきです。
だからコンビネーション遊具をもとにした公園ランキングでは、まずそれぞれを考察しています。「大きさ」、「種類の多さ」、「連なりの長さ」、「生まれた個性」、「レア度」などをみたうえで、総合ランキングを行っています。
けれども大型遊具がどこにある? どこで遊べる? といった場合、巨大な何かがある! というのはまた別の切り口になりえます。それはコンビネーション遊具に組み込まれた、巨大な何かの場合もあります。
よく見ると巨大なパーツとしての遊具は、組み込まれたもの、連なるものとして存在することはままあるでしょう。また、コンビネーション遊具ではないにも関わらず、巨大な何かである例だってあります。
こうした単独で存在する大型遊具こそ、驚かされるものなことが多く、それは間違いなく際立った個性として、公園を象徴するものになります。あいまいな定義で使われる言葉ながら、聞いただけでもワクワクしそうな大型遊具というもの。
ほんとうの大型遊具とでもいうべき、巨大な何か! どこにある? が一目瞭然分かるように、独自に撮影した写真を満載しながら、お出かけの役に立つようガイドします。
大型遊具とは何?巨大な何かと定義すればこんなもの
刺激度たっぷりの大型遊具というならば、これはどうだ! といわんばかりの圧倒的な存在感を誇るものに、フリーフォールが挙げられます。そうそう見つけられるものではないのは、遊び方にもかなりな注意が必要で、設置に二の足を踏んでもおかしくないからです。
すべり台のような見かけをしているため、ジャンボすべり台の仲間のように思われたとしても、おかしくないフリーフォール。何を楽しむのかといえば、滑るというよりも落ちる感覚のほう。そうはいっても、本当に落下してしまっては問題が起こるほどの高さがあります。
公園のフリーフォールは、80度もあるような傾斜を滑ることで、独特の感覚を味わえるものです。短いほうで3.5 m、長いほうならば5 mのものを確認できます。世の中でフリーフォールという名前でみつかるのは、他に遊園地のものもあります。
遊園地のアトラクションは、もっと高さがあるものの、安全装置がついてただ体感するだけのもの。公園にあるのは無料で自由に遊べるけれども、ある意味自己責任。注意書きにあることをしっかり守って、安全を確保すべきものです。
誰かと一緒に、ひとときに利用したり、連続してという遊び方もできません。遊ぶ瞬間に巨大なフリーフォールを、独り占めすることになります。そんな意味ではとても贅沢な大型遊具といえます。
大阪府箕面市の彩都なないろ公園にはダブルフリーフォールと呼ばれる、長短ふたつが揃ったものが置かれています。フリーフォール本体部分は最大斜度80度が前提のため、どこかの斜面にくっつけてしまうのも難しいのでしょう。
滋賀県のびわ湖こどもの国の創造の丘にあるフリーフォールもどちらも、大型遊具に挑むにあたっては、ボックスを組上げたような背面の足場を進むことになります。そのためこれもまた複合遊具のようにみえます。
シンプルに階段+滑走面になっていないのも、一般的な滑り台とは違ったところです。彩都なないろ公園の場合は、5 mと3.5 mのふたつの組み合わせ。びわ湖こどもの国の場合は、5 mのフリーフォールと、少し短めの金属製のチューブスライダーのふたつが並びます。
階段でなくこうした足場を作ってあるのは、コンビネーション遊具という形に発展させようという意図でなく、行き来ができるようにするためです。つまり怯んでしまったら、引き返せるようにという考えからのものです。
5 mの本格派に対して短いものが並ぶのも、いざ5 mのほうにチャレンジしたものの、やっぱりやめてもいいように、それでもとりあえず代替えに簡単な方を選ぶこともできるようになっています。
どちらもそうした狙いからのもので、あくまでひとまとめでフリーフォールという遊具を成り立たせるための仕組み。必然的な機能としてひとつになったものです。びわ湖こどもの国の退避手段のほうが、より簡単というだけで、狙いは同じです。
こうしたことからフリーフォールは、単独の機能を持っている大型遊具の代表例とすることができます。贅沢さからか、シビアな注意点があるせいか、いずれにせよとても珍しい遊具でもあります。
ロングスライダーやジャンボスライダーという滑り台系の大型遊具
フリーフォールではない、れっきとした滑り台の一般的な大きさを超えるものとしてロングスライダーなら、大型遊具としてよく見られるものです。単独で設置されているロングスライダーとしても、特徴によって分けてみるだけの種類があります。
長いスライダーを作るときに、作りやすい構造をしているのがローラーすべり台です。回転するローラーが並んでいるもので、いまやコンビネーション遊具に組み込まれるもの含めて、設置例は多いものになります。
ローラーすべり台の本来の特徴となるのは、傾斜がゆるやかでも滑れるということ。ある意味フリーフォールとは、真逆の特徴のある遊具といえます。また場合によっては遊具メーカーの工夫によって、急旋回が可能になっている場合もあります。
回転するローラーが並べられて、次々に渡っていくものですから、急旋回を描いてただ並べただけならば、物理的に不都合が起こります。独自の方式でそれを解決しているローラーすべり台もあるものの、基本的には遊覧性を求めるもの。
長く作ることについては、得意な大型遊具になります。100 m前後にも及ぶような長さであれば地域を代表するものと考えていいでしょう。関東の各都県の最大のものは、例えば関東最長のものがある青梅市花木園(東京都)などの記事に、リストがあります。
そんな視点はあれど、長ければ長いほど、滑った後もう一度のために、スタート台へ戻るモチベーションが常に課題となる面があります。何度も繰り返し遊んでもらうためには、スペックだけが重要ではないです。
コンビネーション遊具に組み込まれることが多いのは、何度も遊んでもらうための解決策にもなるためです。ロングスライダーでも一気に滑る爽快感を狙ったものには、グリッサンド滑り台というものがあります。
超高分子ポリエチレン加工を施したプラスチック板で作られて、設置場所に合わせたレイアウトの自由度が高く、滑走面も安心感のあるU字に囲われた形にできます。特徴を生かすためには、ある程度の斜度があったほうがいいです。
大型遊具として単独で設置するのも可能で、面白さもあるものながら、長く傾斜を続けられる設置場所を、どう確保するかは当然課題になります。長く巨大なものにするためには、そんな制約が付きまとうことになります。
日本一として誕生したあつぎこどもの森公園の長いグリッサンドすべり台は、また違う面からも注目です。駐車場を共有できる荻野運動公園にもまた、負けず劣らずのグリッサンドすべり台があるからです。
ともかく長くゆったりと滑る意図ならばローラーすべり台、ある程度のスリルを楽しみたいならグリッサンドが適しています。いまどきロングスライダーを作るならば、このどちらかが選択肢といえます。
実際には状況に合わせて両方式を並べることもあれば、ハイブリッドタイプのものまであります。戸田川緑地(愛知県名古屋市港区)にある赤い大型遊具は典型例。一基でどちらも遊べるようになっています。
連絡されたそれぞれのスタート台は、ちゃんと特徴を生かしてグリッサンドのほうが高い位置になっています。そしてステンレス滑走面のよくある形状のものを長くのばしたりすることは、もう稀な例になっています。
シンプルで古典的でいて、だからこそなかなかみることのない例としては、大阪府堺市北区の大泉緑地冒険ランドを挙げられます。ステンレスの長大なロングスライダーに加えて、まさしくのジャンボスライダーも、併せて遊べる公園になります。
実際には、ステンレスのロングスライダーを滑るための砦のような搭の前に、ジャンボスライダーが設置されていて、スタート地点は別になっています。それでも一連のすべり台砦といえる大型遊具。
ジャンボといってロングなものと区別したいところは、要するに滑走面が幅広いこと。大泉緑地のものは、格別に巨大なスケールで壁のようにもみえるほどです。ただし、フリーフォールのように、落ちるといった角度にはなっていません。
問題なく滑って使えるものにはなっています。ワイワイと皆で遊べるものでもあります。幅があるため、少し間を開けて一緒に滑っても構わないでしょう。もちろん下にいる誰かに突っ込んでいくようなことは、望ましくありません。
寄ってたかって皆で遊べるように気をつける! という社会性が必要な遊具です。それだけのスケールのある大型遊具でもあり、これから気軽に作られることもなさそうな面がある遊具ともいえそうです。
ステンレスの大型スライダーとしては、チューブタイプのものもあります。チューブタイプの設置例として多くみられるのは、樹脂製で光がある程度透過して、あまり閉塞感のないもの、場合によっては透明の窓があって、さらに解放感を担保してあります。
それがコンビネーション遊具に組み込まれて、3重、4重の螺旋を描いているものは、背の高い大型コンビネーション遊具の定番的な演出といえるでしょう。金属製のスライダーは、真逆の閉塞感が売り物といえます。
山の頂上付近を連絡する大型のものがあるのは、みかも山公園(栃木県栃木市、佐野市)。わくわくすべり台は、それ以外に方法がない山中の斜面を連絡する手段でもあります。3本が設置されていて、どこに向かうのか一見で分からないのが、ドキドキもの。
ワイルドな斜面に設置されるだけに、ステンレスで設計するしかなかったのでしょう。素材的には、同じ北関東の観音山公園ケルナー広場(群馬県高崎市)のように、急降下のほうが適しているはず。
だから大型で長い特徴があるものの、すべり台の形をした肝試しトンネル的なところが、少し変わっているといえます。規格品を組み合わせたものでないだけに、レアなものになるのは確実な大型遊具です。
「子どもと楽しむ公園」シリーズで、大型遊具を分類したうちすごい滑り台に該当するものには、こんな種類があります。さて他にはどんな大型遊具があるのでしょうか?
ふわふわドームは他の種類の遊具との接続はできないもの
単独で存在する大型遊具といえば、コンビネーション遊具として組み込むことはできないものにふわふわドームが挙げられます。いわゆるホンモノのふわふわドームは、ただの空気を満たしたエアークッションではありません。
見かけのシンプルさ以上に、よく考えらえて工夫が施されたものです。いろいろと管理をしなければならないだけに、どこでも見かけられるものではなく、あったならば間違いなく花形になる大型遊具といっていいでしょう。
コフフン(奈良県天理市)には、古墳モチーフの巨大なふわふわドームスタジアムとでもいった、建造物が立っています。駅と一体化したコフフンの大型遊具は、ふわふわドームが主役のふわふわコフンと、逆にへこんだ板のバンクで遊ぶすり鉢コフンがあります。
こういった演出を見せるふわふわドームは極めて珍しいものの、構造的には何かとくっつけることはできない中、遊び易さという点では膜屋根で覆われたものならば全天候型で、極上の環境の遊び場になります。
大きさの点では、どんな大きさであっても技術的な問題はないのがふわふわドーム。大きさはふわふわドームの理想に近づくひとつの要素で、同時にそんな敷地の余裕があるならば、特大のものがいくつか並ぶことも期待できます。
年齢別に対象ドームを分けることもまた、ふわふわドームの理想のひとつになるからです。大きさだけを追求するならば、大型遊具の最たるものの大本命なのがふわふわドーム。楽しさを作り出す秘密となる装置が作動しています。
けれども、稼働させるための維持費は意外と安いのも、ふわふわドームになっています。さて大型遊具といった時に、発展形の遊具の究極形がコンビネーション遊具、砂場に出現した新しい遊びがふわふわドームならば、公園御三家遊具がそれぞれ発展したものは?
という考察をしている「子どもと楽しむ公園」シリーズ。三つの分類のうち、すごい滑り台をみた残り。あとふたつは、どんなものになるでしょうか。続けてすごいネット遊具とターザンロープについてみてみます。
大型遊具でもすごいネット遊具にはこんなものが
よくある公園でも見かける滑り台が発展して、すごいものになったならロングスライダー、ジャンボスライダーといったものがありました。いわゆる鉄棒と呼ばれるもの、同様に鉄棒が組み合わされた、いろいろなラダーが公園にはあります。
どんどん組み合わされていけば、ジャングルジムというものがあります。ここまで来ればどこにでもはないでしょう。愛宕山こどもの国(山梨県甲府市)で見つかるのは、リングトンネルの巨大版。口径も大きく道程には、リングでない道が組み合されています。
もはや、ただのリングトンネルというよりもコンビネーション遊具に近い性格の遊具になっています。そうだとしても、骨組みはラダーを円形に組んだ長大なトンネル遊具ではあります。この大きさは珍しいものになっています。
愛宕山こどもの国のように、上に下へと交差する複雑なものではないものとはいえ、遊具の組み込まれたリングトンネルを進んでいくものが播磨中央公園(兵庫県加東市)にあります。
はりちゅうも大型遊具がザクっと並ぶ点では、ユニークな特徴の公園です。そもそも第3駐車場から子どもの森ゾーンに向かうのもリングトンネルの道。こちらは遊具ではなく、ただの道ではあります。
大型遊具を作るときに、巨大な鉄骨をトンネル型を含むラダーにするのは、少々古典的になりつつある手法といえます。ジャングルジムを古典的にしてしまった遊具は、すごいネット遊具の典型例になります。
それがザイルクライミング(ロープジャングルジム)というもの。大きさというか高さを見ると、11 mのものが見られます。
いまのところ最大のものになるでしょう。遊びの機能でみると、ラダーとよく似たものになるザイルの遊具。
高さよりも渡りの遊びを重視すると、いくつかの山を連ねたものになったりします。高さも連なりも、兼ね備えた例になるのは矢橋帰帆島公園(滋賀県草津市)。さらにメーカーが用意したパーツを使って、トランポリンのように遊べるのもザイルの遊具の特徴です。
この場合は、大きなものも小さなものも、さまざま。大型遊具に仕立て上げられたザイルの遊具ならば、大渕公園(静岡県富士市)で見つけられます。さすがの自由度を誇るのが、すごいネット遊具の特徴。
ただし、ネットの素材は本来高機能の「ザイル」だけでなく、本来は網と呼ぶのが相応しいものも使われています。保守を考えればザイルは優秀であっても、網を使ったものはまた、独特な遊び心地がよいものです。
美ら海水族館が著名な、国営沖縄記念公園海洋博公園(沖縄県本部町)のちびっことりでや国営昭和記念公園の虹のハンモックなどが、巨大なハンモック型ネット遊具を代表するものになるでしょう。
例えメンテナンスが大変なものになっても、当たりの柔らかい網の遊具はこれもまたよいものです。こうした遊具は支える構造体が必須になっています。だからこそ、大きな形で支えたものも刮目の大型遊具です。
みかも山公園にある巨大なグローブのすごいネット遊具しかり。頂点には展望台を頂く大型遊具は、そこまで上っていく螺旋階段の塔三つに挟まれて、大きな球状の骨組みがあって、隙間なくネットが掛けられています。
冒険砦と名付けられた、巨大なネット玉を抱く展望台。壮観な眺めになる頂上部分の機能もさることながら、ネットの中をあちこち動き回る遊びこそが主役と思えるものです。
鉄の柱が心柱のようになっていて、コの字の手掛かり足掛かりで登っていけます。球の中は階層に分かれていて、塔の途中から出入りしたり、他にも仕掛けがあって、ネットの階層を行ったり来たりして遊びます。
奇しくもひとつの山が丸ごと公園になっているのが、みかも山公園と同じ東三河ふるさと公園(愛知県豊川市)も、同様のネット遊具が売り物です。
山を丸ごとだけに、南北それぞれのサイドに分かれることになる中、どちら側にも違った形で巨大ですごい特徴のネット遊具があります。御油側はコンビネーション遊具風、御津側は傍からはザイルクライミングのようにみえて、また違った趣のものです。
御津側のすごいネット遊具は、国営木曽三川公園かさだ広場の大型のネット遊具に通じるものがあります。ザイルクライミングの高く上る遊びと同じ狙いながら、趣向はちょっと違います。
同様にネットを支持する構造物がみっつも立ち並ぶものが、中京圏にあります。ハイウェイオアシスでも道の駅でもあり、東京からの高速バスも運行しているぎふ清流里山公園の無料の遊びの売り物は大型のネット遊具になります。
どうしても対候性が心配になる縄素材ながら、その柔らかな体感がより際立つものを生かせるのは、屋内に設置された場合でしょう。屋内遊戯場の目玉として採用されることがあるのも、すごいネット遊具の特徴です。
ターザンロープは大型遊具としてはさほどでもなく
ターザンロープは基本は空中を滑走するものになっています。ならばある程度の距離を移動することは、この遊具の宿命のようなもの。だからどれでも大型遊具に違いはないものの、かといってやたら大きくもできない面も持ち合わせています。
それはターザンロープの始動はあくまでスイングしてのもので、人が掴まるロープが、渡されたロープウェイを、滑車で進むといっても、モーターが内蔵されていたりということはありません。
珍しいケースとして滑車で進む部分がロープウェイではなく、レールウェイの場合があります。この場合より大型遊具と呼ぶにふさわしい規模になり、なかにはぐるりと1周戻ってこれるものもあります。
周回できるタイプの場合、スタートでスイングしただけで戻ってこれるように、微妙に途中の勾配を設計してあったりしています。周回タイプは最大級のターザンロープとなるも、どんどん巨大にとはいかなくなります。
このターザンロープ系の大型遊具、自分の力で! というのはあきらめてぶら下がって引き回してもらうためのものと割り切れば、大きめにすることも可能。そんな意図で長い距離になっているのは、あいかわ公園冒険の森のターザンライド。
距離はごく短いもののロープに掴るのではなく、ゴンドラに乗り込んで遊ぶものもあります。ケルナー広場にあるのは、たまごロープウェイ。これだって大型遊具といって差し支えない大きさ。作る気になればどのくらいだって大きくできます。
ただし、動力となって引っ張る立場の大人からすれば、この程度の規模でちょうどいいくらい! という気持ちになるのが分からなくもない遊具です。いずれにせよ、ターザンロープに類するものは大型遊具としてはほどほどの規模というのが現実でしょう。
ターザンロープそのものでも極めて大きなものが、ネーブルパーク(茨城県古河市)にあります。大きな展望塔を含むアスレチック遊具の一端ながら、稀にみる大きさ。それだけにロープを戻すのに苦労する面はあります。これも大きくすることが適さない理由です。
ターザンロープのようなスイング(swing=英語でブランコのこと)する遊びは種類も豊富です。公園ではシンプルなブランコも、囲いが設けられることがほとんど。可能ならば勢いよく漕いで遊びたくなるもの。
それだけに安全対策が必須になります。だからか大型遊具に発展しても、ほどほどの大きさに落ち着いているケースが、ほとんどになっています。
活発に遊べるだけに、安全面からも考慮せざるを得ないのが、大きさにも反映されていると思われます。それでも見ため以上に、遊びのスケールは大きな大型遊具といえそうです。
まとめ:どこにでもあるのではない巨大で遊び応えたっぷりなもの
玩具店で売っている小さな遊び道具も遊具とするならば、公園にあるような遊具はたいてい大型遊具ということになります。
「子どもと楽しむ公園」シリーズでいうところの御三家遊具といった、割合に公園でよくみる基本的な公園遊具と目されるものがあります。
大型遊具を、標準セット的な遊具のスケールを超えたもの! としたならば、そこそこの大きさのものであれば、近くのちょっとした公園でも遊べることが多くなってきています。
その実、どんなものを指すのか定かではない大型遊具というもの。このくらいになるとなかなかあるものではないな! といった巨大な何かが遊具になっている場合、それだけを目的にちょっとしたお出かけをするだけの価値も見い出せそうです。
そもそもは手に持てるようなスケールを超えるものならば、そう言って差し支えないもの。
けれども、どこにある? が一目瞭然知れたらいいな! と思うような大型遊具とは、巨大なそうそうはあるものでない、遊び応えもたっぷりなものかなと思います。
大型複合(コンビネーション)遊具は別途特集があります。それに収まらないものをみてみました。刮目の大型遊具に出会いたい時に、ご参照頂ければと思います。